インド旅行はビザを取るところから始まる
なーんて言われているほど、取得に手間取るインドビザ。
9割の人が1度は失敗する!なんて言っている人もいる。
インドビザは世界一取得が難しい!なんて言う人も。
ビザを取ろうと動いたその瞬間から、既にインドとの戦いは始まっているのだ。
実際、私も2年半前に一度失敗をしている。
今回は「大阪管轄」で「長期旅行」というだけで、前回よりも悩まされたのでその記録。
【2019年05月現在】
60日以内の滞在であれば、アライバルビザの取得ができるみたいです。
詳しい条件は、大使館のHPでご確認ください。
日本人向け到着時ビザプログラム
もくじ
ビザの申請先が「東京管轄」か「大阪管轄」かで迷う
私のパスポートには本籍「HOKKAIDO」と書いてあり、パスポートの発行は「TOKYO」。
大阪領事館で受け付けてくれるのか!?と思ったのだけど、あくまで現在住民票がある土地で判断するみたい。
「大阪在住」の証明として、住民票や免許証を提示すればok。
オンラインでの申請書作りがメンドクサイ
オンライン申請ができるのではなく、あくまでも「申請書」をオンラインで作成するというもの。
数ページにわたる英語の質問に答えていき、最後に完成したPDFファイル2枚を大使館・領事館に提出する。
しかも、モタモタしていると時間切れで最初からやり直し。
最後に確定してからミスに気づいても最初からやり直し。
大使館・領事館に提出してミスを指摘されたら慌てて最初からやり直し。
厳しいーーー!
最初に迷ったのが、申請先の質問。
「TOKYO」or「KOBE」
へ!?神戸!?大阪じゃなくてっ!?
調べてみたら、大阪管轄の場合は「KOBE」を選択すればok。
だけど申請先は大阪の領事館。ややこしい。
次に、パスポートの発行地で迷う。
パスポートを取得したのは北海道で、更新したのが東京なのだけど「東京」でいいのかな?
だけどパスポートの顔写真のページには本籍(北海道)しか書いてないんだけど。
これは、パスポートの最後のページを見れば解決。
交付官庁:1303と書かれている。
最初の2桁が発行都道府県で「13」は東京なんだとか。
知らなかった!勉強になるな~。
そんな感じで調べ調べやっていたら、時間切れでやり直し。
はぁぁ。。。
だけどその後の質問は、まぁまぁスムーズに進み完了。
前に一度やっているしね。
「両親はパキスタン人ですか」とか「パキスタンに行った事ありますか」とか。
「親の出生地」とか「過去10年間に訪れた国」とか。
インド旅行は2回目なので、前回の旅行スケジュールなんかも記入。
細か~い。
航空券を持っていない件について猛烈に悩む
これが一番の悩み。
予定としては、ネパールに飛行機で入国。
帰国はインドからだけど、もちろん日程なんて未定。
どちらにしても、インドの航空券は往復共に持っていない。
しかも航空券の提出が必要になったのが2015年6月からの様で、先人たちの体験談のサンプルが少なすぎる。
方法は大まかに2つ。
- ダミーの航空券を発行する。
- 陸路出入国をする事にして、英文日程表を作る。
ダミーの航空券を入手できればそれが一番確実なのだけど、イマイチ良い航空会社を発見できず。
どこも予約時に入金が必要だったり、未入金で予約できても英語の予約確認書面がなかったり。
という事で、英文日程表を作成することにした。
体験談を一つだけ発見したので、ありがたく参考にさせて頂く。
ネパールから陸路でインド入国、陸路でバングラデシュへ出国という事にした。
だけど、5ヵ月にも及ぶ日程表。
「本当にこんなに細かいスケジュールが決まっているのか!?」と突っ込まれたらどうしよう。
かといって、適当に1ヵ月くらいで作成して、1ヵ月分のビザしか発行されなかったら嫌だ。
(5ヵ月も滞在しないと思うけど、念の為MAXの6ヵ月ビザが欲しい)
念の為、最初の滞在予定地のホテル予約確認書を入手する。
英文日程表では、最初は「バラナシに17泊」としているのでホテルサイトでその通りに予約。
英語の予約確認書を印刷したら、即キャンセル。(ゴメンナサイ)
本当にこれでいいのか不安すぎるけど、今できる最大限の備えはこれしかない。
写真の背景が青い問題!泣
インドビザの写真は「5㎝×5㎝」「背景は白」。
えぇ!?
