-Luxor to Aswan-
今日は、大嫌いなのに3泊もしてしまったルクソールを離れ、エジプト旅行最後の町アスワンへ向かう。
3泊もしたかいがあって、連日の観光や移動による疲れは癒えていた。
それに今日は移動日とはいえ、鉄道で3時間半ほどの距離だから、そこまで大変ではないだろう。
▼前回のお話し▼
ルクソール観光(東側)巨大な神殿!カナルック神殿を徒歩で訪ねる
スーダンに行く前に、エジプトポンドを大量に入手!
駅に向かう前に、ATMでお金を下ろす。
もうエジプトポンドなんて必要ないかと思っていたのだけど。
どうやら、次に向かう予定のスーダンでは、クレジットカードでのキャッシングができないらしいのだ。
アメリカから制裁を受けているスーダンで、ビザカードやマスターカードを使ってしまうと、なんとカードが止められてしまうのだという。
そして、国境の町ワジ・ハルファや、首都のハルツームで闇両替を利用すると、公式レートよりお得に両替できるとの事だ。
スーダンの国境の町ワジ・ハルファで、1エジプトポンドを5.3スーダンポンドで両替。
(つまり、1スーダンポンド≒1.3円)
公式レートは、1スーダンポンド≒2.4円
その両替したスーダンポンドを、さらに次のエチオピアの闇両替でブルに変えると、これもまた公式レートよりお得になるらしい。
スーダン ‐ エチオピア国境で、1スーダンポンドを0.4エチオピアブルに両替。
(つまり、1エチオピアブル≒3.3円)
公式レートは、1エチオピアブル≒3.4円
という事で、スーダンで使う分とエチオピアで使う分の資金をエジプトポンドで用意しておくのがいいみたい。
だけどそこまで大量のエジプトポンドを作るのは少し不安。
控えめに、6,000ポンド(約42,000円)分だけを引き出す。
とりあえず、スーダンで使う分が賄えればいい。
余った分を、エチオピアで使おう。
ルクソールからアスワンへ|鉄道移動
9時少し過ぎに駅の窓口に行くと、次の鉄道は10:20だと教えてくれた。
そして、51ポンド(約357円)でファーストクラスの切符を購入。
アスユートからルクソールへ来た時は、何故か切符を売ってもらえずに鉄道内での購入になったのだけど。
今日は無事に指定席券を売ってもらう事ができた。
切符を買うと、入り口のガードマンが「見せて」と言って来た。
見せると、「2番ホームで、車両は1号車だよ」と教えてくれた。
優しい!
2番ホーむに向かおうと、1番ホームから降りる階段を探していると、「こっちのホームだよ!」と、2番ホームにいる人が手招きをしてくれる。
うん、知ってるけど。
優しい!
10:20と言われていた列車は、30分遅れの10:50頃にホームに到着した。
今日は指定席だから、他の乗客と揉める事もなく席に座る。
1等席だからか、前回よりもふかふかのシートで、外国人もチラホラと座っていた。
窓ガラスはひび割れているけどね。笑
だけど緑が、とても新鮮だ。
いつもは荒涼とした大地の中にいたから。
列車は順調に、4時間後の15:00頃にアスワンに到着。
駅を出ると、タクシーの客引きが3人しか声をかけてこなかった。
それに1度断れば、それ以上に付きまとって来たりはしない。
ルクソールよりは、過ごしやすそうだ。
ルクソールの安宿|ヌル・ハン
目的の宿は、ヌル・ハン(Noor Han Hotel)。
駅のすぐ近くの宿だ。
宿で聞いてみると、空室はあるがWi-Fiは今は壊れていて使えないとの事。
そうなのかー。
この町の次は、いよいよスーダン旅が始まるのだ。
それに向けて、この町で最後の情報収集などをしておきたい。
だってスーダンは、「地球の歩き方」も発行されていないほどのマイナーな国。
一応、23年前に発行されたガイドブック(地球人 アフリカ)のスーダンのページに3ページ分の情報は載っているけれど。
