ー世界はきっと、美しいー
+ヒマラヤトレッキング

ヒマラヤトレッキング9日目|今日の私はツーリスト!(ナムチェ)

2017/10/12

ナムチェ(Namche)3440m

本日は、トレッキングお休みの日。
高度順応の為に、ここナムチェに2連泊。

とは言っても、ゴロゴロしていればよいわけではない。
この標高に慣れるために歩き回らなければいけない。

360°絶景のチョルクンの丘

ディネスと一緒に、チョルクンの丘というビュースポットに朝から出かける。

いやしかし、高山の坂の町は少し歩くだけでもしんどい。
まるで今日もトレッキングをしている様な気持ちになる。

今日の私はツーリストなのに…!)

ナムチェの街並みと山との調和が美しい。

遠くでトレッカーたちが、続々と山を歩いているのが見える。

坂を登っていくと、シェルパ文化博物館がある。

ここは後で行くことにして、一旦スルー。

…なのだけど、一体あれは!?

こんなにカッコいい雪山の頂上が間近でみられるなんて。

これは、丘の上からの眺望も期待できそう。

ウキウキしながら、更に登る。

ゲートをくぐると、開けた丘の上に出る。

そこからの、ダイナミックな光景に圧倒される。
360度、どこを切り取っても美しい。

ここに来られただけでも、このトレッキングを頑張った甲斐はあったんじゃないだろうか。

いや、ここまで来たらぜひともカラ・パタールゴーキョピークには行きたいんだけどね。

のんびり座って景色を眺めていると、日本人の女性に声をかけられる。

この方とは、昨日のトレッキング中に出会った。
私が、この山で唯一出会った日本人。

それが、このチョルクンの丘で偶然の再開!

彼女T子さんのガイドのアティットは、流暢な日本語を話す。

久々に日本語で心おきなく話せるのが嬉しすぎて、会話が弾んでしまう。
(ごめんよディネス…と思いつつ)

T子さんは、今回でなんと5回目のヒマラヤトレッキング。

アンナプルナ(エベレストエリアより西にあるエリア)、ゴーキョピーク(エベレストエリア)を1回づつ達成。

ほか2回はカラ・パタール(エベレストエリア)を目指したのだけど、いずれも高山病を発症して途中で断念。

72歳のT子さんは、今回が最後の挑戦のつもりで挑んでいるのだとか。

今回はゆっくりゆっくり、カラ・パタールを目指して歩いている。

それはぜひとも達成してほしいなと、心の中で強く思った。

言葉に出してはいけない気がして「一緒に頑張りましょう」としか言わなかったけれど。

う~ん、しかし私も高山病は他人ごとではないからな。
カラ・パタールに辿り着けるか不安になってきたぞ。

T子さんは、ネパールに小学校を建設中
今回の旅は、その視察も兼ねているらしい。

何故ネパールに学校を建てようと思ったのかと尋ねると、地震があったからだと答えた。

ヒマラヤの山の中で偶然出会ったT子さん、なんて素晴らしい人なんだろう。

「素晴らしいですね」と何度も言ってしまった。

彼女とまたいつ再会できるかわからない一期一会の世界なので、一緒に写真を撮った。

「せっかくの御縁なので」と、とても珍しく私からお誘いした。
この絶景の中で、T子さんの優しい笑顔が素晴らしい。

そうしたら、連絡先を教えてくださった。
有難いな。ご縁が続くといいな。

この丘には、国立公園博物館がある。(入場無料)

シェルパの人々の暮らしや、高山の動植物の写真などが展示されている。

 

シェルパ文化博物館

そして先ほどスルーしたシェルパ文化博物館にも寄ってみた。
(入場料250ルピー/250円)

シェルパの生活にまつわる様々なものが展示されている。

例えば、いま日本で民族記念館などに行っても、それは過去の生活様式の再現に過ぎない。

だけど、まるで過去の再現の様に見えるこれらは、現在のシェルパの生活そのものなんだよな。

うん、だけどシェルパの家庭は実際におじゃました事があるからね。
そちらの方がよりリアリティがあってよい体験だったな。

お昼時になったので、一度宿に戻る。

私の部屋の窓から、絶景が見えた。
こんなに素晴らしい部屋に泊まっていたとは…!

せっかく暖かい時間に宿にいるので、シャワーを浴びるチャンス。

ここ2日間ほどは夕方の到着だったので、シャワーを浴びるのは3日ぶり。
だって、寒空の下ですっぽんぽんになる度胸はないですもの。。。

水圧も水温も十分な、素晴らしいシャワー。
カトマンズ滞在中も含め、この旅で一番だ。

さすが、400ルピー(400円)もする超高級シャワーなだけある。
400円もあれば、日本で温泉だって入れる金額だよ。。

だけど、奮発した甲斐があった。
浴び終わっても寒くないし、とてもリフレッシュできた。
とても清々しい気持ちだ。

ナムチェの街で、つかの間のツーリスト気分を味わう

そして、ディネスを置いて(笑)勝手に外出した私。

カトマンズで買った100ルピー(100円)の冬用帽子のサイズ感が気に入らなかったのと、
カフェで紅茶でも飲みながら優雅なひと時を過ごしたかったから。

ディネスに「この帽子、私に似合うかしら?」なんて相談したり、お茶しながら語り合うなんて求めていないので。ごめんね。

帽子は、求めているサイズのものがあった。

先ほど綿棒を買おうとしたら500ルピー(500円)もするというので断念したばかり。

だから、帽子は高山価格で2,000ルピー(2000円)くらいかな?と思っていたら、なんと500ルピー(500円)だった。

綿棒と同じ価格…!

