ー世界はきっと、美しいー
エチオピア -Ethiopia-

【ダナキルツアー1日目】エルタ・アレ火山、現在の活動状況はいかに…

【アフリカ大陸縦断記】2020/01/06

メケレ(エチオピア)-Mekele-

ツアー会社のエチオトラベル&ツアーズ(通称:ETT)とは色々あったものの、無事にツアーに参加する事ができた。

アキと名乗るキュートな青年の運転する車に乗って、ETTオフィスを出発。

同じ車には、他に3人の欧米人が乗っている。

ETTオフィスを出発した車は、少し市内を走ったあと、あるオフィスの前で停まる。

着いた場所は…、見覚えのある、ETTオフィスの前だった。

んんっ??
デジャブか??

すると、髭もじゃのワイルドな男が現れ、私にだけ降りる様に促す。

よくわからないまま、髭もじゃの車に乗り換える。

私は、助手席。
他には誰もいない。

まさか、マンツーマンなのか!?
やはり、グループごとに申し込んでいるから、他のグループとは同乗しないのかな??

と思っていたら、1人参加の女性が乗り込んできた。

少し話して、どこの出身なのか聞いてみる。

すると、彼女はこう答えた。

「インディア」

え??
今、なんとおっしゃいました??

「インディア!?」

どうやら、聞き間違いではない様で。

彼女は、私の大好きな国「インド」の出身だった。

今は、仕事でエチオピアに住んでいるのだという。

日本の福岡にも、来たことがあるのだとか。

「日本は、とても綺麗だね。インド人は、ゴミをあちこちに捨てるから、とても汚かったでしょう?」

と言われる。

あぁ、インド人の中にも、インドのゴミ事情に問題を感じている人がいるんだ。
そう考えると、少しホッとする。

国際感覚があるかないかで、視点は随分変わるんだな。

そういう意味では、国際感覚って、すごく大事だと思う。

自国の文化を守る事も大切だけれど、それとこれとは違うというかさ。

日本では、国際感覚のある人は、ない人からは「海外かぶれ」と揶揄される事もあるけれど。

それでも、やはり国際感覚を持つことは、自分にとっても国にとっても大切な事だと思う。

そして、閉鎖的な狭い視野は、時に人を傷つける。
「人を傷つけている」という事実にすら、気づかないままに。

そう、私が多くのエチオピア人によって、深く傷つけられているように。

ゴミの件には触れず、私はこう答えた。

「私は、たくさんのインド人に助けてもらいました。インドが大好きですよ」と。

髭もじゃの車は、広い大地の中を走る。

峠の中は、霧に包まれていた。

今日は、外で野宿だというのに。
これからの天候は、果たして大丈夫だろうか。

「ここがビュースポットだよ」と、峠の中で車を停めてくれた。

なんだよ、髭もじゃ!いい奴じゃんか!

だけどその後に通った、峠の眼下に広がる平原の方が、美しいんじゃないかな…なんて思ったり。

小さな町のローカルなお店で、コーヒー休憩。

インド人女性が、コーヒーをご馳走してくれた。

少し苦めのコーヒーに、砂糖をたっぷりかけて頂く。

カップを持つと溢れ出るほど注がれているので、お皿ごと持ち上げて飲むんだって。

「チャイナチャイナ」と叫ぶ子供たち。

日本人である私は、「中国人ではない」のだから返事をしない。

韓国人女性たちは、「ノーチャイナ!コリア!」と訂正をする。

インド人女性は、「ここに中国人は1人もいないよ!」と説明をする。

(ここにいるアジア人は、日本人、韓国人、インド人のみ)

