世界一周旅行など、長期で旅行に行く旅人の中には、出発前に語学留学に行く人もいる。
その渡航先として、最も人気なのが「フィリピン」。
欧米などと比べて、格安で授業が受けられるから。
他の格安留学地、スリランカ、フィジー、マルタなどとも比べてみたけれど、安さ&手軽さで言えば、やはりフィリピンが突出している。
わずか15万円程で、渡航費や保険料を除く、授業料・教材費・宿泊費・食費・ビザ代などの全てが賄える。
だけど限られた旅行期間…留学に時間をかけるのって、どうなんだろう。
長期旅行の前に、語学留学をするかどうか
昔読んだバックパッカー向けの本に、この様な趣旨のことが書かれていた。
語学留学にかける時間とお金があるのなら、その分を旅に費やした方が有意義だ。
語学を学んでからの出発の方が、よさそうな気がする。
だけど、そういう考え方も一理あるな。
…というか経験者がそういうのなら、語学力は(もちろんあるに越した事はないけれど)旅の期間を削ってまで優先すべき事項ではないのだろう。
そう思って、前回のインド・ネパール旅行へは、語学力0という極端な状態で出発した。
そして、語学力なんてなくても旅は可能という事を実感した。
旅に必要な語学力なんて、大したことはない。
義務教育を受けている日本人であれば、誰もが問題なく旅はできると思う。
だけど、旅の途中で、「英語を学びたい」と強く願ってしまった。
英語なんて、実は大嫌いだったのに。
だから、旅を中断して、急きょインドで語学留学をする事にした。
たった1ヵ月だったけど、(元のレベルが低いだけに)凄く有意義な1ヵ月を過ごす事ができた。
たった4ヶ月のうちの1ヵ月を留学に費やしたけれど、旅行期間が短くなることを、全く惜しいと思わなかった。
だから今回も、わずか8ヵ月のうちの1ヵ月を留学に費やすなんてもったいないなと思いつつ、行ってみれば絶対に意味のある時間を過ごせるはず…。
それに、英語を学ぶために1ヵ月間異国で生活をする。
その体験そのものが、大切な旅の思い出の1ページになるという事を、私は知っている。
それは、ネパールで体験した24日間のヒマラヤトレッキングや、長期旅行者に人気のスペイン巡礼(800kmを歩く旅)と、ジャンルは違えど同じ様な感覚かも。
語学は、旅の必需品
とはいえ、やっぱり語学は旅の必需品だと思う。
その程度に関しては、人それぞれでいいんだと思う。
予防接種なんてしなくても、旅はできる。
一部の国で「黄熱病」の予防接種を受けた証明書が必須ではあるけれど、それを除けば予防接種は必須項目ではない。
感染症の確率なんて数パーセントで、さらに発症する確率まで考えれば…無事に済む可能性の方が高い。
だけど万が一に備えて、ほとんどの長期旅行者は当たり前の様に予防接種を受ける。
どの予防接種をどれほど受けるかは、出発までの残り日数と予算に応じて人それぞれだけれど。
海外旅行保険に入らなくても、旅はできる。
海外での医療費は高額で、場合によっては数千万もの高額医療費を請求される。
救急車を呼んだだけでも数万円。
盲腸の手術で数百万円。
そんな風に保険会社の人は脅してくるけれど、実際に自費で賄えないほどの大事に至る可能性って、限りなく低い。
だけどほとんどの旅行者は、「使う事はないだろう」と思いつつも、旅のおまもりとして、海外旅行保険に入る。
どれほど手厚い保険に入るかは、やはり予算に応じて人それぞれだけれど。
ガイドブックなんて読まなくても、旅はできる。
ガイドブックの情報なんかに頼らずとも、現地で情報収集はできる。
トラブルも込みで楽しむのが旅の醍醐味!