そしてもくろみ通りカフェでティータイム。

400ルピー(400円)近くするケーキを、惜しげもなく頼む。

いつもは100ルピー(100円)単位で節約している私。
紅茶だって、いつも我慢している。

だけど今日は、財布の紐が緩い。
たぶん、生活費と思うか観光費と思うかの違いなんだろうな。

山での出費は生活費だから、できるだけ節約したい。
今日の私はツーリストだから、「楽しい!」と思う事にはお金をかけても構わない。

ケーキを食べながら、紅茶を飲む。

そんな普通の事が、こんなに楽しいなんて。
日本のケーキの方が何倍も美味しいと思うのに。

店内の客のほどんどが欧米人。

お店の雰囲気も、まさかトイレでバケツシャワーを浴びたのと同じ土地とは思えない。

身なりは薄汚い私だけど、別世界に迷い込んで優雅な気分を味わう。

ヒマラヤのマップを眺めたり、ガイドブックのヒマラヤのページを読み返したりして過ごす。

(結局頭の中はヒマラヤ…笑)

あぁ、でもマップを見ていると感慨深い気持ちになる。

最初は、地図の左下の付近を彷徨っていた私。
この調子では、2ヶ月くらいかかるのではなかろうかと本気で思っていた。

ここナムチェなんて、遥か遠くの世界。
到達する自分の姿など、想像もできなかった。

そんな私が、今ナムチェにいるんだ。

そして明日からは、いよいよカラ・パタールに向けて出発するんだ。
標高4,000m越えの地点が、もう間近に迫っているんだ。

そんな感じで物思いにふけながら、紅茶のお替りまでしてしまう。

1時間ほど過ごして、お会計は1,030ルピー(1,030円)。
全く痛い出費と思わないから不思議。

一旦宿に戻ってみる。
部屋がめちゃくちゃ温もっていて、むしろ暑いくらい。
洗濯物も順調に乾いている。

この温もりが夜までキープされますようにと願い、部屋を出る。

ナムチェの町を散歩する

今度は、なんの脈絡もなく彷徨ってみる。
こういうの大好き!

トレッキング用品店は沢山あるのだけど、まさかブランドショップまであるとは。
正規店かどうかはわからないけど。

積み上げられたマニ石の向こう側に噴水。
山がバックだなんて素敵な噴水だ。

片側には、巨大なチョルテン。

チョルテンの麓では、住民たちが洗濯をしている。
この土地は彼女たちの生活空間でもあるんだものね。

ここはルクラ方面からくるトレッカーの入り口でもある。

続々と、疲労困憊の表情を浮かべたトレッカーたちが到着する。
私も昨日はあんな感じだったんだろうな。

今日の私はツーリストなので、別世界の住人を見ているかの様。

道端には、しばしば牛たちがいる。

この牛、「牛なのかヤクなのか」と先ほどT子さんに尋ねたら、「牛とヤクのミックスだ」と言われた。

純粋なヤクは、もっと体毛が物凄く長いのだとか。

とりあえず、この動物の事は「牛」と呼ぶことにする。

あてもなく歩いていると、街外れまで来てしまった。

これ以上進むと、トレッキングルートに入ってしまいそうだ。

いかんいかん…今日の私はツーリスト
トレッカーではないのだ!

…と思いながら引き返す。

午前中は晴れていたナムチェの空、今は雲に覆われている。
雲の向こう側の山の中に、陽が落ちようとしていた。

この町には、バーもある。
「入りたい」と素直に思った。

社会人になったらやりたい事!

…と学生時代に憧れたのが「ひとりラーメン」と「ひとりバー」。

ひとりラーメンは、やってみれば至極簡単で、わざわざ目標に掲げるほどの事でもなかったのだけど。

ひとりバーは、恐らく私には一生無理だろうなと諦めている。

だけど、今日のこの精神状態だったら、ひとりで突撃して行けそうだ。

学生時代の憧れを叶えるチャンス!

その反面、私は女一人旅の自己防衛として「お酒は一滴も飲まない」と決めている。
たとえ、現地で親しくなった信頼のおける日本人に勧められたとしてもだ。

見知らぬ土地で、一時でも正常な判断力を失うのが怖いから。

残念だけれど、学生時代の憧れを叶える事よりも、女一人旅の自己防衛を優先しよう。(←あたりまえ!)

ところで、少~しだけ頭が痛いような気がする。
顔も心なしか火照っている。

明日は、富士山よりも標高の高い町への移動。
果たして無事に辿りつけるのだろうか…。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です