それぞれ、対応が違って面白い。

それでも「チャイナチャイナ」と騒ぐ子供たちに、インド人女性は「エチオピア!」と言い返していた。

「チャイナ!」

「エチオピア!」

「チャイナ!」

「エチオピア!」

「チャイナ!」

「エチオピア!」

なるほど…その発想は、私にはなかったよ。

人をいきなり国名で呼びつけてくる失礼な奴には、こちらも国名で呼び返せばいいのか。

だけど私は、そんなお茶目な切り替えしができるほど、心に余裕はないなー。

インドでは、例え子どもであっても「ハイ!マム!」「ハイ!マダム!」と声をかけてくれたのにな。

また再び車を走らせて、今度はランチ休憩の為に村に停まる。

ランチは、パスタ。

以前は、エチオピアの国民食のインジェラが振舞われていたみたいなのだけど。
旅行者に不評だったのか、今はパスタになっている様だ。

私は、早々に食事を終えて、外で待つ。

子どもたちが、懐いてくる。

写真を撮ってくれ!と、口にスカーフを巻いて準備完了。

ギャングのまね事かい??

女の子が、私の持ち物を欲しがる。

私が腕にはめているものや、鞄に付けているものなど。

ごめんね、どれも旅に必要なものだから、あげられないよ。

ここで、またもや車の乗り換えを指示される。

えぇ??またですか??

スタッフに、「何泊何日のツアーに申し込んでいるのか?」など、色々質問をされる。

たぶん、引率のスタッフからすれば「飛び入り参加」状態になってしまった私の存在に、混乱しているんだと思う。

車を乗りかえるのは、別に構わないのだけどさ。

私がETTオフィスに預けるために持ってきたバックパックは、何故か最初に乗った車に積まれているままなんだ。

何度も乗り換えをしてしまったら、どこにあるかわからなくなってしまうではないか。

その事を伝える。

すると、スタッフが混乱しだす。

え?把握していないの?
私、乗り換えの時に自分で取り出すべきだった?

色々と確認してくれて、どうやら最初に乗ったアキというドライバーの車は、ここには来ていないという事が判明。

私、彼の車も一緒に行動するものかと思っていたのだけど。

「アキは今オフィスにいるよ!」と言われる。

「アキがバックパックをオフィスに預けるから、ツアーが終ったら受け取れるよ!」と。

そうなのか、だったら別にいいんだけど。

乗り換えた先の車は、韓国人女性3人組の車だった。

また、コーヒー休憩にはいる。

可愛らしい村だな~と思って写真を撮っていたら、子供に石を投げつけられる。

はいっ??

そして、私がフィリピンの語学学校の先生にもらった大切なキーホルダーを、もぎ取ろうとしてくる。

はぁっ!??

ドライバーに頼んで、車の鍵を開けてもらう。

車の中で、ストールを頭からかぶって身を隠す。

もうやだ。

誰も、私に関わるな。

しばらくして、韓国人女性たちも戻って来た。

このままストールの中にいては、変な人になってしまう。

ストールの外に顔をだした瞬間、子供が窓ガラスを「ドンドンドン!!!」と殴りつけてくる。

「チャイナチャイナ」と叫びながら。

一体、何がしたいのか。

これは、子どもとはいえ、脅迫レベルだよ。

韓国人女性たちも、無視をして目を合わせないようにしている。

それでも怯まない子供たち。

ドライバーが戻ってきて彼らを追い払うまで、彼らは窓ガラスにぴったりと張り付いていた。

ドライブの途中で、ドライバーがダチョウを発見。

車を運転しながら、よく見つけるものだ。

しかも2匹もいた!

目的の火山に近づいてきた。

そこは、カラカラに乾いた大地だった。

「あれは火山だよ」と教えてもらう。

あれに登るわけではないみたいだけど。

そして、夕食のキャンプ地に到着。

ここには、ラクダもたくさんいる。

辺りが完全に暗くなった頃、夕食が出来上がった。

暗闇で食べる夕食。

まず、スープを頂く。

続いて、ごはん料理と、サラダと、おかず。

え!?

めちゃくちゃ美味しいんだけど!?

特に、ご飯が!

