ー世界はきっと、美しいー
旅のはなし(雑記)

【2021年総括】バックパッカーのその後|帰国後に北海道暮らしを初めて実感した9つの変化

世界中が新型コロナウィルスに翻弄された2020年、年の初めはアフリカ大陸縦断旅の真っただ中で、コロナなど対岸の火事。

あぁ、日本は大変そうだな。帰国は様子を見てからにした方がよさそうだ。

そう思って帰国前に立ち寄ったネパールがロックダウンになり、6ヵ月の帰国難民生活を送る事になったのは昨年の事。

帰国後、10月末から北海道での仮暮らしを始め、そして2021年は北海道の北の都・札幌市に腰を据えて過ごす事となった。

そんな、2021年のお話し。

帰国後の変化その①|お酒が大好きになった

アフリカ大陸に出発する前、私はお酒が全く好きではなかった。

私にとってお酒は「酔っ払うための手段」でしかなく、私がお酒を飲むのは飲み会で雰囲気に合わせてなんとなく(飲み会でも飲まない時もある)か、よっぽど辛いときに一人で飲むヤケ酒か。

ビールは苦い、ワインも苦い。

日本酒・焼酎は強くてキツイし、サワーは飲みやすいが酔いやすい。

ジュースみたいに甘~いカクテルが大好き♡

それが今や、ウィスキー以外のほとんどのお酒を好む様になり、毎晩毎晩、その日のご飯に合わせたお酒を嗜むほどになった。

南アフリカ共和国のケープタウンでアフリカ大陸縦断旅を完遂した事で、防衛の為禁じていた飲酒を解禁。

南ア&レソトで毎夜、飲みやすくて激安のワインを飲み続ける。

ワインが大好きになった。

ネパールではロックダウン生活が暇すぎてお酒に逃げるが、飲むものといえばビールくらいしかない。

ビールが大好きになった。

帰国後、1週間ほどホームステイをさせて頂いた高知県のヨガの先生に、毎夜美味しい地酒、日本酒と焼酎を振舞って頂く。

日本酒と焼酎が大好きになった。

しかしながら何十年もお酒を習慣的に嗜まなかった経験があるので、飲まない事も可能。

今から1年間禁酒しろと言われれば苦もなく可能だし、今から1年間毎日飲酒しろと言われても、これまた可能。

旅の結果、臨機応変な最強ボディーを手に入れた。

帰国後の変化その②|飲み物を丁寧に飲む様になった

私は飲み物が大好きで、飲み物の消費量はかなり多い方だと思うのだけど、そのほとんどをペットボトル飲料に頼っていた。

国内の旅先で茶葉など買い求めてみても、結局使わずに賞味期限を切らせる事など多々あり。

そんな私が、帰国後はお茶に限りではあるものの、自宅用ではペットボトルで購入する事が一切なくなった。

茶葉を買って自分で淹れて飲む事に、喜びを感じる様になった。

自分で淹れて飲んだ方が美味しい。断然に。

そして、味わわずゴクゴクと飲んでいたものが、丁寧に味わって飲む様になった。

旅の結果、お茶を嗜む心を手に入れた。

帰国後の変化その③|食べ物も少しだけ丁寧に作る様になった

旅に出る前、私はほとんど料理をしなかった。

正確に言うと、横浜で暮らした約8ヵ月間はやむをえず自炊に励んでいたものの、出来る事ならばやりたくはなかった。

それが帰国後は、ただ作るだけではなく、少しだけ丁寧に作る様になった。

とは言っても、本当に少しだけだけれど。

ゴマはすり鉢で自分ですり、味噌汁に入れる味噌もすってから入れる。(その方が沈殿しにくく美味しい…らしい)

