標高1023mの手稲山(ていねやま)。
4~5月は低山でも残雪があるくらいだけど、6月にもなれば1000m級の山も緑あふれる山になるみたい。
冬はスキー場として賑わう手稲山は、夏はスキー場の斜面を登る「サッポロテイネコース(スキー場コース)」になっていて、登りはこちらを選択。
麓の手稲神社で「叶い石」を授かり、それを手稲山の山頂にある奥宮の「願い石」に重ねて、御神徳を得た。
下りは、ロックガーデンがあるという「平和の滝コース」を取る。
今回は、登山は少しかじった程度の私と登山初心者の母との、母娘2人登山。
▼前回のお話▼
叶い石を持って、北海道最高地の神社「手稲神社奥宮」に参拝!(お守り・ご朱印)
山頂~平和の滝コース
山頂から少し下り、横道に入ると平和の滝コースになる。
スキー場の斜面を行くスキー場コース(我々は脇の道路を登ったけど、、)に対して、裏側の自然路を行く平和の滝コースは、全く雰囲気の異なる道のり。
花などを愛でてみたり。
下り始めて10分ほどで、「ケルン」に到着。
ここは山頂と比べて人が少なく静かなのに、めちゃくちゃ景色がいい!
それに山頂は開けていて、立ち上がって柵の手前まで行き景色を眺める感じだけど、ここはケルン脇に腰をかけて景色を堪能できる。
どこまでも青々と続く森と、まだまだ残雪が残る遠くの山々。
お昼ご飯、ここで食べれば良かったな。。
後日、職場のベテランさんに話をしたら、彼は手稲山はいつも往復共に平和の滝コースを使い、このケルンで昼食を食べてそのまま下山するとの事だった。
頂上まで行かないの!?と思いつつも、ここはゴールに設定するには申し分のない場所だ。
このケルンから少し下ると、ロックガーデンの始まりらしき場所に出る。
ここがね、凄い絶景ポイントなのだ。
左側には、先程ケルンから眺めた様な森がどこまでも続き、「あぁ、いま大自然の中にいるのだな~」と実感させられる。
にも関わらず、右の方に視線を移すと自然が終わり、人口200万人規模の大都市が突然姿を現す。
大都市と自然と、これらがこんなにも隣接している。
(これだもん、市街地を普通にクマが歩いているのも納得よね。。)
都市生活を不自由なく送りながら、自然にもすぐにアクセスできる(海もあるよ!)、そんな住み心地の良い札幌は、もはや私のお気に入りの町のひとつ。
札幌の何が凄いって、大自然と北海道随一の大都会が混ざらずに隣接してるっていうところ。 pic.twitter.com/qBpNv5aZUG
— Cise@北海道に移住(仮) (@Utar_Cise) June 5, 2022
開けた岩場から、細い岩場に入る。
何だ、こんなものかロックガーデン。
思っていたほど大変な道のりではなかった。
だんだん緩い岩場になってくるし。
もはや「岩場」と呼んでもいいのかすら怪しい。
終わりー!10分ちょっとで抜けたぜ!いぇい!
な~んて思った私が甘かった。
先ほどのは序章に過ぎず、ここからが本番らしい。
写真は、途中で見上げた図。
こんなの、絶対に登りでは使いたくない。
母は、お尻を付きながら、立ち上がらずに下っている。
一方、さくさくと登ってくる強者とも何度もすれ違う。
カッコいいなー。
こんな小岩は、まだマシ。
(だけど転倒注意よ…!)
(誰かと一緒だと、サイズ感の比較対象になって貰えるから有難い。)
途中、視界が少し開ける。
あの先はなに~??崖??笑
母はお疲れモードだけど、まだまだ続く。
まだまだ…容赦なく続く。。
途中、花に癒されてみたり。
そして、ついに来た!
え!?終わり!?終わりって事だよね!?
後ろを振り返ると、岩ゾーン。
岩下りを始めて、約1時間30分。
ここで終わりと信じたい。
ここは日光が当たらないからか、残雪が残っていた。
そして、ここちの良い森林帯を歩く。
いや~、なんて気持ちがいいんだ。
こんな道なら、永遠と歩けそう。
途中で、水の気配を感じられる様になってきた。
滝まで、あと少しなのかな?
