-Kathmandu to Pokhara-
今日は、カトマンズからポカラという町に移動する。
2日後に行われる予定の、ヒンドゥー教徒のお祭り「ホーリー祭」に参加する為だ。
昨日のうちに、あさ7:00発のバスを予約済み。
カトマンズの滞在が僅か1日となってしまったのが物足りないけれど、また出国の際に戻ってくるのだし、その時に時間を作ろう。
まさかポカラ行きのこのバスに乗ったが最後、戻れなくなってしまう「行きっぱなしの片道バス」になろうとは…この時の私はまだ、何も知らないのである。
▼前回のお話し▼
タメル地区を散策|コロナの影響か?ベストシーズンのカトマンズの静けさ
ツーリストバスに乗って、カトマンズからポカラへ移動
ポカラ行きのバスは、主に3種。
- ローカルバス
- ツーリストバス
- グリーンライン
グリーンラインは高価なバス。
今回予約しているのは、ツーリストバスだ。
Swayambhu Margという通りの西の端あたりのバス会社で予約。
運賃は800ルピー(約800円)。
タメル中心地の代理店で予約した人が、もっと高い値段で買ったと言っていたので、バス乗り場近くのバス会社まで赴いて購入した方がお得。
タメル中心地からも、問題なく歩いてこれる距離。
バスは7:00の出発で、集合時間は6:30。
大きい荷物を預けたら、出発時間までチャイと朝食を食べながら待つ。
路上で焼いていた卵ロールが150ルピー(約150円)で、チャイが50ルピー(約50円)。
おばちゃんが、慣れた手つきで次々と客をさばいて行き、バスの出発間際には完売をして店じまいを始めていた。
うん、バスに乗る外国人旅行者をターゲットにした、効率のいい商売だね。
短時間で、かなり稼げた事だろう。
このバスはツーリストバスと言う名だけあって、ほとんどの乗客が外国人なのだ。
バスは定期的に休憩所に入るので、そこでチャイを飲んだり景色を眺めたりしながら、のんびりとポカラを目指す。
遠くにチラリと見える雪化粧の山。
あぁいいな~、2年半前に挑戦したヒマラヤトレッキングを思い出すよ。
ちなみに私にとって「ヒマラヤ」は、「私の人生に大きな影響を与えた」と言っても過言ではない、アナザースカイ的な場所なのだ。
詳細は暗くなるので割愛するけれど、私が長年抱えていた「心の問題」を見事に解決してくれて、「普通の精神状態の人間」として生きる道を与えてくれた。
そんな、大切な場所だ。
バスは出発から8時間後の15:00頃に、ポカラのバス乗り場に到着。
美しいポカラの湖を横目に、宿を目指す
ポカラのバス乗り場から、宿やレストランなどが立ち並ぶ「レイクサイド」エリアへは、少し離れている。
私たちが行く予定の宿はレイクサイドの端(バス乗り場側)なので、徒歩30分ほどの距離。
30分程度なら歩こう!という事で、歩いて向かう。
歩いていて少し経つと、ポカラの象徴「フェワ湖」の端に着く。
2年半前に初めてここに辿り着いた時に、「湖がとても美しいな」と思った気持ちを思い出す。
いま私は、全く同じ風景を見ているのだ。
▼2年半前の日記▼
片道9時間の悪路バス移動だって平気だ(カトマンズ→ポカラ)
全く同じ道筋を辿っているはずなのに、その「旅路」は全くの別物なのだから不思議だ。
ワタルさん曰く、ポカラには日本人に人気の宿が2軒あるらしい。
「シャンティー・ゲストハウス」と「ペンギン・ゲストハウス」。
この2軒は互いに近いところにあるので、どちらも見せてもらう。
「シャンティー・ゲストハウス」には現在日本人は滞在しておらず、「ペンギン・ゲストハウス」には何人かの日本人が滞在しているというので、こちらに泊まる事にした。
なぜ日本人を求めているかと言うと、2日後に開催予定の「ホーリー祭」に一緒に参加してくれる仲間がいればなーという理由。
ペンギン・ゲストハウスの1階はドミトリーになっていて、1泊300ルピー(約300円)。
薄暗くてジメっとした部屋。
2階は安い個室で、1室あたり500ルピー(約500円)。
今までのアフリカ旅と比べれば、1室500円は激安!
これならシェアをしなくても、1人でも十分に泊まれる値段だ。
金額的には2階の部屋かなーと思っていたら、オーナーに4階の4人部屋を勧められる。
1室あたり1,000ルピー(約1,000円)だけど、1人300ルピー(約300円)で900ルピー(約900円)でいいと。
2階の部屋とは比べ物にならないほど綺麗で、広々としていて明るい部屋。
(1~2階は防犯の為に窓が鉄格子で覆われているので、どうしても薄暗い雰囲気になってしまう。)
よし、ここにしよう!
