ー世界はきっと、美しいー
03.インド -India-

母なる大河ガンガー|神聖な夜の儀式「プジャー」と昼の上流を歩く

2017/11/12

バラナシ(インド)

路地を歩いていると、物凄い人の波に飲まれる。

お祈りをしたいらしい人々が、花を手に列をなしている。
今日は日曜日だからかな。

今朝の目的は、ラッシーを食すこと。

ブルー・ラッシー・ショップ(BLUE LASSI SHOP)

このお店は、ヒマラヤで出会ったイングランド人イアンがお勧めしてくれた。
イアンはインドを数か月かけて周遊した事があり、色々な情報を教えてくれた。

イアンのお勧めは、ミックスラッシー。

だけどメニューを見ると、一つのフルーツだけでもたくさんの種類がある。
そして、フルーツの種類は9種類ほど。

単純に「ミックス」だなんて、、、そんなメニューあるのかな。

…と思ったらあったよ。最後のページに。

ALL Mix Fruit Lassi

これだ。

ラッシーは、店の軒先で作ってくれる。

できた!ミックスラッシー!
凄いボリュームだ。

色々なフルーツを楽しむことができて、満足。
他のメニューも気になるから、また何度か訪れるかもしれない。

そしてその足でガンジス川(ガンガー)に向かう。

(ガンジスは英語、ガンガーはヒンディー語)

母なる大河「ガンガー」

ガンジス川は聖なる川。

ガンガーの聖なる水で沐浴をすれば、全ての罪が清められる。

己の遺灰がガンガーに流されれば、輪廻からの解脱を得る事ができる。

ヒンドゥー教徒にとって、ここは聖地。
この地で果てることを目的に訪れる人もいるほどに。

そして、岸沿いの階段を「ガート」と呼ぶ。
バラナシには、84ものガートが並んでいる。

岸辺のほぼ中心に位置するダシャーシュワメード・ガートが、最も多くの巡礼者が集まり賑わっている。

私もまずはダシャーシュワメード・ガートへ向かう。

ガートは、多くの人々で賑わっていた。
ボートの客引きがひっきりなしに話しかけてくる。

こんなに騒がしい場所でガンガーに想いを寄せることは難しいので、上流へ向かって歩く。

残念ながら「神聖な沐浴」の風景に出会う事はないのだけど、プールの様に楽しく遊んでいる風景や、洗濯をしている風景に出会う。

(ちなみに、神聖な沐浴は早朝に行う人が多いらしい)

既に数えきれないほどのボートがあるというのに、更に新しいボートを作っていた。
それだけ需要があるという事なのかな。

1時間ほど歩くと、ほぼ人のいない場所に着いた。
ガートもここで途切れているし、ここが終点なのかな。

ここまで多くのガートがあって、それぞれに名前も付いているし、いくつかはガイドブックにも紹介されている。

だけどガートとガートの区切りもイマイチわからないし、特に「どのガートはこんな感じだった」と意識することもなくここまで来てしまった。

向こう側に微かに見える鉄橋を渡れば対岸に行けそう。
だけど遠そうだから、引き返そう。

牛も、ガンガーを見つめている。

そんな牛たちもまた、沐浴をする様だ。
遠くから見た時はカバかと思ったよ…。

猿を括り付けている人がいた。
犬にそうするのと同じ様に。
ペットなのかな?

ここへはまた来る事にして、あるカフェを目指して路地を歩く。

ドーサ・カフェ(Dosa Cafe)

ここも、今朝行った「ブルー・ラッシー・ショップ(BLUE LASSI SHOP)」を紹介してくれたイアンのお勧めカフェ。

ドーサが一体何なのかも知らずに、無難そうな「チーズプレーンドーサ」を注文。

これがドーサか。
クレープ生地を少しカリっとさせた様な食感。

私、好きだなドーサ。

「ドーサ」が好きなのか、「このお店のドーサ」が好きなのかは不明だけど。
うん、また来よう。

【追記】
このあと、他の町でも何度かドーサを食べたけど、結局このお店のドーサが一番好きだ。

しかし量的には少し物足りなかった私は、昨日に引き続きローカルな路面店を物色。

 

パン系のスナックを置いているお店に近づいてみる。

インドの「パン」について考える

チャパティ(左)とプーリー(右)を注文。
パンだけもらえるのかと思ったら、おかずも付いてきた。

インドのパン系のものは種類が多すぎて…比べて説明ができるほど覚えられない。
どちらも、しっとりの中に少しだけサクサク感がある感じかな?

