全世界のほとんどを網羅している「地球の歩き方」も刊行されていない、マイナー国家スーダン。
エジプトから南アフリカ共和国を目指す「アフリカ大陸縦断旅」でも、スーダンは飛ばす人が多い。
見どころがない…という理由もあるけれど、色々と制限があったりとメンドクサイという理由もある。
そんな、少し特殊なスーダン旅行の注意点について。
アメリカへの入国制限
通常、日本人が観光目的でアメリカに渡航する場合は「ビザ」は不要。
ESTA(エスタ)と呼ばれる電子システムに登録すれば、簡単に入国できる。
だけど、スーダンはアメリカからテロ支援国家と見なされている国の1つ。
スーダンへの入国履歴があると、アメリカ入国の際にビザが必要になってしまう。
アメリカビザ取得の際には「面接」が必要で、$160の申請料も必要。
しかも、ビザが取得できなかった場合でも、申請料の返金はナシ。
なんだか、面倒くさそう…。
■詳細は、アメリカ大使館のHPにて
https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/
という事で、アメリカへの入国に障害をきたしたくない!という旅人は、スーダンを避ける場合が多い。
ちなみに、現在指定されているテロ支援国家は7ヵ国。(2020年現在)
- イラン
- イラク
- スーダン
- シリア
- ソマリア
- リベリア
- イエメン
スーダンの両替事情|クレジットカード使用制限
アメリカからテロ支援国家に指定されているスーダン。
スーダンでビザカードやマスターカードを使用すると、カードが止められてしまうのだという。
だから、スーダンではクレジットカードを使ったキャッシングができない。
…という事で、隣国でスーダン滞在分の現金を用意しておき、スーダン入国後に両替をするのが無難。
私は、エジプトのATMでエジプトポンドを6,000ポンド(約42,000円)分引き出した。
また、その現金を国境の町ワジ・ハルファや、首都のハルツームで闇両替を利用すると、公式レートよりお得に両替できる。
スーダンの国境の町ワジ・ハルファで、1エジプトポンドを5.3スーダンポンドで両替。
(つまり、1スーダンポンド≒1.3円)
公式レートは、1スーダンポンド≒2.4円
余ったスーダンポンドは、次の国エチオピアで両替すれば、少~しだけお得になる。
外国人登録と宿泊登録
スーダンでは、入国後に必要な手続きが2つあると言われていた。(←過去形)
1つ目は、入国後3日以内に「外国人登録(旅行許可証)」の手続きをする事。
これは、国境の町ワジ・ハルファか、首都のハルツームでできるという。
2つ目は、宿泊登録をする事。
これは、滞在する全ての町の警察で、その都度やらなければならないという。
これをしないと、宿に行っても泊めてもらえないのだとか。
…という事だったけれど、現在は入国後に自分で手続きをする必要はないみたい。
下記の通り、変更になっている。(2020年1月現在)
- 外国人登録(旅行許可証)は、国境で手続き!
- 宿泊登録は不要!
外国登録の際には写真が必要なので、国境を越える際には写真を忘れずに持参すべし。
あくまでも、私がエジプト ‐ スーダン国境を越えた時の話です。
国境によって異なるかもしれないという事を、ご留意ください。
※宿泊登録はしなくても、出国時には問題なしでした。
スーダン旅行の注意点とコツ|まとめ
アメリカから制裁を受けているスーダン。
地球の歩き方もないし、情報が少ない国。
観光資源はほぼない国だけれど、人々がホスピタリティに溢れていて、とても過ごしやすい国なので、ぜひ訪れて欲しいな。
ちなみに、23年前のガイドブック「旅行人ノート」に、地球の歩き方には載っていないマイナー国の情報があるので、参考になるかも。
スーダンのページも3ページだけある。
もちろん、移動情報や物価といった情報はほぼ当てにならないと思う。
だけど、どんな観光地があるのかとか、ほぼ普遍の情報に関しては、参考にできる。
特に西アフリカなど…「いったい何があるのかわからない!」という地域のページを見るのは面白い。