ー世界はきっと、美しいー
スーダン -Sudan-

スーダンの世界遺産|神聖なる山「ゲベル・バルカル」とピラミッド

【アフリカ大陸縦断記】2019/12/26

カリーマ(スーダン)-Karima-

今日は、スーダンに3つある世界遺産のうちの1つゲベル・バルカルに行ってみよう。

ここに行くのが、このカリーマに来た理由なのだ。

朝ごはんに、ローカルなお店でターメイヤサンドを食べる。

1つ10ポンド(約13円)。

店先で食べていると、色々な人が声をかけてくる。

そして、握手を求められたり、親指を立てて「グッド!」みたいなポーズを取られる。

これは、私が外国人だからでも、女だからでもなく。

スーダン人同士でも、男同士でも、頻繁に挨拶代わりに握手をしている。

欧米における、ハグみたいなものかな。

ハグよりハードルは低いし、これだと初対面でも抵抗がないから、とてもいい文化だなと思う。

▼前回のお話し▼
スーダン旅の始まり|ワジ・ハルファからカリーマへ!

世界遺産|ゲベル・バルカルへ

今日の目的地の「ゲベル・バルカル」は、歩いて40分ほどという事だから、歩いて行ってみようと思う。

商店街を抜けると、素朴な住宅街に出る。

10分ほど歩くと、住宅街も終わる。

さっそく見えた!たぶんあれだ!

また黙々と歩く事20分程で、「ゲベル・バルカル」が正面に望める地点に出る。

たむろしていた少年たちに呼ばれたので、近づいてみる。

「ニーハオ!チャイナ!」

違うよ、ジャパンだよ!アイムジャパニーズ!と説明してみたら、ポカンとされた。

あぁ、彼らは、アジアの東の果てにある「日本」という名の小さな島国の存在を、ご存知ないみたい。

まぁ、日本の子どもたちだって、遥か彼方にあるアフリカ大陸の、「スーダン」という国の存在なんてきっと知らないだろうから、お互い様だね。

スーダン人は、写真を撮ってほしがる人と嫌がる人に分かれる。

少年は10人ほどいたのに、「撮って!」と言ってきたのは1人だけだった。

エジプトだったら、我先にと群がってくるのにね。

砂漠の町に住む男、カッコいいな~。

そしてこれが、「ゲベル・バルカル」。

この聖なる山が、エジプト王朝の南限だったんだって。

遥か古代のエジプト王朝、こんなところまで勢力が及んでいたんだ。

その後、衰退してクシュ王朝というものになったらしいんだけど。

この「ゲベル・バルカル」の裏には、そのクシュ王朝がエジプトのピラミッドを真似て作ったスーダン版ピラミッドがあるらしい。

という事で、聖なる山の横を通ってみる。

すると見えてきた。

ちょっと遠そうだけど、ピラミッド郡が。

砂漠の中を歩くの、結構しんどいんだけどね。

だけど、「古代の遺跡を目指して砂漠を歩く」というシチュエーションは、なんだか旅人っぽいな。

と思いつつ、5分程度で着いた。

エジプトのギザのピラミッドと比べてしまうと、遥かに小さくて素朴なピラミッド。

財政的に、きっとこれが限界だったんだろう。

保存状態も、なかなか悪そう。

その内、全部崩れちゃうんじゃないかな。

砂漠の向こう側の緑の世界が、なんだか海の様。

今度は、来たのとは別の側から戻ろう。

そちらの方面にも、ピラミッドがいくつかある。

もうこれは、ピラミッドというよりは瓦礫の山にしか見えないのだけど。

きっとピラミッドなんだよね?

こちらも、かろうじてピラミッドだね…うん。

ピラミッド郡を越えると、何やら不思議な石の世界。

なんだろう、お墓かな…?

「ゲベル・バルカル」の麓に、古代の遺跡の様なものがあった。

女性に見えるけど、これも何だろうね。

ここは世界遺産で、古代の遺跡がある場所なのに。

入り放題で、誰も管理していない。

他に観光客の姿も、まるでない。

聖なる山や、ピラミッド郡を独占し放題の場所。

凄いな~。

世界には、こんな自由な世界遺産もあるのか。

カリーマからハルツーム行きのバスの予約と夜ご飯

さて、カリーマに来た目的も早々に果たしてしまったので、明日のハルツーム行きのバスを予約したい。

カリーマのバス乗り場に行ってみると、バスの看板を発見。

覗いてみたら、要件も聞かぬままに「まぁ座りなよ」と紅茶を振舞われる。

紅茶を飲みながら、明日の首都ハルツーム行きのバスを予約したいと相談。

6時に来てねと、手書きのバスチケットをくれた。

料金は、350ポンド(約462円)。

また早起きだ。

最近、夜明け前の出発ばかりで疲れるな。

夜、ごはんを探して歩いていたら、お肉が美味しく焼ける匂いと音がしたので近づいてみる。

「これは何?」と聞くと、「250ポンド!(約330円)」と言われる。

「いや、そうじゃなくて、これは何?」と再度聞くも、やはり「250ポンド!」と言われる。

伝わらない…。

そうしたら、別の人が助けてくれた。

「これは羊だよ!」

そうかー、羊かー。

昨日はチキンだったから、今日は羊を食べてみようか。

ハーフサイズで頼んだのに、またもや沢山の量が出てきた。

ハーフじゃなかったら、一体どんな量になるというのか。。

明日は、首都ハルツーム。

スーダンの首都って、どんな場所なんだろうな。

▼次回のお話し▼
カリーマから、スーダンの首都ハルツームへ!バスで8時間半の道のり

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