-Cape Town-
ケープタウンの大都会にそびえる、テーブル・マウンテン(Table Mountain)。
その傍に横たわる、ライオンズ・ヘッド(Lion’s Head)とシグナル・ヒル(Signal Hill)。
今日は、この3つの山に行ってみよう。
ワタルさんは登山には興味がなく…1人で行くには危険という情報もあるのでどうしようかなと思っていたのだけど。
先日出会ったコウジさんが行くというので、同行させてもらう事に。
ありがたい。
▼▼位置関係は、こんな感じ▼▼
左から、テーブル・マウンテン、ライオンズ・ヘッド、シグナル・ヒル
▼前回のお話し▼
ケープタウン観光|オットセイの聖域「ドイカー島」と、お寿司食べ放題のお店
もくじ
テーブル・マウンテンへはロープウェイが便利!だけど運休になりがち
テーブル・マウンテン(Table Mountain)の頂上に行くには、徒歩かロープウェイの2択。
徒歩だと、山頂まで3時間30分もかかるという。
それに、霧の日や強風の日は非常に危険で、過去には死者も出ているとの事。
ロープウェイで行けば、片道5分ほど。
値段は、お高め。
往復:290ランド(約2,175円)
片道:150ランド(約1,125円)
…と、ガイドブック(地球の歩き方2017-2018)には書かれているけど、恐らく値上がりしている。
アフリカ大陸全体的に、物価が高騰しているのだ。
金額に関しては、ガイドブックやたった1年前のブログすら当てにならない。
という事で、最新情報は下記にてチェック!
さて、宿があるダウンタウンからテーブル・マウンテンの麓までは、ウーバーで移動。
1台あたり34ランド(約255円)。
曇っている…。
お隣のライオンズ・ヘッドなんかは、深い霧の中。
それどころか、雨も降って来た。
昨日も午前中は風が強かったし、最近のケープタウンは、午前中は天気が悪いらしい。
もちろん、こんな天候なのでロープウェイは運休。
テーブル・マウンテンのロープウェイは、風が吹いていたりすると、すぐに運休になるらしい。
午後からは晴れる事が多いと聞いていたので、天候が回復するまで雨宿りをする事に。
テーブル・マウンテンの麓の駐車場からロープウェイ乗り場までは、無料のシャトルバスが出ている。
客が私たちしかいない状態でも、乗り込めばすぐに発車してくれた。
ありがたい!
チケット売り場の近くの売店でパンと紅茶を買って、しばし雨宿り。
3時間ほど待ってみると、雨は止んで視界が開けて来た。
風は強いらしく、雲がどんどん風に流されていく。
この調子なら、空を覆う雲は間もなく消えそうだ!
テーブル・マウンテンのロープウェイは相変わらず運休なので、先にお隣のライオンズ・ヘッドに登る事に。
ケープタウンのビュースポット|ライオンズ・ヘッドに登ろう
時刻は12:00。
再びシャトルバスで駐車場まで戻り、そこから徒歩でライオンズ・ヘッド(Lion’s Head)を目指す。
ライオンズ・ヘッドの頂上までは、徒歩以外の選択肢はない。
だけど、ライオンズ・ヘッドに隣接するライオンのお尻の部分、シグナル・ヒル(Signal Hill)までは、車でも行ける。
この道路を真っすぐ行けば、シグナル・ヒル。
途中で登山道に入れば、ライオンズ・ヘッド。
シグナル・ヒルは夕日&夜景スポットなので、夕方に行く予定。
テーブル・マウンテンの駐車場からライオンズ・ヘッドの登山口までは、徒歩約10分ほど。
ここから、登山開始!
