ー世界はきっと、美しいー
タンザニア -Tanzania-

【キリマンジャロ登山6日目|マチャメルート】ついに最終日!下界に戻るよ

【アフリカ大陸縦断記】2020/01/26

ハイキャンプ(3,950m)→ムウェカゲート(1,640m)

昨日の体調不良は、たっぷりと睡眠を取った事により少し回復した様な気がする。

トイレに行く為に、テントの外に出る。

少し歩いただけで、やはり頭痛とお腹の不快感を感じる。

歩いた時の振動で、お腹が鈍く痛む。

下山しても治らなかったら…これは何か別の病気かもしれない。

今日は、標高3,950mのハイキャンプ(High Camp)から、標高1,640mのムウェカゲート(Mweka Gate)まで、一気に下る。

所要時間は、4~5時間との事だ。

▼前回のお話し▼
【キリマンジャロ登山5日目|マチャメルート】いよいよ、アタック日!高山病と戦いながら

ハイキャンプからムウェカゲートへ

8:00頃、最後のトレッキングへ出発!

頭痛とお腹の不快感はあるものの、「疲労感」は大分解消された様なので、サクサクと下山をしていく。

見慣れた岩の世界から、いつの間にか緑の生い茂る世界へ戻ってきていた。

やはり緑は、美しい。

眼下に緑の世界を感じながら、ひたすら歩く。

1時間30分後の9:30頃。

標高3,100mのムウェカキャンプ(Mweka Camp)に到着。

本当は、昨日滞在する予定だったキャンプ。

私の辛そうな様子をみたペトロが珍しく気を利かせて、ここより前のキャンプで終了になったのだけど。

昨日あのあと1時間30分頑張れば、ここに来れたんだな。

ゴールのムウェカゲートまでは、あと10キロで3時間!

少しだけ休んで、すぐに出発。

早く、ゴールしたい。

いつの間にか、木々の高さが高くなっている。

苔が生い茂る…まるで屋久島の「もののけの森」みたいだ。

霧の中にうっすらと見える木々が、とても神秘的。

そして、スタートしてから4時間30分後の、12:30分。

あの小屋を越えたら、ゴールだ。

山頂に着いた時とは、また違う感覚。

あそこを越えたら、私の6日間の全行程が終わるのだ。

なんだか、感慨深いよ。

とても清々しい気持ちで、ゲートを越える。

ゴールだ!!!!

ガイドに対して文句たらたらだったけれど(心の中で)…頑張ったなーわたし。

もう、標高なんかは書いてくれないんだね。

…と思ったら、裏にしっかりと書かれていた。

ムウェカゲート(Mweka Gate) 、標高1,640m

こうして、私の6日間の挑戦が終った。

たぶん二度と、ここへは来ないけれど。

それでも、挑戦できて良かったなと思う。

…なんて気持ちも、もちろんあるけれど。

それよりさ、早く宿に帰ってシャワーを浴びたい。

早く、着替えたい。

久々の下界とチップの金額

駐車場に行くと、ミニバスやミニバンがたくさん停まっていた。

みんな、チームを組んで登っていたんだね。

それはそれで、楽しそうだ。

大型の乗り物に囲まれて、普通の乗用車が1台、私を待っていた。

うん、これが私のスタイルだね。

運転手を入れて7人もいるので、2人は公共交通手段で帰るという。

ここで、一旦お別れだ。

お別れの前にチップを分けたいとペトロに言われたので、$250が入った封筒をペトロに渡す。

ツアー会社のオーナーに言われていた相場は、$200~$250。

恐らく彼らは十分な給料をもらっていなくて、このチップが大きな収入源なんだと思う。

それならば、6人に対して$250は少ない気がしていた。

しかも私は1人参加。

複数人参加であれば、その人数分チップがもらえるのに、私1人からしかもらえないのだ。

だから、満足度に応じて$300~$350はあげたいなと、当初は思っていた。

だけど、私はペトロのガイドに満足しなかった。

植物や動物の名前などは教えてくれたから、「山岳ガイド」としてはマルだと思うけど。

だけど「登山ガイド」としては、まだまだ初心者レベルだと思う。

という事で、$250に決めた。

さすがに$200は、他のポーターやコックたちが可愛そうかなと思って。

もし$250で文句を言われたら、しっかりと理由を説明する準備もできていた。

だけど、特に何も言われなかった。

モシまでのドライブ中、ペトロが上機嫌で色々と話しかけて来たから、もしかしたら十分な金額だったのかもしれない。

なんだ、全く戒めにならなかったな。

まぁ、いいんだけどさ。。

1時間ほどで、モシに着いた。

マタタツアーズの事務所で、「登山証明書」をもらう。

ここでレンタルしていた装備を全て脱いで、置いて行く。

あとでスタッフが回収しに行くよと言われたのだけど、もうここで全てを終わらせたいなと思って。

ドライバーが再び、私を宿まで送迎してくれた。

宿までは、徒歩5分ほどだから、別にいいのだけど。

でもありがとう。

$2のチップを渡すと、喜んでくれた。

宿は、キリマンジャロ登山前まで滞在していた宿。

モシ・バックパッカーズ・パラダイス(Moshi backpakers Paradise)。

一番安い部屋は、20人部屋のドミトリー
12,000シリング(約600円)。

宿に戻ると、スタッフの女性が優しく出迎えてくれた。

ここのベッドでいい?と、私が6日前まで使っていたベッドに案内してくれた。

もう一度、チェックインが必要みたい。

二度目のチェックインだ。

帳簿を見ると、私が1度目にチェックインをした1/18以降、本日1/26に至るまでの間、アメリカ人が1人チェックインをしただけだった。

そのアメリカ人も、何故かチェックインの同日にチェックアウトをしている。

私(1度目)→アメリカ人→私(2度目)の順でチェックイン。

この宿、経営は大丈夫なのだろうか…。

私的にはいい宿だから、勝手に心配になってしまう。

それにしても、とても疲れたな。

久々に、ベッドで眠れる。

寒さに凍える事もない。

だけど、あの配膳係が私のテントのチャックを開けて、紅茶や食事を運んでくる事もないのかと思うと、少し寂しい気持ちになる。

あぁだけど、やはり「大食い修行」から解放されたのは、とても嬉しい。

久々の「下界」で、心置きなく眠りに着く。

本日の行程

ハイキャンプ(3,950m)
↓(3.5キロ/1時間30分)
ムウェカキャンプ(3,100m)
↓(10キロ/3時間)
ムウェカゲート(1,640m)

▼次回は、キリマンジャロ登山まとめ▼
【キリマンジャロ登山まとめ】ルート、費用、難易度、ツアー会社など

▼次のお話し▼
モシからドドマへ|タンザニアの「法律上」の首都に来た。

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