ー世界はきっと、美しいー
ネパールで帰国難民生活

アライバルビザ発給停止のネパールへ滑り込み入国!アブダビ乗り継ぎで懐かしのカトマンズへ

【ネパール帰国難民生活】2020/03/06

アブダビ(アラブ首長国連邦)→カトマンズ(ネパール)
-Abu Dhabi to Kathmandu-

久々に聞くアザーンの音色が、なんだか心地よい。

私はイスラム教徒ではないのだけれど…何でだろう。

ヨハネスブルグを19:15に出発したエディハド航空は、朝5:20にアブダビに到着。

フライト時間は約8時間。

アブダビでのトランジットを経て、ネパールへ向かう。

▼前回のお話し▼
さらばアフリカ大陸!突然のインドのアライバルビザ発給停止で、インド入国を断念

ネパールのアライバルビザ発給停止とアブダビでの乗り継ぎ

インドのアライバルビザが突然発給停止となり、急きょネパールへと行先を変更。

そのネパールも、3/10日からアライバルビザの発給が停止となる。

そのおかげで、出発のヨハネスブルグ空港では一悶着あったものの、無事に搭乗してアブダビに着く事ができた。

この時点では、日本・中国・韓国・イタリア・イランの5ヵ国の国籍を有する者が、アライバルビザ発給停止の対象だった。

まだまだ、コロナは「一部の国」のみ恐れられていた時期。

さらばアフリカ大陸!突然のインドのアライバルビザ発給停止で、インド入国を断念

アブダビでの乗り継ぎは、簡単。

入国はしないので、帰りの航空券やネパールビザを持っていない件も、特に問題ない。

荷物検査があったのだけれど、水は没収されずに済んだ。

アブダビの通貨は持っていないから、南アフリカで買った水でしのがなければ。

小腹が空いたので、機内で残して持ってきていたクッキーとパンをかじる。

乗り継ぎは4時間。

乗り継ぎの待ち時間としては、短い方だ。

エディハド航空でネパールへ(アブダビ→カトマンズ)

約4時間のトランジットを経て、9:35のネパール行きのフライトに乗り込む。

機内食は、ネパール料理だった。

ダルのおかずに、チャパティーも付いている。

隣の席の人が、謎の言語で話しかけてくる。

わからない顔をすると、「ネパール人じゃないの?」と聞かれる。

「日本人だよ、あなたは?」と聞くと、「ネパール人だよ」と。

ネパール人に、ネパール人と間違われるとは!

じゃあ、さっきの言語はネパール語だったのか。

インドでは「ネパール人に似てるね」とよく言われたけれど、まさかネパール人にも言われるとはね。

話していると、彼のホームタウンに誘われる。

ホーリー祭に行くなら、カトマンズよりもポカラよりもいい場所だよと。

それは本当にオススメされているのか、ただのナンパなのか。

よくわからないので、場所と連絡先だけ聞いておく。

カトマンズ(トリプバン国際空港)に到着!

エディハド航空は無事にネパールに到着。

少しだけ懸念していたアライバルビザも無事に取得して、入国審査も難なく終える。

空港のATMで現地通貨を引き出して、SIMカードも購入。

ネパールの通信会社はNTC(ネパールテレコム)とNcell(エヌセル)の2社がメイン。

Ncellは都市部で強く、NTCは田舎や山間部で強いと言われているので、旅行者にはNcellが便利かな。

街中でも契約は可能だけれど、空港で契約した方が安い。

空港でのパッケージ料金がお得!

  • 1ヵ月5GB|800ルピー(約800円)
  • 1ヵ月16GB|1,200ルピー(約1,200円)

※他にも色々なパターンあり。

ATMもNcellのカウンターも、空港を出てすぐの壁際に並んでいる。

さて、空港でのタスクも無事に終了。

2年半前だったらあたふたしていたであろう事が、今では何でもない旅の日常のタスクのひとつだ。

いいのか悪いのか。。。

■2年半前にネパールに到着した日の日記>>マレーシアからネパールへのフライト|片道航空券でのノービザ出国のリスク

タクシーでタメル地区を目指す

空港からカトマンズの中心地(タメル地区)へタクシーで行く場合、2種類の方法がある。

  1. プリペイドタクシー
  2. ローカルタクシー

プリペイドタクシーは、空港のカウンターで申し込む。

料金が固定なので、ぼったくりの心配がない。

ローカルタクシーは、自分で料金交渉が必要なものの、プリペイドタクシーよりは安く行ける。

まずはカウンターで話を聞いてみる。

プリペイドタクシーは700ルピー(約700円)のはずなのに、宿まで800ルピー(約800円)と言われる。

その宿はタメルに近いけれどタメルじゃないからと。

えー、タメルだよね??

