バギオ -Baguio-
今日は土曜日。
バギオに来て、初めてのお休みの日。
という事で、朝から市内へ観光に行ってみる事にした。
バギオ郊外にあるMONOLから市内へ行く方法は、タクシーかジプニーの2択。
歩けば40分ほどと授業中に言われたので、「40分なら可能だね!」って言ったら、「真っ黒になるよ」と言われたのでやめた。
排気ガスも気になるし、歩道も細いから事故のリスクもあるよね。
もくじ
ローカルな乗り物「ジプニー」に乗ってみる|乗り方は??
さて、ジプニーというのは、フィリピンのローカルな乗り物。
乗合のジープみたいなもので、決まったルートを走っているのだけど、ルート上であれば乗る場所も降りる場所も自由。
タクシーの様に、手を挙げて止めて乗るんだって。
インドのリクシャーだったら、行先を告げて料金交渉をして乗るだけだから簡単だったけど…ジプニーはなかなか難しそうだ。
だけど、今日はこのジプニーに挑戦してみようと思う。
8:00頃、エントランスでガードマンに尋ねてみる。
「中心地までジプニーで行きたいんですけど、可能ですか??」
ガードマンは、可能だよと言って門の外に出てジプニーを止めるべく待機してくれる。
来た!ジプニー!
だけど、あいにくの満席で通り過ぎてしまう。
今日は週末だから、混んでいるみたい。
あとから来た中国人学生たちが、乗合でタクシーに乗り込んで出発していった。
私もタクシーで行った方が、手っ取り早いよなー。
だけど今日はジプニーに挑戦すると決めたのだから、何分待ってでも乗ってやる!
それに私は、ローカルな乗り物が大好き。
バスも、快適なツーリストバスなんかよりも、たとえオンボロでもローカルバスの方が楽しい。
タクシーは、本当に最終手段。
というか、タクシーに乗るくらいならね、何時間だって歩いた方がマシ。
(もちろん、日本では喜んで乗るけどね!)
ジプニーを3台ほど見送って、ようやく空席のあるジプニーが止まってくれた。
ありがとう!ガードマン!
ちなみに、学校の前を通るジプニーは全て中心地に行くから、どれに乗っても大丈夫みたい。
一緒にジプニーを待っていた中国人の男子生徒と一緒に乗り込む。
彼が先に支払いをしていたので、「いくらだった?」って聞いたら、「8.5ペソ(約18円)だよ、だけどもう払ったから大丈夫!」と言われる。
え!何で!??
なんでも、先日先生と一緒にジプニーに乗ったときに、先生が彼の分も払ってくれたとの事で…その代わりなのだとか。
なるほど、親切のリレーということか。
だけど、彼は私になんの義理もないはずなんだけどな。
甘えちゃって本当にいいのかな。
ジプニーはすぐにギュウギュウになったのだけど、終点に向かうにつれて人がいなくなっていく。
料金は先払いだから、みんな好きなタイミングで降りていく。
終点は、ローカル市場「シティーマーケット」の近く。
マニラ空港行きのチケットを手に入れよう!(ジョイバス)
シティーマーケットへはあとで寄るとして、まず今日はじめのミッションは、帰りの空港行きのバスチケットを買う事。
昨日、日本人スタッフの人が、
「バスは2時間に一本しかないから、早めに買わないと売り切れる可能性があります。今週末にでも買いに行ってください」
と、わざわざ私の教室まで言いに来てくれたから。
という事で、空港までのバスを運行している「ジョイバス」を求めて、バギオ屈指のショッピングモール「SMモール」を目指して歩く。
途中で中国人男子生徒とも別れ、ひとり旅開始!
SMモールには無事に着いたのだけど、この近くにあるはずのジョイバスのオフィスが見当たらない。
ライフルを持った、強面のガードマンに聞いてみる。(←なぜ彼を選んだ!笑)
その強面のガードマンは、表情を崩してニコリと笑い、仕事用のノートを千切ってメモを書いてくれた。
優しい。
そして「あなたはビューティフルだね!フェイスブックで友達になろう!」と、ナンパ(?)をしてきたので、はっきりとノーを示せない日本人な私は「ふふふ♪」と微笑み「ありがとう、バイバイ♪」と立ち去る。
目的のバス会社は、このSMモールのすぐ下にあったみたい。
たくさんのバス会社の中から、目的のジョイバスを探す。
あった!きっとこのバスだ!
そしてオフィスに入り、無事に空港行きのバスチケットを760ペソ(約1630円)で購入。
3週間も先のチケットだけど、無事に売ってくれた。
よし、第一ミッションクリアだ。
ジプニーで、マインズビューパークを目指す
次の目的地は、「マインズビューパーク」という展望スポット。
別にどこでも良かったのだけど、「初心者の私でもタクシーを使わずに行けそうなところ」という事でここに決めた。
ジプニー乗り場を目指して歩いていると、噂の「ジョリビ」を発見!
