ー世界はきっと、美しいー
南アフリカ -South Africa-

ケープ半島をレンタカーでドライブ!ついに最終目的地「喜望峰」に到達

【アフリカ大陸縦断記】2020/02/18

ケープタウン(南アフリカ共和国)
-Cape Town-

エジプトのカイロからスタートした、アフリカ大陸縦断旅。

2ヵ月と10日が経ち、ようやく目指してきた「喜望峰」へ。

ついに、この旅のゴールを迎える。

▼前回のお話し▼
ケープタウン観光|ライオンズ・ヘッド登山&シグナル・ヒルからの夕日

喜望峰、仲間がいればレンタカーが便利でお得

喜望峰に行くための公共交通手段はないみたいで、レンタカーを借りていくか、ツアーに参加するかの2択。

ツアーは、半日ツアー(所要約4時間)と1日ツアー(所要約8時間)がある。

私も、仲間がいなければこちらを利用していたはずだったのだけど、今回は幸い仲間に恵まれたので、レンタカーで巡る事ができる。

ワタルさんは喜望峰には興味がないため、行かないと言われていた。

ケープタウンに来ていながら、一番のハイライトともいえる喜望峰に行かない人がいるとは…。

アンドレィとは不仲な私は、彼を誘わない。

だから、私はコウジさんと2人で行く計画を立てていた。

だけど出発直前、アンドレィが慌てて私を追いかけてきて、同行したいと懇願する。

実は数日前から、アンドレィはワタルさんを誘っていた。

「チープなローカル電車で行く方法があるから、それで行こう!ペンギンがいるボルダーズ・ビーチの入場料は高いから、入場しないで外から見よう」

そんなアンドレィが、私たちのプランに同意できるだろうか。

私は、「レンタカー代、ガソリン代もかかるし、入場料も高い」と説明。

「それでも構わない」と言うので、「絶対にエクスペンシブ(高い!)と文句を言わないで」と約束を取り付ける。

だって、楽しみにしていた今日の日。

いちいち「高い」とごねるアンドレィの説得をしたり、彼に合わせてこちらが妥協するなんて御免だ。

…という事で、乗り気ではないワタルさんも無理やりさそって、結局4人で行く事に。

国際運転免許証を持っているのがコウジさんだけなので、「運転・コウジさん」、「ナビ・私」の役割分担で行く事に。

国際運転免許証を持っていなくても、日本の免許証を大使館で英訳してもらうという方法もあるみたい。

お試しあれ。

ケープタウン、ダウンタウンのレンタカー屋さん|TEMPEST

事前の予約は間に合わなかったため、当日飛び込み予約に賭ける事に。

レンタカー会社はいくつかある中で、TEMPESTという会社を選択。

宿の近くにあるオフィスで話を聞く。

エグゼクティブ保険を付けて、税込みで720ポンド(約5,400円)

時間は、24時間。

エグゼクティブ保険は、とにかく何でも補償される(←聞き取り雑…苦笑)というエグゼクティブな保険。

普通の安い保険と100ポンド(約750円)くらいしか変わらなかったので、エグゼクティブ保険を選択。

9:00に予約して、受け取りは別のオフィス。

(ここは事務所のみで、車は置いていないみたい)

車の準備に時間が必要だから、10:00に来て!という事だ。

当日の飛び込みでも車は借りられたけど、時間に余裕があるなら事前予約した方がいいね。

1時間もロスになってしまうから。

という事で、10:00に指定のオフィスへ。

ここでも30~40分ほど待たされて若干イライラしたけれど…海外という事でご愛敬。

ケープ半島一周ドライブルート|かなりザックリ

ルートをザックリと確認。

ダウンタウン(スタート!)

ここでレンタカーを借りて、いざスタート!

サイモンズタウン

サイモンズタウンでランチ!

オススメレストラン、ソルティー・シー・ドッグ(Salty Sea Dog)で、オススメメニュー、フィッシュ&チップスを食す。

ボルダーズ・ビーチ

ソルティー・シー・ドッグから、車ですぐ。(約5分)

可愛いペンギンたちが生息するビーチ。

ケープ・ポイント&喜望峰

ケープ半島の最南端、ケープ・ポイントと、アフリカ大陸の最南西端の喜望峰。

アフリカ大陸、陸路縦断旅のゴール!

ケープ半島、西海岸

西海岸の眺望がすばらしいという事で、帰りはこちらを通る。

シーポイント

お洒落で治安のよい町シーポイントで夕日を眺め、締めくくりのディナー。

ダウンタウン(ゴール!)

