ー世界はきっと、美しいー
子育て観(雑記)

元バックパッカーの保活|0歳児の息子、インドみたいな保育園に通うのか

0歳4月の入園を目指して、息子の為に保育園を探したときのお話。

0歳から保育園に入れなければならないなんて!ゴメンネ。。

なんて、「仕方なく」保育園を探していた。

だけど、保育園と一言で言っても、色々な園があるのね!

保育園探し、いわゆる「保活」が予想に反してとっても面白かったので、そのお話。

札幌市の保育園事情|0歳4月の入園を決めたワケ

息子が誕生したのは7月だったので、育児休暇は7月まで取得する事ができる。

もっと言うと、1歳になった時点で保育園が見つからないなどの事情があれば、1歳6ヵ月まで延長する事が出来き、更に2歳まで延長する事ができる。

札幌市の待機児童は0人。

でもそれって、札幌市内全域での保育園の応募者数に対して募集枠が上回っているという事にすぎない。

つまり、どこでもいいなら、どこかしらには入れますよという事。

だけど、自宅~職場などの生活圏内で実際に通える場所に空きがなければ、意味がない。

そういった、希望する保育園に空きがなくて入所を諦める「潜在的待機児童」は、1199人もいるのだ。(2023年4月時点)

そんな中、最も入所がしやすいのが「0歳4月入園」

新年度の0歳児クラスの募集が、一斉に行われるのだ。

もしも育休が終わる0歳7月の時点で保育園を希望する場合、この4月の時点で定員割れをしていて空きがある園を探さなければならない。

更に、1歳児以上のクラスの場合、学年が上がるにつれて受け入れ人数は増える傾向にあるものの、大体は下の学年からの持ち上がりで枠が埋まる。

つまり、0歳児クラスの定員が10人で、1歳児クラスの定員が15人だった場合、実質は5枠という事。

そして、その少ない枠に対して希望者数はぐんと上がるのだ。

私が札幌市の保育園の状況をざっと見たところ、0歳児クラスは定員10名に対して希望者15人程度、1歳児クラスは定員5名に対して希望者20名程度といった感じだ。

もちろん、この数値は園によって様々だけれど、イメージとしてはこんな感じ。

という事で、可愛い我が子を断腸の思いで0歳4月入園させる事にしたのだ。

え~ん。。

保育園見学!

札幌市の保育園の願書(?)には、第一希望~第五希望まで記載する事ができる。

自宅から無理なく通えそうな範囲内にある保育園が3軒、頑張れば通えそうな園が2軒だったので、この5軒に予約を入れて訪問。

保育園名は、全て仮名です。

1件目:おりこうさん保育園

ドキドキの、保育園見学1件目。

園長先生に案内をされて、他2組の親御さんと一緒に見学。

内装もとても綺麗で、きちんと整理整頓もされていて好印象!

先生が「お客様にご挨拶をしましょう!」というと、声を揃えて「こんにちわ!」が言える、おりこうさん保育園

課外学習にもとても力を入れていて、他の園では取り入れていなさそうな面白い行事が盛りだくさん!私も参加したいくらい!

そして、伝統的に力を入れている取り組みがあって、なんとコンクールで優勝したこともあるんだとか。

見せてもらったんだけど、思わず涙が流れてしまうくらい素晴らしかった。

息子が、ひたむきに参加する姿を想像したら、もうね…。

保育園って、こんなに素晴らしい場所なんだね!

早くも第一希望の園が見つかった!

2件目:インド保育園

2件目の保育園は、建物も少し古くて、なにより室内が雑多で古めかしい!

おりこうさん保育園は、クラスごとに部屋があったのに対して、この保育園は0~2歳児クラスを木の棚で仕切っただけの作り。

昭和の小学校にありそうな木の棚。

各クラスのスペースには、おもちゃが散乱している。

おりこうさん保育園とのギャップよ!!!!

おもちゃが散乱しているのには理由があって、「あちこちに散らばっている事によって、好奇心を刺激するため」なのだとか。

だから、あえて片づけないんだって。

なるほどー。

そして、3~5歳児クラスのエリアを見せてもらう。

(こちらはクラスごとに部屋があって、整理整頓されている。)

3歳児クラスからは、毎日「音楽」「勉強」「体育」の時間がある。

勉強中のクラスへ入ると、園児たちがワラワラと集まってきて、一気に囲まれる。

「この子ダレ~????」

って、まだ生後3ヵ月だった息子の顔をべたべたと触る。

「汚いじゃない!やめてっ!まだ免疫のない赤ちゃんなのよ!!!!」

って思うのが、普通の親心なのだろうか。

私はその光景を、大変ほほえましく見守ってしまった。

小さい子が赤ちゃんを可愛がる…素敵な光景。

それよりね、勉強の時間中なのに、そんなに自由に動き回っていいのかい!?

この時間は、園が提供しているワークを進めてもいいし、本を読んでもいいし、勉強に関連する事ならば何をしていてもいいのだとか。

そして、体育のクラス。

先生の笛の音に合わせて、園児が次々と側転を披露。

す、すごい…!!!!!