ジョリビは、フィリピン人に大人気のファーストフード店なんだって。
マクドナルドなんかよりも、ずっと人気なんだとか。
函館でいうところの、ラッキーピエロの様な存在だろうか。(←超ローカルネタ…)
すると、ジョリビのすぐ近くに止まっているジプニーが「マインズビューパーク」行きだった。
これは、バギオプラザ(BAGUIO PLAZA) とマインズビュー(MINES VIEW)間を走るジプニーという意味。
ジプニーには、このように走る区間が記載されている。
マインズビューパークまでは、10ペソ(約21円)。
タクシーならだいたい100ペソ(約214円)程という事だから、10分の1の値段。
ジプニーでの支払いは、乗車中にする。
運転席から遠い人の運賃は、リレー方式で前へ前へと運ばれていく。
運転手は、運転をしながら器用にそれを受け取る。
そして、運転をしながら器用にお釣りを返す。
そのお釣りもまた、リレー方式で後ろへ後ろへと運ばれていく。
私は一番前の席に座っているから、とても忙しい。
新しい乗客が来るたびに、運転手へお金を手渡す。
これは…なんだか楽しいぞ!笑
そしてこのジプニーで走る事15分ほどで、マインズビューパークに到着。
ビュースポットまでの道すがら、可愛いサボテンがたくさん売られていた。
そして美味しそうなトウモロコシも♪
写真撮っていいか聞いたら「あら♪私の写真??♪」とおちゃらけるおばちゃん。
かわいい…笑
(写真のお腹は別の人!)
ここでは、民族衣装を着て記念撮影をしている人たちもいる。
私も、短期旅行で且つ相棒のいる旅だったら着たかったな~。
展望スポットからの眺めは、なかなかのものだった。
山間にある美しい都市、バギオ。
だけど実際はね…凄い排気ガスで目が痛いし、鼻もツンとする。
これはインド以上なんじゃないかと思うくらいだよ。
そんなわけないんだけどね…インドの大気汚染は外出禁止レベルだし。
そしてまたジプニーに乗って中心地へ。
お昼ごはんは、先ほどのフィリピン人に人気のジョリビで取る事にした。
本当はローカル食堂で食べたかったんだけど…。
ローカル食堂が3店舗ほどある通りを見つけて、3往復程してみたのだけど、小心者の私は結局入れず。
仕方ないよ、今はスチューデント気分90%、ツーリスト気分10%で過ごしているんだもん…と、自分に言い訳をする。
それに、フィリピン料理は明日ルームティーチャーとルームメイトと3人で食べる予定だし!
それで、せめてフィリピン人に人気のファーストフード店で食べてみようと思ったのだけど、2件巡って2件とも大混雑していた。
3件目でようやく、少しの混雑で済んだのでここに決める。
ハンバーガーとポテトとコーラで104ペソ(約222円)。
ローカル達は、プレート料理(ハンバーグ&ライスとか、スパゲッティ&チキンとか)を食べていたから、私もそれにすべきだったんだろうけど。
なんかどうしてもハンバーガーとポテトが食べたかった。
コーラも飲みたかった。
チキンも頼んだら、ライスとセットしかないと言われてやめた。
そんな事ないよね?聞き間違いかな??
バギオのローカル市場「シティーマーケット」
食後は、ローカル市場「シティーマーケット」でお散歩。
こういうローカルなマーケットって、歩いているだけで楽しい。
イチゴが鮮やかで美味しそう。
バギオは高地で涼しいから、イチゴが名産なんだって。
一箱300ペソ(642円)と言われたから、半箱分購入。
だけどよく考えたら、半箱で150ペソ(321円)て高くないか??
あれ??私ボラレタかな??
旅人モード10%だから、よく考えずに適当に買ってしまったよ…。
しかも店頭のイチゴは鮮やかだったのに、後で開封したイチゴは青かったよ。
ま、いっか。
今日は頑張って全てジプニーで移動している分、ほとんどお金使ってないし。
フィリピンといえばバナナ!
バナナは毎日の食事で食べているから、ここでは買わないけど。
魚や肉なんかも売っている。
ローカルマーケット楽しいな。
だけど一歩路地の外へ出ると排気ガスで体調が悪くなる。
もう、学校へ帰ろう。
ちなみに学校は郊外にあるから、空気は悪くない。(たぶん)
バギオ市内からMONOLへ、ジプニーで戻る
郊外から市内へ向かうのって簡単だけど、市内から目的の郊外へ行くのって難しい。
帰りはタクシーかな~なんて、朝は思っていたのだけど。
ここまで来たら、全てジプニーで移動してみたいじゃない?
10%とはいえ、仮にも旅人なんだから。
という事で、とりあえずジプニーがたくさん溜まっているエリアに行ってみる。
朝きた時に降りたところ。
どこ行きのジプニーを探せばいいんだろう。
学校でもらった紙には、こう書かれている。
「MONOLに戻るときは、タクシーにタカイロード(Tacay Road)と伝えると通じる」
これはきっと、ジプニーでも一緒だよね。
近くにいた人に「タカイロードに行きたい」と言ったら、あっちだよと教えてくれる。
あっちでまた聞いてみたら、あっちだよと更に先を指される。
またあっちで聞いてみたら、「MONOL??」と言われる。
なんでわかったんだろう!笑
なんにせよ、無事に帰りのジプニーにも乗る事ができた。
初めての外出にしては、我ながら上出来だ。
半日遊んで、更にイチゴも買って282ペソ(約604円)というのが驚き。
※ジョイバスのチケット代は除く