ー世界はきっと、美しいー
エジプト -Egypt-

のどかな泥づくりの村「バシェンティー村」と、エジプトで一番満足した食事

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/18

ダフラ・オアシス(エジプト)-Dakhla Oasis-

今日は、ダフラ・オアシスから車で1時間ほどの場所にある「バシェンティー村」に行ってみようと思う。

とりあえず、タフリール広場を目指す。

だけど、なんだかお腹が空いた。

昨日は、ガイドブックに載っているレストランを見つけられなかった。

タフリール広場から西へ進むとあるはずなんだけど…もしかしたら、もう少し進むとあるのかもしれない。

昨日は夜だったから手前までしか行けなかったけど、今は明るいし、もう少し奥まで行ってみようか。

▼前回のお話し▼
ダフラ初日、朝から警察沙汰になるなんて予想外&迷路都市「カスル」でお散歩

アフマド・ハムディ|エジプトで一番満足した食事

という事で、昨日諦めた地点よりもさらに奥へと進んでいく。

だけど何もない。

こんな道の先に、レストランなんてないでしょう?と思える道のりを、辛抱強く歩いてみる。

あと少し、あの建物の辺りまで行ってもなかったら引き返そう!

…と思った矢先、見つけた。

あったよ。

急に、ダフラ・オアシスらしからぬ可愛らしいレストランが現れる。

アフマド・ハムディ(Ahmed Hamdy’s Restaurant)

お客さんは誰もいなかったのだけど、人が出てきたので聞いてみた。

「何か、食べれますか?」

「もちろん!チキンとサラダと野菜とスープでいい?」

あ、一択なのね。笑

「それでお願いします」

紅茶を飲みながら、テラス席で待つ。

この誰もいないレストランで、彼は私の為だけに調理をしてくれている。

そして待つ事数十分後、料理がセットで出てきた。

こんなにたくさん食べられない!

だけどね…まずスープを飲んでみて、その美味しさに驚く。

続いて出てきた料理を食べるのだけど…一品一品が、凄く美味しい。

そしてメインのチキン。

外はこんがりと焼けているのに、中は絶妙な柔らかさで。

こんなに美味しい料理は、エジプトに来て以来初めてだ。

いつもは、メインの料理(今回の場合はチキン)以外は、「おまけ」程度にしか考えていなかったのだけど。

この料理は、メインのチキン以外もとても美味しい。

いや、味自体ももちろん美味しいのだけど、一品一品とても丁寧に作ってくれた感じが凄くよく伝わってくる。

いつもはメインの料理だけ完食したら、あとは少し食べて残す事が多いんだけど。(量も多いし)

これは、残してしまうのはとてももったいないし、申し訳ない。

頑張って、いつもより沢山食べた。

だけどやっぱり、少し残してしまった。

完食はできなかったけど満足ですよ!という事を伝えたくて、オーナーに「とても素晴らしい料理でした!ありがとう!」と伝える。

それがきっかけで、少しお話をする。

エジプトの、古い紙幣を見せてくれた。

これは…珍しい!初めて見た!

お釣りにこれを渡そうか?と言われたけれど、丁重にお断りをした。

だってこれを珍しいと思えるのは、今だけだと思うから。笑

料金は、65ポンド(約455円)だったのだけど、5ポンドのお釣りがなかったみたいで60ポンド(約420円)にまけてくれた。

いつもより高いけど、大満足だから別にいい。

それにしても、この町にこんなに美味しいレストランがあるなんて。

もっと早く知っていればよかったな。

のどかな泥づくりの村「バシェンティー村」

そして、バシェンティー村に行くべく、タフリール広場の東側へ行く。

しばらく歩いたところの商店で聞いてみると、「タクシーしかないよ」と言われる。

また少し歩くと、「あっちだよ」と言われる。

あっちへ歩いてまた聞いてみたら、なんと男性がバス乗り場まで連れていってくれる事になった。

結構歩く。

男性は、特に私に話しかける事もなく、黙々と歩いている。

うん、この距離間は好きだ。

信頼できる。

だけど、ふと男性の腰を見たら、無防備に拳銃が刺さっていた。

これは…私でもパッと奪えそうなんだけど?

