ー世界はきっと、美しいー
エジプト -Egypt-

ダフラ・オアシスからルクソールまで、13時間の大移動

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/19

ダフラ・オアシスルクソール(エジプト)
-Dakhla Oasis to Luxor-

早朝、ドアをドンドンとノックする音で目が覚める。

うるさいな~。
誰だよこんな時間に。
まだ眠らせてくれ。

だけど、ノックの音は鳴りやまない。

ぼんやりとした意識もだんだんと冴えてきて、ふと時計を見る。

時刻は5時30分。

…。

寝坊だ!!!!

ノックの正体は、宿のスタッフだった。

私が今日6時のバスに乗る事を知っていて、起こしに来てくれたのだ。

最後まで優しい、フォルサンのスタッフ。

「あと20分で準備して!」と言われる。

慌てて荷物をまとめて、宿を飛び出す。

最後のチェックしてないんだけど…何か忘れ物はしてないだろうか。

宿を出ると、何故か警備員が一緒に付いてきてくれた。

正面から出ようとしたら、「こっちから行けるよ」と中庭を通るルートを案内してくれる。

あぁ、バスターミナルが宿の隣で助かったよ。

警備員は、私が無事にバスに乗るまで見守ってくれた。

▼前回のお話し▼
のどかな泥づくりの村「バシェンティー村」と、エジプトで一番満足した食事

ダフラ・オアシスからアスユートへ|ローカルバス

今日は、5日間過ごした西方砂漠を離れて一般の観光ルートに戻る。

ダフラ・オアシス(Dakhla Oasis)から、アスユート(Asyut)という町を経由してルクソール(Luxor)へ行くのだ。

ルクソールは、有名な神殿やら古代の王家の墓やらがある観光の町。

まずはダフラ・オアシスからアスユートへバスで行って、鉄道に乗り換えてルクソールに行く。

エジプトで鉄道なんて初めて乗るんだけどな。

乗り方とか全く知らないけど、大丈夫だろうか。

バスは、6:15頃に出発。

あぁ、あと15分は準備できたのにと思うけど、それは結果論。

何もない砂漠地帯を、永遠と走り続ける。

ここは砂漠気候だけど、次に行くルクソールは半砂漠気候なんだって。

私の前の席の女の子(20歳前後?)が、私に興味津々でこちらを見てくる。

「アラビア語喋れる?」って聞かれて、「喋れない」って答えたら、少し残念そうにされた。

そして、ポテトチップス数枚と、ウエハースを1本袋ごとくれた。

え!ありがたいな!

水も1本くれようとしたのだけど…それは申し訳ないからお断りをする。

なんだか残念そうにされたよ。

受け取っておいた方がよかったのかな。

出発してから約6時間後の12時30分頃、アスユートの町に到着。

都会に来たよ。

西方砂漠とは、まるで違う雰囲気だ。

アスユートからルクソールへ|鉄道

バスは、鉄道駅のすぐ傍のバスターミナルに停まった。

よかった!凄く便利だ。

この鉄道は、どうやって乗るんだろうか。

とりあえず、駅の入り口の荷物検査を受けて中に入る。

警備員が「どこへ行くのか?」と聞いてきたので「ルクソールだ」と答える。

窓口まで連れていってくれたのだけど、なぜか切符を売ってくれない。

なぜ??

だけど、警備員は構わず私をホームへ連れていく。

よくわからないけど、乗れることは乗れるみたいだ。

そして、ホームにあるベンチの中で比較的汚れの少ないベンチを選んでくれて、私に座るように促す。

しばらく座って待つ。

一体、いつ来るのだろうか。

暇だな。

だけど、私から3歩ほど離れたところにずっと立っているこの警備員は、もっと暇だろうに。

私は、自分の為の待ち時間だけどさ。

警備員は、私のためにずっと立っている。

他の仕事とか、しなくていいのだろうか。

1時間ほど待っていたら、鉄道が来た。

13:30頃だろうか。

警備員も、1時間ほど立ち続けていた事になる。

ありがとう。

切符を持っていない私は、鉄道に乗ってとりあえず適当な席に座る。

車内は、2+1列シートの快適な空間だった。

だけどすぐに他の乗客が来て、「ここは私の席だ」と言ってくる。

指定席だったのか。

自由席って、どこにあるのかな?

うろうろしていたら、車内にいた先ほどとは別の警備員が、手招きをしてくる。

近づいてみると、「ここに座りなさい」と既に座っていた乗客の席を指す。

え!そんなのは申し訳ないよと、座らずにいると、その乗客も快く席を譲ってくれようとする。

なんでだ。

それでも座らずにいると、今度は別の席に案内される。

そこに既に座っていた乗客と、乗務員らしき男性が揉めていた。

「席を譲れ」と乗務員。

「だけど既に切符は持っているんだ!」と乗客。

「この切符は指定席券ではない」と乗務員。

乗客は、納得がいかない様子で抗議し続けている。

いや、私なんて指定席券どころか、乗車券すら持っていないんだけど?

