ー世界はきっと、美しいー
スーダン -Sudan-

【陸路国境越え】エジプトからスーダンへ!いよいよ、本格的なアフリカ旅が始まる

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/24

アスワン(エジプト)→ワジ・ハルファ(スーダン)
-Aswan to Wadi Halfa-

あさ2時。

3時に出発だから2時に来きてねと言われていたのに、2時に行くとバスはまだ来ていなかった。

たぶん3時半だねと言われたので、「ホテルで待ってていい?」って聞いたら、何故か一緒にホテルまで来てくれた。

私の滞在先のヌル・ハン(Noor Han Hotel)は、バス会社のすぐ斜め前。

バス会社のスタッフが、ホテルのスタッフとアラビア語で会話を交わす。

ホテルのスタッフは私に、「起こしてあげるから、部屋で寝てていいよ」と言ってくれた。

ロビーまで運んだバックパックは、フロントの奥で預かってくれた。

3時半と言われたので、4時に自分で起きて様子を見に行くものの、バスはまだ来ていなかった。

ホテルのスタッフが迎えに来てくれたのは、4時半頃。

早起きした意味~。涙

到着していたバスは、小さなミニバス。

え!これで国境を越えるの!?

と驚きつつ写真を撮っていたら、「このバスはスーダンまでは行かないよ。途中で大きいバスに乗り換えるんだよ。」と教えてくれた。

私は、助手席をあてがってもらえた。

▼前回のお話し▼
世界遺産第1号!アブ・シンベル神殿を見に行こう(アスワンからのツアー)

