ー世界はきっと、美しいー
インド -India-

昨日の今日でまた乗るよ、インド鉄道(ブッダ・ガヤー→ニュー・デリー)

【インド周遊記】2017/11/18~11/19

ブッダ・ガヤー→デリー
-Buddha gaya to Delhi-

朝のマハーボディー寺院に行ってみた。
昨日と同じ手順で、境内に入る。

マハーボディー寺院

このブッダが思考して歩いていた道を私も歩いていると、仏教徒の身なりをした男に声を掛けられる。

少し話したあと、境内を案内してくれる流れになった。

これは…普通ならついて行かないけれど、仏教徒の身なりだし信頼できるよね。

と思うのが正解なのか、そう思わせる「手口」なのかわからない。

お昼にブッダ・ガヤーを去る予定の私は、賭けに出て万が一負けた場合「最後に悪印象」を残すことになる。
という事で、今回は安全な方の道を選ぶ事にする。

お菓子と子ども

列車の乗車時間は、約14時間の予定。
列車での食事替わりにお菓子を買っておこうと思い、路上のワゴンを物色。

すると、子どもが3人近寄って来た。

「このお菓子は10ルピー!」

「(私が見ている)そのお菓子より、こっちのお菓子の方がいい!」

最初は、お菓子のお勧めを教えてくれてるのかな?とか、このワゴンのおじちゃんの子が商売のお手伝いかな?なんて思っていた。

しかし、どうやら私に「お菓子を買ってほしい」とオネダリをしているらしい事がわかった。

う~ん、どうしようか。

とりあえず無視をして、おじちゃんと相談しながら自分のお菓子を3つ選ぶ。

「これとこれとこれ、1つづつ下さい」

「……。あと、(子どもが欲しがっている)これを3つ下さい」

まぁ、いっか。なんとなく。
教育上どうなのかなんてわからないけど。
お金をねだる子よりも、よっぽど健全な子たちだもんね。

ブッダ・ガヤーからニュー・デリーへ

列車の出発は14時20分。

一時間ほど前から、オートリクシャーを探し始める。

宿の人に相場を聞くと、一人なら200ルピー(360円)、シェアなら20ルピー(36円)との事だ。

オートリクシャーで、ガヤー駅へ

大きなバックパックを背負って歩いていると、たくさんのリクシャーワーラーに囲まれる。

最初は50ルピー(90円)くらいからスタート。
駅前のリクシャーワーラーよりは良心的だ。
最終的には、35ルピー(63円)になった。

同じ行先の人を探しながら進むので、時間がかかる。

「この列車に間に合う様に行ってほしい」という要望は伝えてあるのだけど。

まぁ、予定通り出発するはずもないのだし、10分くらいなら遅刻しても余裕だよね。
バラナシからガヤーへ来た時は、13時間も遅延したんだから。

インド鉄道の乗り方 

リクシャーは、出発予定時刻の15分前に到着。

この駅にも電光掲示板があった。
表示には、出発予定時刻14:40と記載されている。

えー。絶対遅延していると思っていたのに。
まさか、予定通り出発するのか…!?

とりあえず、向かってみる。
ホームの番号がわからないので、「〇番ホームはどこか」と人に聞いて探す。

すると、既に列車が停車をしていた。
「今日は何時間待ちかな」なんて思っていたので、拍子抜け。

そして、インド鉄道の勝手が大分わかってきた。

列車番号が、列車の車両に記載されている。
(今回は12397)

ここで、自分の列車がこれで合っているのかを確認。

そして、車両ごとに車両番号が割り振られている。
(今回はS4)

これで、自分の乗る車両を見つけて乗り込む。

乗り込むと、番号が振ってあるのでそこに座る。
(今回は63)

以上!

難しいと思っていたけど、今回はスムーズに辿り着くことができた。

インド鉄道の過ごし方

私の寝台は2段中2段目なのだけど、今は昼なので1段目で過ごす。
窓の外を眺めながら、音楽なんて聴きながら。

向かいの席に座っている高圧的な女に「金をよこせ!!!」と手を差し出される。

いやいや、何代だよ。「何で?」と聞いても答えない。
とにかく、「金をよこせ」の一点張りだ。

私がもう少し若かったら、「列車の乗車に必要な、何か追加料金かな?」なんて思って払っていたかもしれない。

それくらい、あたかも正当な理由があるかの様な堂々たる態度なのだ。

物乞いには見えないんだけどな…なんだろう。

・・・

途中で、インド人の女の子が隣に座る。
彼女は何故か私に興味津々で、色々話しかけてくる。

知的な顔立ちの、キュートな女の子。
頭のいい学校に通う学生さんかな~なんて思っていたら、なんと銀行員だった。

銀行員はインドでも高給取りなんじゃないのかなと思ったけど、「私は日本へは行けない。だって物凄く高いんだもん」と言われ、何とも言えない気持ちになった。

彼女は、バラナシより少し手前の駅で降りるみたいだ。

間もなく彼女の駅に止まろうというときに、彼女は真剣なまなざしで語りかけて来た。

「いい?インドでは、be carefulだよ!」

「絶対に、鞄から目を離してはダメ」

「携帯電話を目の前に置くのもダメ。常に手に握りしめていて。」

「くれぐれも、気を付けて」

私、インド思ったほど治安悪くないななんて思い始めていた。

鬱陶しい人は無視をすればいいし、納得のいかない金額を提示されれば払わなければいい。
少額のぼったくりなら多々あるだろうけど、大きな被害に会うのは稀なんじゃないかって。

