ー世界はきっと、美しいー
ザンビア -Zambia-

ザンビアの首都、ルサカを歩いてみる|南部アフリカは、かなり先進的だ

【アフリカ大陸縦断記】2020/02/01

ルサカ(ザンビア)-Lusaka-

2日間にも及ぶ大移動を経て、昨夜はタンザニアの首都ドドマから、ここザンビアの首都ルサカに到着をした。

ルサカは、ジンバブエとの国境付近にある「リビングストン」という町に行くための中継地点として立ち寄っただけ。

だから、今日はさっそくリビングストンへ移動してしまってもよいのだけど。

せっかくだから、ザンビアの首都というものを、1日見て回ってみようと思う。

▼前回のお話し▼
ザンビアの国境の町ナコンデから、首都ルサカへ!16時間のバス移動

ルサカからリビングストン行きのバスを予約

まずは、明日のリビングストン行きのバスを予約しに、バス乗り場に行く。

宿の近くに、「ヒンドゥー教寺院」があった。

ヒンドゥー教は、インド・ネパールを中心に信仰されている宗教。

こんなアフリカ大陸の真ん中に、信者がいるだなんて不思議。

帰りにインド人らしき風貌の女性が、この寺院のブランコに座っているのを見かけた。

もしかしたら、在住インド人の為の施設かも。

バス乗り場に向かう途中、ファーストフード店を見つけたので、ここで朝食にする。

ベーコンエッグのサンドイッチとコーラで、45クワチャ(約337円)。

朝から、都会的な食事だ。

街並みも、他のアフリカ諸国と比べれば、とても洗練されている。

きちんと信号機が交通整理もしている。

バス乗り場の近くまで来ると、小さなショップが連なるエリアもあるけれど。

昨日も思ったけれど、ここのバス乗り場はかなり広い。

食べ物屋さんも豊富にあるから、もしも深夜に到着してしまっても、また「車内泊」で乗り越えられそうだ。

ただここは、客引きもめちゃくちゃ多い。

客引きは無視をして、適当に見つけたブースで聞いてみる。

すると、「リビングストン行きのバスはあっちだよ」と、通りすがりの男に案内役を任せる。

この男は…信用できるのだろうか??

連れていってもらったバス会社は、シャロム(Shalom)という会社。

いつもは朝〇時ね!という感じで固定されているのだけど、この路線はかなり選べるみたい。

8時のバスを予約する。

まだ予約はほぼ入っていないようで、座席は選び放題。

運転手側の、一番前の窓側の席を予約。

料金は、230クワチャ(約1,725円)。

ルサカの近代的なショッピングモール

一旦、宿の方向に戻る。

途中に、大きなショッピングモールがある。

まず驚いたのが、ショッピングモールの入り口で「荷物検査」が一切ないという事。

他のアフリカ諸国では、機械を使った本格的な検査から、警備員による目視の検査まで、程度の差こそあれ、「ノーチェックで出入り自由」なショッピングモールなど見かけなかったのに。

そしてここは、日本のショッピングモールと比べても大差がないと思える、かなり洗練されたショッピングモールだ。

エレベーターもある。

エスカレーターは稼働していなくて、階段としての機能しか持っていないのが、惜しい所ではあるけれど。

2階には、YAMAHAの楽器屋さんや、映画館もある。

ふむふむ。

今は、こういうラインナップなのか。

ルサカの教会|アングリカン大聖堂

ショッピングモールから宿の方向へ向かい、そして宿を通り過ぎて更に進む。

こんな綺麗な道のりも、今までは無かった様に思う。

そして辿り着いたところは、アングリカン大聖堂(Anglican Cathedral)。

入り口は、重厚そうな扉によりしっかりと閉じられている。

中からは、パイプオルガンの音色が聞こえる。

せっかく来たけれど…キリスト教徒ではない私が、この扉を無遠慮に開けて中に入るというのは、なんだか憚られてしまう。

だけどせっかく来たし、建物の周りを1周してみようか。

建物の左側に小さい入り口があって、そこの扉は開かれていた。

その入り口付近で掃除をしていた女性が、「入りたいの?入っていいのよ!」と言ってくれたので、遠慮がちに中に入らせてもらう。

中では、ステンドグラスがキラキラと輝いていた。

これは綺麗だ…。

掃除をしていた女性が、「真ん中は通ってはいけないよ。向こう側に行く場合は、端を通ってね」と教えてくれた。

そうなのか。

結婚式ならば、ここは新郎新婦と父親が通る道。

許された者だけが通ってもよい、神聖な道なのかな。

言われた通りに端を通って奥に行き、そして椅子に座って心を静めてみる。

だけど何となく、違和感を感じる。

結婚式やクリスマスなどでキリスト教徒の文化に触れる機会はあるものの、やはり宗教的には全くの異文化なのだ。

上手く言えないのだけど…どんなに心を静めても、全く神聖な気持ちに共感ができない。

モスクでイスラム教徒の祈りを見た時は、とても神聖な気持ちになったのに。

キリスト教徒の祈りを見れば、また違うのだろうか。

とにかく、私はここでは「ステンドグラスが綺麗だな」と写真を撮る、ただの旅行者に過ぎないみたいだ。

ここにいる神様は、決して私を救っては下さらないのだという事だけが、とてもよく理解できた。

鉄道駅の西側はローカルなエリア|シティーマーケットを目指す

行ったり来たりになるのだけど、またバス乗り場があった方面、鉄道駅の方へ向かう。

線路を跨いだ向こう側にある、シティーマーケットに行ってみようと思って。

途中で通りかかった「ルサカ国立博物館」の前に、「自由の像」なる像が立っていた。

鎖を引きちぎっている。

「自由」と言うのは、「奴隷」からの自由だろうか。

ルサカを綺麗に保ちましょうだって。

とてもいい心がけ。

線路を渡る為に橋の上に差し掛かると、ちょうど貨物列車が通りかかる。

いったい何両あるのだろうか…とても長い。

線路の向こう側は、既に「マーケット」になっていた。

路上で、女性たちが元気に商売をしている。

だけど地図に表示されているシティーマーケットは、まだここではない。

シティーマーケットは、もっと賑わっているのかな?

