私の旅は、2018年3月から1年間の予定だった。
つまり、もう既に始まっていて、そして既に終わっているはずだった。
だから、数々の予防接種は2017年の6月から受け始めていて、そしてそれ以降は追加の予防接種を受けていない。
あれから2年以上経っている…抗体が2年で切れるワクチンもあるのだけど、追加の接種ってした方がいいのかな。
調べてもよくわからないから、高山病の予防薬(ダイアモックス)をもらいにトラベルクリニックへ行くついでに、相談することにした。
トラベルクリニック
海外での感染症の予防に特化した予防接種が受けられる。
狂犬病など…日本で暮らしていれば必要ないワクチンなども多数扱われている。
高山病の予防薬や、マラリアの予防薬が購入できるクリニックもある。
過去に私が受けた予防接種
- 黄熱病×1回
- A型肝炎×2回
- 破傷風×1回
- 狂犬病×3回
- 日本脳炎×2回
- 腸チフス×1回
- ポリオ×1回
- 水痘×1回
A型肝炎、狂犬病、日本脳炎が、抗体が残っているかどうかが怪しいやつ。
ワクチンは、1回打てば完了のものもあるけれど、複数回打って抗体が完成するものも多い。
しかも1回目を打ってから数週間後に2回目、数か月後に3回目…など、所定の一定期間を開けなければならないから、計画的に打たなければならない。
私がトラベルクリニックに行ったのは、渡航2日か前だから…いろいろ間に合わない。
追加の接種を受けるかどうか…ドクターの見解
病院で、予防接種の記録帳と母子手帳を提示。
先生、抗体が切れているワクチンはありますか?
黄熱病
- 蚊に刺されることでかかる病気
- 発病すると、死亡率が高い
- 1回の接種で生涯有効
どのワクチンを打つかは人それぞれなのだけど、この黄熱病だけは、ワクチンを接種した証拠であるイエローカードというものを提示しないと入国できない国がある。
アフリカや南米に行く予定がある場合は、マストな予防接種。
詳しくは、厚生労働省のHPで
https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
一度打てば生涯有効なため、セーフ。
A型肝炎
- 飲み物や食べ物からかかる病気
- 1ヵ月近い入院を強いられる
- 発展途上国では、発症率が高い
- ただし、死亡まで至る可能性は低い
A型肝炎は、発症率が高いことから、ほとんどの旅人がワクチンを打っていく。
そして、私はA型肝炎のワクチンを2回打っていて、本当は3回目を打たなければならないのだけど、これをスルーしてしまった。
という事で、先生に相談。
先生:打つとしたら、今回はA型肝炎くらいかな。だけど、お金もかかるし、無理にとは言わないよ。
わたし:3回目を打つべき期間をすぎてますけど、それでも3回目としてカウントされるんですか?
先生:それは、抗体検査をしてみないとわからない。だけど、抗体検査の結果が出る頃には渡航しているでしょ?そもそも、抗体が残っていれば、打たなくてもA型肝炎にはかからないよ。まぁ、若いから大丈夫じゃない?
わたし:なるほどー。有効期限の2年を過ぎていても、抗体が残っている可能性もあるから、平気かもしれないという事ですね。
先生:そうだね。それに、飲食物からかかる病気は、これだけあるんだよ。(表を見せられる)。A型肝炎のワクチンを打ったところで、防げるのはA型肝炎だけ。それよりも、飲み物や食べ物に気を付ける事の方が大事。ワクチンを打ったことで、逆に安心されても困るよ。
という事で、抗体が残っている事を信じて、そして飲食物に注意する事にして、A型肝炎の追加接種は受けない事に。
狂犬病
- 世界中で感染
- 犬やコウモリなど、狂犬病を発症している動物に噛まれる事により感染
- 発症すると、100%死に至る
これは怖い病気ながら、事前にワクチンを接種しても防げない。
事前にワクチンを打った場合と、打っていない場合では、噛まれた後に追加で接種するワクチンの回数が変わるだけなのだとか。
だから、事前に打っても意味がないと、打たない旅人も多い。
私は3回打ったものの、既に有効期限が切れている。
またまた先生に相談。
先生:これは、既に3回打っているし、打たなくてもいいと思うよ。
わたし:もし動物に噛まれたら、現地では、事前にワクチンを打った場合の処置になりますか?それとも事前にワクチンを打っていない場合の処置になりますか?
先生:それは、ここで議論できる話じゃない。噛まれた場所(首が最も危険)や、噛まれ方(甘噛みなのか、しっかり噛まれたのか)などによって変わるから、それは現地のドクターが判断してくれるよ。
わたし:そうなんですね、では予防接種の記録帳を携帯する必要があるんですね。
その他のワクチン
日本脳炎も、例によって3回必要なところを2回しか打っていないのだけど、日本脳炎が流行っているのはアジア限定なので、追加接種はせず。
その他のワクチンは、きちんと抗体が残っている期間内だった。
マラリアについて
先ほどのA型肝炎の際に、大切なのはワクチンではなく、飲み物や食べ物に気を付ける事だと教わった。
それと同じく、蚊に刺されない対策をする事も大切だよと教わる。
例えばマラリアを予防薬で防いだとしても、蚊に刺されることでかかる病気は他にもたくさんあるのだから、と。
追加の予防接種を受けないという選択肢
という事で、追加の予防接種は受けない事にした。
飲食物や、蚊に気を付けよう。
高山病の予防薬(ダイアモックス)だけ処方してもらう。
1錠100円で、12錠買ったから、1,200円のお会計。
安い…。