本日はクリスマス。
そんな事は関係がないかの様に、私は1年数ヶ月ぶりに新千歳空港にいた。
久々に「旅」に出るのだ。
わずか数日間の国内旅行だけれど、バックパックの代わりにリュックサックを背負った背中が、妙に疼く。
▼前回のお話▼
チャリダーデビュー!?久々のひとり旅、瀬戸内海の自転車旅に辿り着いたあらまし。
新千歳空港から関西空港へ
今回の旅は、しまなみ海道サイクリングからスタート。
愛媛県の今治から、広島県の尾道まで、約70キロのサイクリング。
もちろん私は自転車旅を得意とする所謂チャリダーではないので、どうなるかは未知数。
愛媛へは、大阪からフェリーで向かう予定。
という事で、新千歳空港から大阪の関西空港まで、飛行機でひとっ飛び。
新千歳空港で販売されている揚げたてのじゃがりこを食べながら、チェックイン時間を待つ。
このお店には揚げたてのポテチもあるのだ…。
こちらも捨てがたい。
無事に乗り込んだ飛行機から窓の外を眺める。
海外では荷物をボンボンと投げ入れる場面も珍しくなかったりするけれど、さすが日本の係員さんは仕事が丁寧。
さようなら、北海道。
8日後に無事に戻れます様に。
関西空港から大阪南港フェリーターミナルへ
関西空港から天下茶屋へ。(南海線|30分)
天下茶屋で岸里まで行き乗り換え。(徒歩|10分)
岸里からフェリーターミナルへ(大阪メトロニュートラム|8分)
※他にも、境駅からバスに乗ったりなど、色々な方法あり
天下茶屋で降りて、岸里へ徒歩で向かう。
雨が降って来たので、上着のフードを被って足早に。
懐かしい!スーパー玉出!
ギラギラのネオンと、「玉出」という店名。
どう見てもパチンコ店にしか見えないこのお店は、大阪では有名な激安スーパー。
初めて見た時は騙されたけど、知っている人にとっては言い尽くされたあるあるネタ。
メトロに乗ってフェリーターミナル駅で降りたら、すぐ目の前が大阪南港フェリーターミナル!
受付でお金を払って乗船!
- 東予港から今治駅行きのシャトルバス(無料)を利用したい場合は、受付で整理券をもらう。船内でももらえるけど、人数に達し次第配布終了。
- 和食の朝食を希望する場合は、事前に受付で予約。洋食の場合は予約不要。
オレンジフェリーで優雅な船旅
1階で受付を済ませたら、2階の連絡通路からフェリーを目指す。
どきどき。
車と一緒に乗る事もできる。
この先が船内だ!
この無機質な連絡通路を通り抜けて船内への扉を開く。
するとそこには、私の「船」のイメージとはまるで違う「ホテル」の様な空間が広がっていた。
なにせ船旅は初めてなもんで。。
正装をしたホテルマンの様な男性が出迎えてくれて、そしてフロントで鍵を受け取って自室へ向かう。
こんなに煌びやかなの!?
これは動くホテルよね。
ホテルと移動を兼ね備えた個室とは。。
こんなにコスパのよいものだったのか、船旅。
私の部屋は、デラックスシングル。
B期間で9,600円。(A期間なら8,800円)
一番安いのはシングルで、B期間7,700円。(A期間なら7,200円)
何が違うかというと、デラックスシングルの方は洗面台が付いていて、ベッドの横に自転車を置く事ができる。
これは、自前の自転車でサイクリングをしたいチャリダーには嬉しいサービス。
そして私が1,900円も多めに出してデラックスシングルにした一番の理由は、窓がある事。
せっかく人生初の「憧れの船旅」を旅程に取り入れたのだから、窓の外を眺められる部屋の方がいいな~と思って。
洗面台も何気に嬉しいけど。
その他の部屋タイプや期間による値段の違いは、オレンジフェリーの公式HPにて。
https://www.orange-ferry.co.jp/
荷物を置いたら、さっそく船内レストランへ。
船のレストランでディナーだなんて!
ちょっと割高だけど奮発奮発。
メニューは事前に決めていた。
名物の「宇和島鯛めし」。
人気メニューのため売り切れになる事もあるらしいという情報があったので、出航の22時を待たずしてレストランへ直行。
これは、お刺身を自分で好きなようにどんぶりにするスタイルの様だ。
日本一贅沢な卵かけご飯だって!
う~ん…♡
ひとりでこんなに贅沢な船旅気分を味わってもいいのかしら。
船の出発は、22時。
乗船は20時から可能だから、ギリギリではなくなるべく早めに乗船する方が楽しめる。
22時の出航に合わせて、展望デッキへ行ってみる。
いま日本列島中に寒波が近づいてきている影響からか、とても寒い。
そして22時。
大阪の街が、ゆっくりと遠ざかっていく。
さらば大阪!
陸地が徐々に遠ざかっていき、そして見えなくなるまでそれを眺める。
後に残るのは、真っ暗闇から聞こえてくる波の音のみの、恐ろしく静かな空間。
まるで、大海原にひとりきり…そんな少し寂しい気分を噛み締める。
…な~んてシーンを想像していたのだけれどね。
寒すぎて限界。
まだまだ明るく輝く大阪の街に背を向けて、すたこらと船内に戻る。
理想の旅と現実の旅は、案外まるで違うのだ。
乗った頃にはちらほらとしか見かけなかった乗客も、この頃にはすっかりと船内を賑わすほどになっていた。
子供たちが、楽しそうにドタドタと走り回っている。
家族連れが多いのかな?
子供が寝静まるであろう23時過ぎまで待って、大浴場に向かう。
狙い通り…というか予想外にも、客は一人もいない、私の貸し切り船内風呂になった。
優雅だな~。
部屋に戻って、寝る準備。
せっかくだから、カーテンは開けておこう。
ところで、船旅といえば「何もない大海原に出る」みたいなイメージだったのだけれど、出航してしばらく経っても対岸には光が絶えない。
そうか、ここは「うちうみ」。
もしかしたら、ずっと対岸の中国地方を眺めながらの航海になるのかも。
とにもかくにも、久々の「旅」の幕開け。
旅のお供は『しまなみ幻想』。
瀬戸内海で亡くなった母の、死の真相を探すお話し。
旅の終わりまでに読み終えられるかな?
おやすみなさい。
▼次回のお話▼
しまなみ海道サイクリング①極寒!冬の瀬戸内海、初心者ひとり旅(今治~大島)
優雅な船旅いいですね。
自分の最初の個人旅行も小笠原諸島への船旅で、
他に何も見えない大海原の中で佇む優雅な時間を
イメージしていたのですが、船酔いを舐めてた
ことに気が付かされました(笑)
これからの記事にも期待してます!
NKさま
最初の旅が小笠原諸島への船旅だなんて、素敵な選択ですね…★
しかも瀬戸内海とは違って、正真正銘の大海原!笑
しかし、外海だと船酔い問題があるんですね~、内海だと波も穏やかで問題なしでした。
いつか、太平洋の船旅も経験してみたいです…!