スーダンという国

今日は、約2週間滞在したエジプトを離れてスーダンへ向かう。

エジプトは、アフリカ大陸内にあるとはいえ「アラブ人の国」

文化的にも人種的にも、彼らはアラブ人。

エジプト人たちも、自分たちを「アフリカ人」とは思っていない。

アフリカ旅行といえども、どちらかというと私はアラビア旅行をしていた事になる。

ここから、本格的な「アフリカ旅行」が始まるのだ。

スーダンは、今年の6月に一度暴動が起きて、外務省からレベル3(渡航は辞めて下さい/渡航中止勧告)が発令されている。

アフリカ縦断は諦めなければならないのかな…って、しばらく様子を見ていたのだけど。

一応両者が和解したとの事で、数か月後にレベル2(不要不急の渡航はやめてください)に引き下げになったのだ。

スーダン旅行というのは、とてもマイナーな様で。

ほぼ全世界を網羅しているガイドブック「地球の歩き方」でさえ、スーダン版は刊行されていない。

私が持っているガイドブックは、約23年前に刊行された「旅行人ノート アフリカ」

スーダンの項は、わずか3ページだけれど。

あとは、数少ないスーダン旅行者のブログ記事に頼るしかない状況。

スーダンを訪れたことがある人は、「特別な観光地はないけれど、人がとてもよかった」と絶賛する。

スーダンを飛ばして空路でエチオピアやケニアに入った旅人も、その評判を聞いて「スーダン飛ばさなければよかった」と後悔するほど、評判のいい国。

だから私も、とても楽しみにしていた。

だけど、語学学校で友達になった人に「スーダンに行く」と言ったら、とても心配された。

彼は、自衛隊として南スーダンに半年間滞在した事があって。

とても危険な場所だった、本当に気を付けて…と。

いやいや、南スーダンは外務省からレベル4(退避勧告)が発令されている真っ赤な国。

私が行くのはスーダン(北)だから大丈夫だよと言ったのだけど。

だけど、南スーダンと揉めているのは、スーダン(北)の人たちなんだよ、そういう国なんだよと。

確かに、それも一理あるけれど。

彼は、私にお守りとしてコンドームをくれた。

ふざけているとかではなくて、大真面目にね。

いざとなったら、これを差し出すくらいの覚悟で行きなさい、と。

それくらいの覚悟がないのなら、アフリカには行かないで、と。

いざとなった時に、これを差し出したところで使ってくれるかはわからないし、生きて返してくれる可能性も低そうだけど。

だけどこれはお守りとして、すぐに取り出せる場所にしまっている。

そして、彼はこう続けた。

自分でアフリカに行くと決めたのだから、例え何があっても、アフリカのせいにしてはいけないよ

って。

うん、それでも行くんだ私は。

アフリカは、そんなに怖いところじゃなかったよ。

とても素晴らしいところだったよ。

って、みんなに伝えたいから。

エジプトのアスワンから、スーダンのワジ・ハルファへ|ローカルバス

ミニバスは、走り出して30分程でガソリンスタンドに停車。

何のための停車だろうかー。

と思っていたら、30分程で大きなバスが来た。

乗り換え先の、バス待ちだったみたい。

それから4時間後の9:30頃。

バスが、あるゲートの前で停車する。

たぶんここから船に乗って川を渡るんだ。

今は、船待ちなのかな。

1時間ほど経った頃、船が到着した。

バスも船に乗り込み、私たち乗客は徒歩で乗る。

船を撮っていたら、「僕たちも撮って」とスーダン人。

そう、このバスはエジプト発だけれど、乗客のほとんどはスーダン人なのだ。

たぶん、スーダンからエジプトへ買い物に来たスーダン人たちだ。

引っ越しか!?と思うくらいの、大量の荷物がバスに積みこまれている。

船に乗る。

あぁ、エジプトの陸地が遠ざかっていくよ…。

いや、だけど川を渡った先も、まだエジプトの領地なんだけどね。

川を渡ってから少しバスを走らせたあとに、国境があるのだ。

だけど気分的には、ここでエジプト旅が終ってスーダンに渡るような気分だ。

だって船上でたくさんの人に、「Welcome to Sudan!(スーダンへようこそ!)」って言われるんだもん。

もう、この川の先はスーダンなのだと、思わせられる。

スーダンへようこそって、柔らかい口調で言われる度に、なぜだか泣きそうになる。

それ以上に、強い口調で詰め寄ってきたり、あれこれ質問攻めをしてきたりしない。

ただただ、歓迎してくれる。

そんな優しさと距離感が、私には丁度よくて。

エジプトのルクソールとアスワンの人々に辟易して心底疲れ切っている私には、尚更その穏やかさが心に染みる。

だけどここで私が感極まって泣いたりしたら、みんなびっくりしてしまうから。

頑張って、感情を抑えよう。

あぁ、大好きだよスーダン。

まだ入国もしていないんだけど。

船の中には、大型の乗り物がところ狭しと並んでいる。

絶対に動き出すはずがないと思いつつ、こういう場所は危険だと習ってきた日本人の私としては、この場所を歩くことに直感的に恐怖を感じる。

川を眺めていたら、乗務員が謎のお金を徴収しに来た。

エジプトポンドだと、115ポンド(約805円)。

何のお金?って聞いても、よくわからない。

乗務員は、一生懸命に説明をしようとするのだけど。

彼の英語力では上手く説明ができないらしくて、なんだかもどかしそう。

あぁ、その感覚は私にもよくわかるよ。笑

よくわからないお金は払いたくないのだけど、彼が不憫すぎるので、素直に言い値通りの金額を払う。

彼が手に持っている札束を見るに、他の乗客もみんな払っているんだろうなと想像できるし。

スーダン人は、控えめながらも写真撮影を求めてくる人が多い。

そして見せてあげると、とても喜んでくれる。

これがスーダンのお金だよと、10スーダンポンドを見せてくれた。

見てから返そうとしたら、「あげるよ」と言って受け取ってくれない。

えー、さすがに「お金」は受け取れないよ!

このお金で、1ℓの水が買えるよと教えてくれた。

1ℓの水は、エジプトでは5エジプトポンド(約35円)だから、物価が同じであれば1エジプトポンドは2スーダンポンドという事だろうか。

スーダンのレートを調べ忘れてしまっていたので、スーダンポンドの価値がまだわからない。

なんか流れで、この紙幣を受け取る事になってしまったよ。

水が買えるという事だけれど…このお金は使いたくないな。

お土産として、日本に持って帰ろう。

岩がたくさん浮いているエリアを抜けると、対岸に着く。

乗船時間、約1時間。

降りたところは、なんだか不思議な場所だった。

みんな普通に歩いているけどね…私からしたら、絶景ポイントなんですけど?

また多くの人が、「スーダンへようこそ!」と歓迎してくれる。

あぁ、スーダンに来たよ。

まだエジプトの領土だけど。

だけど私の気分的には、もうスーダンに来たような気分だ。

周りのほとんどはスーダン人だし。

バスで30分~1時間ほど移動して、国境に着く。

まずは荷物検査室に入るのだけど、誰も入らないから、私もみんなと一緒に待ってみる。

そうしたら、入っていいよと私だけ招かれる。

普通に通過。

次はエジプトの出国審査かな?

