ポカラ(ネパール)-Pokhara-
ロックダウン中のネパールだけれど、徐々に暇を持て余した人々が外に出てくる様になった。
首都のカトマンズはもう少し厳しいのかもしれないけれど、「ポカラ」は平和そのもの。
だけど観光客もいないし、車も走っていないから、空気がとても綺麗。
ポカラの象徴「フェワ湖」の水も、とても澄んでいる。
人間にとっては大変な事態だけれど、自然にとってはむしろ良い方向に進んでいるんだろうね。
▼前回のお話し▼
ネパールでのロックダウン生活中にヨガを習う|ヨギーにはなれないけれど
ロックダウン中のフェワ湖で(こっそり)ボートトリップ
フェワ湖の畔を散歩していると、ボートの客引きに声をかけられる。
ボートに乗るつもりなんて無かったものの、話を聞いてみる。
1日中フリーで2,000ルピー(約2,000円)。
安いけど…1日中も必要ないなー。
1時間だけ乗った場合について聞いてみる。
ボートの漕ぎ手を付けるか自分たちで漕ぐかで、また料金が変わってくる。
漕ぎ手付きで1,000ルピー(約1,000円)になった。
2人で乗れば、1人500ルピー(約500円)だ。
通常時の料金を知らないけれど、これは安いのではないだろうか。
天気もいいので、漕ぎ手付きの1時間でお願いする事にした。
ライフジャケットも貸してもらって、出発だ。
ロックダウン中にボートに乗っても平気なのか聞いてみたら、「この辺は大丈夫」と。
「あっちまで行くとダメ」と言っていたから、警察に見つからない範囲の場所でこっそり楽しもうという事らしい。
湖は澄んで美しいものの、岸辺は水草が繁殖して緑色が増えていた。
やっぱりボートが通ってないと、自然が侵食してくるんだね。
通常時は湖上にたくさんのボートが浮かんでいて、それもまた「ポカラらしい」風景ではあるのだけれど、ボートが全く浮かんでいない湖を独り占めできるもの、今しかできない貴重な体験だ。
フェワ湖の東側を散歩
また、ある日の午後。
メイン通りを東へ行くと、「ポカラこまがねみてり公園」という公園がある。
この公園は日本からの融資も受けていたみたいで、看板には日本の国旗も描かれている。
中に入ると、人や牛や犬がのんびりと過ごしている。
コロナウィルスのパンデミックによる世界の混乱など、ここではまるで関係がないかの様にみえる。
のどかな雰囲気だ。
フェワ湖のメインの湖畔よりも奥に位置しているので、こちらから見る湖の方が、静かにしっとりと佇んでいる。
湖沿いを、更に奥へと進んでみる。
ここでは、釣りを楽しんでいる人々もいる。
微笑ましいな~。
うん、いい1日だ。