ー世界はきっと、美しいー
インド -India-

【陸路国境越え】ネパールからインドへ|スノウリ国境を徒歩で越えて(ルンビニ→ゴーラクプル)

【インド周遊記】2017/11/10

ルンビニ(ネパール)→ゴーラクプル(インド)
-Lumbini to Gorakhpur-

今日は、インドへ向けての移動日。
いよいよ、新しい章が始まる日。

陸路で国境を越えるのは初めての経験だから、不安半分ワクワク半分な気持ち。

チェックアウトの時、「1泊目はシェアルームで、2泊目はシングルルームだったよね」と言われる。

私はその続きを聞かずして、「いやいや、900ルピー(900円)だ」と言い張る。
宿の人は、渋々それを受け入れる。

だって1泊450ルピーだというから、あのクオリティで我慢したんだ。
2泊目はルームメイトがいなくなっていたけれど、それは私には関係のない話。

あぁ、しかしインド旅に向けて強気になっているのかな。
いつもなら、疑問に思っても受け入れていたと思う。

陸路で国境を越えてインドを目指す! 

宿のあるルンビニ・バザールの通りを抜けると、目の前にバスが止まっていた。

まさか、あれではないよね。
そんなタイミングのよい事があるわけない。

2人の男が近づいてくる。

リクシャーマンが、「リクシャー?リクシャー?」という。
正体不明の男が、「どこに行くの?」と聞く。

正体不明の男に「バイワラに行く」と答えると、「あのバスだ」と教えてくれる。

あのバスか!
そんなタイミングのよい事があるのか。

「ルンビニ」から「バイワラ」へ

時刻は9:00。

バスに乗り込むと、5分ほどで出発。
順調なスタートだ。

今まで乗った中で一番オンボロなバス。
だけど退屈なツーリストバスなんかよりも、よっぽど楽しい。

事前情報によると50ルピー(50円)ほどで行けるみたいだけど、100ルピー(100円)徴収された。

たぶん現地価格じゃないなと思いつつ払う。
ここでゴネても、私はこのバスに乗るしかないのだし。

しかしカトマンズで乗ったときは1時間25ルピー(25円)だったから、だいぶ割増されているんじゃないかな。

いくらか聞かずに、とりあえず50ルピーを差し出してみれば受け取ってくれたかもしれない。

10:05。バイラワに到着

ここから国境の町スノウリへは4キロほど。
「インド感」が強まっている気がする。

バスを降りると、「スノウリ?」「スノウリ?」とリクシャーマンたちが詰め寄ってくる。
ここからリクシャーに頼ってもいいんだけど、とりあえずバスを探してみる。

人に聞きつつ南へ進んでいくと、10分ほどでバスを発見。

しかしのんきに写真を撮っていたら、行ってしまった…。
あぁ~、、、と思ったら数秒で次のバスが来た。

「バイワラ」から「スノウリ」へ

バイワラ到着から15分後の10:20、バイワラ出発

ローカルたちでギュウギュウ詰めの車内に揺られながら、スノウリを目指す。

料金徴収の時、ローカルの乗客に値段を聞くと20ルピー(20円)だ言う。安い。

20ルピー払うと、5ルピーのお釣りがきた。15ルピー(15円)だったみたいだ。…安い。

10:40。スノウリに到着

スノウリ国境を徒歩で越える

バスを降りると、ジープ乗りたちが「ゴーラクプル?」「ゴーラクプル?」と詰め寄ってくる。
ここから直接ゴーラクプルまで行くこともできるのか。

しかし私は歩いて国境を越えてみたいので、彼らを押しのけて国境を目指す。

国境のゲートは、車が列をなしていた。
もしも先ほどジープに乗っていたら、この列に並ぶことになるんだね。

ネパール側の国境ゲートを越えて少し歩くと、インド側の国境ゲートに着く。
あそこを通過すれば、インドに入国できる。

…いや、ダメだよ。不法入国になっちゃうよ。
危ない危ない。

まずはネパールの出国手続きをする為に、イミグレーションオフィスを探す。

ネパール側のゲートのすぐ近くにあった。
手続きは、あっさり終了。

インド側のゲートのすぐ近くで手荷物検査があったのだけど、特に何も調べられずにあっさり通過。

出発してから2時間後の11:00、インドの国境を越える。

ついにインド入国!