ニンニク、ショウガもチューブに頼らず自分で刻む。

〇〇の素にもなるべく頼らない。

高知のヨガの先生に教えてもらったレシピで「醤油糀」なんかも作ってみた。

材料も、格安に拘らずになるべく美味しそうで健康に良さそうなものを選ぶ。

料理好きさんからしたら「そんな程度でえばるな!」レベルではあるものの、私からしたらそれはもう大きな変化なのだ。

だけど無理はしないし、行程はほとんどレシピ頼み。

大切なのは、心を手に入れた事。

旅の結果、料理を少しだけ丁寧に作ろうとする心を手に入れた。

帰国後の変化その④|植物を愛でる様になった

私の部屋に植物がある瞬間なんて、送別会でもらう花束くらいで。

キレイだな~とは思っても、自分で育てようとは思わなかった。

だって、すぐに枯らせてしまうのだから、可哀そうだ。

それが帰国後は、植物と共に暮らす様になった。

まずは多肉植物。

第一期生は気候の変化からか1年経たずに枯らせてしまったのだけれど、懲りずに第二期生、第三期生を育成中。

見ているだけで可愛い。

枯れずに大きくなるといいな。

そして、観葉植物。

一か所に大集合して、まるで森の様だけれど。

枯らせてしまった葉があっても、懲りずに力強く新芽が生えてきたのを発見した時は、とても感動する。

1週間程度の命ではあるものの、花瓶に花も絶えず挿している。

初めての花は、名前を確認したり花言葉を調べたり。

キレイに枯れそうなタイプの花は、ドライフラワーにしたり。

大抵はハンギング法(ただ吊るすだけ)。

1度だけ、シリカゲル法(シリカゲルに入れて時間を置き、取り出す)にも挑戦。

この生活、少なくとも1年は続いているのが私的には奇跡。

そして、道端の花にも目を奪われる様になったのだ。

旅の結果、植物を愛でる心を手に入れた。

帰国後の変化その⑤|季節のイベントを楽しむ様になった

季節のイベントを、生活の中になるべく取り入れる様になった。

こういうのって、子供のとき以来。

節分には豆を撒いて恵方巻も巻く。

春は桜を見る。

丑の日には鰻を食べる。

ハロウィンはお菓子パーティー。

12月には小さなツリーを飾る。

もっとイベントはあるはずなのだけれど…それはまぁ、徐々にという事で。

旅の結果、季節の行事を嗜む心を手に入れた。(←心ばっかりだな…)