こんなに無防備に持つくらいならさ、むしろ持たないよりも危険だと思うんだけど、どうだろうか。

というかエジプトって、一般人の銃の所持は合法なのだろうか。

バスは、結局なかった。

宿の人も言っていたな。

早く行かないと安いバスがなくなって、高いタクシーになるよって。

のんきにレストランなんて行っていたばっかりに。

だけど幸せな食事だったから、後悔はしないけど。

男性が、一台の乗合タクシーを止める。

既に、乗客が2人ほど乗っているタクシー。

50ポンド(約350円)で、行ってくれるって。

もうこれしか手段はないみたいなので、この乗合タクシーに乗る事にした。

 

そして1時間ほどで、タクシーはバシェンティー村に着く。

帰りも呼んでねと携帯番号を教えられるのだけど、私はエジプトの電話番号を持っていないのでお断りをする。

来たはいいけど…この村から帰る手段、まるで見当がつかないんだけどね。

まぁ、いつもの通り、何とかなるでしょう。

タクシーを降りた場所の目の前には、何やら建物があった。

おばちゃん2人組が、「入りなさい入りなさい」とアラビア語で誘導してくる。

何だかよくわからないけど、例のごとくこの村の歩き方をまるで知らない私は、戸惑いながらも付いて行ってみる。

中には、建物があった。

この建物内に私を招待したくて鍵を色々試すのだけど、なかなか合う鍵がなくて待たされる。

待っている間、警備員とお話しをする。アラビア語で。

う~ん。まるで分らない。笑

ようやく、鍵が開いた。

中に入ると、手作りのカバンやら小物やらを、「どう?素敵でしょう?」という風に次々と紹介される。

なるほど。

私相手に、商売がしたかったわけね。

だけど荷物は1グラムでも減らして旅がしたい貧弱バックパッカーな私は、彼女たちの意図に気づくとすぐに建物を出る。

この村では、1951年に砂嵐で砂丘が移動して、古代エジプトのムート神殿が突然出現したんだって。

そしてまた砂の移動で、隠れてしまったのだとか。

凄いな。

砂の中に、古代の遺跡が眠っているかもしれないと考えると、なんだかワクワクする。

それにこの村のこの風景もさ、砂の中に埋まる可能性があるんだ。

泥造りの、のどかなバシェンティー村。

バイクの3人乗りをしていた青年たちに声をかけられる。

わざわざバイクを降りて、写真をせがまれる。

撮った写真を見せてあげたら、「ベリーグッドだね」と喜んで去っていった。

私、人物画はまるで得意じゃないんだけどな。

満足してくれたならよかったよ。

(↑風景画は得意なのかよ?という突っ込みが聞こえてきそうだ)

泥のモスクを見つける。

写真を撮っていたら、少年たちに取り囲まれてモスクどころではなくなってしまう。

自撮り大会が始まった。

ここでも私は、まるで大女優だ。

私のカメラでも撮ってほしいと言われて、集合写真を撮る。

撮った写真を見せてあげたら、予想以上に大喜びだった。

「お~、お前写ってんじゃん!笑」

「これ僕だよ~♪」

少年たちにサービスをしていたら、青年たちが便乗して群がって来た。

青年には、そんなにサービスしたくないのだけど。

なんか手握って来た。

嬉しそうだ。

肩も抱いて来ようとする。

さすがにやりすぎよ?

すすっと彼らの群れから離れて、また一人歩く。

ひとり歩く…いや、少年たちが付いてくるよ。

どこまで付いてくるんだい??

村の外れに、丘があった。

少年たちが、登ろうよと言うので一緒に登る。

丘の上からは、バシェンティー村が一望できた。

ダイナミックな砂漠の地形の中にひっそりと佇む、小さな村。

少年たちが、今度はあの丘に登ろうと提案してきた。

ちょっと遠そうだけど?

だけどせっかくなので、行ってみようか。

だけど、村から少し離れてしまった。

こんな得体のしれない外国人とこんな所まで来て、彼らの親は心配しないだろうか。

村の中では10人ほどだった少年たちが、いつの間にか5人になっていた。

こんなところまで付いてくるなんて…彼らは私の熱狂的な親衛隊だ。

だけど彼らの目に、私はどの様に映っているんだろう。

彼らアラブ人から見た、私というアジア人。

それは果たして美しいのだろうか、それとも醜いのだろうか。

5人のチビッ子ナイトたちと一緒に、丘に登る。

ここからの眺めも、綺麗だね。ありがとう。

なんだか5レンジャーみたい。

私も彼らと一緒に写真が撮りたいなと思ったのだけど、誰にシャッターをお願いすればいいのかわからず諦める。

だって彼らの中の誰かに頼んだらさ、その子は一緒に写れないんだもん。

なんだか不公平だ。

英語を少し話せる少年が、あれが僕の学校だよと教えてくれた。

立派な学校があるんだ。

丘を降りる途中で、折り紙の鶴を折ってプレゼントしてみる。

そうしたら、「クレーン(鶴)?」と言われる。

凄い!よく鶴ってわかったね!
クレーンって単語も知ってるんだ?

