ー世界はきっと、美しいー
インド -India-

聖なるガンガーの夜明けと恐怖の怒鳴り声

【インド周遊記】2017/11/14

バラナシ -Varanasi-

朝4時台、爆音と共に目が覚める。

どうやらガンガーでは、朝も儀式が行われているようだ。
夜に聞いたのと同じような音楽が鳴り響いている。

日の出は6時過ぎだから、5時頃に起きようと思っていたのにな。

聖なるガンガーの夜明け

6時前にガートに行くと、早朝にも関わらず人々で賑わっていた。

舞台上では、一人のバラモンが儀式を行っている。
夜は5人だったのにね。なんだか寂しい。

夜明けを待つガンガーのほとりは、夜とはまた違った雰囲気。

沐浴をしながら、祈りを捧げている人もいる。

いくつかの街頭が一気に消灯した。
これから「朝」が始まる合図かのように。

夜明け前のガンガーも、神秘的で美しい。
それを人々が、静かに見守っている。

そして、雲の上から太陽が顔を覗かせる。

しかしその姿も永遠には続かないようで、しばらくしたら霞の中に隠れてしまった。

ぼんやりとした形の太陽も、これはこれで美しいのだけど。

2日前はガンガーの上流を歩いたので、今日は下流へ向かって歩いてみる。

メインのダシャーシュワメード・ガートを出発して間もなく、マニカルニカ・ガートに着く。

ここは「火葬場」として有名で、旅行者にも人気のスポットだ。

ガンガーにその遺灰が流されれば、輪廻からの解脱が得られる。
だからここで果てる事は、ヒンドゥー教徒の憧れだったりする。

私はネパールの火葬場「パシュパティナート」を訪れている。
そこで咽び泣く女性の姿を見て、あぁこれは葬式なんだと実感した。

観光気分で「見物」をする事に抵抗を感じるので、私はこの場所を素通りすることにした。

私のすぐ足元には、知らない誰かの亡骸が横たわっていた。
私はそれを踏まないように気を付けながら通り過ぎる。

めちゃくちゃ可愛い小型犬に出会う。

あ、いっぱいいる。

う~ん?なんか近づいてきたぞ?

わぁー!

か、、、可愛すぎる。
そして懐っこすぎる。

犬とじゃれ合っていたら、おじいさんが近づいてくる。

「写真代を寄越せ」などと言ってくる。

なんでだ。絶対あなた飼い主じゃないでしょ。
だって他の人にも、さっき同じこと言われたからね。

犬とは犬猿の仲な猿にも出会う。

猿も朝靄のガンガーを眺める。

ここが終点かな?