進めば進むほど、ローカル度が濃くなってゆく。

そして、「スラム」を彷彿させるような、バラックな建物が連なるエリアに来た。

水も、とても不衛生。

地図アプリによると、この先をもう少し進むとシティーマーケットがある。

だけどこの辺りから、声をかけてくる人の「質」が変わって来た様に思う。

腕や肩を強引につかまれて、ぐいっと引っ張られる回数が増えた。

増えたというか…このエリアでしかそんな事はされないのだけど。

大きな声を出しながら振りほどけば、それ以上に追ってきたりはしないのだけど。

この先に、シティーマーケットがある。

だけど、このエリアを外国人オンナが一人で歩くのは、もしかしたら危険なのではないだろうか。

何となくだけど、少しだけ私の危険センサーが反応しつつあるので、この辺で引き返す事にした。

もしかしたら、気のせいかもしれないけれど。

だけど私は、旅で賭けに出る事はしないのだ。

戻る途中で、ローカルなレストランを発見。

朝食はファーストフード店で食べたから、昼食兼夕食は、ローカルフードを食べようか。

ちなみに今は16時という、とっても中途半端な時間。

店員に、ザンビアフードを食べたいと相談。

すると、「チキン&チップス」などを勧められる。

そうじゃないんだよね…うん、それも確かにザンビアフードだ。

ザンビアフードは、イギリスから来た西洋料理と、昔ながらのローカルフードが混在しているのだ。

「ヨーロピアンフードではなくて、ローカルフードが食べたい」と、再度伝える。

すると、「シーマ」なるものを勧められる。

シーマとチキン、シーマとフィッシュ、シーマとTボーンがあると言う。

シーマとTボーンにしてみた。

「シーマ」は、ケニアやタンザニアで言うところの「ウガリ」の様だ。

シーマ自体は、とても淡白な味。

これは適量を手でちぎって、おかずと混ぜ合わせて食べるのだ。

シーマとおかずを個別に食べている私は、このシーマの良さを享受できない。

インドでは、「カレーとライスを手で混ぜ合わせて食べる」という食べ方の美味しさに目覚めたけれど。

ザンビア2日目。

まだそこまで、この土地の文化に深く心酔する事はできそうにない。

宿の方向に戻れば戻るほど、ローカル感が薄まっていく。

鉄道駅の近くに、スーパーマーケットがあった。

食材や日用品などが豊富に取り揃えられている、立派なスーパーマーケットだ。

ここで、日用品やお菓子などを購入。

鉄道の高架下に差し掛かった時、目の前から物乞いらしき男性が歩いてくるのが見えた。

大きな声を出しながら、凄い勢いで近づいてくる。

その勢いに怖気づき、いつもなら早歩きで通り過ぎるところを、思わず走って逃げてしまった。

すると、何とその物乞いの男性も、走って追いかけてくるではないか!

え~!?

怖すぎるんですけどっ!

…と冷や冷やしていたら、通りがかりのローカル男性が、その物乞いの男性を咎めて止めてくれた。

危ないところだった。。

鉄道駅を越えると、また静かな洗練された都市に戻る。

綺麗な、ショッピングモールがあるエリアだ。

鉄道駅の東側と西側で、だいぶ雰囲気が違うんだね。

オールドシティと、ニューシティの様なものだろうか。

宿に戻る。

バースペースで日記を書いたりして過ごそうと思い、席に着く。

バースペースとは言え、私的には宿のフリースペースの様な感覚だ。

だから何も頼まず、スーパーマーケットで買ったお菓子とジュースで過ごそうと思っていた。

そうしたら、スタッフが「何を飲みたいか」と聞きに来た。

最初は、説明がよくわからず、「いらない」と答える。

それとも、何か注文しなければ座ってはいけないのだろうか?

するとスタッフが、「何で!?フリーなのに!彼が払うと言っているのよ!」と言う。

どうやら、斜め前のテーブルに座っているザンビア人グループの中の1人が、私に奢ってくれるみたいだ。

別にいらないんだけどな…面倒くさい事になっても嫌だし。

だけど、断るのも失礼にあたるのかな。

普段1人でバーなど行かない私に、バーのルールなどがわかるはずもなく。

とりあえず、ジュースを1本頂く事にした。

男性にお礼を言って、私は引き続き1人で過ごす。

ジュースを半分くらい飲み終わった頃、またお替りが運ばれて来た。

一緒に飲んでいるわけでもないのに…でも出てきてしまったしと、またお礼だけ言って1人で過ごす。

するとしばらくして、男性が「座っていい?」と、私の席に来た。

やっぱり、こうなるよね。

だけどご馳走して頂いた手前、邪見にはできず。

適当に相槌を打ちながら、会話の相手をする。

世間話もそこそこに、口説きモードに入る。

30分くらい、口説かれ続けていたと思う。

「今夜一緒に過ごしませんか」とダイレクトなお誘いを受けたのをきっかけに、タイムアウトを告げる。

時刻は22時。

「ごめんなさい、もう寝ます。ジュース、ありがとう」

こういう時って、どうするのがマナーなのかな。

その気がないなら、飲み物は断るべきなのだろうか。

無駄な30分を過ごしてしまったよ。

▼次回のお話し▼
ザンビアの首都ルサカから、ビクトリアの滝の拠点の町リビングストンへ

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