ー世界はきっと、美しいー
スーダン -Sudan-

ハルツームで唯一の観光地?青ナイルと白ナイルの合流地点に行ってみる

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/28

ハルツーム(スーダン)-Khartoum-

特にハルツームに用事があったわけでもなく、ただ「スーダンの首都ってどんなもんでしょ?」と思って来ただけだから、今日は早々に次の町に行ってもよいのだけど。

だけどせっかくだから、1日この都市を歩いてみよう。

ハルツームで行わなければならないと噂の「外国人登録」も、何故か国境で済んでしまったし。

▼前回のお話し▼
カリーマから、スーダンの首都ハルツームへ!バスで8時間半の道のり

青ナイルと白ナイルの合流地点へ

エチオピアのタナ湖から流れてくる「青ナイル」とウガンダ・タンザニア国境にあるビクトリア湖から流れてくる「白ナイル」が合流して、1本のナイル川になるらしい。

その合流地点が、ここハルツームにあるというのだ。

歩いて行けるみたいなので、行ってみる。

改めて、首都ハルツームの様子を見ながら歩く。

首都だけど、これが首都か~といった感じの可愛らしいレベルの首都だ。

ゴミもたくさん落ちているし。

何やら近代的な建物もあるけど。

40分程で、「青ナイル」に到着。

青い…うん、青いね。

あの橋を渡って、中州の町に入るのだ。

橋の上からは、川の中の泥島に施されたアートが拝める。

わざわざボートで渡って書いたのかな。

中州の町は、中州なのに「しっかりと町」だった。

中州の町を、黙々と歩く。

結構遠い…疲れたな。

1時間ほど歩くと、町はのどかな農村に変わった。

私の地図アプリは、この先を示しているのだけど。

え?思いっきり人の畑…。

というか、これは「道」なのか!?

でも、ここしかなさそうなので行ってみる。

途中で、ヤギたちに道をふさがれる。

ごめんよ~、と脇を通って通過。

いや、これは「道」じゃないでしょー。

通っちゃっていいのかな?

…と思っていたら、農作業をしていた住民が近づいてきた!

やばい!怒られるか!?

その住民は、私にアラビア語で話しかけながら、笑顔で握手を求めて来た。

ホッ…。よかった。

そして、「ミヤミヤ?」と聞いてきたので、「いえ~す♪ミヤミヤ♪」と親指を立てて答えたら、嬉しそうにされた。

あ、正解のリアクションだったみたいだ。

よかった。

住民のお許しも出たので、堂々と先に進む。

というか、ミヤミヤって何だろうか?

後で調べたら、「グッド!」みたいな意味だった。

しばらく、道なき道を歩いていたら、「白ナイル」に突き当たった。

…白いね!
これは泥…いや、白いよ!うん。

この先で、「白ナイル」と「青ナイル」が合流しているはずなんだ。

もう、わずか数メートル先なはずなんだ。

だけど、こんな道は、さすがに歩けないよ。

え?無理だよね?

私は只のツーリスト。冒険家ではないのだ。

青ナイル側にも行ってみたけど、やっぱり無理だ。

地図アプリには、「展望マーク」が付いているんだけどな。

ここは別に、観光スポットでも何でもないんだね。

そうだよね、普通に住民の農作業空間を通って来るくらいなんだから。

害獣除けなのか、棘の木があちこちに生えているし。

この先で、遥か異国から来た「青ナイル」と「白ナイル」が合流して、ナイル川になるのかー。

そして、そのナイル川が、エジプトまで注がれているのかー。

と、頑張って頭の中で想像をして、すぐ目の前にあるはずの実物を見ずして来た道を戻る。

はぁぁ…。

頑張って2時間半も歩いたのにな。

そして農村地帯を抜けて町エリアに出る。

そこで最初に見つけたトゥクトゥクに、迷わず乗り込む。

もう疲れたもん。

運転手はアラビア語しか話せないみたいなので、さきほど撮った橋の写真を見せる。

金額は、100ポンド(約132円)という事だ。

金額は、運転手が持っている紙幣を見せてもらい、100ポンドと判明。

そして、橋に到着。

ここからは、宿の方面に向かって再び歩く。

スーダンのショッピングモールに癒される

途中で、スーダンにしては珍しい「ショッピングモール」に着く。

もう疲れたしさ、ちょっとお金かかってもいいから「近代的な」遊びをしようか。

モールに入ってすぐのところに、「アイスクリーム屋さん」があった。

見ていたら、なんと試食をさせてくれた。

ミディアムを頼んだら、なんとアイスを3種類も入れてくれた。

パイナップルと、ストロベリーと、チョコチップ。

70ポンド(約92円)。

う~ん。

アイス1つで、こんなに嬉しい気持ちになるなんて。

日本だったら、こんなのどこにでもあるのにね。

当たり前だったことが、ここではとても有難い。

そしてフードコートでピザを注文。

280ポンド(約369円)。

スーダンにしては、高い食事になる。

スーダンでピザって…全くスーダンらしくない食事だ。

ただ、「ピザは皆で頼んでシェアをする」という文化で育った私には、丸々1枚は多すぎた。

「近代的な遊びがしたい」という欲求を満たすためだけに、食べ物を残してしまったよ。

よくないね。

ここは首都だけれど、ショッピングモールの前は穴ぼこだらけの整備されていない道。

まだまだ、インフラが整っていない国なんだな。

スーダンの夜|ハルツームの夕食

夜は、昨日「牛」を食べたお店で、今日は「チキン」を注文。

スーダンは、焼き物のお店がたくさんあるから嬉しい。

英語が話せるらしい店員が、話しかけて来た。

「どこから来たの?中国?」と聞くので、「日本です」と答えたら、とても喜ばれた。

「日本は大好きさ!日本人は、とても親切だからね」って。

親切の塊みたいなスーダン人に、「日本人は親切」だなんて言われたら、なんだか嬉しいね。

彼が今まで出会って来た日本人が、いい人だったんだろう。

国の印象って、「人」で決まるんだ。

アラビア語しか話せないらしい客2人組が、グーグル翻訳を使って話しかけてくる。

「一人旅なのですか?」

「はい」

「僕たちも、あなたの旅に同行してもいいですか?」

「いいえ、私は明日にはハルツームを去るのです。」

(たぶん、「いいえ」しか伝わってないと思うけど。)

「電話番号を、教えてもらえますか?」

「いいえ、私はスーダンの電話番号を持っていません」

(これも、「いいえ」しか伝わってないと思うけど。)

スーダン人、優しいんだけどさ。

こうやってナンパ?してきたり、時にはプロポーズしてきたりと、ちょっと軽いよね。

▼次回のお話し▼
スーダンで1番ウザい場所?のミナバリーバス乗り場から、カッサラへ

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