だから、この町ではWi-Fiは必須なのだ。
それなら別の宿を探せばいいだけの話なのだけど。
だけど私は、珍しくこの宿で待ち合わせがあるのだ。
ルクソールの宿で出会った日本人の方が、1日早くアスワンに来ていて。
明日は彼と一緒に、アブシンベル神殿のツアーに参加する約束をしているのだ。
だけど連絡先は交換していないから、彼が泊まると言っていたこのヌル・ハンホテルで、私もツアーに申し込む必要がある。
だけど、彼がこのホテルに泊まっていない可能性もあるな。
一応、聞いてみた。
「昨日、日本人の男性がここに泊まりに来ましたか?」
すると、パスポートコピーを見せられて「この人でしょ?」と言われる。
あ、約束通り泊っていらっしゃる。
すると通りかかりのエジプト人が、Wi-Fiならカフェやレストランでも使えるよ!と教えてくれる。
そうか、それならこの宿に泊まろうか。
という事で、チェックイン。
バス・トイレなしの個室が、120ポンド(約840円)。
ツアーは300ポンド(約2,100円)で、往復の移動のみ。
入場料などは、別途自己負担。
アスワンで、Wi-Fiを求めてさまよう
Wi-Fiを求めて外に出る。
宿の前はスークになっていて、とても賑やか。
ナイル川の対岸には、島があった。
このアスワンの近くには、いくつかの島がある。
見どころがたくさんある町だけれど、私はアブシンベル神殿のツアーにだけ参加予定。
Wi-Fiは、中々見つからなかった。
ショッピングモールのカフェに行ってみたけど、LINEはできるけどWEBサイトのページは開けない。
地図に「マクドナルド」の表記を見つけたので行ってみる。
Wi-Fiマークはあるものの、「今は壊れている」と。
また別のショッピングモールに行ってカフェを探していると、「何を探しているの?」と声をかけられる。
「Wi-Fiが使える場所を探している」と答えたら、彼の店(靴屋さん)に招かれる。
30分ほど待って、彼の友人がショッピングモールのWi-Fiパスワードを教えに来てくれた。
ここで使っていきなよって。
ありがたい!
「気に入った靴はない?」と商売されるものの、バックパッカーが靴など買えるはずもなく…「バックパッカーだから、余分な荷物を運ぶ余裕がない」と素直に伝える。
途中、先ほどパスワードを教えてくれた人が「5分で1ユーロだよ」と言いに来た。
え?お金かかるの??
と思いつつ「冗談だよね?」って聞いてみたら、なんか笑ってる。
冗談だよね?たぶん。
しかも何故ユーロ。笑
そして、靴屋さんは「あと5分で1時間経つけど、延長する?」って聞いてきた。
不安になった私は、「フリーWi-Fiだよね?」と聞いてみた。
すると、「何言ってるの!フリーじゃないよ!」と。
「でも最初に何も言っていないじゃない!」と言ったら、「何も聞かなかったじゃない」って。
あ、騙されたか。
と思って片づけを始めたら、「チセ!ごめんね、冗談だよ」って。
冗談にしても、笑えないわ。
5分ほど、切りがいいところまで作業して終える。
Wi-Fiは彼の所有ではなくてモールのものだから、彼にWi-Fi代を払う必要なんてないのだけど。
場所を貸してくれたし、ちょっと多めに50ポンド(約350円)を渡す。
すると、「これだけ?」って。
え、むしろ多いと思うんだけど?
というか、Wi-Fiが使える場所(カフェとか)を探していたのに、店で使いなさいと連れて来たのはそちらじゃないか。
まさかローカルの靴屋さんが、商売目当てだと思わなかったよ。
観光客が、旅先で普段靴なんて買うわけないじゃない。
一旦、宿に戻る。
夜に再び外に出たら、ナイル川の対岸の島がライトアップされていて、まるで要塞の様だった。
▼次回のお話し▼
世界遺産第1号!アブ・シンベル神殿を見に行こう(アスワンからのツアー)