皆と一緒に流れで移動したかったのに、何故かまだ誰も来ない。

仕方がないので、人に尋ねながらオフィスを探す。

普通に出国スタンプをもらって、終了。

簡単だ。

バスの乗務員に会ったから、「出国スタンプをもらったけど、次は何をしたらいい?」と聞いたら、「カフェで待ってて」と言われる。

カフェに入ると、店員に両替を勧められる。

1エジプトポンド=5スーダンポンド

これが高いのか安いのか、よくわからない。

国境で両替した方がお得な感じがするんだけど、今日の目的地のワジ・ハルファでも両替はできるみたいだし。

ソファーに座って、考えてみる。

さっきもらった10スーダンポンドは、エジプトポンドだと2ポンドになるって事だよね?

2エジプトポンドは14円だから、14円で水が買えるって事?

え?それって安くない?

ここで替えた方がいいのかな??

悩んでいたら、「何か手伝いましょうか?」と英語の堪能なスーダン人が声を掛けてくれた。

「両替を、ここでするかワジ・ハルファでするか考えている」と伝えたら、「ワジ・ハルファの方がいいよ」と教えてくれた。

そうなのか!じゃあそうしよう。

そして、何故かコーヒーをご馳走してくれた。

そのコーヒーは、粉が溶けずに残っているドロッとした飲み物で、とても飲みにくい。

だけどせっかくご馳走してもらったしと、少しづつ、最後まで飲み干す。

男性は、コーヒーをきっかけに私と会話をする…という目的でもないらしく、元居た自分の席に座っている。

そして、「他に何か手伝う事はある?」と聞きに来て、「大丈夫です」と答えたら、笑顔で店を出ていった。

なんだったんだろう…何の目的もない、無償の優しさを受けると戸惑う。

バスの乗客の一人が迎えに来てくれたので、バスに戻る。

2時間くらい、ここにいたのかな。

バスに戻ると、隣の席の女性が何かの実をくれた。

これは、塩気が効いていて美味しい。

すごく固いけど。

食べ終わったら、また別の実をくれた。

これも、塩気が効いていて美味しい。

すごく固いけど。(再)

顎の筋肉のトレーニングになるね。

次は、スーダンの入国審査

出国より入国の方が厳しいだろうから、少し緊張。

男性達はずらりと列を作っているのだけど、女性は優先してもらえた。

バスの隣の席の女性は、さらっと1~2分で終了。

次は私の番!…と思ったら、別室に呼ばれてしまう。

そこで、何故か「外国人登録」をする事になった。

スーダンでは、入国後に必要な手続きが2つある。

1つ目は、入国後3日以内に外国人登録(旅行許可証)の手続きをする事。

これは、国境の町ワジ・ハルファか、首都のハルツームでできるという。

2つ目は、宿泊登録をする事。

これは、滞在する全ての町の警察で、その都度やらなければならないという。

これをしないと、宿に行っても泊めてもらえないのだとか。

え?それを、この国境で手続きするの?
そんなの、聞いたことないんだけども。

よくわからないまま、手続きをする。

写真も提出。

予備で持っていてよかった。

持っていなかったら、どうなっていたんだろう。

そして念のため「これ以外にスーダンで必要な手続きはあるか」と聞いてみる。

「これで全てだよ」と言われる。

「3日以内の登録も、各町での登録も不要か」と聞いてみるも、やはり「不要だ」と。

本当かな。

私の英語力で、きちんと意図が伝わっているかも疑わしい。

まぁ、問題になったら、またその時に考えればいいか。(←おい)

とりあえず、入国後に手続きの事を考えなくて済むなら、それはありがたい。

無事に登録が終ったあとは、入国審査。

審査官「スーダンには、どれくらい滞在予定ですか?」

わたし「2週間くらいです」

(本当は1週間くらいの予定だけど)

審査官「2週間ですか?短すぎます。1ヵ月から、3ヵ月は滞在しないと」

(申告より短めにされることはあっても、長めを求められるなんて珍しい。笑)

審査官「ひとりなのですか?怖くは、ないでのですか?」

わたし「怖くないです」

審査官「なぜ?」

(え、なぜって…)

わたし「スーダンの人々は、とても親切だと聞いているからです」

審査官「ありがとうございます」

(あ、嬉しそうだ)

審査官「スーダンのいい写真をたくさん撮って、スーダンはいい所だったと皆に伝える事はできますか?」

わたし「はいっ!」

そんな感じで、無事に入国スタンプをもらう。

なんか、1時間くらいかかってしまったよ。

オフィスを出ると、バスは既にゲートの手前まで行っていた。

慌てて追いかける。

すると、「荷物持ってきて!」と言われる。

バスから降ろされた私の荷物が、地面に転がっていた。

あ、自分で運ぶのか。

荷物を荷物検査室に持っていくと、シールを貼られて書き込みをされた。

ちょっとー!はみ出してるんだけど!?

