ー世界はきっと、美しいー
妊娠・出産(雑記)

【出産レポート(2日目)】分娩停止からの緊急帝王切開|児頭骨盤不適合

無痛分娩を選択した私は、分娩予定日の前日に入院をし、翌日から陣痛促進剤を使ってお産を誘発。

夕方まで粘ったけれど子宮口が少ししか開かなかったので、一旦中断。

翌日に再開する事となった。

▼前回のおはなし▼
【出産レポート(1日目)】2日がかりの無痛分娩|33時間経っても産まれない難産

分娩予定日翌日|再挑戦

朝6時から、陣痛促進剤を再開。

今日こそ、可愛い我が子に会えるのだ!

左側の麻酔はまだしっかりと効いているものの、右側が切れかかっている為に痛みを感じる。

我慢できる程度から、我慢できない程度まで進んだので、麻酔を足してもらう。

2-3分毎の陣痛に、1時間耐えた。

1-2時間毎に先生に診てもらうも、子宮口が少しずつしか開かない。

なんか、もう産まれる気がしないんですけどっ!?

元々無かった「出産する」という実感が、益々薄まっていく。

15時頃、先生に帝王切開の可能性を示唆される。

帝王切開!??

実は一時、逆子になっていた時に、その可能性を考えた事はある。

だけど、せっかく直ったのにー!

まぁ、私は無事に産まれるならば仕方がないかと諦めていたけれど、夫のワタルさんは「切腹なんて怖すぎる!」と、凄く嫌がっていて、検診の度に「逆子直った!?」としつこく心配して聞いてくれていたのだ。

逆子が直ってからも、1週間くらいは「逆子直って良かったね」と毎日毎日言い続けていたほど。

先生は帝王切開はほとんどしない主義(年間500人だか600人だかの出産のうち、確か60人くらいと言っていた)。

助産師さんも、「あの先生が帝王切開と言いだしたって事は、よほど難しい状況なんだと思う。帝王切開の可能性は高そうだから、旦那さんにも連絡しておいた方がいいよ」と。

そして、18時頃。

帝王切開が確定。

「僕は、すぐに帝王切開をする医師は嫌いです」とハッキリとした口調で告げ、その上で、この状況では帝王切開にするしかないと。

2日間粘って、破水までしているのに子宮口が開かない。

これ以上待つと赤ちゃんにも負担になると。

子宮骨盤不適合

これが、私に下された診断名。

私が高齢出産だから??

食べ過ぎて体重増やし過ぎたから??

臨月に入っても、必要な運動をしなかったから??

色々聞いたけれど、そういう原因のあるものではなく、そういう子宮(骨盤?)なのだとか。

無痛分娩が自慢の病院で「陣痛促進剤で無理やり陣痛を起こしたから、早すぎたのでは??」とは聞けず。

だけど、そういう身体だと言う事だから、違うんだと思う。

つまり、自然分娩だったら、予定日を過ぎても中々産まれずに、やっぱり帝王切開になったという事かな??

それなら、自然分娩の方が冷や冷やする期間が長い分、やはり無痛分娩を選んだメリットはあったのだと思おう。

という事で、楽~にのんびり無痛分娩♪の予定だったのが一変、分娩停止からの緊急帝王切開となった。

分娩停止からの緊急帝王切開

帝王切開を告げられてから約10分後、近くのゲストハウスで待機中だったワタルさんが病院に到着し、先生の説明を受ける。

それから、他の病院から応援の麻酔科医やら他の医者やらが到着して、あっと言う間に手術室へ。

帝王切開を告げられてから、30分後の事だった。

そんなに迅速に手配されるものなのね!笑

あれよこれよと、あっと言う間に手術室に運び込まれ、思いがけず人生初の手術を体験する事になる。

明るい手術室で素っ裸にされ、羞恥心など感じる暇もないままに、まずは部分麻酔。

お腹が大きいにも関わらず、「背中を丸めて下さい」とか言われる。

ムリムリ。

お腹が大きい上に、既に無痛分娩の為の麻酔も効いていて、下半身が麻痺している状態。

看護師さん(?)に押さえつけられて、なんとか丸まり、腰から麻酔を入れられる。

そして、麻酔が効いているかを確認。

「これは感じますか?」「これはどうですか??」

ここで間違ったら大変!

