グルガオン -Gurgaon-
いよいよ最終週。
まず大きな出来事として、今週から住まいが変わる事になった。
私を除く日本人生徒の全員が、寮から別のゲストハウスへ移動していった。
それが土曜日(12/9)の事。
私はあと1週間なのでケニーと一緒に留まる事になっていたのだけど、色々あって私も出ていく事にした。
ケニーも新しい部屋を見つけ次第出ていく…そうすると私は他のフロアのよく知らないインド人と暮らすことになる。
その事を、ケニーが物凄く心配したのだ。
私はそんなケニーの気持ちに気づかず、「あと1週間だしここに残る」と譲らないもんだから、ケニーを困らせてしまった。
「よく分からないけど、ケニーが困ってるから出ていく事にした」と他の生徒に言ってみたら、上記の事情を教えてくれた。
これはね…私の英語力の問題ではなくて「人間力」の問題だ。
ケニーが「週の途中で一人になるかもしれないんだよ!危ないよ!」と散々言っていたのは伝わっていた。
だけど、別に私が危険かどうかなんて、他人のケニーが心から心配しているなんて夢にも思わなかった。
ただコミュニケーションの一環として言っているだけだと思った。
だって、心配していなくても「心配だよ~(涙)」と簡単に言えちゃう人間は、たくさんいる。
という事で、私も月曜日の朝にお引越し。
私はみんなと同じゲストハウスではなく、学校の3階にある寮で暮らす事になった。
ここではインド人マニッシュと2人暮らしになるんだけどね。
それは別に構わないのかい?笑
ケニーと暮らせなくなった分、4週目はひたすら机に向っての勉強方法に切り替わった。
学校が終ったら、そのまま22時~23時頃まで教室で勉強。
その成果が出ているかどうかはよくわからないけれど…英語日記を再開する事ができた分、ライティング力は上がった様な気がする。
金曜日は最後の授業。
ケニーが、「絶対にモチベーションをキープして」と言った。
私は、「そうしたいけど、それはとても難しい。だって日本での生活で、英語は全く必要ない」と相談をした。
そう、それはまさに私がとても恐れている事だった。
モチベーションを保つことは「最も大切」で、「最も難しい」課題。
ケニーは、それはよくわかると頷いた上で、いくつかのアドバイスをくれた。
あとは…私次第だ。
そして最後のテスト。
リスニング力が上がっていた。
1週目は半分以下だった点数が、8割に伸びた。
他の項目も、1週目と比べれば伸びたみたい。
スピーキングのテストでは、「話し始めるのが遅すぎる」と言われた。
「子どもを愛していますか?という質問に答えるのが、どうしてそんなに遅いのか」と。
「深い質問をしたときはじっくり考えてもいい、だけど単純な質問にはテンポよく答えなさい」と。
いやだって…シンプルだけど難しすぎるよその質問。
考えた末、「loveじゃないけどlikeだ」と答えた。
だけど「あなたの言いたい事が、僕にはよくわかるようになったよ」と最後には褒めてくれた。
結局、どれくらい伸びたのかはよくわからない私の英語力。
それがわかるのは、「過去に出会ってあまり話せなかった人に再会したとき」なんじゃないかな。
その人とのコミュニケーションが、思い出の中と比べてどう変わっているかだ。
短すぎて、まだまだ足りないと思う1ヵ月。
だけど1ヵ月前の事は、とても遠い昔のようにも思える。
とりあえず、フルタイムで授業を受けるのはこれで最後なのです。
…え?