…というタイプの旅行者もたまにいる。
(こればっかりは人それぞれの旅スタイルによる項目ではあるけれど、)ガイドブックをきちんと読んでいれば防げるような典型的なトラブルに遭うのは、やはりもったいない。
どの程度の情報をガイドブックから収集するかは人それぞれだけれど、やはり事前に読むに越した事はない。
英語なんて話せなくても、旅はできる。
だけど、事前に予防接種を受けて海外旅行保険に入るのと同様に。
旅を快適に進めるための便利グッズを持っていくのと同様に。
便利なアプリをインストールするのと同様に。
程度はひとそれぞれであれ、やっぱり可能な範囲内で、英語を習得するに越した事はないんじゃないかなと思う。
フィリピンのバギオで語学留学
という事で、フィリピンで語学留学をする事に決めた。
本当は3ヵ月くらいあれば、初級者でもとりあえずストレスなく話せるレベルまで上がるみたいなんだけど。
私の現状では、留学に割く時間は1ヵ月が精一杯かな。
フィリピンでの留学といえば、「セブ島」が一番人気。
だけど、遊び目的で来ている生徒もたくさんいるらしく…ちょっと大学生の若々しいノリなのかなといった印象(偏見!)もあるため、候補からは外す。
他にもいろいろな地域で留学をする事ができて、地域それぞれに特色がある。
その中で、私は首都マニラからバスで5~6時間ほど北にある「バギオ」という地域を選択。
ここには韓国資本のスパルタ式、セミ・スパルタ式の学校がたくさんあって、真面目に勉強をしたい生徒が集まってくるのだとか。
遊ぼうにも、セブほど娯楽にあふれた場所ではなく、門限も厳しいため遊びようがない。
そして、標高が少し高いために過ごしやすいのだとか。
(むしろ冬は肌寒く、上着が必須なほど)
学校は、MONOLという学校。
公式HP:http://monoljp.com/
この学校を選んだ決め手は、こんな感じ。
- EOP(Englisy Only Policy)制度を採用している
- 復習重視の、独自のカリキュラムである
- 先生と共同生活ができる
- オプションで、ヨガ・ピラティスが選択できる。笑
EOP(Englisy Only Policy)制度
EOP制度は、英語だけ話しましょう、母国語は話しちゃダメよ!という制度。
EOPを取り入れている学校はたくさんあるけれど、あまり守られていなかったりするんだとか。
MONOLは、学校の随所でチェッカーが厳しく見張り、違反者には週末に強制自習というペナルティが与えられる。
ペナルティは「〇時間の自習」という、自習時間で消化できるのだけど、消化できないほどのペナルティが溜まった場合は、罰金で対応するのだとか。
京都議定書の、CO2の買取の話みたいだね。(←違うと思う)
復習重視の、独自のカリキュラム
MONOLでは、それぞれの授業が連動しているから、(スピーキングの授業で習ったことが、ライティングの授業でも出てくるといった感じで)より定着しやすいシステムになっているらしい。
テキストも、授業用のテキストと宿題用のテキストが各授業に1冊づつある。
先生との共同生活
これが、他にはないMONOLのオリジナルな魅力かも。
MONOLには、生徒3人+先生1人で暮らす「3+1人部屋」という部屋がある。
大部屋や、普通の4人部屋と比べたら値段は上がるけど…先生と暮らすことの影響力の大きさを、私はインドで身をもって体験している。
インドで留学したときの寮は、シェアハウスの様な仕様で、同じフロアに先生も住んでいた。
毎晩、リビングで先生と過ごす時間は、むしろ普段の授業以上に、私の英語力向上に貢献してくれた。
だから、今回のフィリピン留学でも、少し奮発して3+1人部屋を選択。
それに、人と接する事に消極的な私には、先生とルームメイトと強制的にコミュニケーションを取らざるを得ないこの部屋のスタイルが合っていると思う。
普通の6人部屋とかだったら…誰とも話さずに1ヵ月が終る可能性も大いにあり得る。
オプションクラスで、ヨガ・ピラティスができる
これなんか、何気に大きな理由だったり。
MONOLには、無料のオプションクラスが多数用意されている。
朝の単語・イディオムクラスだったり、夜の文法クラス、ビジネス英語クラスだったり。
その中に、なんとヨガ・ピラティスのクラスもあるのだ。
きちんと、インストラクターに習えるんだって。
素敵すぎる。
世界周遊旅行、まず準備したのが「英語留学」
2ヶ月後に、世界周遊の旅に出る。
そう決まってから、まず準備したのが英語留学。
「エージェント3社(問い合わせはMONOLのみ)」+「ほかに迷っていた日本資本の某学校1校(直接連絡)」の、計4社へ見積もり依頼を送信。
そして、一番感じのよかったエージェント1社とメールのやり取りを何通かかわし、見積もりから1週間後に申し込み。
と同時に、フィリピン行きの片道航空券を11,750円で購入。(安い!)
その数日後に、留学費用183,120円をお支払い。(…高い)
留学費用には、授業料・教材費・宿泊費・食費・政府に収めるパーミット代・往路の送迎代などの全てが含まれている。
個人で払うのは、航空券代、保険料、お小遣いくらい。
3+1人部屋が少し高めなのと、グループ授業を1つマンツーマンに変更しているので、それがなければもっと安くできる。
とりあえず、一番大きな買い物は終わったから気が楽だ。
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