ー世界はきっと、美しいー
妊娠・出産(雑記)

【出産レポート(1日目)】2日がかりの無痛分娩|33時間経っても産まれない難産

お産は無理せず穏やかな気持ちで!

無痛分娩を選択した私は、出産予約日の前日、準備万端の状態で入院。

スポッっと楽~に産んで、産後の疲れもさほど感じる事もなく、可愛いベビーとの幸せな時間を過ごす事ができると信じていたのです。

それが、まさかの難産になるとは思いもよらず。。

旅と登山と無痛分娩|ロープウェイで簡単に山頂に行く様なものかしら

出産前日|入院と前処置

計画無痛分娩のため、出産日の前日15時に入院。

子供の誕生日が予めわかるというのは、不思議。

〇日~〇日の間で決めて下さい~と言われ、入院日も退院日も土日に重ならない日程を選んだ。

夫であるワタルさんが、平日の方が休みやすいから。

敬称付きですが、出会った時の日記からずっと「ワタルさん」と記載していたので、現在身内ですが変わらずの表記とさせて頂きます。

人によっては、ゴロが良かったり、記念日だったりと、各々好きな日付で決めるんだろうなー。

部屋に荷物を置いて間もなく、診察へ。

子宮口の状況をみて、「全然開いていない」という事で、綿棒みたいな棒を2本注入。

これが、激痛!

綿棒だなんて、可愛いものじゃない!

こんなに痛い物を挿入しなければいけないなら…無痛分娩なんてやめる!

なんて思う程の苦痛な時間だったけれど、これに耐えてでも無痛分娩の方が良いという程、普通分娩は激痛という事なんだね。

前日の処置はこれだけ。

シャワーは翌朝という事だから、朝のうちに家で入ってくればよかった。

あとは夕食を食べただけで、のんびりと過ごす。

明日はついに出産か~!実感ないな~!

なんて呑気に思いながら。

出産日|陣痛と陣痛促進剤と麻酔と

ついに出産日!

長かった妊娠生活も、今日で終わり!

寂しい様な、待ち遠しい様な、不思議な気持ち。

朝9時。

バルーンを挿入。

空気を入れる前のヘナヘナの風船なので、前日の綿棒(←名前忘れた。「ル」なんとか)よりも、入れた時の痛みは強くない。

これが、みかん大くらいになるらしい。

入れる時の痛みはそれほどでもなかったけれど、入れてから病室へ戻る道すがら、激痛に襲われる。

昨日の綿棒の痛みなんて比じゃないくらい!

トイレに行くにもひと苦労。

これは陣痛!?それともバルーンの痛み!?

間もなく、陣痛室へ。

ここから出産までは、部屋には戻らないらしい。

陣痛促進剤を入れると、すぐにまた激痛に襲われる。

バルーンを入れた後の痛みと、同じ種類の痛み。

激痛が2-3分続いて、すっと嘘の様に痛みが引いて行く。

あれだ、脚をつった時みたいな。

脚をつった時も、激痛に耐えればすっと痛みが消えるよね。

痛みの強さレベルは、まるで違うけれど。

普通分娩なら、家で陣痛が起きて、しばらくしてこれが10-7分間隔(初産の場合)になってから病院に行くくらいなので、陣痛開始から出産までは大分余裕があるのだけど、私の場合は処置開始直後から既に5分間隔の陣痛。

だけど、すぐに麻酔を入れるのは良くないので、痛みを訴えられずに1時間経過。

呻き声を上げずにはいられなくなり、助産師さんに「麻酔を入れる?」と聞かれ、「ぜひお願いします」と懇願してから待つ事1時間。

2時間の陣痛に耐え、ようやく天国が訪れる。

後から聞いたところ、陣痛促進剤で無理やり陣痛を起こしている&もともと子宮口がほとんど開いていない状態からのスタートという事で、普通分娩の陣痛よりかなり激しかったみたい。

でも普通分娩の場合は、この痛みがじわじわと何時間も十何時間も続くわけだから、やはり無痛分娩の方が格段に楽なのだ。

その後は、助産師さんの介助で上向き、右向き、左向きと定期的に寝返りをし、適度な間隔で尿を取ってもらう。

まるで、介護されているおじいちゃんみたいな気持ち。

1-2時間毎に先生の診察。

「まだ開かないね」と言われ続け、いつの間にやら夕方になっていた。

そうして1日目が終わり、この日は分娩中断となる。

今日はもう諦めて、また明日の朝から再開するとの事。

陣痛促進剤を停止し、バルーンを抜くと、直後に破水。

これで少しは進む事を期待して終わる。

夜も、数時間置きに寝返りと排尿。

処置が中断されても、夜勤の助産師さんにしっかりとお世話になる。

静かなる分娩

翌日、結局夕方の6時まで待っても産まれなかった。

処置開始から、なんと33時間経過しても産まれない、いわゆる難産だったのだけれど、その話はまた次回。

私が陣痛台の上に横たわっている33時間の間に、隣の部屋では新しい生命が誕生していた。

分娩が行われている事にすら最後の瞬間まで気が付かない程、静かだった。

最後のいきみの瞬間だけ、「もう一息!」みたいな空気になって、そして静かな空間の中に産声だけが元気に聞こえてくる。

出産って、もっと騒がしいイメージだったんだけどな。

いくら無痛分娩だからって、静かすぎでは!?

私だったら、痛くはなくても「いきみ」の唸り声くらい上げてしまいそう。

そして、産まれたら歓喜の声で病室が湧くの。

そんなイメージとはまるで異なる空気。

凄く不思議な、静かなお産。

私が「全く産まれる気配のない我が子」の誕生を待つ間、そんな不思議なお産を3件ほど見守る。

みんな次から次へと産まれてくるのに~!

私のベビーはまだかい!??

POSTED COMMENT

  1. sakae より:

    難産だったんですね。
    無痛分娩ってもっと楽なものかと
    3人ものお産を見送るって
    結構辛そう‥

    • tabi-kurage より:

      sakaeさま

      本来は、もっとスムーズなはずなんですけどね。
      私の場合は、珍しいパターンだったみたいです。

      ただ、難産とは言っても麻酔が効いているので、台の上でただ横たわっていただけですが。笑

  2. NK より:

    人生で初めて出産ブログです。
    おそらくちせ様のブログを読んでなけれな生涯読むことがなかった気がするので、これも不思議な縁の一つかなと。

    大変だとは思いますが、個人差も相当大きい世界なんですね。この後の展開も注目してます。

    • tabi-kurage より:

      NKさま

      出産ブログなんてわざわざ読まないですよね!笑
      私も今まで読んだ事なかったです。

      妊娠経過も含めて、個人差は凄く大きいです。私は凄く元気な妊婦でしたが、1ヶ月違いで出産した知人は、3-4回くらい入院していました。。

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