30分ほどは、なだらかな道が続く。
午前中はあれ程どんよりしていた天気も、すっかり回復。
遠くにうっすらと、テーブル・マウンテンの山の峰が見える。
まだあちらは、雲の中らしい。
海も綺麗。
ここから見える海は、大西洋。
大西洋にポツンと浮かぶ島がある。
あれはロベン(ロビン)島。
アパルトヘイト時代の、黒人専用の刑務所島。
1959年の開所から1991年に最後の囚人が釈放されるまでの約30年間の間に、約3,000人ほどの囚人が収容されていた。
かの有名なネルソン・マンデラ氏も、27年間もの間収容されていた。
ネルソン・マンデラ氏は、反アパルトヘイトを掲げた政治犯。
人種差別に反対して投獄されるなんて…理不尽すぎる。
登り始めて30分程たった頃、ライオンのお尻の部分、シグナル・ヒルが見えてくる。
シグナル・ヒルの山頂まで、道路が続いている。
ここはケープタウン屈指の夕日&夜景スポットなので、夕方に行く予定。
そしてここからは、険しい道に入る。
ライオンズ・ヘッドの山頂への道は、途中で「簡単だけど長い道」と「険しいけど短い道」に分かれる。
途中で出会った人に、「険しいけど短い道」は、大したこと無かったよ!…と言われたので、そちらを選択。
だけど低身長の私の身には…少々厳しかったよ。
コウジさんに上から引っ張ってもらったりしながら、なんとか進む。
1人だったら…ちょっと途方に暮れたかも。
途中で楔(くさび)が打ってある岩なんかを、腕の力を使って登ったりするのだけど。
楔の間隔がね…とても広い。
黒人さんや白人さんの歩幅に合わせているんじゃないのかな??
低身長のアジアンガールにとっては、大変登りにくい。
すっかり天候が回復して、むしろ暑すぎになってしまった中を、汗だくで登る。
ライオンズ・ヘッド登山、水は必須だ!
登り始めてから約1時間。
ようやく到着!
標高669mの、ライオンズ・ヘッドの山頂から、大西洋を望む。
そしてお約束の、切り立った岩での写真撮影。
こういう時、写真好きの相棒と一緒だと、写真撮影に精が出るね。
普段は自分自身の写真などほぼ撮らない私だけど、写真好きのコウジさんと交代交代で、お互いを撮りまくる。
写真で見ると危険そうに見えるけれど…実際はそこまで怖くない。
いや…やっぱり少し怖いかな??
立ち上がる時は、慎重に。
シグナル・ヒルと、大西洋と、ケープタウンの街並みと。
その調和が美しい。
反対側には、ケープタウンの象徴、テーブル・マウンテン。
空はすっかり晴れたけれど、テーブル・マウンテンの頂には雲が引っかかっている。
これは…ロープウェイの復活は期待できないな。
テーブル・マウンテンって、テーブル状の…台形の山だと思っていたのだけど。
台形の後ろには、山脈が連なっているみたい。
ここ、ライオンズ・ヘッドに登ったからこそ、わかった事。
テーブル・マウンテンの後ろに続く山脈にも、ずらーっと雲が引っかかっている。
これはこれで、貴重な風景なのかな。
ここでも、コウジさんと写真の撮り合い。
ライオンズ・ヘッドからは、テーブル・マウンテンやシグナル・ヒル、そして大西洋や街並みなど、色々な姿を一望する事ができる。
ビュースポットとしては、最適なんじゃないかな。
さて、自分の写真だらけの、かなりナルシストな投稿になってしまった。
こんな事は、1ヵ国目のエジプト・ピラミッド以来か。
登りと同じく、1時間ほどかけて下山。
普通は下山の方が早いはずなのだけど。
鎖場(チェーンや楔を使う個所)が多いから、下山でも時間がかかるのかな。
テーブル・マウンテンのロープウェイは、相変わらず運休だった。
いつ復旧するかもわからないとの事なので、潔く諦める。
お洒落なベイエリア|ウォーターフロント
テーブル・マウンテンは諦め、ウォーターフロントに行く事に。
テーブル・マウンテンの近くからウォーターフロントまで、ウーバーで1台50ランド(約375円)。
私たちが宿泊しているのは、危険と言われているダウンタウン。
