ー世界はきっと、美しいー
スーダン -Sudan-

ハネムーナーに人気の「タカ山」へ&エチオピア越境へ向けてガダーレフへ

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/30

カッサラガダーレフ(スーダン)
-Kassala to Qadarif-

カッサラへ来た目的は、「タカ山」を見に行く事。

タカ山は、スーダン人のハネムーン先として人気なのだとか。

タカ山の麓のカフェでは、カップルたちがコーヒーを飲んでいるんだって~。

微笑ましい。

▼前回のお話し▼
スーダンで1番うざい場所?のミナバリーバス乗り場から、カッサラへ

ハネムーナーに人気のスポット、タカ山へ

という事で、そんなタカ山へ行くべくミニバスターミナルへ。

地図アプリで見たら、宿の近くにそれらしき場所があったので行ってみる。

何人かに聞いてみたけれど、コミュニケーションがうまくいかない。

そうしたら、英語のわかる人が助けてくれた。

タカ山行きのバスはここからは出ていなくて、別のバスターミナルになるのだと教えてくれた。

地図アプリで「Halanga Bus Station」と表記のある場所だ。

行ってみると、先ほどのバスターミナルよりも何倍も広い場所だった。

う~ん、どのバスだろうか。

後ろには、うっすらとタカ山が。

だけど今日は、はっきり見えないな。

昨日は、とても綺麗に見えたのに。

何人もの人に訪ねる。

英語が通じなさすぎて翻弄される。

それでも、あちこちたらい回しにされながら、目的のバスに辿り着く。

運賃は、5ポンド(約7円)。

やっぱり、ローカルな乗り物は安い。

車窓から、タカ山が見えた。

タカ山の近くの通りを、しばらく走る。

どこで降りればいいんだろうか…とソワソワしつつも、降りずに待ってみる。

すると、バスは路地へ入って、一層タカ山に近づいてくる。

そして、乗務員の少年が「ここだよ♪」と教えてくれた。

よかった!

10分ほど歩いて、ゲートに着く。

可愛らしい、コーヒーポットのゲート。

だけど太陽が目の前にあるから、あまりよく見えないよ。

朝一で行くのは、時間的によくないね。

午後に行く方がいいかも。

ゲートの中は、とても可愛らしい空間が広がっていた。

可愛いお土産も売っている。

私がスーダン人で、そしてハネムーンでここへ来てたら…買ってしまうな。

なんだか、アミューズメントパークみたいな雰囲気だ。

だけどコーヒーを飲んでいるカップルなんて、どこにもいないよ。

まだ朝だからかな?

ちょっと登ってみる。

すると、5分ほどで、カッサラの町が一望できる場所に出た。

綺麗だ。

だけど、町の上の茶色い空気の層はなんだろうか。

大気汚染かな…それとも、砂埃かな。

さらに登ってみるか、迷う。

あの向こう側には、エリトリアがある。

北朝鮮並みの厳格な社会主義の国、エリトリア。

見てみたいな。

だけど、この岩山を遥々登って行くのはしんどい。

それに、今ここには誰もいない。

観光用に、整備されている道でもない。

危ないよね、やめておこうか。

危険な事はしないって、誓って出国したんだもの。

…なんて脳内会議をしながらも、気づけば登り始めていた。

日差しが暑い…しんどい。。

だけど、あそこの上に立てば、きっとエリトリアが見れるんだ!

どこぞのカップルもね、ここまで来たみたいだよ。

それも8/16だなんて、今よりもずっと暑いじゃないか。

何かが、チクッと足を刺した気がした。

見てみると、何やら赤いダニの様な容姿の虫が、ズボンに何匹か付いていた。

こ、これは!??

もしや、噂の南京虫ではないのか??

赤くて、ダニの様なルックスの虫…うん、きっと南京虫だよ!

