何故か週末は天気の悪い日が続く北海道。
蝦夷梅雨かしら。。
札幌から日帰り圏内で、当日の天気予報を見て悪くなさそうな場所という事で、洞爺湖・有珠山エリアに行先を決める。
有珠山は、最近では2000年に噴火をした活火山。
この時は、住民がしばらく避難生活を強いられたけれど、事前避難のおかげで死傷者はゼロ。
有珠山の傍にある昭和新山は、1943年の噴火によって麦畑が突然隆起し、わずか2年で400mを越える山に成長したという、非常に珍しい山。(現在は398mまで縮んでいる)
のどかな田園風景だったその土地の集落は、昭和新山の誕生により消滅。
みるみる成長する山の様子は、地元の郵便局長だった三松正夫氏により観察された。
火山の成長過程を人類が記録した初めての例。
その傍にある洞爺湖もまた、有珠山の噴火でできたカルデラ湖。
今回の目的地は、そんな有珠山を中心に形成されているエリア。
札幌からは約150km、高速道路を使って約2時間の道のり。
だけど途中で雲行きが怪しくなり、到着した頃には雨が降っていた。
雨の日の洞爺湖・有珠山観光は、果たして楽しいのだろうか。
もくじ
洞爺湖おすすめランチ|レストランバイエルン洞爺湖
ドイツ料理屋の、レストランバイエルン洞爺湖。
内装も可愛らしい。
ドイツ風なのかオリジナルなのかは不明。(ドイツ行った事ない)
牛ひれ肉のカツレツ。
肉がやわらかくて、めちゃくちゃ美味しい。
同行者が頼んだやつ(何か忘れた)も、美味しかったから、ここでは何を頼んでも正解かも。
追加で頼んだスープも絶品。
他のお店は開拓せず、この土地に来る度に毎回このお店でもいいかもと思うくらい大満足。
窓からは、雨空の中にぼんやりと昭和新山が垣間見える。
洞爺湖八景|神秘的な曇りの日の洞爺湖
雨が落ち着いて、曇り時々霧雨。
視界の悪い中に浮かび上がる洞爺湖と中島が美しく、思わず車を停める。
そこには「洞爺湖八景」の看板が。
洞爺湖をぐるりと取り囲む様に八景があるみたい。
ぐるりと一周歩くと、距離約36キロ。
1日で歩けなくもない距離。
「歩いておきたい1000の道」に登録されていて、湖沿いに一周できる道としては国内では珍しいらしい。
なにその道!ぜひ歩きたいっ!!!
晴れの日は、もっと清々しく青空の中にはっきりとした姿を見せてくれるのだろうか。
それもきっと美しいのだろうけれど、この曇りの日のぼんやりとした光景は、これはこれで神秘的で美しい。
洞爺湖クルーズ
洞爺湖汽船さんにょる、往復約50分のクルーズ。
中島で下船することも可能。
神秘的な中島に向かって、出発!
洞爺湖には、カモメもたくさん生息している。
船内で売られているかっぱえびせんを乗客が次々に放るので、カモメたちが追いかけてくる。
小樽で青の洞窟クルーズに乗ったときもかっぱえびせんを配られて、カモメに追いかけられて大変だったっけ。
カモメはかっぱえびせんが大好き。
だけどカモメの腸内環境的には良くないから、あげない方がいいと後に知る。。
中島に近づくと、他の島陰も現れる。
のどかな港。
中島に到着!
本当は中島に上陸する予定だったけど、そうすると有珠山に登る時間が無くなる事に気づき、ここでトンボ帰り。
天気のいい日にまたリベンジしよう。。
帰りの航路、島陰にひっそりと建つ小さな塔が神秘的。
船内でアイスを食べながら、あぁもう少し早く出発していればと少し悔やむ。
昭和新山&有珠山
冒頭でも触れた様に、昭和新山は、ある日突然驚くようなスピードで形成された山。
雨が降ると、普段より山肌が赤くなり、そして噴煙が多くなるらしい。
昭和新山の近くからは、この土地の形成に大きく関わって来た有珠山へのロープウェイが出ている。
ロープウェイからは、有珠山や洞爺湖が一望できる。
有珠山トレッキング開始!
ロープウェイの終点の近くにある展望台は一旦スルーして、外輪を時計回り方向に歩く。
整備された散策路が続く。
間もなく、有珠山火口原展望台。
霧が濃くて火口があまり見えない。
晴れていればしっかりと見られるんだろうな。。
ここから先は、外輪をゆく遊歩道。
そして、その先は登山道に続いている為、登山装備のない観光客が立ち入れるのはここまで。
普通の観光客である私たちは引き返さなければならない。
しかし、先へ進んでみる。(←こらっ!)