だったら一般のタクシーを使おうか。

黒いナンバープレートのタクシーが、一般のローカルタクシー。

ひとりで乗るのは怖いけど。

南アフリカでは、安全の為にずっとウーバー移動だったし。

だけど、ここはもうアフリカ大陸ではないのだ。

タクシーに乗るくらい、たぶん大丈夫。

人を見極めればね。

見つけたローカルタクシーの言い値は500ルピー(約500円)。

穏やかな運転手だったから、値段交渉はしない。

たぶん、あと100ルピーくらいなら下がるんだろうけれど。

タクシー運転手が宿に電話をしながら探してくれて、空港から40分ほどで着いた。

2年半ぶりのカトマンズのタメル地区|懐かしのモモを食べに行く

宿の周りにはレストランがいくつもあるのだけれど、今日は行きたい場所がある。

初めてバックパッカーとして食べた夕食。

チベット料理屋ギリンチェのモモが食べたい。

あの時は、初めて1人で歩く異国の夜の街にドギマギしながら、あのお店に辿り着いた。

出て来たモモがあまりに美味しくて、泣きそうになったのを今でも覚えている。

あの頃よりも少しだけ旅慣れてしまった私が、今あのモモを再び食べても、同じ感動はきっと得られないのだけど。

だけどどうしても、もう一度あのお店でモモを食べたい。

■2年半前にモモを食べた日の日記>>カトマンズ観光と、悪い人に騙されかけた話|タメルからダルバール広場へ

カトマンズの街並みが懐かしい。

見覚えのあるお店を、いくつか見かける。

2年半前には新米バックパッカーだった私が、アフリカ縦断旅を終えて帰って来たよ。

ここは、バックパッカーとしての私の原点なのだ。

チベット料理屋ギリンチェに着いた。

あの時と同じ、バフ(水牛)のモモを食べる。

あの時は、「バフって何だろう?」と思いながら、注文したんだっけ。

出て来たモモは、やはり相変わらず美味しかった。

自分の成長を1人しみじみと感じながら、ゆっくりとそれを食べる。

あぁ、やっぱりいいな~ネパール。

来てよかった。

POSTED COMMENT

  1. さゆみ より:

    ちせさん、初めまして。ネパール到着、ロックダウン中というフレーズに反応しました。私がコロナ収束後、一番行きたい場所のポカラ(アナプルナトレッキング)にいらっしゃると知って、思わず、コメントしています。ネパールのロックダウンは聞いていましたが、また、8月下旬からエベレストトレッキングが解放されると読んでいたので、今はコロナがかなり落ち着いているのかと思っていました。カトマンズの絆レストランを楽しみに行ったのに閉店でがっかりした去年の10月。すっかりネパールファンになりました。ネパールのブログ、楽しみに読ませていただきます。色々ご不便かと思いますが、どうぞお気を付けて。

    • tabi-kurage より:

      さゆみさま

      コメントを頂きましてありがとうございます!

      ネパールはカトマンズ盆地やインド国境に近いエリアを中心に流行していて、まだまだ終息には時間がかかりそうです。
      9月に国際線の運航再開と今のところは言われていますが、それでも外国人の入国は禁止だそうです。。

      絆は、私も3月に行きましたが閉店(改装中?)でした。ガッカリですよね…!

      アンナプルナトレッキング、いいですね!
      私もせっかくポカラにいるのに行けなくて残念です。

      さゆみ様がアンナプルナへ行ける日が、早く訪れるといいですね…!

  2. NK より:

    ついに新章(というかリアル的にはこれまでの部分より長いはずですが)突入ですね。ここまではまだ嵐の前の静けさでしょうか。

    自分がまだ旅慣れていなかったときに行ったレストランやホテルに再訪したいという感覚はすごくわかります。確かに、再訪時には、初めての時ほどの感動が起きなかったこともありますが、それでも自分の原点を探しに、いまだに再訪がかなっていない、いくつかの場所に自分も思いを馳せながらこれからも楽しみに読ませていただきます!

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      そうです、ついにネパール編です。笑
      少し立ち寄るだけのつもりが、いつの間にかアフリカにいる時間より長いです…。

      共感頂きありがとうございます…!
      旅慣れていない頃の自分を思い出しながら、懐かしさや成長を感じてしまいました。

      NKさまも、思いを馳せたい場所がいくつもあるとは羨ましいです。
      早くコロナが終息して、再訪が叶うといいですね!

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