南京虫は、別名ベッドバグとも呼ばれていて、旅人に最も恐れられている虫。

奴が歩いた皮膚の上は、点々と赤い斑点ができて、それが数週間もの間、猛烈な痒みをもたらすのだとか。

アフリカなどでの、不衛生な宿に生息しているという。

南京虫が出たと噂になれば、もうその宿には旅人は行かない。

そして、南京虫に刺された跡を持つ旅人が次の町で宿を訪ねると、宿泊を拒否される事もあるのだとか。

南京虫の出る宿に泊まった旅人の服や荷物には、既に南京虫が生息している可能性が高いから。

もうそうなったら、全ての荷物と服を熱湯消毒するしかない。

南京虫の被害を考えれば、ゴキブリなんて可愛いものだ。

そんな恐ろしい虫がいる山を、これ以上登り続けたくはない。

いや、南京虫を見たことがない私には、この虫がそうなのかはわからないけれど。

だって奴らは、不衛生な宿に生息しているんでしょう?

こんな山の中に、いるのかな。

だけど人はね、「知らないもの」が一番怖いんだ。

南京虫を知らない私は、この得体のしれない虫がとても怖い。

もうエリトリアとかどうでもいいから、早く下山しなくちゃ。

あぁ、あと少しの気配がするのにな。

下山を開始しようとしたら、1人のスーダン人が登ってくるのが見えた。

彼はアラビア語しか話さないため、以下、彼のセリフは全て想像。

彼「あそこをこう登って行ったら頂上だよ!」

私「ありがとう。でも、私は下山します。」

南京虫が怖いから…なんて確証のない事は言えず。

何故か途中で引き返すアジア人を不思議そうに見つめる彼。

すると、何故か彼も一緒に下りてくる。

もしかしたら、下から私が見えたから、追いかけてきてくれたのかな?

彼は私より少し先を歩き、そして私が追いつくのを待っていてくれる。

あぁ、サポートしてくれているんだ。

途中まで下りて、実は景色が綺麗だったことに気づく。

さきほど引き返した地点からだったら、もっと綺麗だったろうに。

残念だ。

何か、動物の唸り声が聞こえる!

彼「あそこを見てごらん!」

見ると、猿みたいな動物が岩の上にいた。

写真を撮ろうとしたら、いなくなってしまった。

そうしたら、「あそこにもいるよ!」と言って、口笛を吹いてくれる。

色々なところにいた。

よく見つけるものだ、さすが地元民。

無事に一番下まで下りて、彼と別れる。

チップ目当てなどではなく、純粋に、親切な人だった。

ゲートを出て振り返ると、朝よりは綺麗に見えた。

メイン道路にでる。

タカ山は、全貌が見えるスポットがあればいいのにな。

ここがスーダンでなければ、そういうスポットも整備されるんだろうけど。

彼等はそういうものを、特に「ビジネス」にはしない様だ。

なので、一部だけ拝む。

それにしても、暑いな。

帰りのミニバスは、通らないだろうか。

ミニバスが来たら乗り込もうと、しばらく山沿いを歩く。

すると、いつの間にかバスが来ていて、そして私の隣で止まってくれた。

ありがたい!