もう、なんかずっと下り。
永遠と階段。
これ以上進むとロープウェイの最終便に間に合わなくなる&装備が私服&景色がよくないのネガティブ三拍子が揃っているので、この辺で引き返す。
天気が良い日に、しっかりと登山モードで出直そう!
観光客用の散策路に戻ると、有珠山の山頂が先ほどまでよりはハッキリと見える様になっていた。
カッコいい山だな~。
どれが山頂だろうか??
先ほどスルーした展望台へ。
もうロープウェイの最終便を気にする必要もなくなったので、ここで満足するまでのんびりと過ごす。
この展望台がね、めちゃくちゃ素敵なのです!
まず、昭和新山と洞爺湖を一望できる眺望。
そして素敵なスカイデッキ。
こんな絶好の場所で、スムージーを飲みながら有珠山を眺める。
なんて素敵なひととき…♡
寒くなってきたところで、ロープウェイで下山。
麓の商店街は、かつては賑やかだったのだろう。
今は寂れた廃商店街になっているのが切ない。
洞爺湖温泉と、洞爺湖ロングラン花火大会
洞爺湖周辺は温泉街になっていて、日帰り温泉も選び放題。
洞爺湖を望めるインフィニティ温泉なんかもある。
今回行った温泉はどこだったか忘れたので、おススメの温泉に出会えたらレポートします。。
そして、洞爺湖の一押しのイベント「洞爺湖ロングラン花火大会」。
2022年は、4月28日から10月31日まで毎晩花火が打ちあがる。
北海道出身者なら誰もが聞いた事のあるCMのセリフ。
「露天風呂から 観る 花火」
毎夜、20:45から20分間。
1日1日の時間は街の花火大会よりもちろん短いけど、これが毎日というのだから凄い。
洞爺湖の湖上に花火師が乗った船が浮かぶ。
広い湖のどの辺で見るのがいいのか分からなかったので、とりあえず足湯のある西側で待機。
すると、どんぴしゃ!
目の前で花火が盛大に打ちあがる。
湖面に反射して、めちゃくちゃ綺麗ではないか!
先ほど入った温泉で会話を聞いていたら、この花火大会はマイナスの面もあるのだという。
少なからず湖は汚れるし、近隣住民にとっては毎夜の事なので、騒音だと言う苦情も少なくないのだとか。
そんな会話を思い出しながら、それでも綺麗だなと素直に思ってしまう。
花火師を乗せた船は、少しずつ東へと移動していく。
どこで観ている人にとっても、いつかは正面になるシステムの様だ。
素敵!
船の移動に合わせて、私たちも東へ向かう。
西側で観はじめるの、正解だったみたい。
最初から最後まで、ずっと真正面に花火を観る20分間。
近隣住民には申し訳ないけど、大変素敵な夜になりました。
雨のち曇りの日の洞爺湖・有珠山観光は、果たして楽しいのか
雨のち曇りなんて、(それも屋外だなんて!)、観光には向かない天候なのではと思う。
だけど、曇りの日の湖って、晴れの日とは違う魅力があるみたいだ。
ぼんやりとした視界の中、洞爺湖に浮かぶ中島が神秘的で美しい。
それだけで、洞爺湖が大好きになった。
晴れの日の景色も見てみたいし、中島に上陸して散策もしてみたい。
湖上や水中のアクティビティも充実しているみたいだし、次は湖を望める露天風呂に入りたい。
ただ、有珠山の火口は綺麗に見えなかったし、外輪をトレッキングしても壮大な景色には出会えなさそうだから、こちらは晴れの日の方が良いかも。
昭和新山の噴煙がいつもより多く出ていて、赤く染まる山肌を見る事ができたのは良かったけれど。
まだまだ魅力がいっぱいの洞爺湖・有珠山エリア!
これからも通おう。
そして、雨のち曇りの日のお出かけも悪くないと学んだのです。
おしまい。
そうですよねえ、雨に立ち上る靄に、うっすらと現れる景色も
これはこれでいいものですよね。
しっとりとこころまで落ち着くような気がします。
「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは・・・」ですよねえ。
土日さま
恥ずかしながら調べてみたら、徒然草ですか…!
素敵な表現ですね。
最も美しいと思われる部分以外も、慈しんでいけたら素敵だなと思います。