駐車場に車を停めて、ゴール!

サイモンズ・タウンでランチ|絶品フィッシュ&チップス

まずは、サイモンズ・タウン(Simon’s Town)を目指す。

ダウンタウンから、車で40分ほど…という事だけど、渋滞していたので2時間くらいかかってしまった。。

サイモンズ・タウンは、オランダ人のサイモンによって造られ、その後イギリス海軍が基地を造って治めた町。

古い建物が多く経つ、歴史深い港町。

ここにあるレストランのフィッシュ&チップスが絶品らしい!という事で、ランチはここ。

 ソルティー・シー・ドッグ(Salty Sea Dog)。

フィッシュ&チップスは、メニューにはヘイク&チップス(Hake and Chips)と表記されていた。

1プレートの量が、1人で食べるには多すぎるらしい…。

という事で、3プレートを4人でシェア。

1プレートあたり、88ランド(約660円)。

1人あたり、66ランド(約495円)。

(ちなみに、駐車場代が10ランド/約75円)

噂通り、かなりのボリューム。

フィッシュ&チップスって、私は初めて食べるのだけど…かなり美味しい!

イギリス留学経験のあるワタルさんに聞いても、本場イギリスより美味しいと言うので、ここのフィッシュ&チップスが絶品という事だろう。

イギリス料理は不味い!というイメージを持っていたため、イギリスの代表料理フィッシュ&チップスも不味いイメージだったのだけど。

フィッシュ&チップスは普通に美味しい料理で、フィッシュ&チップス以外がイマイチなんだって。(ワタルさん談)

ペンギンたちの生息地|ボルダーズ・ビーチ

サイモンズ・タウンの中心地から車で5分。

徒歩だと20分ほどの場所に、可愛いペンギンたちが生息するビーチ、ボルダーズ・ビーチ(Boulders Beach)がある。

野生のペンギンなんて日本では見られないから、貴重だ!

入場料は、160ポンド(約1,200円)。

入場料を払わなくても見れるという話もある。

外からだと、どれくらい見れるのだろう。

遊歩道を歩いていると、茂みの中にさっそく発見!

かわいいなー♡

遠くの方に、ペンギンたちが群れを成しているのであろう塊が見える。

肉眼では、やはり厳しいな。

…という事で、入場料を払って入場。

メインのビーチに続く遊歩道の途中でも、ぽつりぽつりとペンギンたち出会う。

たまごを守っているのかな??

そしてここが、メインのボルダーズ・ビーチ

予想を裏切らない、たくさんのペンギンたち。

ここにいるペンギンたちは、ケープ・ペンギン(英名:アフリカン・ペンギン)という種類らしい。

可愛すぎて、ずっと見ていられる。

ビーチに向かって右側から見るのがメインの様だけど、左側からも見られるみたいなので、行ってみる。

岩場でくつろいでいるペンギンがいたり。

海で泳いでいるペンギンもいる。

泳ぎつかれて帰って来た姿が、めちゃくちゃ可愛いい。

さて、可愛すぎるアフリカン・ペンギンたちに癒されたあとは、いよいよメインの彼の地へ向かう。

アフリカ大陸縦断旅のゴール|ついに「喜望峰」に到達!

最後に目指すのが、ケープ半島南部にある喜望峰自然保護区(Cape of Good Hope Nature Reserve)。

77.5㎢という広大な敷地の中に、目的の喜望峰(Cape of Good Hope)がある。

喜望峰は、アフリカ大陸の最南西端

喜望峰はアフリカ大陸の「最南端」と思われがちだけれど、喜望峰は「最南西端」。

「最南端」は、アグラス岬

喜望峰は、ポルトガル人ディアスが、インドまでのルートを発見しに行く途中で見つけた岬。

ディアス自体は、この旅でインド航路を発見できなかったのだけど、その後ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見し、確立。

インドと貿易ができるようになったポルトガルは繁栄して、ヨーロッパでの勢力を高めたのだとか。

まさに、ポルトガルにとって「希望の岬」!

日本語では「希望岬」ではなくて、「喜望峰」

なんでだろう。

ペンギンコロニーのボルダーズ・ビーチから喜望峰自然保護区の駐車場までは、車で約30分ほど。

途中のゲートで、入場料320ランド(約2,400円)を支払う。

車に乗ったまま助手席の人が払う事になるので、事前に人数分まとめておいた方がスムーズ。

駐車場に車を停めて、まずは展望台を目指す。

あの遠くに見える展望台から、ケープ・ポイント(Cape Point)が望める。

ケープ・ポイントは、ケープ半島の最南端!