困り果てて警備員の方を見たら、警備員は先ほどの男性の席に私を戻す。

そこに座っていた男性は、やはり私に快く席を譲ろうとする。

「でも、ここは彼の席でしょう?」と座らない私に、「いいから座って」と警備員。

遠慮がちに、ちょこんと浅めに座る。

すると間もなく、先ほど揉めていた乗客と乗務員がこちらへ来た。

どうやら、交渉が成立したみたいだ。

せめて一言謝ろうと、その乗客を見たのだけど、彼は一切私と目を合わせてくれない。

たぶん、怒っているんだな。

そりゃそうだ。

乗車券すら持っていない私が優先される理由なんて、どこにもないのだから。

男性が座っていた席に座る。

「私は乗車券を持っていないのだけど」と乗務員に伝える。

そうしたら、「チケット確認の人が来たら、その時にお金を払えばいいよ」と。

そんな感じなんだ。

でもさ、何で優先されたんだろう。

全く、意味が分からないのだけど。

鉄道は、ナイル川沿いをゆっくりと走る。

この鉄道、所要時間はどれくらいなんだろうか。

まぁ、夜に着いたとしても、観光の町だし宿に困る事はないか。

ダフラ・オアシスに着いたときみたいなクレイジーな出来事は、そうそう起こるまい。

白砂漠を見て、次の町ダフラ・オアシスへ ~ダフラの泊まってはいけない宿~

ナイル川に、夕日が沈んでいく。

夜になってしまったよ。

どこかの駅に着いた時に、乗客の一人が「ここがルクソールだよ!」と教えてくれた。

親切!

時刻は、19時30分。
所要時間、6時間。

バスに6時間乗って、駅で1時間待って、鉄道に6時間乗った。

所要時間、13時間

長かったなー。

ルクソールの宿|ハッピーランド(Happy Land Hotel)

駅から出ると、ホテルの客引きが物凄い勢いで迫ってくる。

具体的なホテル名も言われるし、その中に私が目星を付けていた宿も何軒かあった。

だけど、正式な宿のスタッフかどうかはわからない。

マージン目当てで声を掛けてきているだけかもしれない。

ちょっと強めに断って、駅から颯爽と立ち去る。

なんか5分くらいずっと付いてくる熱心な人もいたけど。

タクシーの客引きも、カイロの空港並みにうざい。

気候が変わって、夜なのに少し暖かい町を汗だくで歩く。

そして、目当ての宿の1件目「ハッピーランド(Happy Land Hotel)」に着く。

シングルルームが150ポンド(約1050円)という事で、もう少し安い部屋はないかと聞いたら130ポンド(約910円)にディスカウントしてくれた。

朝食も付いているという事だ。

部屋は2段ベッドが2台の4人部屋。

清潔そうだし、シャワーの温度も申し分ないので、ここに決める。

ベッドにスワンもいたよ。笑

屋上で、ウェルカムティーをもらう。

開放的なテラスで、凄く心地がいい。

そうしたら、日本人の男性が話しかけて来た。

カイロの宿では、日本人と軽く挨拶をする機会はあったけど。

しっかり話すのは、フィリピン以来だ。

彼は、なんと南アフリカから北上してきたんだって。

私とは逆ルート。

私は旅を始めたばかりで何の情報も持っていないので、彼から一方的に情報をもらうばかりになってしまったのだけど。

貴重な話がたくさん聞けた。

だけど私は、今日は朝6時からの大移動で凄く疲れていて、そしてバスで女の子からもらったウエハース以外何も食べていない。

もっと話していたかったけど、途中で失礼させてもらう。

宿を出て少し行ったところにローカルなお店があるよと教えてもらったので行ってみる。

行ってみると、何やら少年スタッフが美味しそうなものを作っていた。

パンの切れ込みに、肉を挟んでいる。

これが食べたい!と、指さしで注文。

なんと8ポンド(56円)だった。

宿に戻る。

肉を挟んだパンはテイクアウトをして持ってきたのだけど、どうやら食べられそうにない。

お腹はとてもすいているのだけど、疲労の方が勝っているようで。

多分、いま食べたら吐いてしまう。

なんだか疲れすぎていて、先ほどから具合が悪い。

幸い、部屋に冷蔵庫があった。

これは明日食べよう。

シャワーも浴びず、倒れこむようにベッドに沈む。

▼次回のお話し▼
ルクソール観光(西側)古代の王たちのお墓、王家の谷を自転車で訪ねる

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