-Narita to Baguio-
ジェットスター41便は、定刻より15分ほど早い23:35頃、フィリピンの地に着陸した。
隣に座っていたおじいさんがフィリピン人だったことに、席を立ったときにようやく気付く。
5時間も隣り合わせだったにも関わらず、今はじめて目が遭った。
にっこりと微笑むおじいさん。
私も微笑みを返す。
フィリピンに入国
通路は既に、降りたい人びとが列を作っていたのだけど、あるおじさんが「どうぞ」と道を開けてくれる。
日本人に見えるけれど…先ほどのおじいさんの件もあるしな。
ここは「ありがとう」と言うべきなのか、はたまた「Thank you」と言うべきなのか。
迷った挙句、笑顔で会釈をしながら、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で「ありがとうございます」とつぶやく。
なんて中途半端な対応なんだろう。
(あとで、同行者と日本語で会話をしているのを見かけた。日本人だったみたいだ。)
入国審査は、無表情かつ無言の女性審査官により問題なく完了し、無事に荷物も受け取る。
あ、そうそう。
日本を出国するとき、なんと出国審査官なしの自動ゲートだった。
パスポートにスタンプが欲しい人だけ、奥のブースにいる係員に頼んで押してもらうシステムのようだ。
でもさ、パスポートにスタンプがいらない人なんているのかな。
スタンプがなかったら、他の国で問題になる可能性だってあるし、みんな欲しいと思うんだけど。
まぁ世界には、スタンプがある事により問題になる国もあるみたいだけど。
イランとか、イスラエルとか。
そういう国では、みんな「ノースタンププリーズ!」と言って通過する様だ。
それもどうかと思うんだけどね。
訪問国に失礼と言うか、敬意がないというか。
話が反れたけれど、そんなこんなで無事に入国を果たし、事前にもらっていた資料を頼りに送迎の待ち合わせ場所に向かう。
BESAの係員との待ち合わせ場所を探せ!
外に出ると、東南アジア独特の熱気に包まれる。
あぁ、海外に来たんだなと思わなくはないけれど、そうは言ってもここはアジア。
インドに行ったときの様な緊張感や高揚感はなく、なんだかとてもリラックスした気分だ。
(インドもアジアなんだけどね)
「Duty Free(免税店)の前で、BESAのプラカードを持った係員を探せ!」というミッションを無事にクリアし、他の生徒が合流するのを待つ。
この係員のお姉さんも、目が合うとにっこり微笑んでくれる。
かわいい…★
しかし暑いな。
11月の日本(関東)は肌寒かったし、目的地のバギオも標高が高いため涼しいと聞いていたから、パーカーの上に更にジャケットを着ている。
だけど、そっか。
バギオの前に、首都マニラに着くんだよね。
夜中0時を過ぎているにもかかわらず、手元の温度計には、25度と表示されている。
(体感は30度くらいなんだけど)
言語が通じないのをいいことに、「暑い暑い」と日本語でつぶやく。
BESAの極寒送迎バスに乗って、バギオの語学学校へ
最後の生徒がようやく合流し、バスに乗り込む。
自力で行けば安いのだけど、まだ気分はバックパッカーではないし、素直に団体ピックアップを利用。
バスに乗ると、入り口にいたお兄さんが、笑顔で水をくれる。
なんだよフィリピン人~。
誰も彼も、穏やかで笑顔がステキな人ばかりじゃないか。
好意的で、とても素敵な笑顔だけど、初対面でグイグイ強引に来るという事もなく。
私には丁度いい距離間。
フィリピン、すでに好きかも。
バスの車内は、外の熱気とは打って変わって、極寒だった。
ダウンコートも欲しいレベル。
運転も荒くて、上下に頻繁にバウンドするから、寝入っていてもすぐに目が覚める。
やはりここは海外なんだなと、ここでようやく実感。
せめてシートベルトが欲しい。怖すぎる。
そんなこんなで、バスは順調に、7時過ぎに語学学校MONOLに到着。
やっと着いた。
ここから始まる、私の1か月間の留学生活。