ー世界はきっと、美しいー
エジプト -Egypt-

ついに来たよ、アフリカ大陸!カイロ空港から市内へ、ローカルバスでゆく

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/08

カイロ(エジプト)-Cairo-

フィリピンでの出国時に、あやうく搭乗拒否に遭いかけ。

クウェート空港での乗り継ぎ時に、流れがよくわからず翻弄され。

ようやく、アフリカ大陸縦断旅1ヵ国目のエジプトに入国!

カイロ空港から市内へ

まだ空港から出ていないというのに、タクシーの客引き達がしきりに声をかけてくる。

うるさいなー。

私はバスで行きたいんだから、放っておいて欲しい。

外へ出ると、そのノイズは一層激しくなる。

「タクシー!?タクシー!??」

…うるさいなー。

私はダウンタウンまでバスで行きたいのだと伝えても、彼らは引かない。

「ここからバスは出ていない!」

「バス停は、ここから7キロも先だ!」

私は、「へ~、7キロ?おっけ~歩いて行ける距離だわー。」と聞き流す。

「へい!不可能だぜ!!タクシー乗れよ!」

うるさいな~。。。

例えここからバスが出ていないのが本当だとして、例えタクシーしか手段がなかったとしても。

私は、こんな強引な人の車に乗る気はない。

私は、強引な男は嫌いなの!!!

って、インド旅行以来2年ぶりのセリフを吐く。(心の中で)

だけど、ガードマンや普通の通行人に聞いたら、「あっちだよ」って教えてくれる。

その「あっち」がイマイチよくわからなくて翻弄されるのだけど、でも確かにバスはあるって事だよね。

この嘘つき共め。

「ここだよ」と教えてもらったところで待っていると、1台のバスが到着。
みんなぞろぞろと、バスに向かう。

やっぱりバスあったじゃん!

中で聞いてみたら、このバスは空港内を走るシャトルバスだという。

だけどバス乗り場まで行くから、そこから市内行きのバスに乗れると。

なるほど。

確かに、奴らは嘘は言っていなかったわけだ。

市内行きのバスは、ここからは出ていない

バス乗り場は、ここから7キロも離れている

誰も、嘘はついていなかった。

バス乗り場まで、無料のシャトルバスで行けるという情報を隠していただけで。笑

あぁ、エジプト。

インドと並んで、世界三大ウザい国と言われているエジプト。

インドが大好きな私は、エジプトの事も同様に大好きになれると期待していたのだけど。

この人たち、ウザさはインド人以上かも。

シャトルバスが、バス乗り場に着いた。

英語が話せない人が多くて困っていたら、スーツをしゅっと着こなした、空港職員らしいイケメン二人組を見つける。

彼等に聞いてみたら、このバスだよって教えてくれた。

あったじゃん、市内行きのバス。

バスの写真を撮ろうとしたら、運転手のおじちゃんがポーズを決めてくれた。

(その瞬間にシャッターは押せなかったけど)

そして、バックパックを背負ったまま座席に座る。

すると、おじちゃんが「後ろに鞄置いていいよ」と教えてくれた。

後ろの空いているスペースにバックパックを置く。

するとおじちゃんが、私のバックパックを指さして、しきりに「マネー?マネー?」と訴えてくる。

なんだろう。

親切なふりして…バックパック置くなら、荷物代も払えって事かな??

と思ったら、おじちゃんの指さす先が、私のバックパックの腰ベルトのミニポケットだと気づいた。

あ、もしかして、ここにお金入れていないかの確認か??

私もポケットを指さして「ノーマネー!」と伝える。

するとおじちゃんは、ほっとした表情で去っていった。

なんだよー、優しすぎるよエジプト人。

だけど、ここにお金入れていたら盗られる可能性もあるって事だよね。

少し治安も悪いと言うことだ、気を付けよう。

バスが満員になった。

乗務員が、運賃を回収しに来る。

私の隣の乗客が、運賃は10ポンド(約70円)だと教えてくれる。

私は、今持っている中で一番少額の紙幣、50ポンド札を出す。

すると、「違う違う!10ポンドだ!」と言う。

え??これじゃダメなのか??

ポンドじゃないのかな…違う通貨の単位があるの??

と思っていたら、乗務員が50ポンド札を受け取ってくれた。

なんだ、合ってたじゃん。

すると、私の斜め前の乗客が、「40ポンドのお釣りがもらえるからね!」とジェスチャーで伝えてくる。

なんだ、運賃より高額の紙幣を出したから、心配してくれていたんだ。

優しすぎるよ、エジプト人。

すると間もなく乗務員が、お釣りを持って戻って来た。

わざわざ、1、2、3、4枚だよ!って、一枚ずつ確認してくれた。

優しすぎる…。

さっきは、「うるさいなー。インド人以上にうざいっ!」だなんて思ったりしたけど。

そうだよね、インドと一緒で、客引きはウザくても普通のローカルは優しいんだ。

客引きがうざいからって、「エジプト人はうざい!世界三大うざい!」だなんて、思ってはいけなかった。

反省。

そろそろ着くかなと思う頃、バスがエンジンを切って止まった。

運転手が、タバコをふかしながら外を歩いている。

休憩かな??

