-Lumbini to Gorakhpur-
今日は、インドへ向けての移動日。
いよいよ、新しい章が始まる日。
陸路で国境を越えるのは初めての経験だから、不安半分ワクワク半分な気持ち。
チェックアウトの時、「1泊目はシェアルームで、2泊目はシングルルームだったよね」と言われる。
私はその続きを聞かずして、「いやいや、900ルピー(900円)だ」と言い張る。
宿の人は、渋々それを受け入れる。
だって1泊450ルピーだというから、あのクオリティで我慢したんだ。
2泊目はルームメイトがいなくなっていたけれど、それは私には関係のない話。
あぁ、しかしインド旅に向けて強気になっているのかな。
いつもなら、疑問に思っても受け入れていたと思う。
もくじ
陸路で国境を越えてインドを目指す!
宿のあるルンビニ・バザールの通りを抜けると、目の前にバスが止まっていた。
まさか、あれではないよね。
そんなタイミングのよい事があるわけない。
2人の男が近づいてくる。
リクシャーマンが、「リクシャー?リクシャー?」という。
正体不明の男が、「どこに行くの?」と聞く。
正体不明の男に「バイワラに行く」と答えると、「あのバスだ」と教えてくれる。
あのバスか!
そんなタイミングのよい事があるのか。
「ルンビニ」から「バイワラ」へ
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時刻は9:00。
バスに乗り込むと、5分ほどで出発。
順調なスタートだ。
今まで乗った中で一番オンボロなバス。
だけど退屈なツーリストバスなんかよりも、よっぽど楽しい。
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事前情報によると50ルピー(50円)ほどで行けるみたいだけど、100ルピー(100円)徴収された。
たぶん現地価格じゃないなと思いつつ払う。
ここでゴネても、私はこのバスに乗るしかないのだし。
しかしカトマンズで乗ったときは1時間25ルピー(25円)だったから、だいぶ割増されているんじゃないかな。
いくらか聞かずに、とりあえず50ルピーを差し出してみれば受け取ってくれたかもしれない。
10:05。バイラワに到着。
ここから国境の町スノウリへは4キロほど。
「インド感」が強まっている気がする。
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バスを降りると、「スノウリ?」「スノウリ?」とリクシャーマンたちが詰め寄ってくる。
ここからリクシャーに頼ってもいいんだけど、とりあえずバスを探してみる。
人に聞きつつ南へ進んでいくと、10分ほどでバスを発見。
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しかしのんきに写真を撮っていたら、行ってしまった…。
あぁ~、、、と思ったら数秒で次のバスが来た。
「バイワラ」から「スノウリ」へ
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バイワラ到着から15分後の10:20、バイワラ出発。
ローカルたちでギュウギュウ詰めの車内に揺られながら、スノウリを目指す。
料金徴収の時、ローカルの乗客に値段を聞くと20ルピー(20円)だ言う。安い。
20ルピー払うと、5ルピーのお釣りがきた。15ルピー(15円)だったみたいだ。…安い。
10:40。スノウリに到着。
スノウリ国境を徒歩で越える
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バスを降りると、ジープ乗りたちが「ゴーラクプル?」「ゴーラクプル?」と詰め寄ってくる。
ここから直接ゴーラクプルまで行くこともできるのか。
しかし私は歩いて国境を越えてみたいので、彼らを押しのけて国境を目指す。
国境のゲートは、車が列をなしていた。
もしも先ほどジープに乗っていたら、この列に並ぶことになるんだね。
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ネパール側の国境ゲートを越えて少し歩くと、インド側の国境ゲートに着く。
あそこを通過すれば、インドに入国できる。
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…いや、ダメだよ。不法入国になっちゃうよ。
危ない危ない。
まずはネパールの出国手続きをする為に、イミグレーションオフィスを探す。
ネパール側のゲートのすぐ近くにあった。
手続きは、あっさり終了。
インド側のゲートのすぐ近くで手荷物検査があったのだけど、特に何も調べられずにあっさり通過。
出発してから2時間後の11:00、インドの国境を越える。
ついにインド入国!
