デリー -Delhi-
ナマステ!
朝、6:30にセットした目覚ましより早く、2人は目覚めた。
でもお互い、相手を起こしちゃいけないと思い、ベッドでじっとしていた。
思いは一緒。
「早く目覚まし鳴らないかな!」
先に痺れを切らしたM子が足音を潜めてトイレへ。
M子が起きている事を認識した私もベッドから這い出る。
「なんだ起きてたなら言ってよ!」とお互いに笑った。
睡眠時間は3時間程だったと思う。
興奮のせいか、部屋の不清潔さが不快だったのか、
とにかく2人とも早くに目覚めて2度寝もできなかった。
シャワーを浴びて、水漏れする床と格闘して、朝食会場へ。
インドでの初食事
ドキドキ。
ここは。。。
朝なのに爽やかさゼロ。
夜中のバーですか??
このステージで、歌やギターが披露されるのですか??
なんだか朝食感のない雰囲気の中、ビュッフェスタイルで朝食を選ぶ。
これがインドでの初食事。
どれも独特の味で。。。
真ん中のチャーハンらしきご飯は美味しかった。
あと、バナナが一番美味しかった。
いつも食べてる味。
ミルクは甘い!
牛じゃないのかな!?
(あとでガイドのLさんに聞いたら、「牛だよ」って言ってた)
そして約束の時間になり、Lさんと合流して外へ。
あら、、涼しい!
インドって、年中とても暑い国だと思っていた。
だけど肌を出した格好が出来ないのは辛いな~って思っていた。
朝のインドは、涼しい…というか少し肌寒い。
肌を擦りながら、まず始めに向かったのが、、、
【世界遺産】クトゥブミナール
で、でかい。
遠近法を考慮してもでかい。
全部で5層にもなるこの建築物は、1993年に世界遺産に登録されている。
インドで初のイスラム様式の建築物であるという点が評価されたため。
なんでも、ヒンドゥー教徒への勝利を記念して建てられたのだとか。
インド初のイスラム王朝は「奴隷王朝」。
穏やかじゃない命名です。
クトゥブミナールは、以前は最上階まで登れたんだけど、
見学に来ていた中学生およそ40人が、ドミノ式に転落する事故があった事で、今は入場禁止。
クトゥブミナールの大きさやデザインの細かさも圧巻だけど、
この敷地内の穏やかな空気がとても心地よい。
インドって、もっと混沌とした世界だと思っていた。
(実際、敷地の外は混沌としているんだけど)
のどかな雰囲気、鳥たちのさえずりも聞こえる。
イスラムとヒンドゥーの敷地のはずなのに、無知な私はギリシャを感じる。
これがギリシャの遺跡の様に見えるのは、私だけ?
ここには、沢山の動物達も暮らしていた。
これは動物の部屋。
両端の大きい部屋がゾウの部屋、真ん中の小さい部屋が馬の部屋。
この建物の奥にラクダが野ざらしで住んでいた。
敷地内には、イスラムとヒンドゥーが共存しているのだけど、それぞれ見分け方もある。
例えば、この「ベル」と「サンカク」の模様と、
この「天神様」。
これらはヒンドゥーの象徴なんだとか。
この様に、私たちには一見わからない、
細かい見分け方があるみたい。
この門の向ここう側がヒンドゥーで、
手前側がイスラムの敷地。
それぞれの敷地で、お祈りをする。
仕切りがあるとはいえ、
同じ敷地内にヒンドゥー教とイスラム教が共存しているのが不思議
ヒンドゥー教徒もイスラム教徒も、お祈りの前には手を洗う。
だから、近くには手洗い場。
ちなみに、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒、こんな違いもあるんだとか。
お祈りの時
(ヒンドゥー教徒)手を合わせる
(イスラム教徒)手を開く
(ヒンドゥー教徒)立つ
(イスラム教徒)座る
(ヒンドゥー教徒)静かに
(イスラム教徒)大きな声で