名前は忘れたけど、「立った状態で後ろに反り返ってそのまま逆立ち歩きするやつ」も見せてくれた。

これらは、全員できるんだって。

バク転は、怖がる子がいるから全員ではないという事だけど。

驚いたのは、みんなが練習をしている横で、ゴロゴロと横になってサボっている子がいた事。

なんて自由なの!??

もっと驚いたのは、先生の言葉。

「この子もこんな感じですけど、側転も逆立ちのやつもできるんですよ」

なんと!!!!

少年漫画に出てくる、「雑魚キャラかと思って舐めて掛かったらめちゃくちゃ強かった新キャラ」みたいじゃないか!

カッコいい。

いや~、すごい保育園だったな。

自由でのびのびと言えば聞こえはいいけれど…。笑

帰り道で夫のワタルさんが一言。

「インドみたいな保育園だったね」

それだっ!!!!!笑

3件目:しんきくさい保育園

3件目は、全国展開している保育園で、ホームページや頂いた資料を見る限りは最もしっかりしている保育園。

だけど実際に訪問してみるとね…通っている園児や親御さんには悪いけど、、しんきくさいっ!

園児たちも大人しくて、先生も真顔で、全く活気がない。

イメージしていた保育園そのもの。

「親が仕事だから、仕方なく預けられています」

「まだ幼いうちから保育園に通わなければいけないなんて可哀そう」

そんな風に感じてしまう。

ここは、無いな。うん。

4件目:よくわからない保育園

4件目は、、正直言って、よくわからなかった。

というのも、コロナの感染対策なのか、廊下で口頭説明を受けただけで、園児の雰囲気を見せてもらえなかったのだ。

最も大事なのは、子供たちが楽しく過ごせる園なのかどうか。

取り組みとか表面的な面は二の次なのよ。

「しんきくさい保育園」の例もあるしさ、実際に見ていないのに選ぶなんてギャンブル過ぎる。。

いい園ともよくない園とも言えない、「よくわからない保育園」。

5件目:ほのぼの保育園

5件目は、小規模な保育園で、すごくアットホームでほのぼのとした雰囲気。

縦割り保育で、0~2歳児、3~5歳児が、それぞれ一緒に過ごすスタイル。

色々な年代の子と関われるのは、素敵な事かも!

どの園もお誕生日会はあって、1ヵ月か2ヵ月毎にまとめてお祝いするんだけど、ほのぼの園は、個人個人のお誕生日のその日にお祝いしてくれる。

小規模園ならでは!

あとは食育に力を入れているらしい。

今の子、「お魚の絵をかいて!」と言ったら「魚の切り身」の絵を描くんだって。

それくらい、本物に触れる機会が減っているのだとか。

そんなまさか!!!!

なので、魚を捌くところから見せるなど、食を通じての体験を大切にしているとの事。

これも、小規模ならではじゃないかなー。

すごく素敵で良さそうな園!

6件目:おりこうさん保育園(再び)

1件目で行ったおりこうさん保育園。

1件目という事で、記憶も薄れてきていて…良い印象ではあったけど、他の保育園を見たあとで再度見たら、また感想は違うんじゃないかと。

あとは追加で確認したい点もあったので、再訪問。

なぜなら、志望順を決めるという大切な作業があるから!

ここと、あそこで、どっちを上にするか迷っているのだ。

再度訪問してみて、印象は1度目とさほど変わらず。

やはり、素敵な園だった。

そして、やはり「おりこうさん保育園」だった。

園長先生が、「お客さん、何人いるかな?赤ちゃんも数えてね!」と言ったら、きちんと数えられたり。

丁度いす取りゲームをしているクラスに入ったら、あと3席の争いで、終わって待機している園児がたくさんいたのに。

「赤ちゃんだ~♪」って近寄ってきたのは、わずか1名だけだった。

インド保育園とのギャップよ!笑

志望順を決める|札幌市は第五希望まで

結論。

  1. インド保育園
  2. おりこうさん保育園
  3. ほのぼの保育園
  4. よくわからない保育園
  5. しんきくさい保育園

夫婦の意見は、完全に一致。

ダントツでインド保育園がナンバーワンだった。

インド保育園が一番、子供たちがのびのびと楽しそうに過ごしていたから。

のびのびしすぎて心配なほどだけど、おりこうさんに過ごすのは小学校からでも遅くはないよね?(汗!!!)

そして、音楽・体育・お勉強の時間が設けられていて、その中での過ごし方が自由なのがとても魅力的。

子供って色々な可能性を秘めていて、環境次第でそれが大きく育つんだと思う。

きちんと環境を用意してくれて、だけどその中での過ごし方は自由で強制されない。

私たちの子育てに対する考え方にとても合っている。

(インドが大好きなのも大いに影響しているかも…苦笑)

この園なら、6年間楽しく過ごしてくれると信じています!

「おりこうさん保育園」と「ほのぼの保育園」の順位で迷って、おりこうさん保育園に再訪問したんだけど。

どちらも甲乙つけがたいほど素敵な園だったけど、おりこうさん保育園を第二希望に。

こちらの方が自宅からの立地がよいという事と、6年間という長い年月を考えた時に、小規模だと飽きたりマンネリしたりしないかなって少し思って。

「しんきくさい保育園」は問答無用で第五希望だったので、消去法で「よくわからない保育園」が第四希望。

札幌市の0歳児入園は激戦か!?