帰国後の変化その⑥|ある物に感謝し、ない物に不満を感じなくなった

少ない荷物で旅をして、訪問地で提供される環境に順応し続けるバックパッカー生活。

日本はたくさんのものに溢れていて、それらは当然の日常なのだけれど、それらの多くに感謝して暮らす様になった。

アツアツのお湯を制限なく浴び放題な日本のシャワー。

バケツに汲んだお湯ではなく上から出るお湯で、途中で冷たくなる事もなく、温度設定も自由自在。

当たり前の様に各家庭にあるけれど、それは大変ありがたい事。

洗濯は面倒くさい。

特に「干す」と「取り込んでたたむ」が面倒くさい。

だけど最も面倒くさいのは「洗う」と「しぼる」で、それらをボタン一つでやってくれる洗濯機の存在はありがたい。

なんなら、干すにも屋上にせっせと運んでいた事を思えば、徒歩2秒で室内干し、徒歩10秒でベランダ干しができるのだから、もう「面倒くさい」だなんて二度と言えない。

行きたいと思ったタイミングでトイレに行ける。

それも綺麗に管理されて、トイレットペーパーまで無償で用意されているなんて素晴らしすぎる。

トイレットペーパーを持ち歩き、汚くて管理されていないトイレを時には有料で使用していた事を思えば、日本のトイレ事情は素晴らしすぎる。

「帰国後に感動する」なんて事は良くある事だけれど、帰国して1年以上経っても感謝し続けられている。

そして、こんなにも便利な世界で生きていて、「贅沢過ぎる」と思う事はあっても「足りない」と思う事は一切ない。

旅の結果、あるもので十分満足できる「満ち足りた気分」を手に入れた。

帰国後の変化その⑦|ご飯が美味しくなった

日本では、何を食べても美味しい。

飽食過ぎて申し訳ないくらい、美味しいものがお腹いっぱい食べられる。

こんな幸せな事はない。

美味しい(口に合う)食べ物が至る所で手に入る環境は、当たり前の様で当たり前ではない。

「いただきます」「ごちそうさま」と当たり前の様に言うけれど、その言葉に心を乗せて言う様になった。

旅の結果、毎日の食事に心から感謝をする様になった

帰国後の変化その⑧|イライラしなくなった

これは旅の結果なのか、それとも大都市と地方都市の生活の違いなのか。

生活をする上で、ほとんどイライラする事がなくなった。

たまに少し「ムッ」とする瞬間はあっても、それを引きずったりストレスを感じる事はほとんどない。

旅中、そりゃあもうイライラする瞬間なんて多々あって。

石を投げられ馬鹿にされたり、チャイナと笑われるだけで話を聞いてもらえなかったり、物を奪われそうになったり、いきなり抱き着かれて胸をも揉まれたり。(←全部エチオピアだ…笑)

それに比べれば、日本の日常で出会う出来事の多くは、私をイライラさせるに値しない。

(私を傷つける人にも出会ったけれど、その時は勘一発全力で逃げた)

旅の結果、心穏やかに過ごせる様になった。

帰国後の変化その⑨|まさか!を想定して生きる様になった

日本で暮らしていれば、事件や事故に巻き込まれる可能性なんてほとんどなくて。

運悪く巻き込まれてしまった場合、普通は「まさか!私が!」と思うのだと思う。

だけど私は帰国後、「まさか!」はいつ何時でも私の身に起こる可能性があるのだと思う様になった。

ギリギリで信号待ちをしていたら、左折が下手糞な車に巻き込まれるかもしれない。

1歩後ろに下がろう。

あの人、謎の鉄の棒を引きづって歩いている。

あれでいきなり殴られたら対処できないから、反対車線の歩道に移動しよう。

あの人、ちょっと挙動不審だな。

念の為、距離を取って歩こう。

そして、何事もなく平穏無事に一日を終えられた事に、毎日感謝する。

忙しくて雑に別れてしまった人がいたら、「これが最後の別れになったらどうしよう」と後悔。

いつも会うあの人に、次もまた会えるとは限らない。

私自身、50年後も変わらず生きているとは限らない。

私の身に「まさか!」が起こるのは、30年後かもしれないし5年後かもしれないし、1年後かもしれない。

もしかしたら、明日かもしれない。

見方によっては大変なネガティブ思考なのだけれど。

今日という日を平穏無事に生きている事、また明日が来る事に感謝して、1日1日を大切に過ごす。

「まさか!」に出会わない様に最大限の注意を払い、もしも出会ってしまったら、「こんな事なら〇〇をしておけばよかった」と思わない様に日々を大切に生きる。

それが、旅で習得した最も大きなお土産。

帰国後に実感した9つの変化|まとめ

海外での経験を元に起業したとか、海外移住を決めたとか。

英語がペラペラになって通訳の仕事を得たとか、外国人と結婚したとか。

そういう具体的なライフチェンジでは全くないので、東京のビジネスライクなおじ様なんかは「そんな事か」と言うと思う。

(旅立つ前に「旅の目的」を具体的に問いただしてきたのは、だいたい東京のおじ様世代。)

だけど、私にとっては大きな変化。

少しだけ、無理しない程度に「丁寧に暮らす」

自他ともにありのままを受け入れ、心穏やかに「命に感謝して暮らす」

それが、私が旅で得た「心」の在り方なのです。

POSTED COMMENT

  1. NK より:

    日本で当たり前と思ってることが海外では必ずしも当たり前ではなかったことに気づかされることは多いですよね。

    自分が印象的だったのは、ルーマニアのブカレストの地下鉄では一回分だけの購入はできない(最低購入単位が二回券から。基本的に最低でも往復を使うことを想定してるらしい)とか、アルバニアの電車で首都発でマケドニア国境まで行く列車が1日二本なのに、一本目は午前4時発だったり、社会システムについての考え方もいろいろあるのだなと考えさせられました。(ちなみにこの路線は、今は廃止されたらしい)

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      そうなのですか!それは乗る人の利便性など全く考慮されていないシステムですね…。
      日本だったらクレームが来そうです。笑