「スークに行く?」と尋ねると、「いくいく!乗って!」と。

既に乗客が3人ほど、扉のない入り口に掴まり立ちをしている状況なのだけど。

彼らが一旦外に出てくれて、そして私には中の補助席があてがわれる。

優しいなー。

さて、タカ山観光を午前中に終える事ができた。

エチオピア越境へ向けて、まずはガダーレフへ

次の目的地は、エチオピア

本来であれば、今日はまたこの町に一泊して、明日1日かけてエチオピアのゴンダールを目指す。

だけど、乗り換え乗り換えで、とても疲れるし、とても遠い。

朝一で出ても、着くのは20時ごろだという。

そんな時間に着くのは嫌だ。

それに、エチオピアの国境からゴンダールへ向かうバスの最終は、16時だという。

それに間に合わなければ、国境の町に1泊する事になる。

国境の町は、スーダン側も、エチオピア側も、先ほど騒いでいた「南京虫」が出るような汚い宿しかないとの噂。

忘れていたけど、明日は大みそか。

忙しい旅路になるのも嫌だし、汚い宿で年を越すのも嫌。

という事で、今日のうちに少しでも進んでおこうと、スーダンのガダーレフという町に行く事にした。

ガダーレフまで行ってしまえば、あとは朝一で国境に向かって、そして陽の出ているうちにはエチオピアのゴンダールに着きそうだ。

宿を出て、長距離バス乗り場を目指す。

長距離バス乗り場は、ここから離れている。

ミニバスで行けるみたいなんだけど、大きな荷物を背負って、今朝みたいに翻弄されるのは辛い。

それに、サブバッグだけでも狭いと思うミニバスに、大きなバックパックを背負って乗るのは、他の乗客にも迷惑がかかる。

なので、素直にタクシーで向かうことにした。

タクシー3台を止めるものの、「ノーイングリッシュ」だった。

4代目のタクシーも「ノーイングリッシュ」だったけれど、話を聞いてくれそうだったので、地図を見せながら、身振り手振りを交えて説明をする。

なるべく、簡単な単語を使って。

「ガダーレフに行きたいです!その為に、バスに乗りたいです!バス乗り場に行きたいです!」

そうしたら、「ガダーレフ?」っと理解してくれて、乗せてくれた。

英語を話さない人に出会った時、その対応は二極化される。

1つは、「英語は話せません」と言われて取り合ってもらえないか。

もう1つは、話せないながらも、なんとかコミュニケーションを取ろうとしてくれるか。

あ、ここエジプトとスーダンにおいては、もう一つあった。

アラビア語で、突き通されるか。笑

まぁ、これは例外で、基本的には二極化。

外国では、わりと後者のパターンが多い印象だけど。

だけど、ここスーダンでは、感覚的には五分五分といった感じだ。

日本だったら、圧倒的に前者なんだけどね。

そしてこのタクシー運転手は、ありがたいことに後者のパターンだった。

タクシーは15分ほどで、バス乗り場に到着。

予想以上に、広いバス乗り場。

バス乗り場の入り口に、ポイっと降ろされて、そして自力でバスを探す。

…という図を想像していたのだけど、タクシーはバス乗り場の中にズンズンと入っていく。

そして、1台の大型バスの横で停まる。

「これが、ガダーレフ行きのバスだよ!」とアラビア語で言われる。

そして私よりも先にタクシーを降りて、すぐ横のカウンターで「彼女はガダーレフに行きたいんだよ」みたいな事を言ってくれる。(たぶん)

なんて優しいんだ!

とっさに「Thank you」と言ってしまって、ポカンとされたから、慌てて「シュクラン!(ありがとう)」と言い直す。

そうしたら、笑顔で「アフワン!(どういたしまして)」と。

素敵な体験を、ありがとう。

バスは、150ポンド(約198円)。

え、安くないか??笑

バックパックを預けると、「乗って乗って」と促される。

だけど私は今、コーラが飲みたいのだ。

この暑さ…ぬるい水では物足りない。

近くの売店でコーラを買って戻ると、バスは催促のクラクションを鳴らしながら、ゆっくりと走り出していた。

慌てて飛び乗る。

動いているバスに飛び乗ったのは、初めての経験だよ。

それにしても、バス乗り場に到着して5分ほどで出発だなんて。

いつも待たされているから、予想外。

これに乗れていなかったら、次は随分先になっていたのかもしれない。

ギリギリに乗ったこともあって、窓側の席は確保できなかったけど。

ガダーレフでの宿探し

バスは4時間ほどで、ガダーレフに着いた。

この町に泊まる人はほどんどいないから、宿の情報はゼロ。

バスを降りた場所から、明日のエチオピア行きのバスが出ている場所は、かなり離れている。

だから、明日のバスが出ているバス乗り場の近くの宿に泊まりたい。

トゥクトゥクにそれを伝えるも、彼はノーイングリッシュだった。

英語が話せる通りすがりの人が、通訳をしてくれた。

「明日、ガラバッド(国境の町)に行きたいので、今日はバス乗り場の近くに泊まりたいです!安くていいホテルを知っていますか?」

すると、「(運賃は)100ポンド(約132円)だよ、乗って!」と。

「安くて、いいホテルですか?」

「300~400ポンド(約396円~528円)だよ」

安っ!!

