ルクソール(エジプト)-Luxor-
昨日はルクソールの西側を観光したので、今日は東側にある「カナルック神殿」に行ってみようと思う。
▼前回のお話し▼
ルクソール観光(西側)古代の王たちのお墓、王家の谷を自転車で訪ねる
もくじ
大嫌いなルクソールだけど、もう1泊する事にした
本当は、昨日西側を観光した後に直接カナルック神殿まで行ってしまって、今日は次の町アスワンへ移動するのが効率的。
昨日の時点で、ルクソールが大嫌いになってしまった私。
もう神殿とかどうでもいいから、早くこの町を出たい…と、昨夜ギリギリまで感じていたんだけど。
だって子供たちの奇声が深夜まで響き渡っていて、本当にストレスだったし。
「元気で可愛いね♪」を通り越した、気が狂っているとしか思えない奇声と、それを注意もせずに、むしろ煽るような大人たちの声にイライラ。
だけど、ここまで嫌いになってしまったルクソール。
このまま去ってしまったら、本当に「嫌い」というイメージだけが私に残ってしまう。
西側は私に合わなかっただけでさ、もしかしたら、東側を歩いてみたらこのイメージを払拭できるような出来事があるかもしれない。
それに、私は何だか最近疲れていて。
今日無理して移動をして、次のスーダンで力尽きたら大変。
という事で、宿だけはとても居心地のいいこの町に、もう1泊していく事にした。
テラスで朝食を食べて、出発!
カナルック神殿へ、スーク(市場)を通って徒歩で向かう
カナルック神殿までは、7キロとの事。
行きは、徒歩で向かってみようと思う。
宿で出会った日本人の方に、スークの中を通っていくルートを勧められたので、私もそれに倣う。
まずは、観光客向けの土産物屋が連なるエリア。
そして、地元民用のエリアへと繋がっていく。
昼食は、この地元民用のエリアの始まりあたりにあるレストラン。
オンム・ハーシム(Om Hashem)。
コフタとグァバジュースで130ポンド(約910円)。
高い…。
まぁ、美味しかったんだけどさ。
この値段払ってまで食べたいと思う程ではないかな。
「普通に」美味しいというレベル。
だけどメニューが英語表記のみで、アラビア語の併記がなかった。
もしかしたら、観光客とローカルで値段が違うのかもしれない。
そしてスークを抜けて突き当たった橋から、スフィンクスの参道らしきものが見えた。
昔は、カナルック神殿とルクソール神殿を、スフィンクスの参道が繋いでいたんだって。
たぶん、これのことだよね?
スフィンクス、ほとんどいないけど。
そして、食事休憩も入れて2時間後に、カナルック神殿に到着。
ラメセス2世の巨大な神殿|カナルック神殿
入場料:200ポンド(約1,400円)
神殿までの道にも、スフィンクス。
入り口には、ラメセス2世。
巨大な柱に、圧倒される。
紀元前何千年もの昔に造られたものが、こうして残っているのが凄い。
宿で出会った日本人の方が、「乾燥している土地だから、(水の膨張による破壊もなく)こうして残っているんでしょうね」と言っていた。
巨大なオベリスク。
古代の文字が刻まれている。
こんな昔から「文字」があった事に驚き。
先に進むと、わんさかいた観光客もいなくなる。
のどかで静かなところ。
1時間ほどで、終了。
カナルック神殿の近くに、なんと遊園地があった。
公園かと思ったんだけど…よく見たら遊園地。
のんびりナイル川沿いを歩いて帰ろうか。
そろそろ沈みそうな太陽の光に照らされた水面が、とても綺麗だ。
…と思ったら、警察のバリケードで通行止めになっていたので路地に戻る。
通りかかったミニバスが10ポンド(約70円)だというので、乗せてもらった。
ルクソール神殿を外から見学
ルクソール神殿で降ろしてもらう。
入場料を払って中まで入らなくても、外からでも十分に見る事ができる。
夜のライトアップも綺麗という事だから、見に行こうかな…と思ったのに、2日間ともスルーしてしまったのだけど。
やっぱり嫌いなルクソール|ただの愚痴(ゴメンナサイ)
はい。
ルクソール、終わり!
やっぱり嫌いだわ、ルクソール。
子供ですら、可愛くないんだもん。
子供って、普通可愛いよね。
英語が公用語でも何でもない国の子共がさ、「ファック」という英単語を知っているのが信じられないよ。
そしてそれを外国人に対して平気で使う神経も理解できない。
私に写真を撮って欲しくてせがんでくる男の子。
可愛くないから無視をしていたんだけど、しつこく付いてきて、そしてその男の子が近くにいた2歳くらいの女の子を突き飛ばして転ばせてしまったんだ。
女の子は大泣きなのに、無視して私に纏わり続ける男の子。
自分より年下の子を気遣うという「文化」が、この町にはないんだろうね。
「子共が可愛くないから無視をする」って、よっぽどの事だよ。
普通は可愛いはずなのに。
こういう子供時代だから、ああいう大人が出来上がるんだなって、容易に想像できるような可愛くない子供たち。
大人は論外だけど。
まぁ、客引きならいいよ。
うざいことには変わりないけれど、それが仕事なのだから。
うざいけど。
だけど普通の通行人や、バイク乗りが私をからかうように声を掛けてくる。
そういう町は、大嫌い。
「外国人が珍しいから声をかけてみた!」などではなくてね、なんていうか、芸人さんに声をかけるみたいな。
「うわ~あれ見てみろよ!春日が歩いてるぜ!おい、ちょっと声かけてみようぜ!」
「へい!春日!どこに行くんだよ!(へらへら)」
「おい!無視すんなよ春日のくせに!爆笑」
みたいな感じだ。
(春日さん、例に出してゴメンナサイ。)
いや、そんなつもりは全くなくて、私の被害妄想の可能性はもちろんあるけれど。
だけど、そんな風に感じるんだ。
彼らの力強くてへらへらした口調が。
砂漠の町バフレイヤ・オアシスの宿のオーナー、ムハンマドが言っていた事を思い出す。
この国では、女性がひとり旅をするという事は、「遊び相手の男を探している」と見なされるんだよ。
もちろん、それは事実ではないのだけど。
だけど多くの人の目には、そう映ってしまうんだ。
って。
遊び人の女に、声をかける感覚なのかな。
そういう「文化」を受け入れられずにイライラしてしまう、私の負けだよ。
ルクソールは、インドのブッダ・ガヤやカニャクマリを余裕で越える、「世界で一番嫌いな町」暫定1位だ。
あぁ、書いてしまったよ愚痴。
本当は、世界の美しい一面をたくさん綴るためのブログなのに。
明日からは、いつも通り穏やかな旅に戻るといいな。
▼次回のお話し▼
ルクソールから、エジプト旅行最後の町アスワンへ鉄道移動