祈りの対象
(ヒンドゥー教徒)動物や自然等の生きているもの
(イスラム教徒)お墓などの生きていないもの
身なり
(ヒンドゥー教徒)帽子をかぶらない
(イスラム教徒)帽子をかぶる
これは、歯みがきの木。
南インドの人は、歯ブラシの使い方がわからない。
だから、この木の枝をかじってしならせて、歯を磨くんだって。
かじってみたら、凄く苦い。
まあ、歯みがき粉も苦いしね。。
少しかじったらしなる感じが、良くわかる。
このモコモコした木は「平和の木」。
なんで平和の木なのかは聞き逃してしまった。。。
そしてこの大きいのは、、、
クトゥブミナールの2倍の大きさの建物を作ろうとしたんだって。
だけど作りかけで終わってしまった。
平和の木と並べたら、その大きさが良くわかる。
作りかけでこの大きさ。
ここから、「歯みがきの木」と「クトゥブミナール」との調和が美しく望める。
敷地内は、本当にのどか。
本当にインドにいるのか疑ってしまう。
早朝肌寒かったのが、徐々に気温が上がってとても心地よい気候に。
夏のインドは暑そうだけど、2月のインドは正解じゃない!?
可愛いリスが追いかけっこ♡
平和だな~。。
以上、世界遺産 クトゥブミナールでした!
そして次に向かったのは、、、
【世界遺産】フマユーン廟
あの有名なタージマハルが影響を受けた建築物なのだとか。
敷地内は、クトゥブミナールと同じく、相変わらずのどか。
変わった幹の色の椰子の木(?)がお出迎え。
この椰子の木ロードを抜けると、、、
見えてきました。
世界遺産 フマユーン廟
美しい宮殿。
(正確にはお墓…?)
外の喧騒が嘘のよう。
気候も心地よくて、ずっとここに居たい。
階段を上がって二階部分に行くことができる。
ここが二階部分。
中に入ると、大きな部屋に王様の棺が、小さな部屋に家族の棺が並んでいる。
タージマハルは、王様が愛する妻の為に立てたお墓だけど、
ここフマユーン廟は、王妃様が愛する夫の為に立てたお墓。
当時からしてみれば、贅を尽くしすぎ!ってなるのかな。
それが今は、美しい!と世界中の人に愛されている。
同じものでも、時代や人が変われば見方が180度も変わる。
二階といえども、そこそこの高さ。
眺望も良い。
遠くにシーク教のモスクも見える。
敷地内には、他のお墓の建物もある。
ここからぐるりと回って、丁度反対側に入口が。
中に入ると、やはり棺が並べてある。
人の大きさの棺が置いてあって、その中に人間がそのまま眠っているというのは違和感。
火葬の文化で育ったからかな。
中を開けてみようとは思わないけど、中を想像して少し怖くなる。
そういえば、ガンジーも命日にミイラが公開されるって最近TVで見かけた。
まあ、、、そもそもここはお墓が世界遺産になる国。
一応、門で区切られているから違う敷地になるのかな。
こちらの敷地内もまた、大変のどか。
木を植える穴をのんびり掘っている女性がいたり、
これまたのんびりくつろぎタイムの犬がいたり。
インドは、犬が非常に多い。
いたるところに犬犬犬。
凄く可愛いけど、
狂犬病に注意せねば!!
狂犬病は、発症したら100%死に至るという恐ろしい病気。
万が一犬に噛まれても、発症する前に病院に行けば大丈夫らしい。
発症する前が勝負。
ちなみに、病名に「犬」って入っているけど、犬以外の動物でも同様。
混沌とした町並みと美しい世界遺産
…というタイトルだけど、ここまでは世界遺産巡りだったから美しい部分が中心。
デリー観光後半は、混沌としたデリーの街並み。
これぞイメージしていたザ・インド!!
…を堪能です。
【デリー観光】サイクルリキシャーで巡るオールドデリーとインド人たち
ダンニャワード♪