ナイロビ(ケニア)-Nairobi-
今日は、マサイマラ国立保護区へ2泊3日のサファリツアーに行く日。
滞在先の宿「ニューケニアロッジ」で申し込みをして、全て込みで$310。
ケニアに来て、すっかり元気になった私は、このサファリツアーも純粋に楽しみにしている。
エチオピアで限りなく0に近い所まで落ちた私のメンタルHPは、完全に復活したのだ。
8時に迎えが来るという事だったので、それまでに準備をして荷物をまとめなくては。
▼前回のお話し▼
アフリカ大陸最大規模のスラム街|ナイロビの「キベラスラム」で過ごした日
サファリツアーの送迎|メンバーと合流
ロビーに行くと、宿のスタッフが「まずはチャイを飲みなさい」と勧めてくる。
ありがとう、だけど私は、まず準備をしなくては。
準備をしていたら、スタッフが部屋まで訪ねてきて、「チセ!チャイを飲まなきゃ!」と。
待って、待って。
あと少しで、準備できるから。
…というか、チャイってそんなに大事??笑
時間までに準備をする事よりも??
準備が終わってロビーに行くと、待ってましたと言わんばかりに、チャイを勧められる。
そんなに私にチャイを飲んでほしいのか…と思ったら、なんだか可笑しい。
チャイを飲んでいると、「チセ!チャイの時間は、もう終わりだ!」って。
えー??
「もう下にドライバーが来ているの?」と聞くと、「彼がドライバーだよ!」と斜め前のソファーに座っている男性を指す。
えー!!笑
来てたんなら、声かけてよ!笑
という事で、ゆっくりしていたんだか慌ただしかったんだか、よくわからない朝を過ごして、外へ出る。
宿から少し移動して、そこで車を乗りかえる。
そこで、新しいドライバーに引き継がれる。
彼が3日間、私たちの世話をしてくれるレイモンドだ。
「私はアッキーニです!」と自己紹介をすると、近くにいたケニア人一同大爆笑。
昨日もらったばかりの、私のケニアネームは、どうやら受け入れてもらえた様だ。
ちなみに、「アッキーニ」はスワヒリ語で「早朝」という意味で、ケニア人女性にはよくある名前なのだとか。
昨日キベラスラムに行った時に、バーで知り合った男性達がくれた名前。
サファリのメンバーは、私を入れて6人。
アルゼンチン人カップルが1組と、1人参加の欧米人男性が3人。
ニューケニアロッジで仲間を募って申込をすれば、仲間内でのパーティーになるみたいだけど。
私は1人で申し込んだので、他のホテルの人たちとのユニットチームになった。
マサイマラ国立保護区へ向けてドライブ
車はぐんぐんと登っていき、眺望の良い所に来た。
凄いな。
物凄く広い大地だよ、アフリカ大陸。
ここには、お土産屋さんもある。
これは、リアルな皮だろうか。
ケニア人がよく腕に巻いている、ケニアの国旗柄のブレスレット。
私も、どこかで買いたいな~と思っていたら、ここのお土産屋さんにも売っていた。
値段を聞いたら、1,500シリング(約1,500円)だって。
高すぎる…。
ケニア人は、これを3本も4本も腕に付けているんだよ。
そんなに高いはずはない。
観光地価格という事か。
後日、ナイロビ市内で150シリング(約150円)で購入。
ここから20分ほど走って、ランチ休憩。
ランチは、ビュッフェだった。
美味しい。
特に、お米が嬉しい。
トイレを借りようと思ったら、どっちが女性か一瞬迷ったよ。
わかりにくくない??
悪路でスタック騒動|敏腕ドライドライバー、レイモンド
その後、もの凄い悪路を、レイモンドの華麗な運転テクニックに頼りながら走る。
途中で車を停めるレイモンド。
なんだろうと思って外に出たら、なんと2台前の車がスタックをしていた。
私の車に乗っている男性達も協力して、なんとか救出を試みる。
全然、ダメみたいだけど。
途中で雨も振ってきて、事態は悪化。
レイモンドが、「私たちの車をぶつけて押し出す」という作戦に出る。
動いたのだけど、別の溝にはまってしまった。
そうこうしているうちに、私たちの車もスタック。
これは、レイモンドの運転技術により、すぐに脱出できたのだけど。
ていうかさ、あっちのスタックしている車も、レイモンドが運転すればいいんじゃないの?
対面から来た別の車も、巻き添えでスタック。
もうね、大混乱だよ。
私たちの車よりも大きくて逞しい車が来た。
選手交代。
その車のおかげか、スタックしていた車が動き出した。
お~!と思って見ていたら、そのスタックしていた車から降りて来たのが、なんとレイモンドだった。
レイモンドー!!!!
やっぱり、彼の運転技術は凄いのだ。
この救出劇、なんと1時間30分もかかっていたよ。
ようやく先に進める事になった。
レイモンドが、難しそうな道を慎重にゆく。
私たちも、かたずを飲んで見守る。
難所を抜けたレイモンドが一言。
「ベリーイージー!」
一同、レイモンドに大喝采だ。
さすがだ。
サファリツアーの宿泊地|テント型ロッジ
そして車は、本日の宿泊先のロッジに着く。
私、ツアーと言えば「野宿」のイメージしかないから、ロッジに泊まれる事に違和感を感じる。
まぁ、こんな野生動物の楽園で「野宿」など、ありえないんだけどさ。
本当はこのあと「マサイ族の村」に行く予定だったのだけど。
スタック騒動により時間が無くなってしまったので、最終日の朝に早起きをして行く事になった。
案内された部屋は、大きなテント型のロッジ。
カップルが、2人で1棟を使う。
あとは3人部屋が2部屋あるみたいだから、残りの男性3人で1棟を使って、私は1人で1棟かなー。
なんて思っていたのだけど。
なんと1人参加のイタリア人と同室になった。
「大丈夫、僕は君を食べないよ」と言うので、了承する。
そういう行為を「食べる」と表現するのは、英語でも一緒なんだね。
むしろ、私は流れを全く理解できていないから、例え男性でもルームメイトがいるのはありがたい。
ロッジのスタッフの説明が早すぎてね、全く何を言っているのか理解できなかった。
たぶん、夕食の時間やホットシャワーが出る時間を説明してくれていたんだけど。
テントでそれぞれのんびりと過ごし、6:30頃に夕食。
夕食も、ビュッフェだった。
6人で、テーブルを囲む。
私は、もちろん聞き役だけど。
こういう輪の中でさ、楽しく会話ができるようになればいいのだけど。
「低い英語力×人見知り」のダブルパンチな私には、かなりハードルが高いのだ。
だけど、何となく感じの良いメンバーでよかった。
明日のサファリ、楽しみだな。
▼次回のお話し▼
【サファリツアー in ケニア|マサイマラ2日目】野生動物の楽園にお邪魔する