私が用意した写真の背景、青なんですけど。。。
はい、やり直し。
しかも「5㎝×5㎝」なんて変なサイズの写真、余っても使い道なんてなさそうだ。
ついにインド領事館へ!
必要書類を持って、いざインド領事館へ。
- オンラインで作成した申請書(2枚)
- 有効なパスポート
- 背景が白!の写真
- 現住所が確認できる身分証
- 手書きの英文日程表
- ホテルの予約確認書
- 過去に取得したインドビザと出入国スタンプのページのコピー
- (過去のパスポートにインドビザがある場合は、その過去のパスポート現物)
受付は9:30~11:30。
大抵の人はそこでやり直しを命じられて、慌てて近くのネットカフェなどで作り直すそうな。
11:30までに全てを終えなければいけないから、時間との闘い。
やり直す気満々で、ノートPCを持って9:45分に到着する。
ものすごく混んでいる。
混沌とした世界が広がっていて、スパイスの匂いこそしないものの、そこは既にインドだ。
書類の不備を指摘された日本人とインド人スタッフの間で、バトルが繰り広げられている。
もう、とにかくカオス!
既にインド旅行は始まっているのだー!
そんな数々のエピソードを聞いたことがあるので、若干楽しみにしていたのだけど、普通に静かなオフィスだった。笑
私の整理券番号は4番。
既に3名の日本人。(少なっ!)
10分ほどで呼ばれる。
書類を提出。
ペラペラとめくるインド人。
「航空券はっ!?」
(キター!)
答えるより早く、
「んんっ!?何これ??」
それは自作の英文日程表。
「あ、陸路入国なので、にって・・・」
(遮って)「保険証か免許証出してっ!!!」
「はい」
(えぇ!?航空券持ってない件は、もうどうでもいいのか??笑)
とにかく、航空券の件も日程表の件もそれ以上は触れられず、また座って待つ。
待つこと20分。
私の前の女性が呼ばれる。
「ビザ代1550円ね!え!?お釣りはないよ」
「チセさーん!」
(呼ばれた!あ、でも両替頼まれるだけかもっ??)
「ビザ代1550円ね!」
(やったー!)
私もぴったりの金額は持っていなかったので、お金を崩しにコンビニへ。
前の女性は、「お釣りないってあり得なくないですかっ!?」と驚いている。
いいんです、いいんです。
ビザくれるなら、お金崩す手間くらいお安い御用です。
勝率50パーセントくらいの気持ちで挑んでいた私は、無事に受理された事で喜びに満ち溢れていた。
小銭を入手して無事に払い終わると、引換証をわたされる。
この日以降に受け取りに来てくださいねと書かれた日付は、3営業日後。
やったー♪
気張って挑んだビザ申請は、コンビニへ外出した時間も合わせて40分程度で終了。
ビザの受け取りは日本の祝日なのだけど…
日本の祝日でも、インドは平日だから開いてますよ
…と言われていたので、信じて予定の時間に訪問。
すると、日本は祝日だからか、ビルのシャッターが閉まっている。
えーーー!!!
どこか別の入り口はないものかと思って、ウロウロしてみる。
すると、左手の駐車場の入り口付近に、なんとインターホンがあった。
部屋番号を押してみたら、「はーい、どうぞー!」と言われてオートロックが解除された。
よかった。
そして、無事にビザの張られたパスポートが返却される。
前回「TOURIST」と記載されていた場所が、今回は「T-1」となっているのが気になるんだけど…。
うん、でも正真正銘のインドビザだし。
マルチプルって書いてあるし。
散々悩みながら申請したインドビザだけど、意外にすんなりと取得完了。
インドビザがスムーズに取れた人は、その後のインド旅行もスムーズに進む。
インドビザに苦戦した人は、その後のインド旅行でも何故かトラブルばかりに見舞われる。
なんていう逸話もある。
とりあえず、一安心。