Jodhpur-
ジョードプル –クリスマスとそのイブをジョードプルで過ごす事になったのだけど、クリスマス感なんて全くない町。
首都デリーに近いグルガオンでは、モールにクリスマスツリーが飾られたりしていたんだけどね。
友人から「Merry Christmas!」のメッセージをもらっていなかったら、存在自体忘れるところだった。
ONE PIECE|アラバスタ王国の舞台
さて、ここジョードプルは人気漫画「ONE PIECE」に出てくる砂の国「アラバスタ王国」のモデルと言われている。
町の後方にそびえ立つメヘラーンガル砦は「アラバスタ王国」の城壁そのものだし、
手前の時計塔はアラバスタ編のクライマックスで登場したものにそっくり。
今日は朝から、そのアラバスタ王国の城内に潜入する事にした。
アラバスタ王国の城内を目指す
城壁の麓に着くも、この高くそびえる城壁の向こう側にどう入ったらよいのかがわからない。
ウロウロと彷徨っていると、親切な人が「お城はこっちだよ」と教えてくれた。
私、「お城に行きたい」なんて一言も言ってないんだけど…凄いね。
城壁の入り口に着いた。
その前に…町の裏側の風景が気になったので寄ってみる。
「そっちじゃないよ!こっちだよ!」と親切な人が教えてくれる。
うん、わかってるよ。
間違えているんじゃなくて、私はあれが見たいのだよ。
メヘラーンガル砦の表側は、家々が密集した入り組んだ路地なのに。
裏側は、砂漠の国に相応しい荒涼とした広い大地だった。
あぁ、お城の表と裏でこんなに景色が違うなんて。
入り口で、チケットブースの列に並ぶ。
料金表示が全てヒンディー語だから意味不明。
…と思っていたら、「外国人窓口はあっちだ」と言われる。
外国人窓口で、チケット代600ルピー(1,080円)とカメラ持ち込み代100ルピー(180円)を支払う。
「隣のブースでオーディオが無料だよ」と教えてもらう。
チケットが高い分、サービスもしっかりしている様だ。
パスポートを人質に、オーディオを受け取る。
パスポートは最後のポイントで返してもらえるらしい。
これは!英語力が向上しているか確認するチャンスだ!
全く聞き取る自信はないけども!
…と思ったら、まさかの日本語オーディオだった。
拍子抜け。いや、もの凄く有難いけど。
世界遺産|メヘラーンガル砦(Meherangarh Fort)
敷地内に入ると、大きな城壁を見上げる事になる。
メヘラーンガル砦は、高さ36mにもなる巨大な砦。
過去数百年間、一度も落とされた事がないのだとか。
ここから、「青の町ジョードプル」の街並みが見渡せる。
うん…こうして見ると、思っていたよりは青いかも。
お城の入り口は、真っすぐ進んで直角に曲がったところにある。
これは、象が突進してそのまま扉を突き破るのを防ぐためなんだとか。
門を抜けてすぐの壁に、手形の浮彫が飾られている。
王が亡くなって火葬されるとき、妻たちはその火中に身を投じて殉死しなければならない。
この手形は、その妻たちのものだ。
私の手よりも遥かに小さい。
まだ子どもだったのかな…。
これは象の背中に乗せる籠「ハウダー」と呼ばれるもので、ロイヤルコレクションの中でも重要なものの一つ。
そしてこれは…!
ミスター4の愛犬「ラッスー」じゃないか!
こんな物を夢中で写真に収めているのは、日本人の私だけ。笑
他の人は、その後ろにある豪華な籠に夢中だ。
お城には、ステンドグラスで飾られた美しい部屋もある。
あぁ、なんて煌びやかな世界なんだろう。
インドでは、度々リスを見かける。
動きが速すぎて、中々写真に写ってくれない子たち。
展望スポットに行ってみると、砂漠の国らしく堂々とラクダが鎮座していた。
駐車場にラクダ…似合わな過ぎる。笑
城下に栄えるジョードプルの街並みが美しい。
ジョードプルの美味しい「食」
アラバスタ王国の見学を終え、美味しい「食」を求めて時計台を目指す。
時計台広場の門のすぐ手前にあるオムレツ屋さんが美味しい。
オムレツ屋さんらしく、とてもたくさんの卵たち。
プレーンチーズオムレツ。40ルピー(72円)
そして、もう一つの門の近くで不思議な味のラッシーを食す。
ちょっと酸味混じりのラッシー。35ルピー(63円)
もしもこの町に連泊するのなら、私はこのオムレツとラッシーを毎日リピートするだろうな。
だけど私は明日の朝、早々にこの町を去る。
ジョードプルという町は…
たった2泊だったジョードプル。
この町は、北インドとはまた全く違った雰囲気だ。
北インドが「混沌世界」なのに対して、なんというか…エキゾチックな感じだ。
私好きだな、西インド。
南インドは、また違った雰囲気なんだろうか。
・・・
夜、食事をしようと宿を出る。
まだ6時を過ぎた頃だというのに、路地は暗闇に包まれていた。
窓から明かりが漏れる事もなく…人通りも極端に少ない。
治安は…多分心配ないんだろうなとは思う。
だけどあまりの静寂に怯んでしまったので、今夜も夕食は宿で取る事にした。
宿の目の前の売店でお菓子を買おうと近づく。
暗闇の中に溝があるのが見えずに落ちてしまう。
すると近くに立っていた男性に「sorry」と謝られる。
私が勝手に落ちただけなのに…優しすぎるよインド人。
明日は、西の果ての砂漠の町「ジャイサルメール」を目指す。
あぁ、どんな町なんだろうな。