ショックだ。

バスはゲートを通過して、先に進んだところで停まっていた。

慌てて追いかける。

途中、両替をしないか?と2~3人に声をかけられるのだけど、それどころではない。

バスに追いつくと、そこではまだ荷物の積み込みが行われていた。

なんだ、ギリギリだけど余裕だったよ。

そして17:30頃に、国境の町ワジ・ハルファに到着。

ワジ・ハルファ|宿と両替とスーダンごはん

宿の目途は、全く付けていない。

色々な人が声をかけてくれて、私を連れていこうとする。

他の国だったら、「自分で探すので大丈夫です!」と突っぱねるところだけど。

なんか、たぶん大丈夫なんだろうな、ただの親切なんだろうなと思うから、もうされるがままに着いて行く。

トゥクトゥク(インドで言うところのリクシャー)に乗るように促される。

「お金は払わなくていいからね!」と。

え!払ってくれたの!?なぜ!?

「じゃあね、また明日♪」と、見送ってくれた。

トゥクトゥクは、絶対に歩いてすぐの距離にあるホテルの前で停まる。

(後で歩いてみたら、2~分だった)

Elharm Hotel

宿で値段を聞いたら、バストイレ付きの個室で600ポンドだという。

バス乗り場の彼等は500ポンドと言っていたから、それを伝えてみるも、600ポンドという事だ。

600ポンドは…国境のレートで言えば900円くらいか。

Wi-Fiはないけど、ホットシャワーはあると言うし、もうここにしようか。

部屋はとても綺麗で、ブランケットも出してくれた。

私、この町では噂の「野戦病院」に泊まるものだと思っていたのだけど。

スーダンに着いたばかりの旅人は皆、屋外にベッドを並べただけの「野戦病院」の様な場所で夜を明かすのだ。

そんな半分野宿の様な夜を想像していたから、こんな普通の個室に泊まれるなんて拍子抜け。

だけど、屋外で寝ている理由って、暑すぎてとても室内では眠れないからと言うし。

今は冬だから、そんな必要はないのかな。

とりあえず、バス乗り場に戻って両替をしよう。

両替商にレートを聞くと、1エジプトポンドは5.3スーダンポンドだった。

(つまり、1スーダンポンドは1.3円。)

国境より、0.3ポンドもお得だった。

そして、この闇両替は、公式レートよりも遥かにお得と言う事だ。

公式レート調べてないけど。

あとから調べたら、1スーダンポンドは2.4円だった。こんなに違うとは!

4776エジプトポンドを、25,300スーダンポンドに両替。

約33,000円。

なんと、大変な量の札束になってしまった。

こんな量だけど、きちんと1枚1枚自分で確認をする。

スーダン人は大丈夫だと思うけど…両替商って、結構ここで誤魔化してきたりするみたいだから。

両替商は、ゆっくり数える私に苛立つどころか、椅子を用意してくれた。

優しい!

そして1枚の誤魔化しもなく、受け取る事ができた。

スーダン…初日からこんな感じだったら、気が緩んでしまうよ。

大量の札束を持ち歩くのは怖いので、一旦宿に戻って分散する。

そしてまた出ようとしたら、宿のオーナーが「お腹すいてる?」と聞いてきた。

「すいてる!」と答えたら、宿の裏のカフェに連れていってくれた。

カフェの人に何があるか聞いたら、「ピザ」と言われる。

ピザか~、なんかスーダンっぽくなくない?笑

他には何があるか聞いたら、「シャウルマ」なるものを勧められる。

「パスタにチキンを入れたやつ」だそうだ。

じゃあそれで!と言って出てきたものは、どう見てもパスタには見えなかった。

だけど、美味しい!

中には、お肉がたくさん詰まっている。

もう、スーダン人の優しさというスパイスがMIXされてさ、幸せ過ぎて泣きそうになる。

「素敵なディナーをありがとう」と言ったら、「私たちのカフェに来てくれてありがとう」と逆にお礼を言われてしまう。

なんでだー。

バス乗り場に戻って、明日のバスを予約。

カリーマ(Karima)という場所に行きたいのだけど、途中のドンゴラ(Dongola)で乗り換える必要があるらしいので、ドンゴラ行きのみ購入。

運賃は、400ポンド(約520円)。

スーダン、まだ移動してきただけだけど。

わたし、スーダン大好きだ。

▼次回のお話し▼
スーダン旅の始まり|ワジ・ハルファからカリーマへ!

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