-Manila to Cairo-
クウェート航空418便は、定刻より1時間早い、3:30にクウェートに到着した。
フィリピン時間で言うと、8:30。
フィリピン時間の22:30頃に出発したから、約10時間のフライト。
長かった~。
私は、フィリピンからクウェート経由でエジプトへ行く予定なのだけど、クウェートでの乗り継ぎに関しての情報をほとんど持っていない。
WEBで調べてもよくわからなかったから、もう現地でぶつけ本番で挑む事にしていた。
フィリピンから西へ行くのにクウェート経由が普通だとしても、日本から行く場合はあまり通らない国なのかもしれない。
体験談のブログなど、ほとんど見つけられなかった。
ほぼ日記形式で進みます。
乗り継ぎ方法だけ端的に知りたい方は、下記「もくじ」より「クウェート空港での乗り継ぎ方法(まとめ)」にジャンプしてください。
もくじ
クウェート空港での乗り継ぎ
飛行機を降りて、通路を渡る。
情報がほとんどないこのクウェート空港で、「エジプト行きの飛行機に無事に搭乗する」というのが、本日のミッション。
というのも、フィリピンを出国するのでさえ、かなり手こずったから。
無事に飛行機に乗せてもらえるかどうか…あまり自信がない。
ここは、厳格な中東の国なのだ。
クウェート航空、まさかの搭乗拒否!?そして始まる、私の世界周遊記
2年前に、ヒマラヤで出会った人に言われた言葉を久々に思い出す。
これからの冒険のために、あなたはより強くなる必要がある
そうだよね。
私は、もっと強くなる必要がある。
ひとりが寂しいだなんて、メソメソしている場合じゃないんだ。
よし!行こう!
クウェート航空からエジプト航空への乗り継ぎ|ターミナルを移動
荷物検査の近くにいる係員に、聞いてみる。
すると、ここはターミナル4で、私が乗る予定のエジプト航空はターミナル1だと教えてくれた。
なのでそのまま手荷物検査を受ける。
パソコンとタブレットを起動する様に促される。
なんで??
起動したのを確認したら、問題なく開放された。
なんで??なんのチェック??笑
先に進むも、入国審査場も、荷物のピックアップレーンも見当たらない。
ただ椅子が並んでいるゲートがいくつかあるだけ。
また係員に聞いてみる。
すると、荷物のピックアップはターミナル1まで行ってするのだと教えてもらう。
あとで呼ぶから座って待っててと言われ、待つ事30分。
地下鉄の様な、モノレールの様な…何とも無機質な乗り物が到着した。
扉の前に立ってみると、ぷしゅーと静かに開き、そして乗り込むとすぐにまた、ぷしゅーっと閉じた。
私しか乗っていないその無機質な乗り物は、夜の空港内を静かに走る。
なんだか不思議な光景。

10分ほどで、ターミナル1に着いた。
クウェート空港|乗り継ぎでもビザは必要?不要?
入国審査場のようなところで、「只の乗り継ぎなのですが、ビザは必要ですか?」と尋ねると、「上の階に行け」と言われる。
上の階でビザオフィスを発見。
ビザ代は3ディナール(約1054円)だという。
私はクウェートの通貨は持っていないのだけど、現金のみとの事。
オフィスにあるATMで、お金をおろす。
一番少額で10ディナール(約3514円)だったので、10ディナールをおろした。
こんなにいらないんだけどなー。
まぁ、次のエジプト行きのフライトまで、まだ8時間くらいあるからね。
マニラ空港で買った飲み物も先ほど没収されてしまったし、現地通貨は必要か。
ビザの申請用紙の名前欄には、ファーストネームからフォースネームまで欄があった。