ダウンタウンには、お金や食べ物をねだる物乞いもたくさんいる。
一晩中、警備の人たちが巡回して町を守っている。
ダウンタウンはお酒を出すお店がたくさんある、いわゆる繁華街。
夜でも人目があるため、むしろ安全!と言う人もいる。
実際はどうなんだろう。。
対するウォーターフロントは、安全と言われているエリア。
パッケージツアーの場合は、ほとんどがウォーターフロントに宿を取るらしい。
ダウンタウンとは全く雰囲気の違う、お洒落なベイエリア。
南アフリカの偉人たちの像もある。
この4人の中の誰かが、ネルソン・マンデラさん。
さすが、ケープタウンの象徴テーブル・マウンテン。
ここ、ウォーターフロントからも、よく見える。
ウォーターフロントには、お洒落な西洋風レストランが軒を連ねている。
ピザを2人でシェアして、ドリンクを一杯ずつ注文。
それで、1人110ポンド(約825円)もするのだから、今までの国とはまるで違う物価。
貧乏バックパッカーは、外食なんてほとんどできないね。
だけど、優雅な異国のひと時を過ごすには、とても心地がいい。
平和な雰囲気の、ウォーターフロント。
ここで買い物をしているのは、ほとんどが白人。
南アフリカは、ヨーロッパ系が約1割、混血・アジア系が約1割、残りの8割がアフリカ系先住民、いわゆる黒人。
そんな人口比率なのに、ここにいるのは、観光客と地元の白人ばかり。
貧富の差…というよりも、人種格差の様なものを感じる。
複雑な背景を持つ、南アフリカ共和国。
ケープタウン屈指の夕日&夜景スポット|シグナル・ヒル
一旦宿に戻り、ワタルさんとアンドレィと合流して4人でシグナル・ヒル(Signal Hill)へ向かう。
先ほど登ったライオンズ・ヘッドの、お尻の部分。
シグナル・ヒルは、ケープタウン屈指の夕日&夜景スポットだ。
標高は、350m。
ライオンズ・ヘッドの669mと比べると、かなり低い。
ライオンズ・ヘッドからの眺望は素晴らしかったし、夕日や夜景も綺麗なんだろうなーと想像できます。
だけど、ライオンズ・ヘッドまでの道のりは、険しい個所がたくさんあります。
日没後に行くのは危険なので、オススメしません。
宿からシグナル・ヒルまでは、ウーバーで山頂まで向う。
1台あたり、片道86ポンド(約645円)。
山頂までは歩いて行く事もできるけれど、夕方~夜にかけては見通しが悪くなるのに車通りが多いので、徒歩は危険かも。
安全を期して、車移動がベター。
ガイドブックの情報によると、頂上付近の治安は悪いらしい。
少人数や夜間の訪問は避けた方がいいって。
シグナル・ヒルには、19:00頃に到着。
ここからは、テーブル・マウンテンとライオンズ・ヘッドがセットで望める。
19:20頃、陽が落ちて来て、空が黄金色に色付く。
人々が坂の斜面に座り、それを眺める。
奥の方へ続く道を歩いて行くと、ひと気のない静かな場所で夕日を楽しむ事ができる。
陽が落ちた後、空の色合いが刻々と変化する様子も、とても美しい。
辺りが完全に暗くなったら、こんどは夜景の時間。
夕日と夜景の両方が楽しめる、シグナル・ヒル。
陽が落ちた方角の夜景も綺麗だけれど、反対側の夜景の方が綺麗。
帰りは、またウーバーを呼ぶ。
こんな山まで迎えに来てくれる車を探すのは、少し大変だった。
マッチングしても、すぐにキャンセルされてしまう。。
キャンセルされる前にすかさず「待ってますね♪」とメッセージを入れて、ようやく1台の車が迎えに来てくれた。
1台68ランド(約510円)。
行きよりも、18ランド(135円)も安い。
テーブル・マウンテンは登れなかったけど、ライオンズ・ヘッドからの昼の景色は素晴らしかったし、シグナル・ヒルからの夕日&夜景も綺麗だった。
観光客らしい、充実した1日。
▼次回のお話し▼
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