札幌市の保育園の点数は、簡単にいうと「保育が必要な理由」をベースに、当てはまる項目があれば「加算」で点数がもらえるという仕組み。

私たちの場合は、「保育が必要な理由」は「就労」で、夫婦ともにフルタイムの共働きなので、200点。

実質、これが最高得点。

「虐待(児童相談所長通知が発出された世帯等)」に当てはまると999点なので、そうなると誰も敵わないけど。

この200点にプラスして、私が「産休・育休明け」になるので、40点の加算。

合計240点。

区の担当職員と話したときに、「特別高くも低くもない、普通の点数」と言われた。

「第五希望まで書けば、どこかしらには入れるでしょう」とも。

保育園難民になる事はないみたい。

だけど、第三希望までには入りたい。(第四~第五希望は、書くか迷ったくらいネガティブに感じている。。)

第三希望までに入れたら一安心だけど、やはり欲を言うと、第一希望の園に入れたら飛び上がるほど嬉しい。

私は基準の点数は200点と高いので、あとはライバルたちの加点がどれだけ多いか。

私のライバル(私より加点が多い)は、同じフルタイム共働きに加えて、下記の条件がある人。

  • ひとり親家庭。
  • 兄弟姉妹が保育園・こども園に通っている
  • 月80時間以上就労している保育士

他にもごちゃごちゃ色々あるけど、可能性がありそうなのはこんなところ。

詳しく知りたい方は、「札幌市 保育園 点数」で検索してください。

年度ごとに更新されているので、リンクを張ってもすぐにリンク切れになりそうなので。。

微妙だなー。

「絶対無理!」とも思わないけど、「絶対入れる!」とも思えない微妙なライバルたち。。

そして、1月下旬。

内定通知の封書が届く。

中を開けると、そこには「インド保育園」との記載がっ!!!!

何かの合格発表並の緊張感。(←何かってなんだ)

だって、息子の貴重な幼年時代の6年間が決まるんだもん。

人生の出だしを、どこでどう過ごすか。

すっっっごく大事じゃない!???

とにかく、よかった。

ほっと一安心。

0歳児から保育園に通うのはかわいそうか

私は、最初は0歳児から保育園に預けるという事に対して、ネガティブな印象だった。

だけど、育休をめいいっぱい使った後に保育園に空きがなかったら非常に困るし。

恥ずかしながら、元バックパッカーで大したキャリアのない私たちは、一馬力で子育てができるほど経済的に豊かではない。

泣く泣く、0歳児から保育園に入れる事に。

だけど、今回いろいろな保育園を見学してみて、その考えは一変。

「この保育園なら、6年間楽しく過ごせそう!」と思える保育園に出会えれば、かわいそうどころか、むしろ楽しみですらある。

24時間、毎日一緒にいた息子と過ごす時間が大幅に減るのは、私的には非常に寂しい事だけれど。。

息子目線でかわいそうかどうかは…むしろ何年もママと2人きりの世界で過ごすより、視野が広がるのでは!??と思う。

遊びのバリエーションも格段に増えるだろうし、ママパパ以外の大人や同世代の子供たちと接しながら過ごすなんて、すごく刺激的で得るものも多そう。

ママは非常に寂しいけど。

ママは非常に寂しいけど。

ママは非常に寂しいけど。

ずっと一緒にいれば気づける日々の小さな成長も、時間に追われて見逃してしまいそうで怖いけど。

保育園で、めいいっぱい刺激を受けて。

朝夜は家族とゆったり過ごして。

休日は1日中、平日の分を取り戻すかのように思いっきり一緒の時間を楽しむ。

保育園に入ったことがデメリットにならない様に工夫したり努力は必要だろうけれど、「かわいそう」ではなく「楽しみだね」って、心から思ってあげたい今日この頃なのです。

POSTED COMMENT

  1. NK より:

    トップ画像を見た瞬間、もう子連れインド旅行か!
    と思ってしまいましたが、さすがにちょっと違いましたか。

    ちせ様の読者でなければ、保育ブログなど読む機会があるとは到底思えなかったので、札幌の保育園情報など含めて興味深く読ませていただきました。

    これに関しては万人が求める正解が存在しない問題だと思いますが、その中でも、旅行で鍛え上げられた情報収集力等を駆使して保険も掛けつつ比較検討されてるのは流石だと思いました。

    • cise より:

      NKさま

      0歳でインドデビューは、かなりのツワモノですね!笑

      知らなかった世界の事を調べて自分の知識として蓄積していくというのは、なんだか旅にも似ています。
      発達心理や幼児心理についての本も読んでいるのですが、その上で我が子を観察すると、とても面白いです。
      人間って、こうやって出来上がっていくんだなと。

      子育て中の選択が正しかったか否かの答えがわかるのは、ずっと先になるかと思うので、ドキドキ冷や冷やです。笑

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