麻酔が効いていないのに開腹をされる羽目にはる!(ゾゾッ…。)

念の為にと、酸素マスクも付けられる。

そして、いよいよ手術。

ウィーンという、歯医者さんの様な不快な機械音が、私の下腹部付近から聞こえてくる。

よくドラマで見る様な「メス!」みたいのじゃないんだね。

まさかの電動。

もちろん痛みは感じないものの、部分麻酔で意識はあるので、「あぁ今お腹を切っているのか」と思いながらの手術は中々気分の良いものではない。

そして切り終わったあと、お腹の赤ちゃんを取り出す。

これは、何とも言えない不思議な感覚なんだけど、麻酔は効いていても、「お腹の中をまさぐられている感覚」というのはあるのよね。

痛覚でも触覚でもなく、でもお腹の中の大きな塊を動かしている感覚はあるのだ。

一度ごそごそっと動かしたあと、「もう1回頑張って!」と言われて2度目のごそごそ。

手術開始から、30分後。

何か大きなものが体外へ出ていく感覚を覚えてからワンテンポ遅れて、可愛らしい産声が聞こえて来た。

全く産んだ実感のない出産。

今まさにお腹から出て来たばかりの我が子を胸に抱き、ようやく出会えたことに感動して涙を流す。

…なんて、そんな美しい母子対面シーンは、ちゃんと下から産んだ人の特権らしい。

今は、分娩とはいえど、手術中なのだ。

助産師さんが抱えている赤子を、足元の方でチラッと見る。

実は、部分麻酔なのに何故か頭は朦朧としている為、良く分からない。

あれが私の子?

「今、綺麗にしてきますねー!」

と告げられ、早々にいなくなってしまった。

赤ちゃんとの再会を待つ間、開いたお腹を閉じる処置を、不思議な安堵感の中でぼんやりと感じる。

そして、再び赤ちゃん登場。

今度は私の顔のすぐ傍まで見せにきてくれて、ほっぺにペタッとくっつけてくれた後、「後から部屋に連れていきますねー」と、再び早々に去ってしまった。

だけど、この一瞬のスキンシップだけで、とてつもない幸福感に包まれる事ができた。

ここで意識を失ったのか、全身麻酔に切り替わったのか、この後の記憶は一切ない。

気が付いたら、病室のベッドの上。

色々な管に繋がれた状態で、仰向けになっていた。

朦朧とした意識の中、ワタルさんが目に入り、間もなく赤ちゃんが連れてこられて添い寝をさせてもらえた。

その小さな手に指を差し出すと、キュッと握ってくれた。

なんて可愛いんだろう。

しばらく赤ちゃんを愛でたあと、2人が退室。

私はまた、いつの間にか眠っていた。

夢うつつに何度も助産師さんが来てくれた感じを覚えながら、朝を迎える。

POSTED COMMENT

  1. sakae より:

    最終的には帝王切開だったんですか
    大変だったんですね。

    小さな握手、素敵です。

    • tabi-kurage より:

      sakaeさま

      そうなんです。
      実は結末は帝王切開でした。笑

  2. NK より:

    自分の中のイメージとしては、ちせ様は比較的小柄なので、それも帝王切開と関係してたのかなという気もしますが予想外の事態ではあったと思いますが、無事で何よりでした。

    通常の生活では体験できない感覚を知ることができる(自分は男性なので原理的に無理)という部分に関しては、出産ブログも旅ブログとやや相通じる部分もあるのかなと感じました。

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      なるほど、確かに身長は低めではありますので、関係あるんでしょうか。

      まさか帝王切開で産む事になるとは想像していませんでしたが、不測の事態は旅経験のおかげで慣れっこなので、意外と冷静でした。笑

      出産も育児も、未知の道を手さぐりで進む感じが旅と似ているなーと思っております。
      情報がありふれているのに全く同じにはならず、10人いれば10通りの道がある感じもしかり、です。

  3. NK より:

    それ以外の要因も多いのでしょうが、母体に比べて胎児が大きいと、スムーズに出てこれない可能性が上がるようなので帝王切開の確率が上がるとか聞いたことがあるようなないような・・・

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      そうですね、そういう事もあるかと思いますが、今回の私の場合は、そもそもの赤ちゃんの出口(子宮口)が4センチまでしか開かなかったのが原因でした。
      本来であれば、10センチまで開いてお産が始まるんです。。涙

  4. NK より:

    なるほど、解説ありがとうございました。
    出産記がもう少しばかり続くのか、はたまたまた新章となるのかわかりませんが、育児で手のかかる時期が続くと思いますがゆっくりと期待してます!

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      次回、産後の話を少し書いたら、出産の話は終わりの予定です。

      こんな旅に全く関係のない記事までお付き合い頂き、ありがとうございました!笑

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