ちなみに、今日は3人で泊まるのだ。(いつの間に3人に!?笑)
アフリカ編から読んで頂いていた読者様はご存知の「ワタルさん」と、先程のカトマンズからのバスで出会った大学生のチャリダー「タクミくん」。
チャリダーは「自転車乗り」…つまり移動手段として自身の自転車を使って旅をしている旅人の事。
タクミくんはこの後、自転車に乗って「アンナプルナサーキット」へトレッキングに行く予定。
(自転車だから、トレッキングとは言わないのか?)
アンナプルナサーキットは、アンナプルナの外周を囲んでいるトレッキングルート。
飛行機で途中まで行って、途中から半周だけ歩くのが王道ルートなのだけれど、タクミくんは自転車で1周する予定だという。
トレッキングルートは歩く人の為のルートなので、もちろん車や自転車が走れる様に整備された道ではない。
歩いて登っても辛いのに、それを自転車で…!?
アンナプルナサーキットがどの様な道のりかは知らないけれど、それでも驚いてしまう様なビックリチャレンジだ。
後日トレッキング後に再会した際、やはり「冗談ではなく死にかけた」と言っていた。
歩くのも辛い雪深い道に足を埋めながら、自転車を担いで登ったんだって。
それでもやり切ったのだから、尊敬に値する。
湖沿いのお洒落なカフェ&ネパール料理
フェワ湖の畔を、終点に近い所まで歩いて行ったところにある、お洒落なカフェでティータイム。
湖を眺めながらの、ロマンチックなお店。
あぁ、ポカラはいいな~。
カトマンズの喧噪も好きだけれど、ポカラはのんびりとしていて癒される。
男性2人だけれど、なんだかいい雰囲気に見える。(?)
そして、近くにあったローカルレストランで、ダルバートを食べてから宿へ戻る。
男女相部屋のプチ・ハプニング!?
宿に戻って、ほっと一息。
たった8時間のドライブとはいえ、やはり移動日には独特の疲労感を伴う。
ワタルさんがシャワーを浴びに行って、タクミくんが何やら部屋の外へ出ていった。
よし、今のうちだ!
1人になった部屋で、豪快にTシャツを脱ぐ。
…と、その瞬間!
ドアがバンっと開く。
何というタイミングの良い事だろうか。
Tシャツが、丁度私の身体から離れたその直後に、タクミくんが戻って来た。
予期せぬタイミングで私の上半身下着姿を見てしまったタクミくんは、慌ててドアをバンっと締め直す。
「わー!ゴメンナサイー!」
私はくすくすと笑いながら、急いでまたTシャツを纏い、廊下に避難したタクミくんを迎えに行く。
「ごめんね、もう大丈夫だよ!笑」
大学生のウブな反応が可愛すぎて、羞恥心はゼロ。(←なんてハレンチな!)
酔っ払っていたのだ。
タクミくんとしては、恋愛対象にはならないほど年上のおばさ…お姉さんの下着姿を強制的に見させられて、たまったもんじゃないだろうけれど。。
ゴメンネ。
それにしても、アフリカでワタルさんとアンドレィ(ロシア人のおじさん)と3人旅をしていた時は、そういった類の事は一切なかったのにな。
電気を消した後にこっそり且つ堂々と着替えたり、消灯前は物陰に隠れて迅速に着替えたり。
割と無神経に着替えていたし、彼等が見ようと思えば簡単に覗き見れる脇の甘さを発揮していたにも関わらず、特に何事も起こらなかった。
にも関わらず、初めての相部屋ハプニングが、まさか本日会ったばかりの人との間に起ころうとは。
タクミ君…なんと不運な事だろう。
ゴメンネ。
本編の2倍ものエピローグになるとは全く予想されてなかったと思いますが、twitterまで合わせると、その間比較的コンスタントに情報発信を続けてこられたのは、本当にお疲れさまでした。
日本でも、ある種達観的に、コロナと付き合っていくしかないという空気も広まりつつあるようにも感じますし、何よりコロナのリスクに対応できる若さもあると思うので(笑)、これからの記事も楽しみにしています!
NKさま
本編の2倍のエピローグ…その通りですね。笑
まさに、メインのはずのアフリカ旅3ヵ月に対して、ネパールの滞在が6ヵ月になってしまいました。
日本も当初の様なパニックはおさまって、コロナありきの生活を模索する時期に入ってきている様子ですね。
このタイミングで帰国できたのは、良かったのかなと思っています。
ブログは6ヵ月前の話になってしまい、「情報」としては古いものとなりますが、ロックダウンのネパールの雰囲気を伝えていければなと思っています。
また、どうぞよろしくお願いします!