よし、引き返そう。

今日も、ローカルなスナック屋さんに行ってみる。

初めて食べる謎の食べ物を、3つ注文。
一つ10ルピー(18円)で、3つで30ルピー(54円)の朝食。

一番奥がジュレビ、左がサモサ、右がプーリー

ジュレビは甘くてサクサク。これはお菓子だな。
私には少し甘すぎるのだけど、甘党な人には美味しいと思う。

サモサは、中にポテトが入っている。
私、サモサ好きだ。

プーリーは、いつか食べなかったっけかな?
忘れちゃった。美味しいのに。

恐怖の怒鳴り声

宿に戻って、しばし仮眠を取る。
今日は早朝から爆音に起こされたから、3~4時間ほどしか寝ていない。

すると、ドアをドンドンとノックされる。
でも今寝ているし…スルーしちゃえ。

…と思っていたら、ノックの音が激しくなる。

まるで闇金の取り立ての様に、ドンドンと激しく鳴らされる。
ドアをガチャガチャと引っ張られる。

そして、大声で怒鳴られる。

「ジャパニガール!!!!!」

「おい!!!!!!」

こ、、、、怖すぎるんですけど。

もう今更出ていけない私は、彼がいなくなるのをひたすら待つ。

待つのだけど、彼は一向に立ち去ってはくれない。
それどころか、時間が経てば経つほど激しくなる。

外鍵は南京錠だから、それが掛かっていないという事は内鍵をかけているという事。
だから、私が部屋にいるのは確実なのだ。

いい加減我慢ができなくなったので、私はドアを開けずに中から応答する。

「なにっ!?」

すると、私に来客が来ているからパスポートを持って出てこいと言う。

ごそごそと寝起きの状態を整え、貴重品を身に着けたりと準備をする。
その間にも、彼の催促は止まらない。

ドアを開けると、上半身裸の男が立っていた。

なんで早く出てこないのかと言われたから、私も怒り口調で言い返す。

「ドアをノックする音が大きすぎる!」

「声も大きすぎる!」

「もっとソフトにしてほしい!」

「私はあなたが怖くて出られなかった!」

「私は女性だよ!???」

すると、「今は夜じゃなくて昼だから大丈夫だよ~」とヘラヘラしている。

…そういう問題じゃない。

私への来客は、昨日行った通信会社「Airtel」の人だった。

昨日取ったビザのコピーがネパールビザだったから、インドビザを見せて欲しいと。

私も確認しなかったのは悪いけどさ…インド人なんだから、インドビザ見間違えないでよ。笑

だけどわざわざ来てくれるなんて、親切だ。

怒鳴られて気分が悪くなったので、お気に入りのラッシー屋さん「ブルーラッシーショップ」に行く。

今日のラッシーはパイナップルラッシー。80ルピー(144円)。

 

チャイ屋さんは優しい

そして今日は、行き付けではないチャイ屋さんに行く。
いつも人だかりができているから、気になっていたのだ。

正面は群衆が多すぎるから、横の隙間から顔を覗かせてみる。

チャイはグラスに入っていて、ものによって量がバラバラ。
適当過ぎる…だけど誰も文句を言わない。

私には、一番たくさん入っているグラスが渡される。

しかも、正面の群衆のほうが先に待っていたのに、優先してくれた。
そしてそれについても、誰も文句を言わない。

淹れたてでアツアツの美味しいチャイが、10ルピー(18円)。

ガートに行くと、今日も多くの人がプジャーの儀式に集まっていた。
毎日行われるものなのに、皆とても熱心だ。

 

バラナシの夜の過ごし方

私はガート沿いにある台に腰かけて、1時間程ぼぉーっとガンガーを眺めるのがお気に入りの時間。

昼はボートの客引きが鬱陶しすぎるし、夜も歩いていれば同じこと。
闇に紛れてガンガーに同化しているのが、一番静かに過ごす方法。

目論見通りボートの客引きはここまでは来ないのだけど、犬がやって来た。
私の近くで、まるまって寝始める。

可愛いなぁと思っていたら、徐々に距離を詰めてくる。
最終的には、私の腰にぴったりと体を押し付けてくつろぎ始める。

今朝もそうだったけど、ガートの犬は懐っこい犬民性なのかな?

一度いなくなったと思ったら、友達を連れて来た。

あぁ、そこに足だけ見えるおじさんがね、パンを千切って与えだしたから。
だから友達を連れてきたんだね、優しいんだね。

おじさんは、犬ではなく魚に餌をやるのが目的。
少しづつ千切って、ガンガーに投げ入れる。

私にも少しわけてくれたから、同じようにガンガーに放る。

(後からお金を請求されることもなかった)

夕食は、今朝も行ったスナック屋さん。

今朝も食べたサモサ(左)と、クヮッツワリ(右)。

「クヮッツワリ」と言っている様に聞こえるし、「クヮッツワリ?」と反復すれば「そうだ」と言う。

だから合っているとは思うけど、カタカナ表記がこれで正しいのかはわからない。

あぁ、カタカナ英語はこうして作られてきたのかと、開国後の武士たちの気持ちになってみたり。

「クヮッツワリ」は、中は空洞になっている。
内側の表面に、茶色い少しスパイシーな物体がへばり付いている。

2つで30ルピー(54円)。

あぁ、しかし脂っこいものばかり食べている。

美味しいローカルインド料理なんかが食べたいのだけど、まだお気に入りのお店は軽食屋さんしかない。

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