そしてこの二つは食感が違うものの、違いはよくわからない。
どちらかと言えば、チャパティの方が好きだなと思ったけど。

この時は知らなかったけれど、インド人にとっては「チャパティ」が一番定番みたい。
後日同居する事になるインド人の男の子も、毎日3食カレーとチャパティを自炊して食べていた。

そして、日本人には定番の「ナン」は高級品らしい。
庶民が普段食べる事はない。
私も、インドでは一度も「ナン」は食べなかった。

付け合わせのおかずは、左が酸っぱく、真ん中は辛く、右は不思議な味がした。

おかずは無料のようで、チャパティとプーリーがそれぞれ20ルピー(36円)だった。
小腹が減ったときに丁度よい食事だ。美味しいし。

私は、食には無頓着。

「美味しければ何でもいい」と思っているので、その食べ物が一体何なのかまでは気にしない。
お肉の部位も、魚の種類も、野菜の名前も、ほぼ知らない。

だけどインドへ来て私は、必死にインド料理を覚えようとしている。
少食だから、「食べ歩き」なんて普段はしないのに。

そんな私が、インド料理の「種類」にまで興味を示している。
その違いを、必死に感じようとしている。

なるべく、今まで食べた事のないメニューを選ぼうとしている。
店員さんに相談しながら、メニューを選んでいる。

パンの種類なんてね…カレーと一緒に食べるナンっぽいやつで片づけるのが本来の私。

私は、「インドでの自分」が不思議でたまらない。
食事に限らず、他の面でも普段との相違を感じる。

「根本的な性格」が変わってしまったのか、「インド限定の私」を手に入れたのかまでは、出国するまでわからないけれど。

だけど「インド」という国は、そういう国なんだろうな。

本来の価値観を破壊する国。
だから、多くの人が魅了される。

神聖な夜の儀式「プジャー」

夜は、再びガンジス川に舞い戻る。

ここでは、毎夜「プジャー」と呼ばれる儀式が行われる。
開始時刻は「日没後」という何とも曖昧なもの。

18:00頃、ダシャーシュワメード・ガートには多くの人が集まっていた。
私もインド人とインド人の間に腰をかける。

間もなく儀式が始まった。

壇上に立つのは、5人のバラモンたち。
バラモンはかつてのカーストの最高位。

カースト制度は廃止されたけれど、今でも威厳を保っているんだろうな。

音楽に合わせて、立ったり座ったりしながら進められる。
とても神聖な儀式だ。

それを見守る人々は、ちらほら外国人も見かけるものの、ほとんどがインド人。

毎夜行われる事なのに、とても多くの人々が集まっている。
とても熱心だなと思う。

1時間後、儀式が終わりを迎える時。
人々がバラモンの傍に詰め寄る。

少しでも近づきたいのかな…信仰心の薄い私の目には、まるでアイドルのようにも見える。

儀式が終ると、人々は火の灯った花をガンガーに流す。
深く祈りを捧げながら。

夜のガンガーは、昼とは違った顔を見せてくれる。
その姿に心を寄せたいのに、ボートの客引き達がそれを許してはくれない。

静かな場所を求めて、少し上流側へ向かうことにした。

川沿いに腰をかけ、静かにガンガーとガート沿いに灯る明かりを見つめる。

今まで写真でしか見たことがなかったガンジス川。

「行くつもり」はあったものの、「本当に来てしまった自分」の存在が不思議で仕方がない。

頭の中で思い描いていた時よりもずっと、実感が湧かない。
いま私は、本当にガンガーを眺めているのだろうか。

1時間ほどそうしたのち、また喧噪の世界へ戻る事にした。

夕食は、宿の近くの路地にあるお店に入る。

店員さんと相談をして、「スペシャル マサラ ラバ ドーサ」というものを注文。

「ドーサ」は先ほど食べたもので、「ラバ」はペーストという意味だそうだ。
何をペーストするのか…出てくるまでのお楽しみ。

ペーストされたカレー味のおかずが、ドーサの中に挟まれていた。
なるほど。

お店がそうなのか、メニューがそうなのかはわからないけれど、リピートはしないかなという感じ。

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