ゴールデンウィークの円山登山!
札幌の市街地から最も近い山、円山(マルヤマ)。
30分~1時間ほどで山頂に到達できる、誰もが気軽に登れる山。
今回は、母と一緒の山歩き★
登山は、学生時代の遠足以来、普段は運動らしい運動は一切しないという「超初心者」の母から「円山」なら登れそうだから行きたいと申し出があったので、人生初の母娘登山!
円山(まるやま)|アクセスとルート
■地下鉄大通駅→地下鉄円山公園駅(東西線)下車→徒歩10分
円山の登山口は、「円山公園」のエリア内にある。
円山公園駅から、「円山動物園」方面に向かう途中。
円山のルートは2ルート!
- 八十八ヵ所ルート
- 動物園ルート
北海道の開拓時代、四国からの移住者たちにより持ち込まれた八十八体の観音像が並んでいるのが、八十八ヵ所ルート。
北海道にいながら、四国の八十八ヵ所巡り(お遍路)ができるのだ!
八十八ヵ所ルートでは、八十八体の観音像を順に追いながらの山登りを楽しめる。
ほとんどの登山者が八十八ヵ所ルートを取るので、動物園ルートは静かな山行を楽しめる。
山の南側に位置しているので、雪解けも早いんだって!
今回は、登り「八十八ヵ所ルート」、下り「動物園ルート」で計画。
八十八ヵ所ルート(登り)|北海道でお遍路体験★
11:30。
ちょっと遅めのスタート!
八十八ヵ所登山口には、先日の三角山と同じく、トレッキングポールが用意されている。
【札幌近郊・低山登山】三角山~大倉山~奥三角山を縦走&おまけの荒井山(4月)
札幌の低山では、定番のサービスなのか…!?
母は、ここで1本レンタル。
入り口には、観音像とお地蔵様。
これらは、まだ数えない。
兵隊さんもいる。
戦後に設置されたものだろうか。
階段を数段登ると、八十八ヵ所巡りが始まる。
一番!
登り始めてすぐのところに、鳥居とお稲荷様。
神社の後ろに鏡が設置されているのは、どういった意味があるんだろう
番号の付いた初代の八十八体の間に、後に増えたのであろう観音様が設置されている。
真ん中が9番!
もちろん、登山道らしく、観音様のいない山道も。
立派な木だ。
神様のおうちもあるから、神聖な木なのかな。
食べられるキノコなのか、食べられないキノコなのか。
それが全くわからない私は、サバイバル生活では生き残れない。
北海道の桜は、ゴールデンウィークが見ごろ。
こんな山にも、健気に咲く桜。
エゾヤマザクラというらしい。
北海道の限定種か!
情報にはなかった分かれ道。
右の道に観音様が見えたので、観音様に導かれるままに左の道へ。
だけど後で合流したので、どちらでもよかったみたい。
右は観音様のいらっしゃる正規ルート、左は見晴の良い尾根ルートといったところだろうか。
これはゼンマイ。
サバイバル生活がはじまったら、これなら迷わず食べられそう。
ちょっと下って、ちょっと登る。
そのちょっと下るルートで、母が困惑。
「え!?下るの!?山頂通り過ぎちゃった!?」
いやいや、山は下ったり登ったりを繰り返しながら山頂を目指すのですよ…笑
なんてしたり顔で突っ込みを入れたら、
「僕たちも、いま調べようと思っていたところです。この道で、合っているんですか?」
なんて見知らぬ人に尋ねられてしまったもんだから、一応マップを確認。
合っている。
「合っていますよ!」
知ったかぶりの間違い者にならなくて良かった。。
動物園コースとの分岐に出たら、山頂はすぐそこ。
分岐の手前には、八十八番!
(ん??3体しか紹介してない…?)
12:40、ゴール!
円山(まるやま)山頂
円山の山頂に着くと、まずは「山神」様が出迎えてくれる。
円山の山頂は、標高225m。
初心者の母と一緒にゆっくり歩いて1時間10分。
市街地から最も近いという事もあるし、ここなら市民が気軽に訪れるのも納得。
こんなに簡単に来られるのに、景色は結構キレイなのだ。
先日の焼山~白旗山なんて、一生懸命(クマの気配に怯えながら)5時間も歩いたのに、眺望はほぼなかったからね。
山頂での感動は、標高や所要時間には関わらない。
【札幌近郊・低山登山】焼山~白旗山へ縦走|クマの恐怖に怯えながら(GW)
母もすっかり山ガール。
札幌市街地を見渡せる岩場で、ランチタイム。
今日は母におにぎりを握ってきてもらった。
コンビニのおにぎりより美味しい~♪
「あと2つは食べられる」
と言ったら、
「だから太るんだよ」
と言われる。
アフリカのザンビアで測ったときから約1年と数ヶ月…なんと体重が10キロ近く増えたのだ。
コロナのせい!(…と信じたい)
動物園ルート(下り)|自然豊かで静かな山歩き
13:05、下山開始!
下りは、行きとは違う「動物園ルート」。
下山開始後すぐの分岐を右へ降りれば「八十八ヵ所ルート」、真っすぐ進めば「動物園ルート」。
下山は、普通の山道。
八十八ヵ所ルートと違って人がほとんどいないから、静かな山歩きを楽しめる。
そして、驚くべきはこの青々とした世界!
今までは茶色い世界の山歩きばかりだったのに、ここには緑が芽生えている。
動物園ルートは南向きで、植物の育ちも早いのだろうか。
秋に北海道に移住してきて冬を越え、いま初めて緑を感じている。
これは…他の山も楽しみだ!
途中で円山動物園近くに下りていく道が現れ、下りれば数分で終わる。
そちらが「動物園ルート」としては正規なのかもしれないけれど、このまま真っすぐに「八十八ヵ所口」を目指す。
もうほぼ麓と言える場所に、ロープで立ち入りを禁止して守られている木があった。
このカツラの古木は、丸山公園のシンボルなのだとか。
土壌回復の為に、立ち入り禁止中。
ここを過ぎて、入り口の橋を越えれば終わり。
14:00、ゴール!
下りは、55分。
八十八ヵ所ルートよりも動物園ルートの方が距離は長いのだけど、その分穏やかな山歩きが楽しめる。
ゴールデンウィークの円山公園は桜の季節
北海道の桜の季節は、ゴールデンウィーク。
東京が3月下旬ごろだから、随分と季節感が違う。
円山のある円山公園は、桜のスポット。
登山からの帰りがけ、通しすがりに見ていこう。
公園内に入らなくても、公園脇の道路沿いの芝生に生えている桜がとてもキレイ。
コロナ禍で、いわゆる「お花見」はできないけれど、桜を見て春を実感する事ができてよかった。
公園内は、お花見が出来ない様に芝生エリアが立ち入り禁止になっていた。
普段は、ここで沢山の人がお花見をするんだろうな。
円山公園の温度計は、11.5℃を示していた。
うん、いい季節だ!
奥まで散策すれば桜がたくさん楽しめるんだろうけれど、今回はこれで終わり。
円山エリアは、「円山公園」「円山動物園」「北海道神宮」と、他にも見どころがあるので、コロナが収まったら、登山と併せて訪れてもいいね。