ー世界はきっと、美しいー
ネパールで帰国難民生活

さようならポカラ!チャータータクシーで首都カトマンズへ移動するよ

【ネパール帰国難民生活】2020/09/08

ポカラカトマンズ(ネパール)
-Pokhara to Kathmandu-

朝、目覚まし時計の音に起こされる。

目覚まし時計の音で目覚めるなんて、一体何ヵ月ぶりだろうか。

身支度を済ませて、昨日土砂降りの雨のせいでずぶ濡れになった洗濯物を回収。

宿泊客がほとんどいないのをいいことに、空き部屋に干してファンを全力で回して乾かしていた。

うん、だいぶいい感じに乾いている。

▼前回のお話し▼
ポカラ最終日の夜|私の大好きなポカラのレストランと大忙しの荷造り

超常連の中華レストランで、ポカラ最後の朝食

朝6時30分。

目の前の中華料理屋のおばちゃんが、2歳の娘の手を引きながら迎えに来た。

ポカラ滞在中、最も通った中華レストラン、GAUTAMA GUEST HOUSE

ある日突然、街がシャッター街になったポカラ。

食事を取れる場所不足に困っていたら、宿の客の一人が「目の前の中華レストラン、宿に併設だから開いているかも」とつぶやく。

彼の目論見通り、ここの中華レストランはロックダウン初期から食事を提供してくれた。

開いているレストランが少なかった「ロックダウン初期」はもちろん、ちらほらと営業を再開する店が増えて来た「ロックダウン中期」に於いても、足繁く通った中華レストラン。

「宿の目の前」という好立地に加えて、やはり「中華料理」というのは私たち日本人の口にとても良く合うのだ。

そして、このレストランで友だちになったネコがいる。

名前はミミ。

彼女は、この中華レストランを含めた近所の複数のレストランにふらっと顔を出す気まぐれなネコ。

可愛すぎる~♡

ネパールで出会った可愛いネコちゃんたち|私が猫好きになった日

そして、このレストランの看板娘の2歳児の女の子。

彼女は、最初は超人見知りを発揮していて、物陰から私たちをそっと見ているだけだった。

それがいつの日からか、私たちの来店を察知するとすかさず走ってメニュー表を取りに行き、小さな体で一生懸命メニュー表をを手渡してくれる様になった。

そして、いつの間にか膝の上に…!

(ミミと一緒のパターンか…!?)

しかもカップル繋ぎっ!?

ある日、新しいブレスレットを入手したので、大人げなく彼女に自慢しに行く。

すると、彼女の方がうわてだった。。

それ以来、彼女はヘナタトゥーやらおもちゃなんかも自慢してくる様になった。

話は戻って、なぜこの中華レストランのおばちゃんと2歳児の娘が迎えに来てくれたかというと、このあと7時にこの町を去る私たちの為に、朝食を振舞ってくれる事になっていたから。

なんて嬉しいんだろう。

毎度出してもらっていたお茶も、今日で最後。

そして、最後の朝食は麺料理。

ここの中華レストランは、「他に選択肢がなかったから」という点を考慮しなくても、普通に美味しい中華料理を提供してくれる。

家族経営で、全員ネパール人なのだけれど。

おばちゃんがいて、おじちゃんやおばあちゃんもいて、様々な年齢の子供たちが普通にくつろいでいる。

可愛いネコや犬もいる。

看板娘の可愛い幼児もいる。

素敵な家庭の中に混ざって、美味しい中華料理を食べる。

これは…通ってしまうよね。

(ピンクのクマは、私たちからの餞別のプレゼント)

ポカラからカトマンズへ!チャータータクシーで移動

約束の7時より少し早く、ドライバーのナラヤンが迎えに来た。

まだ食べ終わっていない…というか、2人で食べるには多すぎる量だったので少し困っていた。

という事で、朝食はまだ食べていないというナラヤンも招待して一緒に食べる。

2歳児の彼女は、知らない男性の登場に人見知りを発揮して大人しくなってしまった。

そして、この中華レストランの家族や、続々と起き出した近所の住民たちと写真を撮り、慌ただしく出発。

さようなら、ポカラの皆さん!

