ー世界はきっと、美しいー
南アフリカ -South Africa-

さらばアフリカ大陸!突然のインドのアライバルビザ発給停止で、インド入国を断念

【アフリカ大陸縦断記】2020/03/05

ヨハネスブルグ(南アフリカ共和国)→アブダビ(アラブ首長国連邦)
-Johannesburg to Abu Dhabi-

本日、約3ヵ月間旅したアフリカ大陸を去る。

アフリカ旅の最後は、世界最恐都市とも呼ばれる南アフリカのヨハネスブルグで締めくくる。

ウーバーで宿まで移動しただけだから、幸いにも「最恐」な出来事には出会わなかったのだけど。

ヨハネスブルグに限らず、大きな事件や事故に遭ったり、病気に罹る事もなかった。

「アフリカ旅」に出る以上、何かしらのトラブルは覚悟していたけれど。

うん、安全が一番。

▼前回のお話し▼
世界最恐都市!?南アフリカ最大都市ヨハネスブルグへバス移動

ヨハネスブルグの宿から、ヨハネスブルグ空港へ

昨日は真っ暗だった、宿のバルコニーからの眺め。

今朝あかるい中で見てみれば、また違った雰囲気を感じる。

なんか凄い行列ができているけれど…。

一体なんだ??

宿から空港までは、ウーバーで向かう。

1台あたり、262ポンド(約1965円)。

駅までウーバーで行って、そこから地下鉄で向かう方が安く済むと思うけど、最後の最後でトラブルに遭うのも笑えないので、奮発してウーバーを使う。

そして、もちろん何のトラブルもなく空港に到着。

ここで無事に出国して次の国に入国できれば、このアフリカ旅を問題なく終える事ができる。

ただ、この「無事に出国」「次の国に無事に入国」が、もしかしたら難しいかもしれない。

インドのアライバルビザが発給停止!入国できなくなった

私たちは、ホーリー祭に参加する為にインドに行く予定だった。

ホーリー祭は、インドで年に一回行われているヒンドゥー教徒の祭り。

トウモロコシを原料にして作られたカラフルな粉をお互いにぶつけまくるという、クレイジーな祭りだ。

この日はカーストに関係なく粉をかけていいので、下位カーストの人が上位カーストの人に鬱憤を晴らすチャンス!…という面もあり、かなり荒れるらしい。。

ホーリー祭に参加する事を決めたのは、私がまだケープタウンにいる頃。

グリーンポイントで次の行先を決めかねていた時に、インド立ち寄りの後に日本に帰国すると決めた。

ケープタウンでの取り留めのない日々|グリーンポイントでプチ沈没

だけど、ほんの数日前。

2/27に、突然インドのアライバルビザが発給停止となったのだ。

アライバルビザが取得できないとなると、事前に大使館で取得をしなければならない。

南アフリカでも、プレトリアにあるインド大使館で取得ができるみたいだけど。

発給まで、1週間~10日ほどかかるという情報もある。

それでは、3/10のホーリー祭に間に合わない。

インドに行く事は、諦める事となった。

ネパールもアライバルビザが発給停止!

インド行きは諦めたものの、気分は完全に「ホーリー祭」。

ホーリー祭は、ヒンドゥー教徒のお祭り。

という事は、お隣のネパールでも開催されるのだ。

インドのホーリー祭は、かなり激しいクレイジーなお祭り。

有名なバラナシでは、カラフルな粉に交じって、う〇こや石なども飛んでくるらしい。

あまりにも危険なため、宿から外出禁止が言い渡される場合もある。

そんな場合は屋上に上がって、隣の宿の屋上に向かって粉を投げる、「屋上vs屋上」の対決をするのだとか。

それはそれで楽しそう。

そして、お隣のネパールもヒンドゥー教徒が多い国なので、「ネパール版ホーリー祭」が開催される。

インドのホーリー祭が「遠慮なく粉を投げつけ合う」クレイジーなお祭りなのに対し、ネパールのホーリー祭は「顔や体に優しく粉を塗り合う」微笑ましいお祭りなのだとか。

だから、インドでホーリー祭を体験したあとに「変り種」としてネパールのホーリー祭に参加するのがオススメみたい。

インド行きは諦める事となった私たち。

これはもう、ネパールのホーリー祭に参加するしかない!