      日本はとても便利で暮らしやすいですが、それを当たり前だと思うと更に追及する気持ちが芽生えてしまいがちという欠点もあるのかなと思います。
      例えばインターネットはサクサク切り替わるのが当然で少しでも遅れるとイライラしていましたが、今は10秒待ってページが切り替わるならまぁいいかと思える様になり、こちらの方が心が平和です。笑

  2. NK より:

    他人を見てる時は、何をそんなにカリカリしてるんだろうと思っていても、自分も気が付くとそうなってることもあったりするので、客観視は難しいなと思っていましたが、ちせ様は流石に悟りのレベルが違うと思いました。

    ちせ様の記事のポイントでは、海外によく行ってた頃は東京に住んでいたこともあって、夜歩いてる時も、微妙な人通りのところでは間合い計算してたこともありましたが、今はそんなことする必要のないぐらいのド田舎なので錆びついてしまったようです(笑)

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      そ、それは耳が痛いお言葉ですね…!
      自分で思っているだけで、本当はそうではない可能性は大です。
      アフリカ旅の後半を一緒に旅した人に「私、危機管理能力高い方だと思う(大きなトラブルには運よく遭わずに回避できていたし…)」と言ったら、「そう思っている時が一番トラブルに遭いやすいんだよ」と戒められたのを思い出しました。笑
      驕ってはいけないですね。

      確かに、東京と地方では危機意識も変わりますよね!
      でも、そんな事を気にする必要がないくらいに平和なのは素晴らしい環境だと思います。
      田舎の挨拶は微笑ましいけど、都会での挨拶は不審者になるし。(←ちょっと論点が違う…?笑)

  3. NK より:

    旅行記を拝見する限り、ちせ様のほうがは自分より数段しっかりしてるのは間違いないと思います。
    自分はそもそもアフリカ等治安の悪いところは行ったことがないですし。(一番悪いと思われたペルーではしっかりマスタードかけられました笑)

    挨拶は自分が住んでるところだと知らない小中学生からされることは結構ありますね。ほかの場所だとどうなんでしょうね?

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      そんなそんな!滅相もございません。

      南米は治安が悪いところが多そうですよね。
      マスタードかけられるなんて災難でしたね…!
      ケチャップ強盗のマスタード版でしょうか。

      知らない小中学生から挨拶されるなんて平和な光景ですね!
      札幌だと全くないですが、マンションで顔を合わせた住民同士は挨拶する事が多く、その点は東京都は違うなーとは思います。

  4. NK より:

    ペルーも今は自分が行った時よりは治安が改善してるという噂も聞きますが、当時は場所によっては微妙な感じでしたね。

    イカという町で、ちょっと疲れたので、公園のベンチで座って30分ぐらい休憩したあと歩き始めたら、1分もしないぐらいで、腰に冷たい感覚が。

    手で確認したら、そこには黄色い物体が。混乱してると何やら話しかけてきてる外国人の声が聞こえてきたので、これは危険と思いその場から急いで立ち去りました。

    おそらく公園で休んでる時から疲れてる感じの外国人ということで目をつけられていたような気がします。滞在中には、キャラメルをかけられてる間に財布を取られたという日本人女性もいました。

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      それは災難でしたね…。
      ずっと見ていてタイミングを伺っていたんですね。

      でもすぐに立ち去って、それ以上の被害がなくて良かったです!
      身勝手に服を汚されるのは腹立たしいですが。。

      キャラメルバージョンもあるんですね。
      キャラメルもベタベタするから嫌ですね。

  5. 土日 より:

    読まされました。
    日本では当たり前となっている、トイレ、シャワー、洗濯、そして食・・・旅では、この当たり前が当たり前じゃない。
    そして様々な変化は、旅が人を「大人」にした、tabi-kurageさんが「大人になった変化」であるように私には感じられました。
    次の記事を楽しみにしています。

    • tabi-kurage より:

      土日さま

      旅は人を成長させてくれる様に感じます。「色々な体験をした」という事で知った気になり、逆に視野が狭くなる可能性も秘めているので、決しておごる事のない様気をつけなければとも思いますが…。

      仰る通り大人になれたのであれば旅甲斐がありますね!どうなんでしょう。笑

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