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あぁ、インドだ。インドに来た。
インドの入国手続きは、ここから数百メートル進んだところでするみたい。
通り過ぎては困るので人に聞きつつ進む。
バスが溜まっているエリアに着くと、「ゴーラクプル?」「バラナシ?」と詰め寄られる。
ネパールの時よりも激しい。
バスには乗りたいのだけど、先に入国手続きをしなければいけない。
「イミグレーションオフィスはこっちでいいのか」と尋ねるも、相変わらず地名を連呼するばかりで話にならない。
近くの売店の少年に尋ねると、もう少し先だと教えてくれた。
そして、少し先にオフィスがあった。
手続き自体は簡単なのだけど、システムがダウンしたみたいで20分待ってくれと言われる。
その間に、時計の針を15分巻き戻す。
私はまた少しだけ、日本時間から遠ざかってしまった。
手続きを終えると、一組の男女に声を掛けれらる。
スペイン人のダニエルと、アメリカ人のシェアナ。
「僕たちはバラナシまで行こうと思うのだけど、一緒にどうか」
バラナシ…できれば行きたい。
夜の到着になるのは避けたいから、手前のゴーラクプルまでにする予定だった。
だけど彼らと一緒なら、今日バラナシまで行ってしまってもいいかもと思い、同行させてもらう事にした。
その前に、インドルピーの入手。
公式レートは「1ネパールルピー≒0.63インドルピー」程だけど、「1ネパールルピー≒0.52インドルピー」で交換。
端数の90数ルピーを省略されたので、あと100ルピー(180円)欲しいと要求。
渋々応じてくれた。言ってみるものだ。
だってレート悪いし、これくらいはね。
「ルンビニ」から「ゴーラクプル」へ
ダニエル、シェアナと共にバス溜まりに行くと、バラナシ行きはあと2時間後の出発で所要時間は10時間という事だ。
現在時刻は午後12時。
さすがにそれはないなという事で、ゴーラクプル行きのバスに乗る。
5分後の出発で、所要時間は3時間とのこと。
運賃は185ルピー(333円)。
こちらもかなりのオンボロバス。
窓ガラス、蜘蛛の巣状に割れているし…。
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だけどネパールよりインフラが整っているみたいで、お尻が浮くほどの悪路もなく快適。
16:30、ゴーラクプルに到着。
ここまで無事に辿り着けるのか疑問だったのだけど、あっさりスムーズに辿り着くことができて拍子抜け。
意外に簡単だったな…陸路での国境越え。
ビザを取るときはあんなに苦戦させられるのに、入国はあっさりと許可してくれるんだね、インドという国は。
09:00 ルンビニ出発
10:05 バイワラ到着
◇バス/100ルピー(100円)
10:20 バイワラ出発
10:40 スノウリ到着
◇バス/15ルピー(15円)
11:00 インド入国!!
12:00 スノウリ出発
16:30 ゴーラクプル到着
◇バス/185ルピー(333円)
ゴーラクプルでバラナシ行きの電車を探す
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バラナシ行きの電車のチケットを買うために駅へ向かう。
あ、今日このままバラナシへ向かう作戦なんだね。
駅のカウンターは、インド人たちで大混雑。
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ローカルなカウンターや外国人用のカウンターを複数巡るも、買う事ができなかった。
コミュニケーションがうまくいかないみたいだ。
英語堪能な彼らに買えないないなら、私には絶対無理だよね。
旅行会社に行って、代理で予約してもらうことになった。
今日の電車は全て満席で、翌朝5:30出発の電車を予約する。
スリーパークラス(横になれる席)で500ルピー(900円)。
安いのか高いのか、私にはまだわからない。
しかし電車のチケット、難易度高いな。
バスなら簡単なのに。
インドの電車は種類が複数あって、席のクラスも複数ある。
おまけに、購入窓口も複数ある。
1人で買う自信など全くなかったから、とりあえず第一回目は彼等に頼ってよかったのかな。
インドのローカル料理
彼等と共に、この旅で初のインドでの食事。
駅の近くの、キレイなローカル食堂で。
しかしメニューを見ても何が何だかさっぱりわからない。
わかる中から、「エッグカレー」と「ラッシー」を頼む。
すると店員に、「ロティは?」と聞かれる。
え…ロティって何だ。
「ライスか?ロティか?」と言われたから、ナンみたいなものか。
「じゃあロティを」と頼むと、「2枚?4枚?」と聞かれる。
え…複数枚頼むものなのか。
ナンだったら1枚なのに。
ロティが正体不明のため、2枚頼む。
出てきたエッグカレーとロティとラッシー。
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あぁロティ、ペラペラのナンみたいなものだ。
ナンのようにサクサクではなくて、しっとりしている。
ラッシーは飲み物のつもりで頼んだんだけど、デザートバージョンもあるのか。
以前ツアーでインド旅行をしたときは、食べ物が全く口に合わなかった。
だから私はインドでは食事に苦労するだろうなと不安だった。
しかし、美味しいよインド料理!
ツアー客向けのお店が合わなかっただけなのかも。
一番最後に出てきたにも関わらず、モリモリと一番最初に完食をする。
ダニエルとシェアナは食が全く進んでいないから、口に合わないのかも。
あぁ、2人とも3割くらい残してしまった。
そして目標ができた。
「インド料理を食べこなす!」
とりあえず、本日は「ロティ」を習得。
あと「デザートラッシー」も。
ゴーラクプルは、この町自体には何の見どころもないのだけど、各都市への拠点の町となっている。
それが原因なのか、満室の宿が多い。
複数件訪ねて、空いていた部屋を3人でシェア。
学生の合宿所をもっと汚くしたような部屋で、1室1000ルピー(1800円)。
明日は早朝の出発で、今夜は横になるだけだからいいけどさ。
あぁ、でもシャワー浴びたかったなー。
そしてWiFiもないから「今日インドへ向かいます」と報告した途端音信不通だ。
マミーはちょっと不安よね。