…という事なので、急きょネパールへと行先を変更。

ネパールも、3/10からアライバルビザが発給停止になる予定。

今日は3/5だから、ギリギリ滑り込みで入国できる。

この時点では、日本・中国・韓国・イタリア・イランの5ヵ国の国籍を有する者が、アライバルビザ発給停止の対象だった。

まだまだ、コロナは「一部の国」のみ恐れられていた時期。

ついにアフリカ大陸脱出!?アブダビ経由でネパールへ

ヨハネスブルグを19:15に出発し、アブダビ(アラブ首長国連邦)を経由して、ネパールに翌15:50に到着する便に乗る事にした。

ワタルさんは、エチオピアとインドを経由する便で向かう。

私より何時間も早く出発して、私より何時間も遅く到着するフライトだ。

という事で、ヨハネスブルグ空港で一旦お別れ。

久々に、一人で行動する事になった。

一人で航空会社のカウンターを探し、一人で並ぶ。

一人でいると、急に自分が逞しくなった様な気がしてくるから不思議だ。

エディハド航空のカウンターで、E-チケットを見せる。

すると、「ネパール出国の航空券」について聞かれる。

あぁ、いつも聞かれるなーこれ。

これで「搭乗拒否」になる場合もあるので、ここで戦わなければならない。

いつもいつも、カウンターで少し揉めつつも何とかなって来ていたのだけど。

「陸路でインドに抜ける予定です」と、2年半前にマレーシア経由でネパール行きのフライトに乗ったときと全く同じ返答をする。

あの時の私は、まだまだヘッポコパッカーだった。

インドビザについても聞かれたので、「ネパールで取得する予定だ」と答える。

「第三国へ抜ける航空券を持っていない件」については、説明すれば問題はなさそう。

だけど、問題はここから。

コロナ禍での渡航は、一筋縄ではいかないみたい。

スタッフ「ネパールビザは?」

わたし 「ネパールの空港で、アライバルビザを取得する予定です」

スタッフ「アライバルビザは、コロナウィルスの影響で日本人は取れません

それはもちろん知っているけれど、そのルールの適用は3/10から。

今は問題ないはずだ。

それを伝えるものの、「いやいや、本日3/5から適用だ」と譲らないスタッフ。

「3/10からだ」と言い張る私と、「3/5からだ」と譲らないスタッフとの出口の見えない問答が続く。

こんなに自信満々に搭乗拒否をしてくるとは…もしやルールが変わったのか??

私の情報が古いのかと思い、日本の外務省のHPで再度確認するものの、やはり3/10からと書かれている。

「日本政府は3/10からだと言っている」と再度伝えるも、「ネパールには入国できない、事前にビザを取れ」と暖簾(のれん)に腕押し状態。

搭乗拒否に遭うケースのほとんどは、「第三国に抜ける出国航空券を持っていない件」が問題になる。

だから、「ダミー航空券」なり「安い捨てチケット」なりを急きょ空港で取得すればいい。

というか、その心配しかしていなかった。

だけど「ネパールビザがない件」が問題になるのであれば、空港でできる事は何もなく、今日のフライトは諦めなければならない。

一緒にホーリー祭に参加予定のワタルさんが、先に行ってしまったのに…。

このまま出国できなかったらどうしよう。

私が譲らずにいると、電話などで各所に確認をしてくれて、何故か受理してくれた。

「何かあっても航空会社に責任は問いません」といった誓約書も書かされていないから、たぶん大丈夫なんだろう。(←フィリピンでは書かされた)

だってもしもネパールに入国できなかった場合、航空会社の負担で戻る事になるのだから。(←そういう、航空会社の世界的なルールがあるらしい。)

ところでその場合って、南アフリカまで戻る事になるのかな??

なんにせよ、無事にチェックイン手続き完了。

乗り換え先も同じ航空会社のエディハド航空だし、アブダビでも問題はないだろう。

あとは、ネパールで無事にアライバルビザを取得して、入国させてもらえるかどうかだ。

とにかく、「出国の搭乗券を無事に発券してもらう」という一番の関門を、何とかクリア。

ヨハネスブルグ空港の両替は500ポンドから

空港で、余った南アフリカの通貨360ポンドを米ドルに替えようとしたら、「安すぎる」と拒否されてしまった。

2,700円くらいの価値はあるのに…安すぎるという事はなくない!?

陸路国境なら、余裕で替えてもらえる大金なのに。。

両替は、500ポンド(約3,750円)からだと。

仕方がないので、急いでショップに行ってTシャツを購入。

アフリカらしいプリントのTシャツは、実は欲しくて買いそびれていたものだから、丁度いいや。

それでも、60ポンドが残った。

お菓子でも買って消費したいなと思いつつ、時間切れなので急いで搭乗ゲートに向かう。

420円だ。

もったいないけれど、諦められる金額。

アフリカ大陸内にいたときは、余ったお金はこれから北上する人にあげたりしていたけれど。

大陸を離れてしまったら、欲しい人なんていないだろうな。

 

アフリカ大陸縦断記・完

POSTED COMMENT

  1. sakae より:

    ネパールのホーリー祭に行かれたんですか
    ツイッター読みはじめたのが最近で
    わかってなかったです。(++);

    • tabi-kurage より:

      sakaeさま

      そうなんです!
      ネパールのホーリー祭でした。笑

      それも、コロナの影響でかなりささやかな内容となりました。

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