ー世界はきっと、美しいー
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ヒマラヤトレッキング19日目|全ての挑戦達成!そして下山へ(ゴーキョ→パンガ)

【ヒマラヤ紀行】2017/10/22

ゴーキョ(Gokyo)4790m
ゴーキョ・ピーク(Gokyo Ri)5360m
パンガ(Phangga)4480m

ゴーキョの夜は、とても寒かった。
寒くて寒くて、真夜中に何度も起きた。

このトレッキングで目標としていた3ヵ所のうち、最後の挑戦ゴーキョ・ピークに登る。

朝からヤクも寒そうだ。

朝の湖は、また違った色合いを見せてくれる。

 

最後の挑戦!ゴーキョ・ピーク(5360m)

片道2時間という事だけれど、私は一体何時間かかるだろう。

登り始めるとすぐに、山と湖との美しい調和が望める。

荷物もなく身軽だというのに、この登りはとても辛い。
標高差570mほどの傾斜を2時間ほどで登ろうというのだから。

一歩一歩、ゆっくりと歩みを進めるのだけど、全くゴールに着く気配がしない。

登り始めて2時間が経つのに、ゴールはまだ見えない。

山の中腹からでも、景色は十分美しい。
もうここで十分じゃないかな。。。

もうやめたい。
そんな気持ちでいっぱいになる。

だって、全く先が見えないんだもの。

もしも今、もう十分頑張ったんだから、ここでやめてもいいんだよと耳元で囁いてくれる人がいたならば、私は迷いなく下山する。

だけどそんな素敵な人が傍にいるはずもなく、今私の傍にいるのは「私」だけ。

私の中の私がつべこべ言わずに登れ!と命ずるもんだから、従うより他に道はない。

男の人でさえ、辛そうにゆっくりと登っている。

このトレッキングを通じて感じたのは、自分の「筋力の弱さ」。
脚の筋力が弱すぎて、しっかりと大地を踏みしめて歩くことができない。

日頃の運動不足のつけがこんなところで露呈するとは。

登り始めて3時間後、ようやく頂上らしきものが見えてくる。

あれが頂上という事でいいんだよね。
違ったら、、、もう帰るよ。

登り切ると、オランダ人親子とクマルとポーターがいた。
私も彼らに並んで座る。

マーク(オランダ人父)が、よく頑張ったねと頭を撫ぜてくれる。

氷河湖と氷河の通り道と雪山と。
その調和が美しい。

氷河の向こう側には、カラ・パタールぶりのエベレスト。

カラ・パタールの時ほど眼前に迫る感じはないものの、やはりその存在感には圧倒される。

カラ・パタール(5550m)とエベレストベースキャンプ(5364m)とゴーキョ・ピーク(5360m)と。

無理を承知で目標に掲げていた三冠を、見事に達成できた。

無理じゃなかった。
無理じゃなかったよ…!

名残惜しさを感じながら、ゆっくりと下山をする。

もうあの姿を直接見る事はできないのかと思うと、下山中の足が止まってしまう。

もう絶対に、二度とここへは来ない。
例え誰に誘われたって、絶対に。

だけど、人生のうちでたった一度、ここへ来て本当によかったと心から思う。

1時間ほどで麓に着いた。

私はこの町にもう1泊滞在をして、明日の朝下山を開始する予定でいた。

だけどゴーキョの夜は私にはとても辛く、そしてコンタクトレンズの残数がギリギリ(残り6日分)しかない事に気づいた。

疲労困憊でもう全く動きたくはないのだけど、下れるところまで下る事にした。

オランダ人親子たちは、明日の朝レンジョパスという峠を通って3日かけてナムチェへ下るらしい。
私もクマルに何度か誘われていて、検討もしていた。

だけど私はここで完全燃焼。
十分満足したし、これ以上は流石に頑張れない。

だから、素直に真っすぐ下山するルートを通る事にした。

明日から3日かけてナムチェへ向かう彼等、今日から2日かけてナムチェへ向かう私。
ここまで縁のあった彼らとも、もう交わる事はないだろうな。

いや、またあっさり出会う事もあるかもしれないけど。

最後に挨拶をしていきたかったのだけど、どこにいるかわからず断念。
散々お世話になったクマルにも、お礼を言いたかったのに。

ゴーキョ(4790m)→パンガ(4480m)

昼食を食べて、13時頃に出発。

湖沿いの道を真っすぐ歩く。


すぐに、2つ目の湖に通りかかる。


そして3つ目の湖に通りかかった頃には、霧がかかっていた。

霧の中を、ひたすらに歩く。

先が見えないというのは、なんだか不安。

そしてまだ15時にもなっていないというのに、まるで夕方の様に暗いから焦る。

宿を出て2時間霧の中の一本道を歩き続け、緩やか~な登りの先に町が見えた。

あれがゴーキョの隣町「パンガ」かな。

少し霧が晴れ、目の前に壮大な山が姿を現す。

この小さな町が、「パンガ」の様だ。

次の町「マッツェルモ」まで行けたらいいな~と思っていたけど、もう十分頑張ったから今日はここで終わり!

時刻は15:30。
所要時間は2時間30分ほど。

久しぶりに小さな町に泊まる。

最近はトレッカーがダイニングに数十名も集まるような賑やかな所ばかりだった。
こういう静かで素朴な雰囲気の方がほっとする。

宿には私を含め、カップルと1人客の計4人。
カップルはイチャイチャしているし、1人客の男性は難しい顔をしてタブレットを見ている。
だから特にトレッカー同士の触れ合いがあるわけではないのだけど。

ダイニングは既に暖かい。

奥さんが、頻繁にストーブに燃料を足してくれる。
燃料は、ヤクの糞を乾燥させたものだ。

たった4人の宿泊客の為に、そんなに消費しちゃってよいのか不安になる。
他の宿は、もっと遅い時間から火を焚いていたよ…。

まだ標高4000m台のこの町も、火から離れるととても寒い。

早く暖かいところに下りたいな。。。

本日の行程

ゴーキョ(Gokyo)4790m
↓(3時間)
ゴーキョ・ピーク(Gokyo Ri)5360m
↓(1時間)
ゴーキョ(Gokyo)4790m
↓(2時間30分)
パンガ(Phangga)4480m

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