ありがとう…★

本日は晴れているものの、昨日の大雨の影響で道中は大変な状況になっていた。

川が増水…いや、道が川になっている。

途中、土砂に巻き込まれて崩れている家や、悪路で事故を起こした車などと数回すれ違う。

雨季のネパールでの長距離移動…結構危険かも。。

それなのに、ナラヤンがスピードを出してビュンビュン走るもんだから、流石のワタルさんも焦って「安全運転して!」と何度も注意を促していた。

ナラヤンは、今日中にポカラ-カトマンズ間を往復しなければならないから、なるべく急ぎたいのだ。

通常時にバスでこの区間を移動する場合は、何度か休憩があるのだけれど、今回は1回のみ。

ここで、チャイ休憩。

眺めのいい、ローカルなお店。

お隣さんの建築方法に、非常に不安を感じるけれど…。

なんでそんな際に建てた!?

ロックダウン中にチャーター便で帰国した人からは、何度も検問があって時間がかかったという話も聞いていたけれど。

今回は、たった2回。

それも、通行許可証をさっと提示して終わり。

ポカラからカトマンズへの移動準備|通行許可証の取得とタクシーの手配

スムーズな移動だ。

コロナ禍のカトマンズ市内の様子

13:00頃、ネパールの首都カトマンズ市内に入る。

休憩時間込みで、約6時間で着いた。

通常時のバス移動の場合は7~8時間かかる。

あんなに悪路だったにも関わらず、チャータータクシーの方が早い。

辿り着いたカトマンズは、平和なポカラとは全く別世界だった。

町の至る所に警察なのか軍隊なのか…とにかく警備をしている人がたくさんいる。

通りがかりに見えるほとんどの店のシャッターが閉まっている。

ポカラでのマスク着用率は、メイン通りで50%、裏通りで30%くらいの感じだったけれど、ここカトマンズでは100%。

厳格で物々しい風景を、車窓から眺める。

「感染者数」を数字でみたり、状況はネットニュースで入手していたコロナウィルスの影響。

だけど、どこか対岸の火事状態で、私は呑気に暮らしていた。

だけど、本当に世界は大変な事態になっていたんだな。

日本は、どうなっているんだろう?

宿がない!ブッキングドットコムは信用できない?

そんな呑気な私たちだけれど、流石にカトマンズ中心地に滞在する勇気はない。

予約していた宿は、カトマンズの空港(トリブバン国際空港)から徒歩圏内の宿。

「Somewhere Hotel」

場所がわからず、ドライバーのナラヤンに電話で確認してもらう。

すると、なんとクローズしていると言うではないか!

予約は出来たのに!?

このご時世、ブッキングドットコムなどの予約サイトの情報は、信用しない方がいいのかもしれない。。

そこで、2人の客引きに話しかけられる。

これがインドなら、「あそこは閉まっているから(←嘘)俺の宿に来い!」というよくありそうな詐欺を疑うところだ。

(この場合は、タクシー運転手もグル。)

だけど、ここはネパールだからね。

素直に客引きの宿の1つに決める。

カトマンズ空港近くの安宿|Spot on 443 Mountain Wall Hotel

客引きに連れてこられたのは、Spot on 443 Mountain Wall Hotel

クーラー付きで1,800ルピー(約1800円)のところ、ディスカウントで1600ルピー(約1,600円)。

クーラーなしだと、1,200ルピー(約1,200円)のところ、ディスカウントで1,000ルピー(約1,000円)。

ネパール最終日だし、贅沢してクーラー付きの部屋に決める。

ポカラの宿は500ルピー(約500円)だったんだけどなー、やはり立地的な問題かな。

宿のすぐ近くの路地には、売店もある。

車で通りかかったときに見た限りでは閉まっている店がほとんどだったけれど、路地の商店は開いていたりするんだね。

感染者が多いカトマンズでは、できるだけ外出はしたくない。

宿がレストラン併設というのも、決め手の一つだ。

ランチはChopseyという麺にあんかけをかけた食べ物と、ソーセージ。

夜ご飯は、マトンカレースクティ

翌朝は、ちょっと辛めのスープモモ

これが、、、どれも大変美味しい。

ネパール最後の食事、こんなに美味しいものを3食も食べられるなんて、大満足だ。

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