スタッフは、さすが外国人相手の商売を長年やっているからか。

外国人の味覚を、熟知しているのだろうか。

エチオピアで食べた食事の中で、一番美味しいかもしれない…。

「こんな暗闇の外で食べている」というシチュエーションが、味を助長しているのもあると思うけれど。

珍しく、お替りなんぞしてしまったよ。

夕食の後は、「エルタ・アレ火山」を目指してトレッキング開始。

この火山は、火口から壮大なマグマが拝めるという事で人気の場所。

だけど昨年の火山活動の影響で火口が下がってしまい、今は煙しか見えないと聞いていた。

だから、私はこの火山は除外してツアーを組んでもらおうと思っていたのだけど。

その方が、時間とお金の節約にもなるし。

だけど、「今週から見える様になりました!」と断言するアディスアベバのETTスタッフの言葉を信じて、$400も払ってこの行程に同意したのだ。

さて、実際はどうなんだろう。

ここまでミスが多すぎるから、全く信用なんて出来ないんだけどね。

暗闇の中を、月明かりを頼りに歩く。

登りは、ゆるやか~な砂利道。

トレッキングとしての難易度は、かなり低い。

途中で「ショートカットをしよう!」と岩場の道を登る。

だけど、これも難易度は低め。

過酷なツアーと聞いていたんだけどな。

こんなに簡単な道だとは…拍子抜けだ。

1時間30分ほど登ると、急に咳き込まずにはいられないほどの悪臭が喉を襲う。

苦しい…。

ストールで鼻を塞ぎながら、なんとか歩みを進める。

あぁ、なるほど。

これは「過酷なツアー」だね。

火口らしき場所に立つ。

何も見えない。

ガイドと共に、火口らしき場所から更に下に降りていく。

降り切った場所は、最近できたばかりかと思うような、サクサクの黒い溶岩の大地だった。

ここは、最近まではマグマがあった場所なんじゃないかな。

推測だけど。

マグマが煮えたぎっていたであろう場所。

以前は覗き込むしかできなかったであろう場所。

そんな場所を、いま私は歩いているのかと思うと、凄いことの様な気がする。

ガイドが、慎重にマグマの場所を探す。

このサクサクの溶岩の塊はさ、氷河のクレバスみたいに、「踏み場所を間違えたら下に真っ逆さま!」みたいな事はないのかな?

ガイドのすぐ後ろから2番目を歩いている私は、念のためガイドが踏んだ場所を辿って歩く。

約30分後、ようやく新しい火口を発見。

やっぱり、ほとんど煙。

赤い光の点が、わずかに2つだけ輝いている。

やっぱりね…。

アディスアベバのETTスタッフが嘘をついたのか、もしくは本当に最近までは見れたけれど、昨日の大雨で消えてしまったのか。

今日は特に素晴らしいものを見たわけではなく、むしろ不快な出来事の方が多かったんだけど。

やっぱり、エルタ・アレ火山は外すべきだった。

「夕食が美味しかった」というのが、今日の唯一の良かった出来事かな。

火山は、この目には見えない。

だけど、もの凄い轟音が鳴り響いている。

あぁ、地球が呼吸をしているのだと、思い知らされる。

見えないけれど…だけど、この煙の下で、確かに息をしているのだ。

そしてその呼吸が、この地球を動かしているのだ。

そう思えば、この場所でこの呼吸の声を聞く事ができただけで、凄い事なのかもしれない。

降りて来た道を、また過去の火口らしき場所まで登る。

そして、ガスの苦しい臭いのしない場所まで下り、そこでキャンプをする。
(ガイドは、ここは火口から20分と言っていた)

岩に囲まれた平らな場所に、マットレスが人数分敷いてある。

寝袋かブランケットが配られる。

私は、ブランケットを配られてしまった。

寝袋をお願いすればよかった。

夜の寒さは、ブランケット1枚では、とても耐えがたい、

明日は、いい事があるといいな。

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