クウェート人の名前って、そんなに長いの!?
ファミリーネームも入れたら、5つだよ!
びっくり!
私は日本人なので、ファーストネームとファミリーネームの2つだけ記入。
申請用紙を提出すると、クウェートでの滞在先を記入するように促される。
「只の乗り継ぎだから、クウェートには滞在しない」と伝えると、それならビザはいらないと言われる。
え、じゃあさっき「上に行け」って言われたのは何だったんだ…。
また入国審査の所まで戻る。
係員に、ビザを取って来いと止められる。
「ビザはいらないと言われたよ!」と伝えたら、「上に行って右に行け」と、さっきとは違う階段を指さされる。
上に行って右に行ったところのゲートで聞いてみたら、「下に行け」と言われる。
もうやだーー。
また下に戻る。
見かねた係員が、私を連れて一緒に上の階に行ってくれる。
彼がさっき言いたかったのは、「上に行って、少し進んでからの右」にある「乗り継ぎカンター」の事だったみたい。
クウェート空港|乗り継ぎカウンターに翻弄される
案内された乗り継ぎカウンター(トランジットカウンター)で尋ねると、「フライトは13時だから、10時にまた来い」と言われる。
一度カウンターを離れてみるも、よく考えたらまだ6:30。
荷物のピックアップ、しなくていいのかな?
というか、まだ入国審査も受けてないんだけど!?
もう一度、カウンターに「まだ荷物のピックアップしてないんですけど」と伝えに行くと、少し強めの口調で言い返される。
「わかってる、わかってるよ、あなたの言いたい事は。心配しないで、10時になったらまたここに来て」
もう、彼を信じて待つしかないか。
もしかして、私は通常の出国審査と入国審査をしなくていいのかもしれない。
空港から一度も外へ出ないのなら、このまま乗り継ぎ用のルートを通って次のフライトに乗れるのかもしれない。
だから、ビザもいらないのかもしれない。
でも私がビザを取って一度入国するのか、このまま乗り継ぐのかなんて、先ほどのクウェート航空は把握してないと思うんだけど。
私の荷物…いま一体どうなっているんだろう。
クウェート、手ごわすぎるよ。
マレーシアの乗り継ぎは、簡単だったのに。
待っている間、500mlの水を1ディナール(約351円)で購入。
物価高すぎ。
そして朝食に、チーズオムレツとミルクティーを2.150ディナール(約755円)で頼む。
1ディナール(約351円)が最低通貨だと思っていて、それより安い物ってないのかな?と思っていたのだけど。
なんとお釣りでもらった紙幣が、2/1ディナールと4/1ディナールだった。
そんな通貨の単位があるのか…。

オムレツには、なんとインドのチャパティに似たものが付いてきた。
ミルクティーからも、少しスパイスの香りがして、インドのチャイを彷彿させられた。

約束の10時になった。
先ほどの乗り継ぎカウンターに行くと、既に来ていた客とスタッフが揉めていた。
私の後ろに並んだ客が、まだかまだかと苛立ち、彼らの揉め事に参戦していた。
スタッフは、私のフライトが13時である事だけ確認して、座って待つように促す。
えー。
私あんまり時間ないのに。
今から入国審査して、バックパックを無事にピックアップして、それからまた出国の手続きをしなければならないのに。
それに、フィリピン出国でさえあんなに揉めたんだ。
今回は、更に揉めて時間がかかることが予想されるのに。
搭乗券と荷物の引き換えタグをもらう
30分ほど待って、ようやく私の話を聞いてくれる事になった。
客とバトルしていたスタッフ…機嫌が悪かったらどうしようかと思ったんだけど。
どうやら日本人が好きな様で、めちゃくちゃ愛想よく対応してくれた。
そして、12時にまた来てねと、搭乗券を発券してくれた。
12時って…出発の1時間前なんだけど!?
だけどスタッフは、「大丈夫、心配しないで。あなたは何もする必要はない。全て私たちがするから」と。
とりあえず、無事に搭乗券は発券されたから、エジプト行きのフライトには乗れるようだ。
あとは、荷物を無事に受け取るのみ。
ここでようやく思ったんだけど、入国はせずにそのまま乗り継ぎができて、尚且つ荷物もスルーなんじゃないかな。
確証はないけど。
無駄になってしまったカタール・ディナールをアメリカドルに換えて、12時に再びカウンターを訪ねる。
すると、荷物の引き換えタグを渡された。
私の名前と、荷物の重さ(15キロ)の記載があるから、私の荷物を把握しているのは確かなようだ。
荷物は、エジプトで受け取れるとの事。
荷物を受け取るまで油断はできないけど、多分大丈夫なんだろうと思う。
フィリピン出国は手こずったのに、クウェートでは何の問題もなかった。
スムーズにエジプト行きのフライトに乗せてもらえることになった。
問題だったのはね…私がこの流れを把握していなかったという事と、それを理解するだけの語学力がなかったという事。
無事に、エジプト航空に搭乗
無事に乗ったエジプト航空は、狭いうえに古いシートだったので、てっきりLCCかなと思ったんだけど。
普通に機内食や飲み物が振舞われた。

そして、3時間後の15時、ついにエジプトに到着。
荷物も、無事に受け取る事ができた。
ようやく来たよ、アフリカ大陸。
ここから、アフリカ大陸縦断旅がはじまるのだ。
クウェート空港での乗り継ぎ方法(まとめ)
クウェートでの乗り継ぎについてまとめてみるとこんな感じ。
- 飛行機を降りたら、乗り継ぎ先のターミナルまで謎の無機質な乗り物で移動
↓ - 出発3時間前に、乗り継ぎカウンターで搭乗券を発券してもらう。
↓ - 出発1時間前に、乗り継ぎカウンターで荷物の控えタグをもらう。
↓ - そのまま、すぐに搭乗口に行く。
※乗り継ぎのみの場合は、ビザも不要!
知っていれば、凄く簡単だったね。
▼次回、いよいよエジプトに入国する▼
ついに来たよ、アフリカ大陸!カイロ空港から市内へ、ローカルバスでゆく