あぁだけど、旅慣れてきて油断をしていたみたい。
まさかインド人に「インド気を付けて」なんて言われるとは思わなかった。

気を付けよう。
このタイミングで、忠告をもらえてよかった。

夜の寝台席

彼女が降りていった後、私は自分の寝台に上がる事にした。

そこには2人のインド人がいたので、「その場所を使いたいから席を交換してほしい」とお願いをする。
そもそも私の予約席を勝手に使っている立場なので、頼まれれば移動するのが筋だ。

しかし、「ご飯食べてるから少し待って」と言われる。
…まぁ、仕方ないか。。。

・・・

少し待っても降りてくる気配がない。
これは、私からまた言わないと自主的には動かないパターンかなと思い再度催促をする。

すると、まだ食事が終わっていない様だ。
マイペースにもほどがある…。

何度主張してもヘラヘラ笑うだけで移動してくれない。

丁度乗務員が見回りに来たので、「私はこの席を使いたい」とチケットを見せながら主張する。
乗務員が私に協力をしてくれて、ようやく2段目で身体を伸ばせるようになった。

蚊&ダニ対策で寝袋を敷く。
あとは、朝4時30分の到着を待つのみだ。

朝4時30分、もちろん列車はまだ着かない。

それは構わないのだけど…この列車はニューデリーが終点なのだろうか。
もし終点じゃないとしたら、私はいつ降りればいいんだろう。

アナウンスがあるわけでも、車内に電光掲示板があるわけでもない。
地図アプリのGPSは、私の席では反応しない。

仕方がないので、駅に止まる度に出入口まで行き、ドアから手を伸ばしてGPSをキャッチする。

あぁ、、、地道過ぎる。

そんな事を8時半まで続けると、ニューデリーに着いた。
乗客が全員降りていく。終点だったー。

到着時間は4時間遅れ。
乗車時間、18時間。

だけど出発は定刻だったから、全く苦ではない。
13時間も駅で待ち続ける苦痛を味わった私には、大抵の事は容易いのだ。

詐欺被害の多い、デリーという街は…

ニューデリー駅は、想像よりも近代的な都市だった。

駅には、なんとエスカレーターまである。

しかしエスカレーターに恐る恐る挑戦したおばちゃんが、上手に乗れずに転んでしまう。
乗り場でサポートしてくれたおじちゃんの手を中々離さないのが原因だ。

怖いなら階段使えばいいのに。。。
いや、でも乗ってみたかったんだよね。

エスカレーターを登りきると案内板があって、左右どちらに進んでよいのかが一目でわかる。

案内板に従い外に出る。
人と車の量はとても多いのだけど、整然としている。

リクシャーワーラーが話しかけてくる。

彼等は、ニューデリー駅に到着したばかりの旅人を騙す筆頭者たちだ。
バラナシで出会った大学生も、ここでやられたのだ。

その時の日記

インドの典型的な詐欺トラブル…そしてバラナシ最後の夜に思う事

リクシャーワーラーは無視をして、通行人に地下鉄の乗り場を訪ねる。
するとリクシャーワーラー近づいてきて、「あっちだ」と教えてくれる。

え?「地下鉄は今動いていないから、俺のリクシャーに乗れよ」とか言わないの?

その「あっち」の方向に歩いて行くと、地下鉄の「出口」を発見。
だけど「入り口」がわからない。

すると路面店の人が「地下鉄乗るの?それならあっちだよ」と教えてくれる。

え?私何も聞いていないのに。
まずは「俺の店で買えよ」じゃないの?

なんか覚悟して来たから拍子抜けだニューデリー駅。
インド中で最もクレイジーな駅だと思っていたのに。

バラナシやブッダ・ガヤーの方が、よっぽど難易度が高い様に思える。
まだ駅前しか知らないけど。

地下鉄に降りると、構内の手前で係員に行先を聞かれる。

「その駅なら5番か6番の窓口で切符を買って、ホームは1番線だよ」と言われる。親切!

6番の窓口で切符を買う。
終点の1つ手前の駅まで乗って20ルピー(36円)。

ホームには、きちんと行先の表示がされてあった。わかり易い!

地下鉄に乗ると、学生らしき若い女の子に席を譲られる。
多分大きなバックパックを背負った私に気を使ったんだ。

「いやいや、大丈夫です!」と遠慮するものの、最終的にはお言葉に甘える流れになる。

順調に、目的の駅に着く。

そこは、とても静かで近代的な場所。
「今私はインドにいる」という事を、忘れてしまう。

ここは、一体どこなんだ。
異次元に迷い込んだみたいだ。

それにしても、ニューデリー。
人々が全く騙してこない。

それどころか、こちらからアクションを起こさなくても親切に誘導をしてくれる。
そのおかげもあって、スムーズに目的地まで辿り着くことができた。

なんだよ、ニューデリー。
いいところじゃないか。

街歩きをすれば、また印象も違うんだろうけど。

駅から、目的の場所までリクシャーを使う。
事前情報では、相場は50~70ルピー。

リクシャーワーラーに値段を聞いてみると、皆一様に「50ルピー(90円)」と答える。
相場通りだ。全く上乗せして来ない。

すると、「40ルピー(72円)」と言うリクシャーが出たのでそれに乗る。

リクシャーは、順調に目的地に着く。

40ルピーを渡すと、「通行止めで遠回りをしたから50ルピーだ」なんて言ってくる。
あぁ、自分だけ値下げしたのにはそんなカラクリがあったのか。

「最初に約束をしたのだから、40ルピーしか払わない」と言って、その場を立ち去る。
その対応で、特に問題は起こらない。

私はここで、ある人と待ち合わせ。

通りすがりのインド人に電話を借りて、待ち合わせ相手に電話をかける。
そのインド人は親切に電話を貸してくれたし、特に電話代を請求される事もなかった。

「トレッカー」から「ツーリスト」に戻って約2週間。
私はまた、ツーリストをお休みする事になったのです。

いや~、全く旅行してないな私。

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