ケープ半島の最南端って…さして魅力的な響きではないけれど。

ついでだし、行ってみよう。

途中まではケーブルカーでも行く事ができるのだけど、バックパッカーらしく歩いて登る。

ケーブルカーを使った場合でも、途中からは階段を登らなければならない。

階段までは、徒歩15分ほど。

階段を5分ほど登りきったところで、ようやくゴール。

よくある、世界の主要都市までの距離が記載されていた。

東京はない…。

ここから、ケープ半島の最南端のケープ・ポイントが望める。

インド洋と大西洋が交わる場所。

時折、その2つの海流がぶつかって渦を作るのだとか。

展望台からは、最終目的地の喜望峰も望むことができる。

手前にあるのがディアス・ビーチで、その奥に突き出ているのが「喜望峰」だ。

そしてこの展望台、もの凄い暴風が吹き荒れている。

小さい子供なら、吹き飛ばされてしまうのではないかと思う程。

大人の私でさえ、手すりにしがみつかなければよろけてしまう。

感慨に耽っている場合ではないので、そそくさと退散。

展望台の駐車場から喜望峰までは、車で向かう事ができる。

喜望峰の場合は、岬の看板のすぐ近くに駐車場があるので、先ほどの様にゼイゼイ言いながら登る必要がない。

そして、ここを目指す事、約2ヵ月と10日。

ついに、アフリカ大陸最南西端「喜望峰」に到着

ようやく辿り着いた「喜望峰」。

1ヵ国目のエジプトでは、観光に精を出し。

2ヵ国目のスーダンでは、人々のホスピタリティに感動の連続で。

3ヵ国目のエチオピアでは、差別とセクハラに悔し涙を流し。

4ヵ国目のケニアでは、サバンナでたくさんの野生動物に出会い。

5ヵ国目のタンザニアでは、アフリカ大陸最高峰の「キリマンジャロ」登山に挑戦し。

6ヵ国目のザンビアでは、南部アフリカの先進さに驚き。

7か国目のボツワナからは、ワタルさんとアンドレィとの奇妙な三人旅が始まり。

8ヵ国目のナミビアでは、西洋風の綺麗な街並みに寂しさを覚え。

9か国目の南アフリカ共和国で、ようやくゴールを果たす。

長かったような、短かったような。。

…なーんて、感慨に耽る場所かと思って旅をしてきた2ヵ月間。

特に実感が湧かない、不感症な私。

みんなでワイワイ、ピクニック気分で来ているからかな?

一人で来ていたら、静かに物思いに耽っていたのだろうか。

だけど、いいんだ。これはこれで。

人見知りで、一匹オオカミを気取ったすかした態度の私に、一緒に観光をする「仲間」ができた。

それはきっと、私の「成長」だ。

という事で、暴風と戦いながら、記念撮影に勤しむ。

ふふふ。

まぁ、なんにせよ、無事に着いてよかった。

オンナ一人旅、ここまでたどり着かない可能性も十分にあった。

旅の継続を揺るがす大きなトラブルには一切合わずに、ここまで来れた。

途中で中断したら…死んでも死にきれない。

これでこの先何かが起こっても、「成仏」できる。

アフリカ大陸、陸路縦断旅

完遂だっ!!!