北海道の自然の水には、エキノコックスというキツネが保有する細菌が含まれているので、絶対に生で飲んではダメ!
これ、北海道の子供は口を酸っぱく言われるから、私は怖くて川遊びも遠慮してたな。。
しかも発症するのが数年後とか遠い先なので、気づかずに体内で育て続けるの…オソロシイ。。
え???
良かった…すぐ終わった。
そして、滝。
これは目当ての「平和の滝」ではない。
簡単な道を、テクテクと歩く。
すると、また滝!
これも、「平和の滝」ではない。
滝フェイント多し…。
下り一辺倒だったのが、下ったり登ったりを繰り返しながら下界を目指す道のりに変わる。
沢沿いを歩く様に登山道が続いているので、気分は爽やか。
そして、開けた場所に出る。
ゴールが近いのでは!?
…と思ったら違った。
ダムがあった。
そして、登山道というよりは「自然散策路」の様な雰囲気になってくる。
今度こそ、ゴールが近いのでは!??
ここから、「阿部山」という違う山にも繋がっているらしい。
今度行ってみよう。
そして、下り始めて約4時間10分後の17時。
ゴール!!!
長かった~。(登りは楽だったのに)
日没までには終える事ができて良かった。。
このお寺のところに出ればゴール。
…って、あれ??
平和の滝は???笑
平和の滝は、反戦を掲げた女性活動家にちなんで名付けられた滝との事。
…でも、肝心の滝は???
少し戻ったりして探してみるものの、登山コース上にはなさそう。
…と思ったら、駐車場の脇に滝へと続く階段を発見。
なんと、わざわざ登らなくても車でパッと来れる場所にあったとは。。笑
駐車場にはトイレもあるので、ここから登る場合も安心。
そしてここから、バス停「平和の滝入り口」まで徒歩約1.6キロ。
手稲山登山|初心者のコースタイム
さて、登山は少しかじった程度の女が、登山初心者の母親を連れて登るとどうなるか。
結果は、こんな感じ。
↓(1時間50分)
手稲山山頂
↓(10分)
ケルン
↓(10分)
ロックガーデン開始
↓(1時間30分)
ロックガーデン終了
↓(2時間)
ダム
↓(20分)
神社/平和の滝
登り:1時間50分
下り:4時間10分
合計:6時間
母は、この後2日間寝たきり状態だったらしい。。笑
全身筋肉痛と疲労で、微熱も出たとか。
3日後からの仕事も休もうかと思ったけど、3日目の朝には回復していたという事だから良かった。
確かに言われてみると、人口200万都市と、1000m級の山が隣接してる場所は結構珍しいかもですね。
合計6時間もの登山など、自分は高校の全校登山が最後だと思うので、ちせ様はもちろんですが、お母さまもすごいと思います。
エキノコックスは自分は初めて知りましたが、なかなか難しい病気なんですね。自分は生活スタイル的に生水を飲むことはほとんどないですが(笑)最近は本州での発見も報告されているようなので、注意していきたいと思います。
NKさま
高校で全校登山がある話は初めて聞きました!笑
地域によって、課外学習の種類も色々あって面白いですね。
エキノコックスは、北海道では当たり前の様に知られているものですが、やはり本州では聞きなれない存在ですよね。
会社の若い娘に「エキノコックスは北海道以外では知られていない」という話をしたら、「本州にだってキツネはいるし、そんなはずない!」と即否定されましたが。。苦笑
本州でも広まってしまったら、危険性が知られていない分、逆に危ないかもしれないですね…
川に行かれる際は、お気を付けてお過ごしくださいませ!
はじめまして!
私も旅にいけなくて、
1ヶ月前から登山を始めた
初心者です笑
ブログ楽しく読ませていただきました~✨
明日は硬石山に登ろうかと思っています!
手稲山もいつか登ってみたいです(°▽°)
これからもブログ楽しみにしていますね(*’ー’*)ノ
さおりん様
はじめまして!
コメントを頂きましてありがとうございます。
さおりん様も北海道での登山を始められたのですね!
登山も旅と似ている部分もあり、楽しいですよね。
硬石山は低山ながら急登で登りごたえのある山ですよね。
無事に楽しくご帰還された事を祈ります。
お互いに北海道での山旅ライフを楽しみましょう…★