バラナシ -Varanasi-
バラナシ。
この街で私は、う〇こを踏まずに歩くことができない。
下を向いて歩いていてはツマラナイし、かと言って街を見ながら歩いていると必ず踏んでしまう。
ネパールで踏んだ時は、そこまで気にならなかった。
だけどここに落ちているものは、ネパールのものとは全く違う。
牛さんたちの食べ物が、全く違うんだろうね。
踏んだ瞬間のあの何とも言えない感触は、後悔しか残らない。
・・・
この街で私は、よく日本語で話しかけられる。
ネパールのポカラでは「ニーハオ」攻撃にうんざりしていたのだけど、ここでは(英語以外では)ほぼ100%日本語だ。
ポカラでは中国人に見える私も、バラナシでは日本人に見えるみたいだ。
どちらにしても、日本語で気安く話しかけてくる人を私は好まない。
・・・
この街に着いたとき私は、まるで迷路のようだと思った。
どんなに地図とにらめっこをしても、地理感覚がさっぱりわからなかった。
あれから2日経った今、一度訪れた場所であれば地図を見なくても行くことができる。
「ブルー・ラッシー・ショップ」再び
というわけなので、再びブルーラッシーショップを目指して路地を歩く。
昨日は大混雑だったこの路地も、平日だからか歩きやすい。
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…と思っていたら、今日も行列ができていた。
毎日毎日、とても熱心だ。
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だけど列の片側は、歩けるようになっている。
…と思っていたら、列の両方が埋まってしまった。
ここでは遠慮をしてはいけない。
譲り’合い’の精神は、この土地にはないのだから。
もしも譲ろうとするならば、永遠に譲り続ける羽目になる。
グイグイと分け入って進む。
ブルーラッシーショップには、既に多くの観光客がいた。
昨日は開店したばかりの時間に行ったから、とても空いていたのだけど。
そしてここは、「観光客向け」のお店なのだと知る。
パパイヤラッシー、80ルピー(144円)。
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うん、これも丁度良い甘さでとても美味しい。
ぜひ他のメニューも食べてみたい。
この後は、またまた昨日も行った「ドーサ・カフェ」に行く。
気に入ったものは、何度だってリピートしてしまう。
バラナシには、既にお気に入りのチャイ屋さんまであるのだ。
インドでSIMカードを入手しよう
お腹が満たされたところで、私はインドのSIMカードをゲットすべくお店を探す。
地図を見ながら、「Airtel」というお店を探す。
インドのSIMは「Airtel」か「Vodafone」がオススメらしい。
路地で人混みをかき分けながら進むのにも疲れたので、少し遠回りだけど大通りを行くことにした。
だけどこれはこれで、車通りが多すぎて難儀する。
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ようやく辿り着いたのだけど、その場所には何もない。
人に尋ねるも、この近くにはないよと言われる。
仕方がないので、2件目を目指して再び歩く。
1時間ほど歩いて近くまでくるものの、ここでも「この近くにはないよ」と言われる。
どうしたものか…。
と思っていたら、すぐ近くに「Vodafone」の看板を掲げたお店を発見。
「Vodafone」は第二希望だったから、もうここでいいや。
私は、メカ関係はとても苦手。
携帯電話の機種変更や新しいPCの購入なども、付き添いの人がいなければ不安。
PCのセッティングや、音楽のダウンロードでさえ人任せ。
そんな、「日本語での契約」でさえ自身のない私が、「英語で契約」だなんて難易度が高すぎる。
そもそも、「SIM」の機能さえイマイチよくわかっていないのに。
言葉で説明されてもわからないから、メニュー表が見たいと頼む。
見せてくれたメニュー表は…ヒンディー語だった。
数字が英数字なのが救いだけど。
いや、でも文字が読めなきゃね。。。
このお店には、第一希望「Airtel」の取扱いもあるという。
だけどチャージはできるけど、新規の契約のためには「Airtel」の直営店に行く必要があると知る。
店を出て、また歩く。
排気ガスで鼻を痛め、クラクションで耳を痛め、そして交通事故の恐怖に怯えながら歩く。
何度かバイクや車に接触もしてしまった。
怪我をしない程度の軽めの接触だけど。
発見!多分あれだ。
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1日あたり1ギガの使用が可能で、650ルピー(1,170円)で70日間。
70日後に、またチャージをする必要がある。
うん、十分十分。
必要なものがいくつかある。
- パスポート(顔写真のページとビザのページのコピーを取られる)
- 顔写真(特にサイズの規定はなさそう)
- インド人の知り合いの名前と連絡先
3つ目は、情報によるとゲストハウスで頼めば教えてくれるとの事だった。
だけど私のゲストハウスの人は、トラブルが嫌だからと教えてくれなかった。
その事を伝えると、何やら何とかなった。
(ゲストハウスの名前と住所と電話番号だけ伝えた)
今から48時間後に使えるようになるとの事だ。
リクシャーワーラーに騙されて揉める
さて、帰りも車と一緒に歩いて帰るのは嫌なので、サイクルリクシャーを探す。
普段は鬱陶しいほどたくさんいるのに、求めている時は全くいない。
オートリクシャーに声をかけられる。
ダシャーシュワメード・ガートまで、100ルピー(180円)と言われる。
100ルピーは高いな。
じゃあいいや、希望はサイクルリクシャーだしと思い離れる。
すると「いくらがいいのか!?」と聞かれる。
「50ルピー(90円)」と答える。
「それは無理だ。70ルピー(126円)はどうか」と言われるので、了承して乗る。
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オートリクシャーは、約束のダシャーシュワメード・ガートから徒歩15分ほど離れたところで止まる。
一応抗議の様な事をしてみるも、リクシャーワーラーは譲らない。
通りかかりの通行人が「なんだなんだ?」と覗きに来ると、リクシャーワーラーは怒鳴って追い払う。
私は「あなたは嘘つきね!!!」と捨て台詞を残し、約束より少なめの50ルピー(90円)だけ置いてリクシャーを降りる。
それについてまた一悶着起きるかと思ったけど、それ以上追及されることはなかった。
怒った素振りを見せてみたものの、実は内心は怒っていない。
というのも、交通規制の関係からか、オートリクシャーは私が希望するエリアまでは入れない事を、私は知っている。
なのに何度確認しても「ダシャーシュワメード・ガート」まで行ってくれるというから、どんな結末になるのかが知りたくてあえて乗ったのだ。
「リクシャーワーラーに騙されて揉める」という体験ができたので満足だ。
いつものチャイ屋さんでチャイを頼むと、グラスで出てきた。
あの土の器で飲むのがオツなのにな~。
5ルピー(9円)がなかったので10ルピー(18円)を支払うと、お釣りはもらえなかった。
だけどグラスで出てきた分、いつもの3倍は入っているだろうから、特に請求はしなかった。
明日は早起きをする予定だから、朝食用にバナナを買う。
一房の量が多すぎるから、もう少し量の少ないものをと希望したら、半分に千切ってくれた。
あぁ、残り半分になってしまった中途半端な片割れは、無事に売れるんだろうか。
5本で20ルピー(36円)だった。
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