すると間もなく、何を合図にしたのかは不明だけれど、乗客がバッと一斉に立ち上がって外に出ていく。

ほとんどの乗客がいなくなったのだけど、私の2つ隣の青年がまだ乗っていたので様子を見る。

その青年も、しきりに後ろを気にしている。

そして、「多分…乗り換えだね」と教えてくれた。

どうやら、エンジンのトラブルらしい。

だけど乗務員がバスに戻ってきて、私に「乗り換えの必要があるけど、座って待っててね」と伝えてくれた。

たぶん、乗り換え先のバスを捕まえるの待ちなんだな。

乗務員が、私を呼びに来た。

連れていかれた先に、今乗っていたよりも大きくて綺麗なバスが止まっていた。

市内を走る用のバスかな。

バスに乗ると間もなく、エジプト人の女性が席を譲ってくれた。

いやいや、大丈夫です!!!

と押し問答するものの、どうしても譲ってくれるみたいなのでご厚意に甘える事にした。

たぶん、大きな荷物を持っていたからだと思うけど。

なんて優しいんだ。

カイロの中心地から、宿を目指して歩く

バスを降りる。

先ほど、「乗り換えの必要があるよ」と教えてくれた2つ隣の席だった青年も一緒に下りる。

道路を横断したいのだけど、車がびゅんびゅん走っていて、渡るタイミングがわからない。

青年が、私をエスコートしてくれた。

インドやフィリピン以上に、速くて車の間隔も狭い中の横断。

ちょっと、タイミングがいまいち掴めない。

私的には、命がけの横断。

青年が、どこに行きたいの?と聞いてきた。

私は地図を見せながら、「この辺のホテルだから、多分あっちの道だ」と説明する。

すると、ホテルならあそこにあるよ!と、すぐ近くの建物を指さす。

あ、ありがとう。

だけど、私は目星を付けている宿があるからそこに行きたい。

私が「だけど、あっちに行くね!」と去ろうとすると、なんだか妙な単語が聞こえた。

「〇▼☆◆…SEX」

んんっ??

聞き間違いかな??

もう一度聞いてみると、今度ははっきりとこう言った。

「Do you love sex?」

なんですとっ!?

ノーノー!

「I love sex with you!」

いやもう、ここまでストレートに言われたら、むしろ逆に清々しいね。

…と、苦笑いを浮かべて立ち去りながら、思ってみたり。

だけど、普通に好青年だと思ったんだけどな。

プレイボーイか、もしくは大人の女性の誘い方も知らないウブなお子様なのか。

目星の宿の近くの道路を渡るとき、エジプト人のおじさんが渡るのをサポートしてくれた。

優しいな~なんて思っていたら、どこのホテルに行くの?としきりに聞いてきた。

さっきの青年の件もあるし、「名前はわからないけど、もうこの近く」と答える。

手伝ってくれようとしつこいので、「自分でわかるから大丈夫です」と拒否をしてみる。

すると、「You don’t like my support(あなたは私の手助けが嫌いなのですね)」と言われる。

いや、「don’t like(嫌い!)」って程じゃないんだけどな。

「don’t need(必要ない)」ってだけで。

目星を付けていた宿は、調べていたよりも高かったからやめた。

もう一軒の候補の宿に向かう。

30分ほど歩いて、やっと着いた。

カイロの安宿|サファリ・ホテル

入るのをためらう様な外観の建物。

ここに3軒のゲストハウスが入っている。

一軒は、一番安いけどコストパフォーマンスが低いと言われている宿。

もう一軒は、ツアーに参加しない客には冷たくなるという噂の宿。

だから私は、最上階にある「サファリ・ホテル(Safary Hotel)」という宿を目指して階段を上る。

これが結構キツイ…。

ゼイゼイ言いながら、最上階に着いた。

ホットシャワー、Wifiありの男女別ドミトリーで、1泊90ポンド(約630円)。

ドミトリーとは、普通のホテルの様に「1室いくら」で泊るのではなく、共同部屋に「1ベッドいくら」で泊る部屋タイプの事。

実は、私はドミトリー初体験

インド・ネパールでは、いつもバストイレ付きの個室に甘えていた。

それでも安いんだもん。

だけど、フィリピンでは3人部屋で暮らしていたし、今の私ならいけそうな気がしたから挑戦してみた。

うん、たぶん大丈夫だ。

(写真は、翌日撮影)

予約&詳細>>サファリ・ホテル(Safary Hotel)

  • ドミトリー:90ポンド(約630円)
  • トイレ、シャワーは室外
  • ホットシャワーあり ※使い続けているとぬるくなる
  • Wi-Fiあり
  • 朝食付き(軽食)
  • スタッフが親切!

▼エジプトで泊まった宿まとめ▼
【エジプト旅行】移動情報(バス&鉄道)/泊った安宿

エジプト名物「コシャリ」を食す

夕食は、コシャリのお店で。

コシャリは、エジプトの代表的な料理。

米、パスタ、ひよこ豆、レンズ豆が入った器に、トマトソースをかけて混ぜ合わせて食べる。

このトマトソースは、ベースで出てきたものに、スパイスとペッパーと酢を自分の好きな量だけ追加して完成する。

だけど私の場合は、店員さんが作ってくれた。

スモールサイズのコシャリとコーラで23ポンド(約161円)

コシャリ…凄く美味しい!

いや、これはもう毎日ここでもいいくらいだよ。

スモールサイズとはいえ、私には多すぎる量だった。

XSくらいで丁度いいのに。

アブー・ターレク(Abou Tarek)

住所:Marouf St.16.Downtown

TEL:(02)25775935

 

さて、私のエジプト旅行…そしてアフリカ大陸縦断旅行は、こうして幕を開けた。

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