ケープ半島ドライブ、帰りは西海岸側をゆく

ケープ半島の東側を通って、ここ喜望峰まで来た私たち。

同じ道を帰ってもよいのだけど…どうやら西海岸側の景観が素晴らしいらしい!という事なので、そちらを通って帰る事に。

どこかの地点で通行料50ポンド(約375円)かかるみたいだけど、それでも行く価値ありとの事。

喜望峰自然保護区のエリアを抜けてすぐのところに土産物屋が出ていたので、立ち寄ってから行こう。

帰り道、それはそれは素晴らしかった…らしい。

…というのも、私は体調を急に壊してしまって、ほぼ寝ていたから知らないのだ。

ナビ係も辛くなったので、そうそうにワタルさんにバトンタッチ。

ケープ・ポイントと喜望峰での「暴風」に当てられて、体温が下がってしまったのかな。

ビューポイントに着いたよと起こされた場所だけが、唯一の思い出。

事務的に写真を撮って、すぐに車内に戻り眠る。

シーポイントでディナー

夕方、ケープタウンのシーポイントに着く。

ここは、先日行ったウォーターフロントより更に郊外側にある、治安のいいエリア。

観光客が来る場所というよりは、白人さんを中心とした地元の富裕層が住んでいるエリア。

2日前に一緒に観光をしたミホさんがここに宿泊中なので、合流してディナーを取る事になっている。

たっぷり眠って体調も戻ってきていたので、食事前に夕日を見る。

治安の悪いケープタウンとは思えない、穏やかで優雅なひと時を過ごせる場所だ。

シーポイントの中心には、お洒落なレストランがたくさん並んでいる。

イタリアンに韓国料理、日本のラーメンまである。

どれにするか、迷ってしまう。

イタリアンにして、みんなでピザをシェアしようか!

と、意見がまとまりかけた頃。

ここまで一切の文句を言わなかったアンドレィが、ついに口を開く。

「エクスペンシブ!」

出た!

お守役のワタルさんが、「ここでは、どこもこれくらいの値段だよ」と優しく説明をするものの、断固拒否の姿勢。

…という事で、近くのフードコートに行く事になった。

フードコートなら、各自の予算に合わせて食べ物が選べる。

フードコートの入り口に、お洒落な箱が積んであった。

これは、いわゆるマリファナ(大麻)を使ったお茶らしい。

こんなに堂々と売られているなんて…南アフリカでは、合法なのだろうか。

後で調べたら、南アフリカではマリファナの個人使用は合法との事だ。

公共の場所での使用は不可。

また、個人で使用する目的で栽培する事も合法。

販売目的の栽培は違法との事。

バンドマンが奏でる音楽を聴きながら、それぞれが好きな料理を選ぶ。

私は、タイカレーにしてみる。

85ランド(約637円)。

奮発して、スムージーも注文。

58ランド(約435円)。

アンドレィが予算オーバーだと言うからフードコートにしたのに、彼はビールしか注文しなかった。

どっちにしろ頼まないなら、さっきのピザでもよくない!?

…と気づいたのは、ずっと後の話。笑

ダウンタウンで、駐車場を探す

夕食を終えてダウンタウンに戻り、まずはガソリンの補給。

1日駆け巡った車のガソリン代は、310ポンド(約2,325円)だった。

今日はもうレンタカー会社の営業時間も過ぎているので、どこかに駐車する必要がある。

借りた時にレンタカー会社の人に聞いたところ、その辺に泊めて問題ないわよ♪などと言われたのだけど。

治安の悪いケープタウン…そんな感じでいいの!?

ガソリンスタンドの人が預かってくれると言うのだけど…数千円の要求。

ケープタウンの駐車にかかる相場を誰も知らない為に、一旦保留。

立体駐車場などを見つけるものの、受付時間外だった。

「路上駐車で問題ない」というレンタカー会社の人を信じて、ダウンタウンにある宿の近くに停める事にした。

路肩には沢山の車が停められているし…この中から私たちの車が強盗に選ばれる確率を考えれば、そこまで怖がる必要もないか。

それに、夜のダウンタウンには警備員がたくさんいるのだ。

彼等が一晩中守ってくれるらしい。

信じよう。

ケープ半島ドライブ|1日でかかった費用

レンタカーに関わる費用

  • レンタカー代(エグゼクティブ保険付き):720ポンド(約5,400円)
  • ガソリン代:310ポンド(約2,325円)
  • ランチ時の駐車場代:10ポンド(約75円)
  • 西海岸の通行料:50ポンド(約375円)

1台あたり合計:1,090ポンド(約8,175円)

4人で割って、1人あたり272ポンド(約2,043円)

入場料に関わる費用

  • ボルダーズ・ビーチ:160ポンド(約1,200円)
  • 喜望峰自然保護区:320ポンド(約2,400円)

合計:480ポンド(約3600円)

食事に関わる費用

  • フィッシュ&チップス(3人前を4人でシェア):66ポンド(約495円)
  • タイカレー:85ランド(約637円)
  • スムージー:58ランド(約435円)

合計:209ポンド(約1,567円)

1日でかかった費用合計:1人あたり961ポンド(約7,210円)

4人で行って食費も込みで、これくらい。

車代は安く済んだけど、やっぱり入場料が高くつくね。。

▼次回のお話し▼
奇妙な3人旅の終わり|別れは全てを許してくれるのだろうか

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