カイロ(エジプト)-Cairo-
今日は、カイロ6日目にしてようやくピラミッドを見に行く。
ようやく、観光らしい事ができるのか。
なんかビザに翻弄されたり、大雨に遭ったりと忙しかったな。
だけどピラミッドを見に行く前に、やるべき事がある。(まだあるの!?)
まずカジノに行って、それから次の町バフレイヤ・オアシスへのバスチケットを買いに行くのだ。
(え…!?この私がカジノですって!?)
エジプト(カイロ)のカジノで米ドルを入手しよう
アフリカでは自国の通貨が弱いからか、ビザ代やツアー代などをUSドルで求められる事が多い。
ツアー代なんかはその国の通貨でOKな場合もあるみたいだけど、それだとかなり高くなる(レートが悪い)らしい。
ここカイロ以降、ケニアのナイロビに着くまでは、しばらく田舎ばかり。
今のうちにUSドルを入手しないと、以降の町では手に入らなそう。
だけど、どうやらカイロでも、ATMからはUSドルの引き落としができないみたい。
ではどうするのか…何とカジノで、ゲーム代としてUSドルを購入(?)する事ができるというのだ。
しかもキャッシングではなく、ショッピング枠だから金利もかからない。
カジノに手数料を払う必要はあるみたいだけど。
でも私、カジノなんて行きたくない~。
と思って色々調べてみるものの、どうやらこんなクレイジーな方法しかない様だ。
という事で、渋々な気持ちでカジノへ。。
その後、ケニアのナイロビでは、ATMから米ドルを入手できた。
カイロのカジノは、ヒルトンホテル内にあるという事だ。
貧乏バックパッカーが、ヒルトンホテルに足を踏み入れるというだけで、なんだか緊張する。
エントランスで、止められたらどうしよう…と、しばらくモジモジする。
だけど思い切って、潜入。
荷物チェックを受けて、無事にホテル内に入る。
カジノなんて、どこにあるんだ。
やっぱりカジノなんて行きたくない私は、入り口にあった銀行で聞いてみた。
「USドルが欲しいのですが…」
案の定ダメだった。(←当たり前)
少しさまよっていたらスタッフが声をかけてくれたので「カジノはどこですか」と思い切って聞いてみた。
そうしたら「Bフロアですよ」と、エレベーターまで連れていってくれて、「Pボタン」を押してくれた。
あれ?Bって言ったけど、Pなんだ…笑
ついた。
たぶんあれだ。
あぁ、こんな場所は誰かと一緒に来たい。
エジプトに来て初めて、一人旅である事を呪う。
入り口のカウンターで聞いてみる。
なぜか話が通じない。
「朝食ですか?」とか言われるし。
え?ここ、カジノじゃないのか??
「朝食じゃないです」と答えたら、「ここはカジノですよ??」と言われる。
あぁ、私があきらかにカジノ利用者に見えないから、朝食会場と間違えて迷い込んだと思われたんだ。
改めて、カウンターでパスポートを見せて荷物を預ける。
そして、中のキャッシャーに向かう。
わたし「USドルが欲しいのですが」
カジノ「いくらぶんですか?」
わたし「1000ドルをお願いします」
カジノ「…。何故、USドルが欲しいのですか?カジノで遊ぶのですか?」
わたし「いいえ…」(←バカ)
カジノ「カジノで遊ばないのであれば、お金は出せません」
そりゃそうなるよね。
わたし「少しだけ、遊んでいきます。少しだけでもいいですよね?」(←また正直)
カジノ「…わかりました」
渋々といった様子で、1000ドルと書かれたチップをくれた。
わたし「現金で欲しいのですが」
カジノ「ここで遊んだあとに、現金と交換します」
なるほど。
情報では、チップでもらうか現金でもらうか選べるみたいなんだけど。
私が怪しすぎるから、強制的にチップになってしまったんだ。きっと。
仕方ない。
私でも出来そうなのって、スロットくらいしかない。
スロットマシーンに座るものの、チップの使い方がわからない。
通りかかった女性店員に使い方を聞いたら、「スロットマシーンは現金のみですよ、キャッシャーで交換してください」と言われる。
「だけど現金はもらえないみたいです」と伝えたら、一緒にキャッシャーまで行って交渉してくれた。
キャッシャーの人は、またまた渋々に100ドル札を10枚くれた。
このまま帰るのは流石に申し訳ないので、再びスロットマシーンに座る。
そして最低金額の0.8ドルずつをベットしていって、キリが良い数字になったらやめる作戦にした。
100ドルを入れる。
少し負けて、そして少し勝って、最終的に丁度100ドルに戻ったところでやめる。
よし、換金手数料のみで無事に1,000ドル入手できた!
手数料は11ドル。
1ドル=約114円計算で、合計115,225円で入手。
まぁ、これくらいなら、いつぞやの超円安の時より断然安いしよかった。
清々しい気分でヒルトンホテルを出る。
さっきは、こんな場所は誰かと一緒に来たいって思ったけど。
やっぱり、一人でよかった。
だって誰かと一緒だったら、そしてそれが男性だったら。
「もう少しやっていこうよ」とか言われて、「ピラミッド見に行く時間なくなるじゃーん」ってイライラする自分が想像できた。
私なんか5分くらいでさくっと終わったけど。
ピラミッドの予定がなければ、私でさえもう少しやりたい気分だったもん。
それにしても、バックパッカーするならさ、これからは女優スキルも上げていかないと。
「私は朝っぱらからカジノで遊ぶ女よ、かかってきなさい、うっふん(はぁと)」くらいの演技力はないとダネね。
カイロからバフレイヤ・オアシス行きのバスを予約
次は、明日のバフレイヤ・オアシス(Bahariyya Oasis)行きのバスを予約すべくムニーブ駅に行く。
ムニーブ駅(El Mouneeb)
地下鉄レッドライン終点/アッ・サーダート駅(Sadat)から約17分
メトロはいつも3ポンド(約21円)で黄色い切符なのだけど、今回は初めて5ポンド(35円)で黄緑の切符だった。
距離で色が違うみたい。
ムニーブ駅の近くには、マイクロバスの様なものがたくさん溜まっているエリアがあった。
これがセルビスというやつかな?
バスを予約しなくても、これだけの台数のセルビスがあるなら、当日適当な時間に行っても乗せてくれそうだ。
だけど今回はバスを予約したい。
パッと見たところ、バス会社の様なものは見当たらない。
何のカウンターかよくわからないカウンターで、おじちゃんに聞いてみた。
そうしたら、わざわざカウンターの中まで招いてくれて、そして「あの橋の下の右だ」と教えてくれた。
ちょっと距離がありそうだ。
橋の下の右には、何台かのバスが止まっていた。ここだ!
警備員に何を探しているのか聞かれたので、「バスを予約したい」と伝える。
するとカウンターに案内してもらうものの、先客がいたので、その客を待たずにわざわざカウンターの中の事務所まで案内してくれた。
事務所の中で、明日のバフレイヤ・オアシス(Bahariyya Oasis)行きのバスを140ポンド(約980円)で予約。
出発は、朝の8:30だという。
もう少し遅いバスが良かったんだけどな…せっかく時差ボケも治ったのに。
なんにせよ、ようやく次に進める事が嬉しい。
カイロでやるべき事が全て終わったので、ようやく心置きなくピラミッド観光に出かけられる。
だけど長くなってしまったので、次回へ続く…。
▼次回、いよいよピラミッドへ!▼
ギザのピラミッドにローカルプライスで潜入&私だってたまには怒るんだよ