ポカラ(ネパール)-Pokhara-
私は、「緑内障」という持病を持っている。
毎日の点眼が欠かせない病気で、点眼を怠った分だけ「失明」に一歩近づいてしまう。
旅に十分な量の目薬は持ってきているものの、渡航先のネパールが思いがけずロックダウンに入ったために帰国が延びてしまった。
いや、ネパール出国までならギリギリ足りそうだけれど、帰国後に2週間の隔離生活に入る事を考えると、可能ならばネパールで買い足しておければ安心。
(そもそも、いつ帰国できるかわからないし…)
▼前回のお話し▼
海外の美容室初体験!ネパール(ポカラ)で縮毛矯正&ヘナタトゥー
緑内障という病気について
簡単に言うと、「緑内障」の患者は視野が狭い。
通常、真っすぐ前の一点を見つめる(目を動かさない)状態で見える範囲は、上と内側が60度、下が70度、外側が90度ほどになる。(片目で見た場合)
私の場合は、外側が60度ほどなので、常人より見えている範囲が狭い。
その見える範囲が徐々に徐々に狭くなっていき、やがてそれは点ほどになり、最終的には閉じてしまう(失明)。
それが、緑内障。
そして、一度失ってしまった「視野」は二度と元には戻らない。
緑内障の治療は、「これ以上の進行を抑える」「進行の速度を遅める」といった治療になる。
緑内障は「眼圧が高い」事で進行するので、毎日「眼圧を抑える目薬」を使用する。
だから、毎日の点眼は欠かせないのだ。
たまに「あの人、視野が狭いよね」なんて話を耳にすると、密かにドキッとする。
それは「思考」の面で言われているという事は理解しつつ、「私も視野が狭いから何とも言えないな」という気持ちになる。(こっそり)
「旅と持病」については、今回は本題ではないので、また別の機会に。
ネパールの薬局で緑内障の目薬を入手するのは難しい
以前、インドでも緑内障の点眼薬を入手した事がある。
当時はインドで英語留学中だったので、インド人の先生に付き添ってもらい「薬局」で入手した。
日本語通訳スタッフも在籍している様な大きい病院で尋ねても「ない」と言われ、それを先生に相談したら「薬の品ぞろえは病院よりも薬局の方がよい」と言われたのだ。
ネパールでも同じかな?と思い、薬局で訪ねてみる。
緑内障は、英語で「Glaucoma」。
「Glaucoma」はネパール語で「मोतिबिन्दु」。
「मोतिबिन्दु」は日本語で「白内障」。
え!?
違う病気になってる!!!笑
白内障は、緑内障と名前は似ているけれど全く違う病気。
「Glaucoma」が通じる薬局ならば大丈夫だと思うけれど、ネパール語に変換しなくては通じない薬局は危険だ。
そして、私が使っている「ザラカム」という点眼薬は、どの薬局にも置いていなかった。
ある薬局で「眼科に行けば手に入るよ」と教えてもらう。
ネパール(ポカラ)の眼科|ヒマラヤ・アイ・ホスピタル
ポカラの眼科、ヒマラヤ・アイ・ホスピタル(HIMALAYA EYE HOSPITAL)。
レイクサイドからは、タクシーで300ルピー(約300円)ほど。
徒歩だと40分ほどみたいだけれど、タクシーで向かう。
病院は、これで「目」専門なの!?と思うような広い敷地。
なんか、「憩いの場」としても通用しそうな、のんびりとしたところ。
待合室の様な場所のカウンターに行く。
「検査」は不要で、薬だけ欲しいのだと伝えると、別のカウンターに案内される。
ここで、緑内障の点眼薬「ザラカム」が欲しいと伝える。
ザラカムと同成分の薬「ラタノプロスト(Latanoprost)」を出される。
成分は同じだけれど、会社が違うので商品名が違うという事だ。
こちらはインドの会社の薬。
前回インドで購入した時も同様で、帰国後に検査を受けても問題なしだったので、今回も信じて購入。
1本(1ヵ月分)で721円。
帰国後すぐに眼科に行けるとも限らないし、多めに5本購入。
よかった、これで心配事が1つ減った。
持病は公表したくないけれど、ブログに書いてみた
いつだったか、昔勤めていたブラック会社の同僚たちとの飲み会中、話の流れで「緑内障」を患っている話をした事があった。
(今日はお泊りにしよう!という話になったので、「私は目薬が必須だから、急には泊まれない」と断っただけ。)
すると「不幸自慢」と捉えられたのか、嫌味を言われてしまったのだ。
それ以来、病気の話は家族と恋人以外にはしない事にしている。
だけど、「海外で緑内障の点眼薬を手に入れた経験談」という情報(?)が、どこかの誰かの役に立てばいいなと思うので、記事にしてみた。
不幸自慢じゃないよ!
最近は自動翻訳が発達しつつあるとはいえ、外国語は難しいですよね。
自分は囲碁が趣味で、中国行った際にgoogle翻訳してみたところ
「囲碁」⇒「去」となったんですけど、なんかおかしい気がして、
逆翻訳にすると、「去」⇒「行く」
そのときは、そこであきらめてしまったんですけど、今考えてみると、
囲碁は英語で「Go」なんですけど、それが動詞の「go」と解釈されて、
それが中国語に翻訳された結果なのかなと。
ということで、google翻訳は、英語がおそらくハブになっているので、
日本語から英語以外の言語に翻訳する場合はgoogle翻訳は一般的には
ベストではないかもです。
NKさま
なんと、同じような翻訳トラップ(?)に引っかかったご経験がおありなんですね!笑
囲碁が「Go」で「行く」となるというお話し、面白いです。
翻訳機を使う時は、逆翻訳をしてみる事が大切ですね。。
たまに変な翻訳をされてしまいますが、やはり頼ってしまいます。google翻訳。
他に、いい方法があればいいんですけど…。