「そこは…汚くないですか??」

「大丈夫さ!」

とりあえずトゥクトゥクに乗るものの、不安になる。

そんなに安くなくていいから、清潔なホテルがいいな。

いつも600ポンド(約792円)の宿だったから、同じ程度のクオリティで同じ値段がいいのに。

そして、目的のバス乗り場までまだ半分しか来ていない地点で降ろされる。

安宿…ではなく、きちんとした「ホテル」だった。

ALMOTWAKIL HOTEL

え?ここは安くは見えないのだけど??

トゥクトゥクを降りると、「先に見てきなよ」という仕草をされたので、支払いはせずにホテルに入る。

広々としたロビーがあり、食事を取るスペースまでもある。

案の定、料金は1200ポンド(約1584円)もした。

ホットシャワーも、Wi-Fiもないという。

そして、立地的にも、私が望んでいる場所ではない。

せめてホットシャワーが浴びられるんだったらなー、奮発してもいいのに。

トゥクトゥクに戻って、「高かったよ、他のホテル知ってる?」と聞いてみる。

(彼は、簡単な単語なら理解できる)

いくらがいいのかと聞いてきたので、600ポンド(約792円)と答える。

次に案内された宿は、どうしても無理!というほどではないけれど、今までと比べれば随分見劣りする宿だった。

トイレも、穴が開いてあるだけのボットントイレだし。

それなのに、料金は600ポンドもするという。

多分トゥクトゥクの彼が、私の予算が600ポンドだという事を伝えたんだろうな。

このクウォリティで600ポンドは、あり得ない。

という事で、先ほどのホテルに戻ってもらう事にした。

高いけどさ…スーダン最終日だし、少額をケチって嫌な思いをするくらいなら、最後に快適な思いをして締めくくった方がいいよね。

ホテルは、もちろん日本と比べればかなりボロ…いや、老舗な宿なのだけど。

だけど、ここがスーダンであるという事を考えれば、とても快適ホテルだ。

水回りも綺麗だし。

ガダーレフで、スーダン最後の夕食

夕方、夕食を取ろうと外へ出る。

モスクが、綺麗に赤く染まっていた。

宿の近くは住宅街なのか、レストランどころか小さな売店もない。

もしかして、今日は夕食にありつけないのではないだろうか。

と思って歩いていたら、小さな売店を発見。

とりあえず、何かは食べられそうだ。

だけど、今日はスーダン最終日なのに、売店のお菓子で終わるのかな。

頑張って歩いてみたら、賑やかなエリアを発見。

絶対ある!何かある!

そして、お肉を美味しそうに炒めているお店を発見。

焼き場のお兄さんに、「チキンは好きかい?」と聞かれる。

「好きです!」と答えて、注文。

スプライトも買って、合計20ポンド(約26円)。

え、安すぎっ!

出てきた料理は、ふわっふわのパンに挟まれていた。

美味しい!

肉も美味しいけれど、パンも美味しい!

スーダン最終日、美味しいディナーが食べられてよかった。

焼き場のお兄さんに、「ありがとう、美味しかったです」と伝えて店を出る。

こういう事が、自然に言えるようになったんだな、私。

…と、しみじみ考えながら歩く。

美味しい料理を食べた時に、作ってくれた人にお礼を言う。

それをする様になったのは、このアフリカ旅からだ。

今までは、そんな事を言う私ではなかった。

これも多分、フィリピン留学で成長した事のひとつなんだろうな。

留学の成果は、もちろん「英語力の向上」だけではないのだ。

スーダン旅行記・完

 

▼次回は、スーダン旅行まとめ記事▼
【まとめ】7日間のスーダン旅|費用・ルート・ダイジェスト

【スーダン旅行】移動情報(バス)、泊った安宿

【スーダン旅行の注意点&コツ】アメリカ入国制限・両替事情・外国人登録と宿泊登録

▼次のお話し▼
【陸路国境越え】スーダンからエチオピアへ|キリスト教徒の国に来た

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