ー世界はきっと、美しいー
レソト -Lesotho-

のどかなレソト王国の小さな村「マレアレア」の風景&ローカルバーに入り浸る日々

【アフリカ大陸縦断記】2020/02/27

マレアレア(レソト) -Malealea-

「レソト王国」にある小さな村、マレアレア。

南アフリカ共和国のケープタウンから、約24時間かけてやって来た。

レソト王国は、全土が標高1400m以上もあるという高地の国。

ここマレアレアの標高は、約1800m。

マレアレアへは、そんな高地でのポニートレッキングが目的で来たのだけど、今日は朝から雨空。

ポニートレッキングは、明日にしよう。

▼前回のお話し▼
【陸路国境越え】南アフリカの小国レソト王国へ!マセル国境を越えて(ケープタウン→マレアレア)

のどかなマレアレアの村を散策

お昼に天気が回復したので、付近を散策。

宿のレセプション前から見える風景が、既に絶景。

眼下に広がる、広大な大自然。

ポニートレッキングは、さぞかし素晴らしいんだろうな。

しばしハンモックに揺られながら、この絶景を堪能する。

宿泊中のマレアレア・ロッジ(Malealea Lodge)を出ると、いくつかの売店や食堂がある。

それらを過ぎるとすぐに、何もないのどかな道に出る。

ここが観光地であるという事が驚き。

全く観光客スレしていない村、マレアレア。

裸足で駆け巡る子どもたちが、無邪気に付いてくる。

村の子供たち全員が、幼馴染になるのかな。

マレアレアの売店と食堂

宿泊中のマレアレア・ロッジから出なくとも、問題なく過ごす事ができる。

水やジュースはもちろん、ビールなどの酒類も買えるし、レストランやバーもある。

ビリヤードや卓球もできる。

欧米人観光客がたくさん宿泊しているけれど、彼等は施設内から出ている様子がない。

だけどロッジの外へ出れば、ローカルな売店や食堂も少しだけある。

そっちの方が、私は楽しい。

ローカルな売店では、玉ねぎやトマトや卵など、食材も手に入る。

パスタやラーメン、缶詰もある。

私たちは滞在中、売店で食材を買って宿のキッチンで自炊をしていた。

バラックがずらりと並んでいるのだけど、これらの1つ1つも売店や食堂。

だけど、全部が開いているわけではない…。

「ファーストフード」と書かれたお店もある。

ここで、「パパ」というローカルフードを注文。

「レソトでは、ぜひパパを食べてね!」と、昨日のミニバス移動中に、おばちゃんに熱烈にオススメされていたのだ。

パパは、トウモロコシを原料にした、白くてモチモチした食べ物。

レソト人にとっての主食で、日本人にとってのお米の様な存在かな。

チキンや野菜などのおかずに、添えられている。

これは…ケニアの「ウガリ」やザンビアの「シーマ」とほぼ同じものかな?

不味いわけではないのだけど、淡白すぎて…数口で飽きてしまう味。

ゴメンナサイ。。

写真のプレートは、60ポンド(約450円)。

チキン抜きなら、もう少し安い。

この食堂では、後日のランチでもフライドポテトなどを注文。

22ランド(約165円)。

マレアレアのローカルバーに入り浸る

マレアレア・ロッジを出てすぐのところに、ローカルバーがある。

「バー」とは言っても、バーテンさんがいてカクテルを出してくれる様な、私たちがイメージするお洒落なところではない。

薄暗い店内。

お洒落な「あえて」の薄暗さではなくて、単に「電気が弱い」がゆえの薄暗さ。

奥のカウンターで、ワインやウィスキーなどが瓶ごと売っている。

お店の真ん中に、ででんっとビリヤード台が鎮座する。

客は皆、ビリヤードや賭けトランプに興じている。

そんな場所。

私はこのローカルバーにハマってしまって…3夜連続で通ってしまった。

マレアレア・ロッジには多くの欧米人が宿泊しているものの、彼等はこんなローカルなバーには決して来ない。

ロッジ内にあるお洒落なバーで、優雅に過ごしている。

まずそれが、このローカルバーのいいところ。

観光客の陰を1ミリも感じず…彼らレソト人の夜の過ごし方を、独占して堪能できるのだ。

そして、そんな中で完全に浮いている私たち異邦人に対して、丁度いい距離間で接してくれる。

グイグイと興味津々で話しかけてくるでもなく(たまにそういう人もいるけど)、彼等は彼等の普段通りのペースで楽しんでいるのだ。

それを、奥のボロボロのソファーに座って、邪魔しないように見学させてもらう。

トランプが気になって近づいてみると、「興味あるの?見ていっていいよ♪」と受け入れてくれる。

ビリヤードに誘ってもらって、一緒にプレイしたりもした。

私が下手過ぎるという事を差し置いても、彼等のビリヤードの腕前は、天下一品。

世界大会があれば、優勝できるんじゃないのかな。

もうね、慣れ過ぎていて…片手でプレイしているほど。

それもそのはず。

この村の娯楽施設なんて、このバーくらいのものだ。

彼等は相応の年頃になれば、毎日毎日このバーに通ってビリヤードに興じるのだ。

そりゃあ、うまくもなるよね。

そして、マレアレア・ロッジで掃除をしていた人、トレッキングのガイドをしていた人、ランチを食べた食堂の人…昼間に会った顔ぶれが、夜にここで勢ぞろいする。

村中の男たち全員が、毎晩集合しているんじゃないの?と思う程。

そんな、レソトの山奥にある小さな村の、小さなバーで過ごす夜。

マレアレア・ロッジでの過ごし方

ローカルバーを堪能した後は、シャワーを浴びて夕食を作る。

この宿は22:00が消灯時間なので、それまでに済ませなければいけない。

レソトはどの村でも、夜22:00になると強制的に電気を消される場合が多い。

ここは、標高1,800mの高地で、今の季節は秋の始まり。(南半球なので日本と逆)

夜は既に肌寒い季節で…シャワー室は屋外にあるのだけど、温かいお湯が出るのがありがたい。

だけど部屋にコンセントがないので、髪の毛は自然乾燥。

レセプションのコンセントを使わせてもらえるので、充電などは可能。

レセプションが閉まる前に回収するのを忘れずに!

食堂には暖炉があって…寒い夜を過ごすのには、とても嬉しい。

外の売店で簡単な野菜類や卵、缶詰なんかを買う事ができる。

肉はないけど、缶詰のスパムで対応。

昼間の内に買い物を済ませておき、夜にパスタやラーメンを作って食べる。

そうすれば、1人200~300円で済ませられる。

マレアレア・ロッジにもレストランはあるけれど…恐らくバックパッカーには贅沢な値段だ。(たぶん)

マレアレア・ロッジでは、Wi-Fiが有料

1日10メガくらいまでは無料だけど…少し調べ物をすればすぐに終わる量なので、緊急用に取っておきたい。

…という事なので、ダラダラとネットサーフィンをする事もなく。

22:00には電気も消える事だし、強制的に早寝早起きの生活となる。

大自然の中で夜更かし朝寝坊なんて、なんか変だしね。

朝は雨が降っていて、昼間もどんよりとしていた今日。

夜には、すっかり雲がなくなっていた。

消灯時間が過ぎれば、辺りは闇の中。

静かなアフリカの辺境の夜。

標高1800mでひんやりと澄み切った空気の中で見上げる星空は、忘れられない程にキレイ。

▼次回のお話し▼
アフリカのスイス!レソト王国マレアレアで、ポニートレッキングを堪能

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