あぁ、インドだ。インドに来た。

インドの入国手続きは、ここから数百メートル進んだところでするみたい。
通り過ぎては困るので人に聞きつつ進む。

バスが溜まっているエリアに着くと、「ゴーラクプル?」「バラナシ?」と詰め寄られる。
ネパールの時よりも激しい。

バスには乗りたいのだけど、先に入国手続きをしなければいけない。

「イミグレーションオフィスはこっちでいいのか」と尋ねるも、相変わらず地名を連呼するばかりで話にならない。

近くの売店の少年に尋ねると、もう少し先だと教えてくれた。

そして、少し先にオフィスがあった。

手続き自体は簡単なのだけど、システムがダウンしたみたいで20分待ってくれと言われる。
その間に、時計の針を15分巻き戻す。

私はまた少しだけ、日本時間から遠ざかってしまった。

手続きを終えると、一組の男女に声を掛けれらる。
スペイン人のダニエルと、アメリカ人のシェアナ。

「僕たちはバラナシまで行こうと思うのだけど、一緒にどうか」

バラナシ…できれば行きたい。

夜の到着になるのは避けたいから、手前のゴーラクプルまでにする予定だった。

だけど彼らと一緒なら、今日バラナシまで行ってしまってもいいかもと思い、同行させてもらう事にした。

その前に、インドルピーの入手。

公式レートは「1ネパールルピー≒0.63インドルピー」程だけど、「1ネパールルピー≒0.52インドルピー」で交換。

端数の90数ルピーを省略されたので、あと100ルピー(180円)欲しいと要求。
渋々応じてくれた。言ってみるものだ。

だってレート悪いし、これくらいはね。

「ルンビニ」から「ゴーラクプル」へ

ダニエル、シェアナと共にバス溜まりに行くと、バラナシ行きはあと2時間後の出発で所要時間は10時間という事だ。

現在時刻は午後12時。

さすがにそれはないなという事で、ゴーラクプル行きのバスに乗る。

5分後の出発で、所要時間は3時間とのこと。
運賃は185ルピー(333円)。

こちらもかなりのオンボロバス。
窓ガラス、蜘蛛の巣状に割れているし…。

だけどネパールよりインフラが整っているみたいで、お尻が浮くほどの悪路もなく快適。

16:30、ゴーラクプルに到着

ここまで無事に辿り着けるのか疑問だったのだけど、あっさりスムーズに辿り着くことができて拍子抜け。

意外に簡単だったな…陸路での国境越え。

ビザを取るときはあんなに苦戦させられるのに、入国はあっさりと許可してくれるんだね、インドという国は。

国境越え(ネパール→インド)

09:00 ルンビニ出発
10:05 バイワラ到着
◇バス/100ルピー(100円)

10:20 バイワラ出発
10:40 スノウリ到着
◇バス/15ルピー(15円)

11:00 インド入国!!

12:00 スノウリ出発
16:30 ゴーラクプル到着
◇バス/185ルピー(333円)

ゴーラクプルでバラナシ行きの電車を探す

バラナシ行きの電車のチケットを買うために駅へ向かう。
あ、今日このままバラナシへ向かう作戦なんだね。

駅のカウンターは、インド人たちで大混雑。

ローカルなカウンターや外国人用のカウンターを複数巡るも、買う事ができなかった。
コミュニケーションがうまくいかないみたいだ。

英語堪能な彼らに買えないないなら、私には絶対無理だよね。

旅行会社に行って、代理で予約してもらうことになった。

今日の電車は全て満席で、翌朝5:30出発の電車を予約する。

スリーパークラス(横になれる席)で500ルピー(900円)。
安いのか高いのか、私にはまだわからない。

しかし電車のチケット、難易度高いな。
バスなら簡単なのに。

インドの電車は種類が複数あって、席のクラスも複数ある。
おまけに、購入窓口も複数ある。

1人で買う自信など全くなかったから、とりあえず第一回目は彼等に頼ってよかったのかな。

インドのローカル料理

彼等と共に、この旅で初のインドでの食事。
駅の近くの、キレイなローカル食堂で。

しかしメニューを見ても何が何だかさっぱりわからない。
わかる中から、「エッグカレー」と「ラッシー」を頼む。

すると店員に、「ロティは?」と聞かれる。

え…ロティって何だ。

「ライスか?ロティか?」と言われたから、ナンみたいなものか。

「じゃあロティを」と頼むと、「2枚?4枚?」と聞かれる。

え…複数枚頼むものなのか。
ナンだったら1枚なのに。

ロティが正体不明のため、2枚頼む。

出てきたエッグカレーとロティとラッシー。

あぁロティ、ペラペラのナンみたいなものだ。
ナンのようにサクサクではなくて、しっとりしている。

ラッシーは飲み物のつもりで頼んだんだけど、デザートバージョンもあるのか。

以前ツアーでインド旅行をしたときは、食べ物が全く口に合わなかった。
だから私はインドでは食事に苦労するだろうなと不安だった。

しかし、美味しいよインド料理!

ツアー客向けのお店が合わなかっただけなのかも。

一番最後に出てきたにも関わらず、モリモリと一番最初に完食をする。

ダニエルとシェアナは食が全く進んでいないから、口に合わないのかも。
あぁ、2人とも3割くらい残してしまった。

そして目標ができた。

「インド料理を食べこなす!」

とりあえず、本日は「ロティ」を習得。
あと「デザートラッシー」も。

ゴーラクプルは、この町自体には何の見どころもないのだけど、各都市への拠点の町となっている。
それが原因なのか、満室の宿が多い。

複数件訪ねて、空いていた部屋を3人でシェア。

学生の合宿所をもっと汚くしたような部屋で、1室1000ルピー(1800円)。
明日は早朝の出発で、今夜は横になるだけだからいいけどさ。

あぁ、でもシャワー浴びたかったなー。

そしてWiFiもないから「今日インドへ向かいます」と報告した途端音信不通だ。
マミーはちょっと不安よね。

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