ー世界はきっと、美しいー
ネパールで帰国難民生活

タメル地区を散策|コロナの影響か?ベストシーズンのカトマンズの静けさ

【ネパール帰国難民生活】2020/03/07

カトマンズ(ネパール)-Kathmandu-

カトマンズは、私がバックパッカーとして訪問した初めての街。

あの頃は、何をするにも右往左往。

そんな街が、その後のインド旅やアフリカ旅を経て戻って来た私の目に、どの様に映るのか。

楽しみだ。

明日は早々にポカラという町に移動予定なので、カトマンズに滞在できるのは1日のみ。

懐かしいカトマンズの街を、のんびりと歩いてみよう。

▼前回のお話し▼
アライバルビザ発給停止のネパールへ滑り込み入国!アブダビ乗り継ぎで懐かしのカトマンズへ

ローカルレストランでチャイを飲む

前回の旅で出来なくて、今回やりたい事の1つ。

「ローカルレストランに入る」

あの時は、ローカルレストランに入る勇気がなくて、ガイドブックに載っている様な少しキレイ目なレストランにしか入れなかった。

だけど、インドでローカルなお店の魅力に憑りつかれた私。

アフリカで、どんなお店でも入れた私。

きっと今なら、余裕で入れる。

なーんて。

今日はアフリカで出会ったワタルさんも一緒なので、便乗して入っただけ。

ここで、1杯50円のチャイを飲む。

久々のチャイ…癒される。

カトマンズの日本食屋|ふる里

今日は日本食を食べたい。

アフリカでは、日本食なんてほとんど食べられなかったから。

そしてネパールには、美味しい日本食屋さんが複数あるのだ。

さすが、アジア圏に戻ってくると、食文化も変わってくるね。

カトマンズで有名な日本食屋「絆」に行ってみたのだけれど、あいにく営業をしていなかった。

「改装中」と言っていたから、ポカラの滞在が終って戻って来たときに、開いているといいな。

という事で、近くにある「ふる里」という日本食屋へ。

ふる里で、美味しい天丼を頂く。

このお店は、湯飲みに日本茶を入れて出してくれるのも嬉しいポイント。

静かなカトマンズの様子

カトマンズは、トレッキングのベストシーズンを迎えている。

最も適しているのは10~11月の秋のシーズンだけれど、3月の春のシーズンも歩きやすいシーズンのはず。

にも拘わらず、2年半ぶりに訪れたカトマンズは、とても静かだ。

店は営業しているし、人やバイクも普通に走っている。

初めてカトマンズに訪れたなら、全く違和感を感じないと思う。

だけど、私が以前訪れた2年半前の秋と比べると、とても静かだ。

街中で賑やかに鳴り響いていたネパール音楽も聞こえない。

バイクと歩く人でごった返していた路地も、それほどでもない。

数分おきに声を掛けてきていた客引きにも、ほぼ出会わない。

何でだー??

秋に比べれば、シーズンとしては劣るからだろうか。

それとも、あの時はダサイン祭(ネパールの正月休み的な宗教行事)で特別だったからか。

あの熱気を感じられないのは、少し寂しくもある。

コロナの影響…という可能性は、この時は全く思い浮かばなかったけれど、いま思えば一番濃厚な可能性だ。

ホーリー祭のTシャツを手に入れる

散歩がてらダルバール広場(宮殿がある広場)まで歩いてみて、そして帰り道にマーケットに立ち寄る。

ここで、ホーリー祭で着るためのTシャツを探す。

ホーリー祭のプリントが入ったTシャツが、街の至る所で売られているので、見ているだけでワクワクする。

タメル中心地の旅行者向けのお店で買うよりも、ローカルたちが買い物をするマーケット(チョーク)で買った方が、安い気がする。

「ハッピー・ホーリー」と書かれているTシャツを、250ルピー(約250円)で購入。

ワクワクしてきた!

タメル地区の韓国料理屋さん

昼食は「日本食」で、夕食は「韓国料理」。

お店は、SHUIMTER KOREAN RESTAURANT

ネパールに来ているのに、東アジア料理ばかり…だけどアフリカでは滅多にお目にかかれなかったので、どうしても惹かれてしまう。

ここで、サムギョプサルとビビンバを頼む。

お店は、「ネパールで食べる韓国料理」ではなく「韓国の裏路地の安食堂」といった雰囲気を醸し出している。

お店に入った途端、そこはネパールではなく「韓国」。

ネパール人の店長も、ここで見れば「韓国人」にも見えてくる。

そんな雰囲気の中で食べる数カ月ぶりの韓国料理。

めちゃくちゃ美味しい…♡

ここは是非もう1度来たい。

明日は「ポカラ」という町に移動をしなければいけないから、戻ってきたら絶対にまた来よう。

幸せな食事を堪能していたら、店長が慌てた口調で話しかけてくる。

「大変だ!イタリアでコロナの感染者が、1日で1,000人も出た!」

店長はそう言い残すと、店の外に飛び出していった。

近所の知り合いに、情報共有にでも行ったのだろうか。

それにしても、1日で1,000人?

そんな大変な事態になっているのか…。

これでは日本へ帰るタイミングも、ますます迷ってしまう。

この頃のネパールでの感染者は、全国でも数人程度だった。

店長はその後、しばらく戻ってこなかった。

カトマンズの夜に油断する

店長がしばらく戻って来なかったのもあって、お店を出たときには22:30を過ぎていた。

こんな深夜の街を歩くなんて…恐ろしい。

とは、何故か全く思わない。

深夜に外出だなんて、アフリカでは絶対に避ける事態だ。

それがネパールでは、全く危険を感じない。

余裕綽々だ。

こういう、旅慣れたと過信し始めた頃が、1番被害に遭いやすいんだけどね。

「今すごく油断していて、危ない状況だ!」

…などと客観的には思うものの、やはり2日前までアフリカにいた事を思えば、気が緩んでしまうのは避けられない。

まだ少し肌寒い、3月のカトマンズ。

路上でおばちゃんから1杯20円ほどのチャイをもらって、暖まりながら居酒屋のネオンを眺める。

「こんなに呑気に過ごせるなんて、少し物足りないな」なんて、罰当たりな事をぼんやりと思いながら。

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