インドで折ってあげたときは「スワン(白鳥)」って言われていて、「違うよ、クレーンだよ」って言ってもポカンとされていたから。

うん、もうスワンでいいよって感じだったんだけど。

丘を降りると、青年3人がバイクで迎えに来ていた。

ちょっと、注意されているのかな?

村に戻りなさい的な、お兄さんたちから子供たちへの指導の様な。

こんなところまで連れ回しちゃってゴメンね。

例のごとく旅スキル低めの私は、またもや見どころらしい見どころを一切見ていない。

この村では、なんとかっていうお墓が見どころみたいなんだけど…。

だけど、もう満足したし別にいいや。

それに、早く帰らないと帰りの手段がなくなりそうだ。

青年に「ダフラに戻るバスに乗りたい」と、ダメ元で聞いてみる。

バスターミナルなんてなさそうな村だけど。

そうしたら、「バスターミナルまで連れていくよ」と、バイクに乗せてくれた。

3人乗りで来たのに、あとの2人は徒歩で村に戻る事になってしまった。

申し訳ない。

バイクの後ろは、とても気持ちがいい。

海外で、こうしてたまに乗せてもらう事があるけど。

ヘルメットもないし、本当は危ないんだけどね。

バイクは、村から公道に出る。

しばらく、走り続けている。

あれ?まさかこのままダフラまで連れていってくれるのかな?

それだったら、彼にいくら渡そうか…。

なんて考えていたら、メインロードにぽつりとあるバス停で降ろしてくれた。

ここで待っていて、本当にバスなんて来るのだろうか…。

そうしたら、1台の客の乗っていないバンが停まった。

金額を聞いたら、なんと100ポンド(約700円)だと。

高すぎる…。

なんでタクシーより高いんだ。

交渉して、ここへ来たタクシーと同額の50ポンド(約350円)にしてもらった。

そして、ここまでバイクで送ってくれた青年に20ポンド(約140円)を渡す。

だけど、笑顔で頑なに拒否をされてしまう。

だってさ、ここまでバイクで15分もかかったんだ。

バイクで15分って、歩いたら結構な距離だよ。

それにさ。

彼にとっては、何の縁もゆかりもない謎の外国人である私の為に、往復30分も消費してしまうわけだ。

無償でそんな好意は受け取れない。

せめて、少額のチップくらい受け取ってほしい。

だけど、受け取ってくれないみたい。

ありがとう、ってお礼だけ言われた。

いやいや、ありがとうはこっちのセリフだからね。

青年にお礼を言って、バンは走りだす。

しかしさ、この青年といい、昨日タクシーで宿まで連れていってくれた男性といい。

本当に心から感謝して、心からチップを渡したい相手は、何故か受け取ってくれないんだ。

それも頑なに。

あんまりチップ渡したくないような場面では、しつこくせびられるのに。

渡したくない人には渋々渡して、渡したい人は受け取ってくれない。

なんなんだろう。

バンは何もない荒野を走るのだけど、それでもたまにお客さんを拾いながら走る。

なんでこんな何もないところに、人が立っているんだろうか。

ダフラ・オアシスからルクソールへ行く方法

ダフラに着いた。

宿のスタッフに、「ここからルクソールに行きたいんだけど可能か」と相談をしてみる。

ガイドブックには、「車で2時間30分先のハルガ・オアシスまで行って、そこからタクシーのチャーターで行く」という方法しか載っていなかった。

それしかないならその方法かなと思っていたのだけど、もし可能であれば、このダフラ・オアシスから直接ルクソールまで行ってしまいたい。

そうしたら、「ルクソールまでの直通バスはない」と。

だけどアスユート(Asyut)という町までバスで行って、そこから電車に乗り換えてルクソールまで行ける」と言われる。

そんな方法があるのか!

アスユートまでのバスは、ホテルの隣のバスターミナルから出ているらしい。

私の部屋の前の廊下からも見える。

近い。笑

アスユート行きのバスは、朝6:00の出発で130ポンド(約910円)。

明日はついに、この西方砂漠を抜けて通常の観光ルートに戻るのか。

なんだか寂しいな。

▼次回のお話し▼
ダフラ・オアシスからルクソールまで、13時間の大移動

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