ー世界はきっと、美しいー
ネパール -Nepal-

片道9時間の悪路バス移動だって平気だ(カトマンズ→ポカラ)

【ネパール旅行記】2017/11/03

カトマンズ→ポカラ
-Kathmandu to Pokhara-

今日から私はツーリスト。

「トレッカーの私」は、カトマンズに置いて行こう。

カトマンズからポカラへ|長距離バス移動

今日は、カトマンズからポカラという町に移動する。

ポカラ行きのバスは主に3種。

  1. ローカルバス
  2. ツーリストバス
  3. グリーンライン

グリーンラインは高価で、ローカルバスとツーリストバスは値段がさして変わらないのに乗り心地が違うとの事。

私は「ツーリストバス」でポカラに向かう。

朝7:30のバスを予約してあるので、7時少し過ぎにバス停に向かう。

ポカラへは、複数社のバスが運行されている。

バス停に着くと、「ポカラ?このバスだよ~!」と案内される。

予約済のチケットを見せると、「そのバスはあっちだ」と、何やらザワザワ。
目の前のバイクに乗ることを促される。

いや、場所が違うなら歩いて行くからいいよ…と思うのだけど、かなり強引なので渋々乗ることに。

バイクに乗りながらドライバーと話しているうちに、私が時間を間違えていた事が判明した。

7:30発だと思っていたバスは、実際は7:00発だったのだ。

え~!昨日予約したときは7:30って言ってたのにー!

だけどチケットを確認したら、きちんと7:00発と記載がされていた。
これは、私が悪い。

ドライバーは、私を乗せてバスを追いかけてくれている。
なんて優しいんだろう。
乗るときに「お金は払わないよ!」なんて言ってごめんね。

ネパールでバイクに乗るのは、ヒマラヤで迷子になった時に続いて2回目。

自分が歩行者の時は「バイク危ないな~邪魔だな~」などと思う。

だけどバイクの後ろに乗るのはとても気持ちがよく、このままポカラまで行ってしまいたい気分だ。

しかしそんなわけにもいかず、バイクはバスに追いつく。

私のチケットを確認して、座席の場所まで案内してくれた。

私は彼に100ルピー(100円)のチップを渡した。
たぶん渡さなくても要求はされなかっただろうけど。

以前の私なら、払わなくてよいお金をわざわざ払う事はなかっただろうと思う。
だけどトレッキングを経て、感謝の気持ちは形に表そうと思うようになった。

こんなにスムーズにチップを渡すなんて、初めてかもしれない。

ツーリストバスといいつつ、車内の様子はローカルバスとどこが違うのかわからない。

途中のバス停で、続々と中国人観光客が乗ってくる。
乗客のほとんどが外国人だ。

あ~だからツーリストバスなのか。

窓の外を見ていると、ヒマラヤを想いだす。
こんな風景の中を、毎日歩いていたなと。

バスは定期的に休憩所に入る。

可愛いカフェがある休憩所に止まったのだけど、尿意をもよおしては大変なので我慢。

バスは、悪路を行く。
ガタガタと細かく揺れる。

長距離バス移動が初めてならば、「とても悪路で大変だった~!」という感想になるのだろう。

しかし、カトマンズからジリ行きのバスを体験した私にとって、これくらいは平気だ。

だけど退屈だな。

ジリ行きのローカルバスは、悪路にも関わらずとても楽しかったのに。
このバスは、何の楽しい出来事も起こらない。

普通の移動。

あぁ、ツーリストバスだからかな。

やっぱりローカルバスにしておけばよかった

湖の町「ポカラ」

退屈ではあったけれど、バスは無事16:00頃にポカラのバスパークに到着した。
ここまで約9時間。

旅に出る前は、長距離移動なんて耐えられるのか疑問だった。
だけど意外に普通に耐えられる。

それに、9時間歩き続けても目的地に辿り着かない絶望感に比べたら、9時間ただ座っているだけなんて楽すぎる。

退屈だけど。

ポカラの客引き…

バスを降りると、タクシードライバーがわんさか詰め寄ってくる。

ここはポカラの中心地からは離れているから、タクシーに乗るのが便利だ。

だけど歩いても30分ほどの距離。
山道を何時間も歩いていた事を思えば、平地の30分なんて「すぐそこ」の様なものだ。

そして先ほどから私は、しつこいほど「トレッカー時代」を引き合いに出してしまっている。
今日からはツーリストに戻ろうと決めたのに、未練たらたらすぎて困る。

タクシードライバーが詰めよってくるのだけど、無視までせずとも「NO」と一言いえばしつこくはされない。

カトマンズの客引きたちに比べたら、穏やかなものだ。

バスパークから、徒歩でホテルへ 

歩いて30分もしないうちに、レイクサイドに着く。
夕暮れ時の湖が美しい。

ポカラはとても穏やか。

カトマンズと比べて交通量も少ないから、無茶な「命がけの道路横断」もしなくていい。
鬱陶しい客引きもほとんどいない。

疲れ果てた旅人たちを癒してくれるんだろうなと思う。
私は疲れてはいないのだけど、この町は一体私の何を癒してくれるんだろう。

ポカラの宿「ルスティカ」 

「ルスティカ」という宿にチェックイン。
バストイレ付きのプライベートルームで600ルピー(600円)。

そしてシャワーを浴びてびっくり。
熱いくらいのホットシャワーだった。

カトマンズの宿は3件経験したけど、どこもヌルシャワーだったのに。

「ポカラ・タカリ・キッチン」で夕食

今日は朝からロクに何も食べていない。
バス車内でオレオを一袋かじっただけ。

まだあまりお腹はすいていないのだけど、初めての町だし早めに夕食に出よう。

「ポカラ・タカリ・キッチン」というお店でタリを食べる。
タリとダルバートの違いが、よくわからない。

そういえば、トレッキングから帰ってきて変わった事がある。

レストランや宿の従業員に、自分から進んで「ナマステ~♪」と挨拶をするようになった。
以前は、とても受け身だったのに。

「精神的に強くなった」だけでは、抽象的すぎて説得力がない。

こういう、目に見える変化があってよかった。

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